68 / 909
第七章 牢獄の国に封じられし明星
月に輝く
しおりを挟む
呼吸が嫌になるほどの寒さ、瞬きが困難になるほどの寒さ。そんな中で雪華は教会を走り回り、壁に描かれた模様に何かを塗っている。
先程まで黒かった模様は暖かい赤に変わり、壁にかけられた蝋燭の火が灯る。少しずつ少しずつ、室温は上がっていく。
「大丈夫ですか皆さん! すぐに暖かくなりますからね!」
「雪華、なんなんだよこれ」
「神父様の力を弱める為の呪詛紋様です!」
「呪詛ぉ!? なんなんだよこの教会! 教会で呪術なんて使っていいのかよ!」
セレナの言うことはもっともだ。呪詛が壁一面に描かれた教会など聞いた事がない。砂漠の国で雪華は神父の力は非常に強く周囲のものを凍てつかせてしまうと言っていたが、まさかこれほどとは夢にも思わなかった。その神父の姿も見えていないというのに、その力はひしひしと感じる。
「神父様に御挨拶に参りましょう、防寒具を取ってきますので、少々お待ちくださいね」
雪華はそう言って別の部屋に駆けていった。この部屋は教会と聞いて一番に思いつくような造りだ。
色とりどりのステンドグラスに、綺麗に並べられた長椅子。祭壇の横にオルガン、奥には神の像……だろうか。よくは覚えていないが魔法の国にあった神の像とは違うような気がする。この神の像は人に似ている。魔法の国の神の像は……どんなものだったかな。
「なぁヘル、神父……会いたいか?」
「悪いけど出来れば会いたくない、この寒さの中心だよ? 外なんか比べ物にならないって事だよ?」
『ヘル、私は狼だ。貴方のペットだ』
「だから何?」
『ペットの分の挨拶は飼い主がすべきではないか?』
「僕を身代わりにしようって? ダメだよ、死なば諸共って言うだろ」
「おいヘル、アタシ達死ぬのか?」
「セレナは大丈夫そうだけど、僕は死ぬよ。多分」
きゅうん……と可愛らしく鳴き、甘えるようなアルを無視し、雪華の帰りが出来るだけ遅くなるように祈る。
だが、その祈りには何の意味もなかった。教会なのに。
「ただいま戻りました! さぁ皆さんこれを!」
分厚い全身を覆う服を渡される、まるで手足のついた寝袋だ。顔の部分には網がかかり、ゴーグルとマスクまで渡された。
アルには子供の用の靴下と先程よりも分厚い毛布が巻かれている。
「行きましょう! レッツゴー地下!」
「お前なんでそんなにはしゃいでんだよ」
「神父様に会えるのは久しぶりなので、少し取り乱してしまい……申し訳ありません」
「はぁ……とっとと挨拶済まして帰ろうぜ」
コンクリート剥き出しの壁に取り付けられたレバーを上げる。巨大な歯車の回る不気味な音が響き渡り、ゴリゴリと不快な音を立てながら''檻''が上がってきた。
「エレベーターです、中々お洒落でしょう?」
「……ごめん、どこが?」
自称……いや、エレベーターは話さない。雪華称エレベーターこと檻に乗り込む。天板に取り付けられた太い鎖が金属音を響かせエレベーターは下に向かう。
鼓膜に響く高い音は酷く不快だ。脳を直接擽られるような感覚に襲われる。
不安な音と大きな揺れと共にエレベーターは最下層に到着する。これまでの寒さとは一線を駕す冷気が廊下の奥から漂ってくる。
コンクリート剥き出しだったはずの壁は氷の壁に変わっていた、歩く度にガリガリと氷が削れて靴にこびりつく。
真っ暗な廊下の最奥に、鉄格子の扉。申し訳程度の小さなベッドだけが置かれた、囚人の部屋よりも酷い部屋。
そんな部屋の中に''神父様''は居た。
「お久しぶりです、神父様!」
雪華は元気に挨拶し、僕にもそれを求める。だが、神父を目の前に僕の口は少しも動かない。
雪華の持った蝋燭の光をてらてらと反射する黒い革製のガウンと手袋、つばの広い黒の帽子。そして極めつけに鳥の嘴の形をした白いマスク。
一切肌を露出しないその服装は僕の潜在的な恐怖を掘り起こす。
「あー、セレナっす。雪華……さん、とはいいお友達、やらせてもらってます?」
「ふふっ、変わった挨拶をしますね、セレナさんったら」
くい、とセレナは僕の袖を引く。それに現実に引き戻され、何とか口を開いた。
