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サイドストーリー
神社に行ってみない?
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「まぁ、普通はいきなり【竜神】なんて言われてもピンとこないよね。実はこの近くにある神社に竜神様が祀られていて、この辺一帯は竜神様のご加護で守られているんだ」
と説明をはじめたカケル
「つい最近も台風が来て、この辺も被害が出たんだけど、それ程大きな被害が出なかったのは竜神様のおかげじゃないかって言ってる人もいるくらいなんだ……」
「へぇー」
感心した思いで話を聞いていた翔子に、カケルは説明を続けた。
「まさしく、今回の災害で大きな被害が出なかったのは【白】様のおかげなんだ」
「ハク様?」
「そう。この辺の守り神である白龍のハク様。ハク様を祀っているのが、俺らのじいちゃんが神主をしている【白蛇神社】ってわけ」
「おじいさまは神主さんなんですね」
相槌を打つ翔子に今度はショウが説明する。
「うん。ウチは竜神様の力を授かる家系で、力を授かった人間が竜神様のお社を守ったりするのが仕事なんだ。でも、僕らの親はそれぞれ竜神の力を継がなかったみたいで……。隔世遺伝って言うの?僕やカケルには竜神の力が出たんだけど、それぞれ強さが違って……。じいちゃんと結婚したばあちゃんが作ったこの店がなくなっちゃうのは嫌だし、ばあちゃんの味を守りたかったから、竜神の力が弱い僕はばあちゃんの後を継いだんだ」
と誇らしそうに話すショウ。
「で、翔兄よりは竜神の力が強い俺の方がじいちゃんの仕事の手伝いをしてる。まぁ、結果的に翔兄も神社の仕事を手伝うこともあるし、俺は大学や神社関係の方が暇なときはこっちを手伝ってるから二人で色々こなしてるって感じかな」
「へぇー。確か前に読んだ事のある本にも蛇が空へ昇っていった姿が龍に変わった……といった様な内容がありましたが、そのお話と同じで白龍様なのに【白蛇神社】なんですか?」
「そう!物語でも蛇が龍に変わるって話はあるよね。鯉が滝を上って龍になる話もあるけどさ。やっぱり本、好きなんだね。僕も本読むの好きなんだ。そうだ!じいちゃんもいるだろうし、ここから近いから折角だし、白蛇神社に行ってみない?」
と突拍子もなく翔子を誘うショウ。
(その方がきっと翔子ちゃんもわかりやすいんじゃないかな?)
「そもそも、竜神の力の説明じゃなくてウロコの事を翔子さんに聞きたかったんだけど……」
とカケルは若干あきれた様子。
「ウロコ……?」
「翔子ちゃん、この後何か予定はある?」
カケルが話の軌道を修正しようとするもお構いなしのショウ。
「いえ、特になにもありませんが……」
「じゃあ、白蛇神社に案内するよっ」
「翔兄、ウロコの事……って、まぁいいか。神社に案内しながら色々聞くか」
ショウの提案で三人はお茶を飲み終え、近くにあるという白蛇神社へと行く事になった。
「あの、紅茶とケーキご馳走様でした。とっても美味しかったです。お支払いは……」
「支払いはいーよ。お近づきの印に今日はタダ!その代わり、これからもちょくちょく店に来てね」
と軽くウィンクをしながら言うショウ。
「で、でも……」
戸惑っている翔子にカケルが
「翔兄がいいって言ってるから、甘えちゃえば?それに、美味しいって言ってもらえただけでも、充分嬉しいと思うよ。そもそも、翔兄が勝手に始めたティータイムでしょ?」
と助け舟を出してくれた。
「では、お言葉に甘えて今日はご馳走になります。でも、次からはちゃんとお支払いさせてくださいね」
と翔子が言うと、
「了解。じゃあ、僕ココ片付けちゃうから、片付けが終わったら出かけようか」
ショウは嬉しそうに言って片付けを始めた。
(久しぶりにこのテーブルに座ってケーキを食べながら話をして……。なんだかばあちゃんの頃の店に戻れたみたいだ。それにウロコも一枚手に入って……。今日はいい日だな)
こうしてショウが片付けを終えると三人で白蛇神社へ歩いて向かうことになった。
と説明をはじめたカケル
「つい最近も台風が来て、この辺も被害が出たんだけど、それ程大きな被害が出なかったのは竜神様のおかげじゃないかって言ってる人もいるくらいなんだ……」
「へぇー」
感心した思いで話を聞いていた翔子に、カケルは説明を続けた。
「まさしく、今回の災害で大きな被害が出なかったのは【白】様のおかげなんだ」
「ハク様?」
「そう。この辺の守り神である白龍のハク様。ハク様を祀っているのが、俺らのじいちゃんが神主をしている【白蛇神社】ってわけ」
「おじいさまは神主さんなんですね」
相槌を打つ翔子に今度はショウが説明する。
「うん。ウチは竜神様の力を授かる家系で、力を授かった人間が竜神様のお社を守ったりするのが仕事なんだ。でも、僕らの親はそれぞれ竜神の力を継がなかったみたいで……。隔世遺伝って言うの?僕やカケルには竜神の力が出たんだけど、それぞれ強さが違って……。じいちゃんと結婚したばあちゃんが作ったこの店がなくなっちゃうのは嫌だし、ばあちゃんの味を守りたかったから、竜神の力が弱い僕はばあちゃんの後を継いだんだ」
と誇らしそうに話すショウ。
「で、翔兄よりは竜神の力が強い俺の方がじいちゃんの仕事の手伝いをしてる。まぁ、結果的に翔兄も神社の仕事を手伝うこともあるし、俺は大学や神社関係の方が暇なときはこっちを手伝ってるから二人で色々こなしてるって感じかな」
「へぇー。確か前に読んだ事のある本にも蛇が空へ昇っていった姿が龍に変わった……といった様な内容がありましたが、そのお話と同じで白龍様なのに【白蛇神社】なんですか?」
「そう!物語でも蛇が龍に変わるって話はあるよね。鯉が滝を上って龍になる話もあるけどさ。やっぱり本、好きなんだね。僕も本読むの好きなんだ。そうだ!じいちゃんもいるだろうし、ここから近いから折角だし、白蛇神社に行ってみない?」
と突拍子もなく翔子を誘うショウ。
(その方がきっと翔子ちゃんもわかりやすいんじゃないかな?)
「そもそも、竜神の力の説明じゃなくてウロコの事を翔子さんに聞きたかったんだけど……」
とカケルは若干あきれた様子。
「ウロコ……?」
「翔子ちゃん、この後何か予定はある?」
カケルが話の軌道を修正しようとするもお構いなしのショウ。
「いえ、特になにもありませんが……」
「じゃあ、白蛇神社に案内するよっ」
「翔兄、ウロコの事……って、まぁいいか。神社に案内しながら色々聞くか」
ショウの提案で三人はお茶を飲み終え、近くにあるという白蛇神社へと行く事になった。
「あの、紅茶とケーキご馳走様でした。とっても美味しかったです。お支払いは……」
「支払いはいーよ。お近づきの印に今日はタダ!その代わり、これからもちょくちょく店に来てね」
と軽くウィンクをしながら言うショウ。
「で、でも……」
戸惑っている翔子にカケルが
「翔兄がいいって言ってるから、甘えちゃえば?それに、美味しいって言ってもらえただけでも、充分嬉しいと思うよ。そもそも、翔兄が勝手に始めたティータイムでしょ?」
と助け舟を出してくれた。
「では、お言葉に甘えて今日はご馳走になります。でも、次からはちゃんとお支払いさせてくださいね」
と翔子が言うと、
「了解。じゃあ、僕ココ片付けちゃうから、片付けが終わったら出かけようか」
ショウは嬉しそうに言って片付けを始めた。
(久しぶりにこのテーブルに座ってケーキを食べながら話をして……。なんだかばあちゃんの頃の店に戻れたみたいだ。それにウロコも一枚手に入って……。今日はいい日だな)
こうしてショウが片付けを終えると三人で白蛇神社へ歩いて向かうことになった。
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