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「はは、俺のも入れてあげますよ、それで我慢してください。」
シュンイチの自慢の肉棒を無下に短少だし柔らかいと扱き下ろし、入れても気持ちよくないと蔑まれる屈辱に謀らずも苦渋の涙が溢れていた。それだけでも悔しくて気が狂いそうになるのに、自分のモノを咥え込んだまま更に猛々しい他人の豪棒を一緒に捩じ込まれるなんておぞましい状況。女役の犬男が二人もの逸物を咥え込み、やっと気持ちいいと喘ぎ始める。
「ちっさい上に柔いなぁ、あんたの。掘られる方が好みなの?おっさん。」
その癖まるで馬鹿にしたように、無駄な贅肉のない綺麗な若い体で自分の逸物に乗っかって犬男が呆れるように口を開く。その男が一番三人の中では歳上で他の二人よりも上の立場の男なのは他の二人の口調から分かるが、それでも恐らく自分より一回り程は年下。そんな人間にそんな風に馬鹿にされているのに拘束されたままのシュンイチは抵抗も許されない。それはまさに今まで自分が散々に弱者に対して強いてきたことで、それをまさに自分の身体にやり返されているのだ。それなのにシュンイチの耳元では、甲高い掠れた女の声が呪文ように繰り返しブツブツと呟き続けている。
最悪だ、わるるるるるいいいいいぃこ、お前は屑だ、駄目な子だ、なんの役にもたたない
それがもう振り向かなくても奥歯を噛み歯を剥き出してニタニタと笑い続けている母の顔の放つ声なのは、当にシュンイチも理解していた。オンナの顔をした牛、母親の顔をした牛の身体をした何か。それが何故か常に影のように自分に覆い被さり断末魔のようにけたたましく嗤う。天井を向いて転がされ、犯されているのに、その牛女がいるのは常に自分の背後なのだ。
「しかも、臭いって最悪だよ?おっさん。」
「はは、キッツいですもんね?ワキガでもあんの?おっさん。」
臭いからとふられた事もあるしなとシュンイチの頭が考えると、耳元に覆い被さった母の声が違う・違うと大きな嘲笑う声をあげている。何が違うんだと頭の中で問いかけると、それは唐突に雄弁に語り出す。体臭がきつくて別れたんじゃない、不潔といわれて別れたのをお前が勝手に自分の体臭と結びつけて、コンプレックスにしたんだ。お前が付き合った彼女を見送りもせず、そのまま母親と乳くりあっているのを知った彼女が口にしたのは、
信じられない、不潔
という言葉だ。ちゃんと前後の言葉を思い出すといい。お前が無知の頭で何を話して何を彼女から不潔と言われたか。勝手に編集して適当な場面しか覚えなかったつもりだろうけど、お前は闇の中で過去に私にされたことと一緒に全て鮮明に見ただろう?自分の異常さも母の異常さも、父の異常さも記憶したろうにと耳元で母の顔をしたそれは諭すように言う。
件のごとく。
その言葉に不意に頭の中が、過去の記憶を浮かび上がらせていく。
それは彼女を自分の家に連れ帰ってきて、気がついた母親に追い返された後のことだった。その彼女は翌日寝不足の赤い目をして、シュンイチのところにやって来たのだ。きっと昨日のヤネオ家でのあまりに酷い扱いに、夜に泣いたに違いなかったろう。そして彼女は不満に満ちて怒りにも近い視線でシュンイチに詰め寄った。
ヤネオ君、何で送ってもくれなかったの?それに何であんな風に追い出しすみたいに
その問いかけの意図が既に分からないとはシュンイチも言えなかった。何しろ送る必要性があるとは思わなかったし、彼女を送る前に母の不機嫌を解消しないとならない。追い出されるような事をしたのは彼女の存在でも、お仕置きを受けて母の機嫌をとるのはシュンイチなのだ。
いや、あれはお母さんが。
私、ヤネオ君の彼女だよね?ヤネオ君のお母さんは知らないの?
付き合って欲しいと言われたから付き合ってはいるけれど、それを母親に申告してはいない。何しろ申告したら自分から彼女と交際したがったことになりそうで、それをしたら母親は烈火のごとく激怒してまた折檻されてしまう。この年になって縛られ逸物を踏みつけられて、泣きじゃくり失禁するようなことは避けたかったのは当然の事だ。
…………聞かれてないし、言わないといけないもの?
その答えに彼女はこれはおかしいと何処かで感じ始めた様子で、言葉を選ぶように黙り込みながらシュンイチの様子を伺う。もしかしたらと気がついていなかった何かに気がついてしまった様子で、彼女は訝しげな表情で言葉を繋ぐ。
そうじゃないけど……
お母さんが言えっていったら、言うよ、彼女だって。
…………ヤネオ君ってお母さんが言ったらそうするの?なんでも?
高校生になって『お母さん』と呼ぶのだって、余り平均的ではないような気がして当然。それでもこの先の言葉は彼女の想定を遥かに越えたおぞましい内容なのに、当のシュンイチがそれには何一つ気がついていない。自分がマトモな成長をしていなかったのだと何一つ気がつかずに、ここまで生きてきてしまったのだと気がつけていない歪な家庭環境を自分の口で暴露したのだ。
だって、お母さんに逆らうと後が大変なんだ。
でも、ヤネオ君は自分で考えないの?嫌なことは嫌って…………
だってさ、逆らうと尻打たれたりするしさ、やなんだ、あれ縛られたりすんの
え?
痛いしさ、縛られて固くなるとホント食い込んで痛いんだよ、お母さん手を抜かないしさ。
は?なに?縛る?
あれだよ、男にしかない…………まぁ、女の君には分かんないか。
え?
それにお母さんが機嫌直さないとダッコしてもらえないしさ。
だ、っこ?
悪い子としたらお仕置きされて、その後は許してもらって抱っこしてオッパイを吸うんだ。
え………………っ
普通の事じゃないか、悪い子にはお仕置きが当然なだけだろ?
信じられない…………、不潔、高校生にもなって……?そんなの気持ち悪い!!
気持ち悪い?何が?自分が不潔?何が不潔なんだ?それがどう考えても理解できないから、シュンイチは彼女の口にしたことを曲解して全てを受け取った。彼女にしてもそう口にするしか出来なかったのは、彼女の理解の範疇を遥かに越えていて何とか理解できたのが機嫌を直した後の母と息子の行動だけだったのだから、そうとしか言えなかったのだ。今の世の中ならそれを聞いて虐待なんてことで運命は変わったかもしれないが、当時はそうならなかったしシュンイチは彼女に言われた事を違う尺度で理解した。
自分は意図して不潔にしていた分けてはないのだけれど、自分が不潔だから臭う、不潔だからではなくてこれは元々の体臭が臭くてフラれたのだと勝手に曲解したのだ。
あの人…………母親のオッパイ吸ってるとかキモイ…………
そんな風に実は自分が口にした真実を彼女は吹聴していて、それが大人の耳に入ったらまた違ったのかもしれないが学生社会の中だけで面白おかしく広がった噂はそれ以上の世界には正しく伝わらなかった。しかも、シュンイチは彼女がフラれた腹いせに臭いで苛められたのだと考えて、そう両親には話し暫く登校拒否になったのだ。
なんで…………いまここで…………
絶望の中で犯されながら思い出させられた過去に再び涙が滲み、男達は犯しながらそれを笑う。あれは自分が母親に虐待されているのと、その後の過保護の行動の中で近親相姦に近い行動をとっていると感じた彼女の言葉だったのだ。それを今になって理解して何が変わるのか、そしてそれと今の男達からの言われようは、まるで異なるのに気がついて愕然ともする。
「ドブくせぇ!最悪!」
「言うなって、気にしないように必死なんだからよぉ!」
完全に自分の体臭が臭いと笑いながら、男のシュンイチを男同士なのにレイプする。そこは入れるべき孔ではなくて排泄口だというのに、雌犬扱いで何度も何度も繰り返し逸物を捩じ込み犯している男達。余りにもグボグボと有り得ない筈の音が絶え間なく尻の穴からしていて、何度もされているせいかジンワリ心地よさすら感じるがそれを認めるわけにもいかない。
何とか早く終わらせたいと遥か昔に元妻に命令してさせたことを思い出して必死に男達の逸物に奉仕するシュンイチを、男達はまさに一晩中蹂躙しつくして笑いながら何度も雌犬扱いした。
「気持ちいいか?!おっさん、雌にされて。」
バチンと尻を平手で打たれて、はいと高らかに叫ぶ。そう叫ばないと相手が不機嫌になると分かっているからで、決して気持ちよくて言っているわけではないと心の中で言い訳する。それにキュウキュウ尻の穴で捩じ込まれる怒張を締め付けて前立腺を捏ねられ散々に喘いでいるのだって、そうして泣いて見せないと相手が不機嫌になるからで感じている訳じゃないのだ。そう、母親に折檻されてごめんなさいと泣きわめきながら、勃起したのとまるで変わらない。痛かったり苦しかったりが自分には気持ちいいことだとしないと、この時間を乗り越えられないから体が快感に摩り替えているだけなのだ。
「おぅ!おう!おおっ!おああ!いぐぅ!」
「はは、だっせぇ喘ぎ声。そそんねぇ!」
それならさっさとやめてくれればいいのに、ワザワザ天井を向いてオンナのように脚を大きく開かされながらズコズコと乱暴に激しく腰を振り立てられている。しかも三人もいるから一人が休んでも、他の二人が交代で尻の穴に熱くて大量の精液をドブドブと流し込んでくるのだ。結局まるで休めずにシュンイチは穴がポッカリ開いたままになるまで、尻の穴に男の逸物を嵌め回されていた。
「ひぃい、おひぃ!!おご、ごぁあ!!いぐっいぐううう!も、ゆるじでぇ!」
「おっさんの泣き声じゃなぁ、可愛くなけよ、雌だろ?性奴隷らしくお願いしろよ。」
それは自分の仕事じゃない。そう思ってもどんなに気絶しかけても、絶え間なく注ぎ込まれて腹が膨れていくのを感じながら奥にドロドロの精子を受け止め続ける。まるでこれでは孕ませられる雌奴隷となにも変わらないと思うが、これは過去に自分が雌奴隷一号・二号だけでなく、何人もの奴隷候補の女にもしてきたことそのままなのだ。
お前が愚かなんだ…………
朦朧としながら延々と犯され続けている自分の姿を、部屋の角の薄暗がりから笑いながらみている人間の顔が不意に見えていた。部屋の隅の暮明に立つのは母の顔をした奇妙な牛と、そしてアキコの顔をした白銀の毛並みをした虎のように見えて、犯されながらシュンイチは愕然とそれを見つめている。
何なんだ…………
世にも珍しい化け物の顔が、自分の親と元とはいえ妻の顔。これは自分が引き寄せたのか、ただ自分の知り合いの顔を借りたのか、それとも元々がこの顔なのか。どちらにせよそれは不気味な奥歯を噛んだ笑い顔をした牛の体をした母親と、ヒョウと物悲しく掠れて鳥のように哭くアキコの顔をした蛇の尾を持つ虎がそこにはいるのだ。それらはヒタリと足音もたてずに近寄ってきて、男に組み敷かれ泣きじゃくっているシュンイチを両側から覗き込もうとしている。それの顔が上から近付くにつれて、次第に土蔵で自分が殺した子供の姿にも見えてきていてシュンイチは悲鳴をあげたくなっている自分に気がついていた。あの時自分が殺した子供は、実はこの二体の化け物だったのかもしれない。何しろ自分の顔は母親とそっくりで子供の頃の顔は母親の子供の頃と瓜二つだし、アキコの顔は言うまでもなく子供の頃もアキコの顔だったに違いないからだ。
わるううぅうううい、こだ。お前はわるるううううううい
そう自分なのか母親なのか分からない顔が言うのに、シュンイチは再び涙を溢しながら心の中で母にするように何度も懇願していもいる。ごめんなさい、もういじめないで、傷つけないでと懇願しても、尻の穴を犯される痛みは変わらないし、その二つの顔は表情を仮面のようにかえもしないまま覗き込む。
愚かだ…………何度もお前は、これを避けられたのに……
虎の身体をした元妻の顔がそう告げるのに、そんなことをお前は言わなかったと言い返したくなるが、自分で何か気がつけていたのだとしたら今はこうなっていなかったのだろうかとも思う。どんなことも今更で、今こうして犯されて、それを変えようにも変える術は与えられないのだ。
わるううううういいいぃこには、わるううううういいいいぃいことがぁ
愚かにも…………お前はやり直せる機会を、自ら捨ててきたのだ。
わるるるるうううぅうういいいぃいことが、やっててててくるうううぅううう
終には硝子玉のような瞳が左右から自分を覗き込むのを、シュンイチは本の数センチの世界で間近に見つめている。それを悲鳴をあげそうになりながら見上げ、男達に犯されているから無様に悲鳴をあげなくてすんだと心の何処かで虚ろに考えていたのだった。
シュンイチの自慢の肉棒を無下に短少だし柔らかいと扱き下ろし、入れても気持ちよくないと蔑まれる屈辱に謀らずも苦渋の涙が溢れていた。それだけでも悔しくて気が狂いそうになるのに、自分のモノを咥え込んだまま更に猛々しい他人の豪棒を一緒に捩じ込まれるなんておぞましい状況。女役の犬男が二人もの逸物を咥え込み、やっと気持ちいいと喘ぎ始める。
「ちっさい上に柔いなぁ、あんたの。掘られる方が好みなの?おっさん。」
その癖まるで馬鹿にしたように、無駄な贅肉のない綺麗な若い体で自分の逸物に乗っかって犬男が呆れるように口を開く。その男が一番三人の中では歳上で他の二人よりも上の立場の男なのは他の二人の口調から分かるが、それでも恐らく自分より一回り程は年下。そんな人間にそんな風に馬鹿にされているのに拘束されたままのシュンイチは抵抗も許されない。それはまさに今まで自分が散々に弱者に対して強いてきたことで、それをまさに自分の身体にやり返されているのだ。それなのにシュンイチの耳元では、甲高い掠れた女の声が呪文ように繰り返しブツブツと呟き続けている。
最悪だ、わるるるるるいいいいいぃこ、お前は屑だ、駄目な子だ、なんの役にもたたない
それがもう振り向かなくても奥歯を噛み歯を剥き出してニタニタと笑い続けている母の顔の放つ声なのは、当にシュンイチも理解していた。オンナの顔をした牛、母親の顔をした牛の身体をした何か。それが何故か常に影のように自分に覆い被さり断末魔のようにけたたましく嗤う。天井を向いて転がされ、犯されているのに、その牛女がいるのは常に自分の背後なのだ。
「しかも、臭いって最悪だよ?おっさん。」
「はは、キッツいですもんね?ワキガでもあんの?おっさん。」
臭いからとふられた事もあるしなとシュンイチの頭が考えると、耳元に覆い被さった母の声が違う・違うと大きな嘲笑う声をあげている。何が違うんだと頭の中で問いかけると、それは唐突に雄弁に語り出す。体臭がきつくて別れたんじゃない、不潔といわれて別れたのをお前が勝手に自分の体臭と結びつけて、コンプレックスにしたんだ。お前が付き合った彼女を見送りもせず、そのまま母親と乳くりあっているのを知った彼女が口にしたのは、
信じられない、不潔
という言葉だ。ちゃんと前後の言葉を思い出すといい。お前が無知の頭で何を話して何を彼女から不潔と言われたか。勝手に編集して適当な場面しか覚えなかったつもりだろうけど、お前は闇の中で過去に私にされたことと一緒に全て鮮明に見ただろう?自分の異常さも母の異常さも、父の異常さも記憶したろうにと耳元で母の顔をしたそれは諭すように言う。
件のごとく。
その言葉に不意に頭の中が、過去の記憶を浮かび上がらせていく。
それは彼女を自分の家に連れ帰ってきて、気がついた母親に追い返された後のことだった。その彼女は翌日寝不足の赤い目をして、シュンイチのところにやって来たのだ。きっと昨日のヤネオ家でのあまりに酷い扱いに、夜に泣いたに違いなかったろう。そして彼女は不満に満ちて怒りにも近い視線でシュンイチに詰め寄った。
ヤネオ君、何で送ってもくれなかったの?それに何であんな風に追い出しすみたいに
その問いかけの意図が既に分からないとはシュンイチも言えなかった。何しろ送る必要性があるとは思わなかったし、彼女を送る前に母の不機嫌を解消しないとならない。追い出されるような事をしたのは彼女の存在でも、お仕置きを受けて母の機嫌をとるのはシュンイチなのだ。
いや、あれはお母さんが。
私、ヤネオ君の彼女だよね?ヤネオ君のお母さんは知らないの?
付き合って欲しいと言われたから付き合ってはいるけれど、それを母親に申告してはいない。何しろ申告したら自分から彼女と交際したがったことになりそうで、それをしたら母親は烈火のごとく激怒してまた折檻されてしまう。この年になって縛られ逸物を踏みつけられて、泣きじゃくり失禁するようなことは避けたかったのは当然の事だ。
…………聞かれてないし、言わないといけないもの?
その答えに彼女はこれはおかしいと何処かで感じ始めた様子で、言葉を選ぶように黙り込みながらシュンイチの様子を伺う。もしかしたらと気がついていなかった何かに気がついてしまった様子で、彼女は訝しげな表情で言葉を繋ぐ。
そうじゃないけど……
お母さんが言えっていったら、言うよ、彼女だって。
…………ヤネオ君ってお母さんが言ったらそうするの?なんでも?
高校生になって『お母さん』と呼ぶのだって、余り平均的ではないような気がして当然。それでもこの先の言葉は彼女の想定を遥かに越えたおぞましい内容なのに、当のシュンイチがそれには何一つ気がついていない。自分がマトモな成長をしていなかったのだと何一つ気がつかずに、ここまで生きてきてしまったのだと気がつけていない歪な家庭環境を自分の口で暴露したのだ。
だって、お母さんに逆らうと後が大変なんだ。
でも、ヤネオ君は自分で考えないの?嫌なことは嫌って…………
だってさ、逆らうと尻打たれたりするしさ、やなんだ、あれ縛られたりすんの
え?
痛いしさ、縛られて固くなるとホント食い込んで痛いんだよ、お母さん手を抜かないしさ。
は?なに?縛る?
あれだよ、男にしかない…………まぁ、女の君には分かんないか。
え?
それにお母さんが機嫌直さないとダッコしてもらえないしさ。
だ、っこ?
悪い子としたらお仕置きされて、その後は許してもらって抱っこしてオッパイを吸うんだ。
え………………っ
普通の事じゃないか、悪い子にはお仕置きが当然なだけだろ?
信じられない…………、不潔、高校生にもなって……?そんなの気持ち悪い!!
気持ち悪い?何が?自分が不潔?何が不潔なんだ?それがどう考えても理解できないから、シュンイチは彼女の口にしたことを曲解して全てを受け取った。彼女にしてもそう口にするしか出来なかったのは、彼女の理解の範疇を遥かに越えていて何とか理解できたのが機嫌を直した後の母と息子の行動だけだったのだから、そうとしか言えなかったのだ。今の世の中ならそれを聞いて虐待なんてことで運命は変わったかもしれないが、当時はそうならなかったしシュンイチは彼女に言われた事を違う尺度で理解した。
自分は意図して不潔にしていた分けてはないのだけれど、自分が不潔だから臭う、不潔だからではなくてこれは元々の体臭が臭くてフラれたのだと勝手に曲解したのだ。
あの人…………母親のオッパイ吸ってるとかキモイ…………
そんな風に実は自分が口にした真実を彼女は吹聴していて、それが大人の耳に入ったらまた違ったのかもしれないが学生社会の中だけで面白おかしく広がった噂はそれ以上の世界には正しく伝わらなかった。しかも、シュンイチは彼女がフラれた腹いせに臭いで苛められたのだと考えて、そう両親には話し暫く登校拒否になったのだ。
なんで…………いまここで…………
絶望の中で犯されながら思い出させられた過去に再び涙が滲み、男達は犯しながらそれを笑う。あれは自分が母親に虐待されているのと、その後の過保護の行動の中で近親相姦に近い行動をとっていると感じた彼女の言葉だったのだ。それを今になって理解して何が変わるのか、そしてそれと今の男達からの言われようは、まるで異なるのに気がついて愕然ともする。
「ドブくせぇ!最悪!」
「言うなって、気にしないように必死なんだからよぉ!」
完全に自分の体臭が臭いと笑いながら、男のシュンイチを男同士なのにレイプする。そこは入れるべき孔ではなくて排泄口だというのに、雌犬扱いで何度も何度も繰り返し逸物を捩じ込み犯している男達。余りにもグボグボと有り得ない筈の音が絶え間なく尻の穴からしていて、何度もされているせいかジンワリ心地よさすら感じるがそれを認めるわけにもいかない。
何とか早く終わらせたいと遥か昔に元妻に命令してさせたことを思い出して必死に男達の逸物に奉仕するシュンイチを、男達はまさに一晩中蹂躙しつくして笑いながら何度も雌犬扱いした。
「気持ちいいか?!おっさん、雌にされて。」
バチンと尻を平手で打たれて、はいと高らかに叫ぶ。そう叫ばないと相手が不機嫌になると分かっているからで、決して気持ちよくて言っているわけではないと心の中で言い訳する。それにキュウキュウ尻の穴で捩じ込まれる怒張を締め付けて前立腺を捏ねられ散々に喘いでいるのだって、そうして泣いて見せないと相手が不機嫌になるからで感じている訳じゃないのだ。そう、母親に折檻されてごめんなさいと泣きわめきながら、勃起したのとまるで変わらない。痛かったり苦しかったりが自分には気持ちいいことだとしないと、この時間を乗り越えられないから体が快感に摩り替えているだけなのだ。
「おぅ!おう!おおっ!おああ!いぐぅ!」
「はは、だっせぇ喘ぎ声。そそんねぇ!」
それならさっさとやめてくれればいいのに、ワザワザ天井を向いてオンナのように脚を大きく開かされながらズコズコと乱暴に激しく腰を振り立てられている。しかも三人もいるから一人が休んでも、他の二人が交代で尻の穴に熱くて大量の精液をドブドブと流し込んでくるのだ。結局まるで休めずにシュンイチは穴がポッカリ開いたままになるまで、尻の穴に男の逸物を嵌め回されていた。
「ひぃい、おひぃ!!おご、ごぁあ!!いぐっいぐううう!も、ゆるじでぇ!」
「おっさんの泣き声じゃなぁ、可愛くなけよ、雌だろ?性奴隷らしくお願いしろよ。」
それは自分の仕事じゃない。そう思ってもどんなに気絶しかけても、絶え間なく注ぎ込まれて腹が膨れていくのを感じながら奥にドロドロの精子を受け止め続ける。まるでこれでは孕ませられる雌奴隷となにも変わらないと思うが、これは過去に自分が雌奴隷一号・二号だけでなく、何人もの奴隷候補の女にもしてきたことそのままなのだ。
お前が愚かなんだ…………
朦朧としながら延々と犯され続けている自分の姿を、部屋の角の薄暗がりから笑いながらみている人間の顔が不意に見えていた。部屋の隅の暮明に立つのは母の顔をした奇妙な牛と、そしてアキコの顔をした白銀の毛並みをした虎のように見えて、犯されながらシュンイチは愕然とそれを見つめている。
何なんだ…………
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わるううぅうううい、こだ。お前はわるるううううううい
そう自分なのか母親なのか分からない顔が言うのに、シュンイチは再び涙を溢しながら心の中で母にするように何度も懇願していもいる。ごめんなさい、もういじめないで、傷つけないでと懇願しても、尻の穴を犯される痛みは変わらないし、その二つの顔は表情を仮面のようにかえもしないまま覗き込む。
愚かだ…………何度もお前は、これを避けられたのに……
虎の身体をした元妻の顔がそう告げるのに、そんなことをお前は言わなかったと言い返したくなるが、自分で何か気がつけていたのだとしたら今はこうなっていなかったのだろうかとも思う。どんなことも今更で、今こうして犯されて、それを変えようにも変える術は与えられないのだ。
わるううううういいいぃこには、わるううううういいいいぃいことがぁ
愚かにも…………お前はやり直せる機会を、自ら捨ててきたのだ。
わるるるるうううぅうういいいぃいことが、やっててててくるうううぅううう
終には硝子玉のような瞳が左右から自分を覗き込むのを、シュンイチは本の数センチの世界で間近に見つめている。それを悲鳴をあげそうになりながら見上げ、男達に犯されているから無様に悲鳴をあげなくてすんだと心の何処かで虚ろに考えていたのだった。
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