「ヘルシャフト……です。その、よろしくお願いします?」
『アルギュロス、見ての通り魔獣。ヘルが主人だ』
神父はゆっくりと立ち上がり、鉄格子の前に立つ。
異常な冷気はこの人から溢れているのだと明確な実感が湧く。
「凍堂……零。よろしくね」
鳥の嘴型のマスクの下から優しい声が漏れる、姿の不気味さとは対照的なその声は逆に恐怖を煽った。
挨拶を終え、相変わらず檻としか思えないエレベーターに乗って上へ戻る。先程よりもずっと暖かく感じ、蝋燭の火をとても愛おしく思う。
「神父様、お元気そうで良かったです!」
「元気……なのか、良く分かんねぇな」
「この寒さはいつもより強いんですよ、体調が優れている証拠です!」
「なんでそんな時に来ちまったんだか……」
「何であんな格好してるの?」
「力を抑える呪詛を仕込む為ですよ」
「何であんな力持ってんだ?」
「見習い時代に天使様の加護を受けたそうです」
「加護って、どっちかっつーと呪いだろあんなモン」
セレナの呟きを無視し、雪華が防寒具を片付ける。
その帰りにパンとハムとチーズを持ってきた。少々物足りない夕食を済ませ、僕達は別々の部屋で眠りにつく。
小さなパイプ式のベッドに腰掛け、足の間に体を挟ませたアルの頭を撫でる。アルの翼には細やかな霜がおり、触れた指の感覚を奪っていく。霜を取り終え、すっかり冷えた僕の指先をアルは丁寧に舐めて暖める。
『何故ここに来た? 何か理由があるのだろう』
「人探しを頼まれてね。アルに言うと止められそうだったから、黙ってた。ごめんね?」
『貴方に危険が及ぶのなら私は止める、だが決定権は貴方にしかない。貴方は私の主人だ、貴方の決めた事ならば私は黙ってついて行くのみ』
「……そっか、ありがとう」
アルの頭を引っ張り、前足を僕の膝に乗せさせた。
抱き締めて、尖った耳に唇を寄せる。毛並みにそって手を這わせ、翼の付け根を優しく揉む。そのまま手を下ろし尾を撫でる。
閉ざしていた目を開き、尾に刻んだ僕の名を見つめた。罪悪感がこみ上げると同時に、これさえあればアルは僕の物なのだという歪んだ感情まで引っ張り出される。
僕のドロっとした気味の悪い心を曝け出しているようで、刻印は嫌いだ。だが、刻印は僕にとって何よりも大切なものなのだ。
『ヘル? どうかしたか? 今日は随分と私を撫でているな、寒いのか?』
「うん……寒いね、そのせいなのかも」
狭いベッドでは横に並べない、僕は仰向けになってアルを上に乗せた。少し遠慮しているようだったが、抱き寄せると大人しく体を預けてくれた。
月光が小さな窓から差し込み、アルを銀に輝かせていた。
僕の上で瞳を閉じ、銀に輝く狼。その光景は酷く幻想的で、夢ではないかと不安を煽る。
「……綺麗だね」
『ん? ああ、月か? 三日月だな。綺麗な月夜は吠えたくなる』
「そうなの? ちょっと見てみたいな。でも、そっか、月が綺麗なせいなのかもね。今日の僕がちょっとおかしいのは」
『確かに、少しおかしいな。だがいつもこうなら私は嬉しいぞ?』
悪戯な笑みを浮かべて、アルの翼が僕を包み込む。
僕は寒さなんて欠片も感じずに眠りについた。
先程まで黒かった模様は暖かい赤に変わり、壁にかけられた蝋燭の火が灯る。少しずつ少しずつ、室温は上がっていく。
「大丈夫ですか皆さん! すぐに暖かくなりますからね!」
「雪華、なんなんだよこれ」
「神父様の力を弱める為の呪詛紋様です!」
「呪詛ぉ!? なんなんだよこの教会! 教会で呪術なんて使っていいのかよ!」
セレナの言うことはもっともだ。呪詛が壁一面に描かれた教会など聞いた事がない。砂漠の国で雪華は神父の力は非常に強く周囲のものを凍てつかせてしまうと言っていたが、まさかこれほどとは夢にも思わなかった。その神父の姿も見えていないというのに、その力はひしひしと感じる。
「神父様に御挨拶に参りましょう、防寒具を取ってきますので、少々お待ちくださいね」
雪華はそう言って別の部屋に駆けていった。この部屋は教会と聞いて一番に思いつくような造りだ。
色とりどりのステンドグラスに、綺麗に並べられた長椅子。祭壇の横にオルガン、奥には神の像……だろうか。よくは覚えていないが魔法の国にあった神の像とは違うような気がする。この神の像は人に似ている。魔法の国の神の像は……どんなものだったかな。
「なぁヘル、神父……会いたいか?」
「悪いけど出来れば会いたくない、この寒さの中心だよ? 外なんか比べ物にならないって事だよ?」
『ヘル、私は狼だ。貴方のペットだ』
「だから何?」
『ペットの分の挨拶は飼い主がすべきではないか?』
「僕を身代わりにしようって? ダメだよ、死なば諸共って言うだろ」
「おいヘル、アタシ達死ぬのか?」
「セレナは大丈夫そうだけど、僕は死ぬよ。多分」
きゅうん……と可愛らしく鳴き、甘えるようなアルを無視し、雪華の帰りが出来るだけ遅くなるように祈る。
だが、その祈りには何の意味もなかった。教会なのに。
「ただいま戻りました! さぁ皆さんこれを!」
分厚い全身を覆う服を渡される、まるで手足のついた寝袋だ。顔の部分には網がかかり、ゴーグルとマスクまで渡された。
アルには子供の用の靴下と先程よりも分厚い毛布が巻かれている。
「行きましょう! レッツゴー地下!」
「お前なんでそんなにはしゃいでんだよ」
「神父様に会えるのは久しぶりなので、少し取り乱してしまい……申し訳ありません」
「はぁ……とっとと挨拶済まして帰ろうぜ」
コンクリート剥き出しの壁に取り付けられたレバーを上げる。巨大な歯車の回る不気味な音が響き渡り、ゴリゴリと不快な音を立てながら''檻''が上がってきた。
「エレベーターです、中々お洒落でしょう?」
「……ごめん、どこが?」
自称……いや、エレベーターは話さない。雪華称エレベーターこと檻に乗り込む。天板に取り付けられた太い鎖が金属音を響かせエレベーターは下に向かう。
鼓膜に響く高い音は酷く不快だ。脳を直接擽られるような感覚に襲われる。
不安な音と大きな揺れと共にエレベーターは最下層に到着する。これまでの寒さとは一線を駕す冷気が廊下の奥から漂ってくる。
コンクリート剥き出しだったはずの壁は氷の壁に変わっていた、歩く度にガリガリと氷が削れて靴にこびりつく。
真っ暗な廊下の最奥に、鉄格子の扉。申し訳程度の小さなベッドだけが置かれた、囚人の部屋よりも酷い部屋。
そんな部屋の中に''神父様''は居た。
「お久しぶりです、神父様!」
雪華は元気に挨拶し、僕にもそれを求める。だが、神父を目の前に僕の口は少しも動かない。
雪華の持った蝋燭の光をてらてらと反射する黒い革製のガウンと手袋、つばの広い黒の帽子。そして極めつけに鳥の嘴の形をした白いマスク。
一切肌を露出しないその服装は僕の潜在的な恐怖を掘り起こす。
「あー、セレナっす。雪華……さん、とはいいお友達、やらせてもらってます?」
「ふふっ、変わった挨拶をしますね、セレナさんったら」
くい、とセレナは僕の袖を引く。それに現実に引き戻され、何とか口を開いた。
「ヘルシャフト……です。その、よろしくお願いします?」
『アルギュロス、見ての通り魔獣。ヘルが主人だ』
神父はゆっくりと立ち上がり、鉄格子の前に立つ。
異常な冷気はこの人から溢れているのだと明確な実感が湧く。
「凍堂……零。よろしくね」
鳥の嘴型のマスクの下から優しい声が漏れる、姿の不気味さとは対照的なその声は逆に恐怖を煽った。
挨拶を終え、相変わらず檻としか思えないエレベーターに乗って上へ戻る。先程よりもずっと暖かく感じ、蝋燭の火をとても愛おしく思う。
「神父様、お元気そうで良かったです!」
「元気……なのか、良く分かんねぇな」
「この寒さはいつもより強いんですよ、体調が優れている証拠です!」
「なんでそんな時に来ちまったんだか……」
「何であんな格好してるの?」
「力を抑える呪詛を仕込む為ですよ」
「何であんな力持ってんだ?」
「見習い時代に天使様の加護を受けたそうです」
「加護って、どっちかっつーと呪いだろあんなモン」
セレナの呟きを無視し、雪華が防寒具を片付ける。
その帰りにパンとハムとチーズを持ってきた。少々物足りない夕食を済ませ、僕達は別々の部屋で眠りにつく。
小さなパイプ式のベッドに腰掛け、足の間に体を挟ませたアルの頭を撫でる。アルの翼には細やかな霜がおり、触れた指の感覚を奪っていく。霜を取り終え、すっかり冷えた僕の指先をアルは丁寧に舐めて暖める。
