34 / 246
相談相手
32
しおりを挟む
「でも、瑠衣ちゃんが苦手だって思っていた人は、瑠衣ちゃんのことを否定しなかったんでしょ?」
「それは……」
「瑠衣ちゃんが1番言われて嫌なことってなに?」
成美に聞かれて瑠衣は少し考えた。今まで散々嫌なことを言われた。生きていることすら否定されたような気がした。
それは、私がブスでデブだったからだ。
瑠衣は、昔の自分を思い出して苦しくなった。
「容姿について言われることです……」
「でも瑠衣ちゃんも他人の容姿には厳しいのね」
「え……?」
「容姿が整っている人が苦手だって言ったわ。だから宇野先生を選んだって。でもそれって裏を返せば宇野先生は整った容姿じゃないってこと」
「まぁ……」
「瑠衣ちゃんは、自分が容姿で優劣をつけられるのを嫌がるのに、他人の容姿の評価はするのよ」
成美にハッキリそう言われてドキリとした。直接誰かのことをブスだとか太ってるだなんて言ったことはない。
容姿をバカにしたこともない。けれど、整った容姿をした人が嫌いであることは認めていた。
「だって、最初から整ってる人って、私みたいな人を下に見てるんです。容姿でからかわれた経験がないから、私みたいな人間の痛みなんかわからない」
瑠衣は、心のどこかで成美に対しても自分だってそうじゃんと思った。成美こそ、他人の容姿をバカにすることはないが、きっと産まれてこの方ブスだから出歩くな、だなんて言われたことなどないだろう。
どれだけ苦しいのか、わからないからそんなことが言えるのだと拳を握った。
「直接痛みを体験することはなくても、想像くらいできるわ。どれほど悔しくて悲しいか。どんなに傷付くか。でも、それじゃあ瑠衣ちゃんが言う容姿の整っている人以外の人達は、瑠衣ちゃんのことを誰も悪く言わなかったの?」
じっと成美に目を見つめられれば、瑠衣は小さく息を飲むしかなかった。
「それは……」
「瑠衣ちゃんが1番言われて嫌なことってなに?」
成美に聞かれて瑠衣は少し考えた。今まで散々嫌なことを言われた。生きていることすら否定されたような気がした。
それは、私がブスでデブだったからだ。
瑠衣は、昔の自分を思い出して苦しくなった。
「容姿について言われることです……」
「でも瑠衣ちゃんも他人の容姿には厳しいのね」
「え……?」
「容姿が整っている人が苦手だって言ったわ。だから宇野先生を選んだって。でもそれって裏を返せば宇野先生は整った容姿じゃないってこと」
「まぁ……」
「瑠衣ちゃんは、自分が容姿で優劣をつけられるのを嫌がるのに、他人の容姿の評価はするのよ」
成美にハッキリそう言われてドキリとした。直接誰かのことをブスだとか太ってるだなんて言ったことはない。
容姿をバカにしたこともない。けれど、整った容姿をした人が嫌いであることは認めていた。
「だって、最初から整ってる人って、私みたいな人を下に見てるんです。容姿でからかわれた経験がないから、私みたいな人間の痛みなんかわからない」
瑠衣は、心のどこかで成美に対しても自分だってそうじゃんと思った。成美こそ、他人の容姿をバカにすることはないが、きっと産まれてこの方ブスだから出歩くな、だなんて言われたことなどないだろう。
どれだけ苦しいのか、わからないからそんなことが言えるのだと拳を握った。
「直接痛みを体験することはなくても、想像くらいできるわ。どれほど悔しくて悲しいか。どんなに傷付くか。でも、それじゃあ瑠衣ちゃんが言う容姿の整っている人以外の人達は、瑠衣ちゃんのことを誰も悪く言わなかったの?」
じっと成美に目を見つめられれば、瑠衣は小さく息を飲むしかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる