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10《瑞area》》

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《瑞area》》

「え?な、なに?」

今度は木崎くんが無言で私のコト見てる。

「・・いや。」

そう言って、ベッドの端に腰をおろす。




「瑞、今日は講義あんの?」
「え?あ、ううん、今日はとってない・・よ」
「そっか。俺は10:00の入ってるから、もう少ししたら行くケド、いいか?」
優しそうな目で聞いてくる
心配してくれてるのかな。

「うん、大丈夫。行ってきて。」

これ以上、心配かけるわけにはいかない、
そう思って笑顔でそう言ったのに

「はぁぁぁぁぁぁ―っ」

「え?!」

がっくりと肩を落として俯いてしまってる??!
えっ??なんで?


ギシッ

「へ?」

斜め下から睨まれた、
と、
思ったら
ベッドの上に足を乗せて私の方へ近づいてくるっ!


「俺に言うことない?」

「え!?」  ギクッ!


「なんか話しとか無い?」

う、
いきなり近づいてきたと思ったらっ///

「あっ、、の、その・・」わわっ、いきなりこられた!その質問!!


「なぁ瑞?」

「―///!!」

そんな、可愛い顔するの反則~~~~!!!


ダメダメ。平常心平常心!!


「か、帰ってきたら話ます。」

ガン!!!
て、ポーズしなくてもっ!!


「そ、その今は無理!ちょっと心の準備がっ、」

私が、がんばってそう言うと、


「ふ~ん」


だって、

その、まだ言うって決めてもなかったし!
ただ、仲直りしたいだけで、待ってただけだし。

「―――て!ああ!!!」

私は今、重大なコトに気付いたっ!!

「おわっ!なんだよっ!!」

「あぁ・・」

「だから、なに?」


「しゃべってる」

「あ?」


「木崎くん、私と口きかないって・・だから、昨日も無視されたのに。
今、しゃべってる」


「――!し、しかたねぇじゃん、瑞、倒れちまったし。この場合、」

「じゃ、もう怒ってない?」




《奈津area》


そんな、下から覗き込んでくんなっ!!
可愛すぎんだろっ!!!
くそがっ///


「バカか、俺が帰ってきて瑞がまだ話しをしないようだったら、また再開。」


意地悪

・・したくなるやろ、


「え~~~~っ!!」

「なんだよ、そうだろ!大体なぁ、ちゃんと話し、しねぇ方が悪いんだろ!」

「――!!」

あ、黙っちまった


「瑞~~?瑞ちゃ~~ん??」
どんだけ呼んでも下向いて、しゃべらねぇ

「み、」「あのっ!」
声を遮って瑞がやっと口を開いた!

「・・・・」
と、
思ったら、また黙った。

くっ~~~~~~~っ、


「そんなに言いにくいコト?」

俺が待ちきれずにそう言うと、


「・・う、
あの、昨日はごめんなさい!
無視とか・・しないでほしい。」


カチン。


は、

   あ?



「イ・ヤ・だ!」


「!!!」


「そんなコト聞きたいんじゃねぇ!謝るのは後!ちゃんと俺が聞いた事に答えろって!」

「―――!!!」


「そうじゃないと、ぜってー許さねぇからな。」



くっそ、モロ感情出しちまったっ!
だって、瑞のヤロ、イミわかんねっ!!
謝まんなくていいから、ホントのコト言えよ。


「・・ごめんなさい」

ほらまた。

瑞、謝ってばかり


「はぁ。俺からこんなん攻めたの初めて。・・病に冒されたのは俺の方かもな。」

「え?病?」

そ、
瑞ってゆーやっかいな病。

「・・・」


「もういいや。」

どうせ、帰ってきてからも、言わないだろうし

ホントに
困った顔してるし、



「もう何も聞かねぇよ。無視もしないから」

これ以上は、聞いたらダメなのかもな。


俺はそう言うと、ジャケットを羽織って部屋から出ていった。
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