『何故ここに来た? 何か理由があるのだろう』
「人探しを頼まれてね。アルに言うと止められそうだったから、黙ってた。ごめんね?」
『貴方に危険が及ぶのなら私は止める、だが決定権は貴方にしかない。貴方は私の主人だ、貴方の決めた事ならば私は黙ってついて行くのみ』
「……そっか、ありがとう」
アルの頭を引っ張り、前足を僕の膝に乗せさせた。
抱き締めて、尖った耳に唇を寄せる。毛並みにそって手を這わせ、翼の付け根を優しく揉む。そのまま手を下ろし尾を撫でる。
閉ざしていた目を開き、尾に刻んだ僕の名を見つめた。罪悪感がこみ上げると同時に、これさえあればアルは僕の物なのだという歪んだ感情まで引っ張り出される。
僕のドロっとした気味の悪い心を曝け出しているようで、刻印は嫌いだ。だが、刻印は僕にとって何よりも大切なものなのだ。
『ヘル? どうかしたか? 今日は随分と私を撫でているな、寒いのか?』
「うん……寒いね、そのせいなのかも」
狭いベッドでは横に並べない、僕は仰向けになってアルを上に乗せた。少し遠慮しているようだったが、抱き寄せると大人しく体を預けてくれた。
月光が小さな窓から差し込み、アルを銀に輝かせていた。
僕の上で瞳を閉じ、銀に輝く狼。その光景は酷く幻想的で、夢ではないかと不安を煽る。
「……綺麗だね」
『ん? ああ、月か? 三日月だな。綺麗な月夜は吠えたくなる』
「そうなの? ちょっと見てみたいな。でも、そっか、月が綺麗なせいなのかもね。今日の僕がちょっとおかしいのは」
『確かに、少しおかしいな。だがいつもこうなら私は嬉しいぞ?』
悪戯な笑みを浮かべて、アルの翼が僕を包み込む。
僕は寒さなんて欠片も感じずに眠りについた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
辺境薬術師のポーションは至高 騎士団を追放されても、魔法薬がすべてを解決する
鶴井こう
ファンタジー
【書籍化しました】
余分にポーションを作らせ、横流しして金を稼いでいた王国騎士団第15番隊は、俺を追放した。
いきなり仕事を首にされ、隊を後にする俺。ひょんなことから、辺境伯の娘の怪我を助けたことから、辺境の村に招待されることに。
一方、モンスターたちのスタンピードを抑え込もうとしていた第15番隊。
しかしポーションの数が圧倒的に足りず、品質が低いポーションで回復もままならず、第15番隊の守備していた拠点から陥落し、王都は徐々にモンスターに侵略されていく。
俺はもふもふを拾ったり農地改革したり辺境の村でのんびりと過ごしていたが、徐々にその腕を買われて頼りにされることに。功績もステータスに表示されてしまい隠せないので、褒賞は甘んじて受けることにしようと思う。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
【完結】まもの牧場へようこそ!~転移先は魔物牧場でした ~-ドラゴンの子育てから始める異世界田舎暮らし-
いっぺいちゃん
ファンタジー
平凡なサラリーマン、相原正人が目を覚ましたのは、
見知らぬ草原に佇むひとつの牧場だった。
そこは、人に捨てられ、行き場を失った魔物の孤児たちが集う場所。
泣き虫の赤子ドラゴン「リュー」。
やんちゃなフェンリルの仔「ギン」。
臆病なユニコーンの仔「フィーネ」。
ぷるぷる働き者のスライム「モチョ」。
彼らを「処分すべき危険種」と呼ぶ声が、王都や冒険者から届く。
けれど正人は誓う。
――この子たちは、ただの“危険”なんかじゃない。
――ここは、家族の居場所だ。
癒やしのスキル【癒やしの手】を頼りに、
命を守り、日々を紡ぎ、
“人と魔物が共に生きる未来”を探していく。
◇
🐉 癒やしと涙と、もふもふと。
――これは、小さな牧場から始まる大きな物語。
――世界に抗いながら、共に暮らすことを選んだ者たちの、優しい日常譚。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる