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第十一章 混沌と遊ぶ希少鉱石の国
孤独の真理
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気がつくと知らない場所にいる──違う、知っている場所だ。近頃突然妙な場所に居ることが多かったために早とちりしてしまった。
ここはセツナの家だ、この国に来て最初に見た天井だ。寝ぼけまなこな僕の隣で銀色の影が揺れた。
『……ヘル? 起きたか』
聞き覚えのある声。懐かしい、温かい声だ。
『迷惑をかけたな。だがもう大丈夫だぞ、私はもう二度と貴方から離れない』
オレンジ色の照明を反射してキラキラと輝く銀色の毛並み、光を吸い込む漆黒の翼。僕の背を支えて起こしたのは黒蛇だった。
『どうした? ヘル、まだ眠いのか?』
「………………アル?」
『ああ、どうしたんだ。どこか痛むのか?』
「アル、アル……なの?」
『すまなかったな……ヘル、もう二度と貴方の側を離れたりはしない。許してくれるか? また、主と呼ばせてくれるか?』
美しい銀狼が目の前に居た。話したいことがたくさんあった、かけたい言葉がたくさんあった。
でも何も言えない、思い出せない、言わなくてもいい。
泣きながら何度も何度も名前を叫んで、抱き締めて、それでいい。もう二度と離さないから。
泣き疲れて、でも眠くはなくて、でも動けなくて。
アルの背に乗ってリビングへ向かった。アルの体温が、極限まで気を使った微かな揺れが、どこまでも懐かしく愛おしい。
「あ、やっと起きたんだね。調子はどう?」
どこか壁を感じる社交的な笑顔でセツナは尋ねる。
「……せーつーなー、もうそいつらはいいじゃん」
「メイラ、君の怪我はもう治してあげただろう? あんなに雑な錬金じゃすぐに崩れてしまう、まだまだ精進が必要だね」
メイラは呆れたような顔をするセツナの肩にぐりぐりと頭を押し付けている、まるで親に甘える子供だ。構ってほしいのにそれを上手く言えない、そんなところか。
「治したって……代わりの内臓つけただけじゃん。セツナなら前と同じに戻せるだろ?」
「言っただろう? その傷は特殊で再生は出来ないって。君も錬金術師なら分かるはずだ」
「……もうちょっとさぁ、ないの? セツナは俺のこと心配してたんじゃないの?」
「していたよ。だから無事に帰ってきてくれて安心した。これに懲りたら変なモノには関わらないことだ」
汲み取られないメイラの思い。もう少し構ってやれば解決するのに、構ってと言えば解決するのに、メイラは何も言わずに肩に頭突きを続けた。
「痛いよ、さっきから何なのさ」
「……何でもない」
「ならやめて。鬱陶しい」
「ひどい、命からがら帰ってきた親友に向かって」
僕は鈍重な動きでアルの背から降り、部屋を見回した。
『ああそうだ、カルコスとクリューソスはもう行ったぞ。何かあれば来るとは言っていたが……全く恩知らずな猫共だ』
「そっか……あ、ねぇ、『黒』は?」
『クロ? 誰の事だ?』
「あ、えっと、僕の面倒見ててくれた人なんだけど。えーっと、なんて言えばいいかな」
そういえばアルは『黒』に会ったことがなかったか。『黒』については説明し難い、天使のような天使ではないような……まぁ、とにかく恩人だ。
そう伝えた。
『それらしき者は見ていないな』
「……そう、セツナさんは何か知りませんか?」
見た目相応のじゃれ方をする少女達に問いかける。
「あぁ……『黒』は行ってしまったよ」
「え? どこに?」
「さぁね、気の向くままにと言っていたよ」
行ってしまった? 僕を置いて? どうして、なんで、僕のこと嫌いだったから? ああ、そうだ。嫌われていたから。
最悪の考えを自問自答で肯定する。
「そうそう、『黒』が羽根を置いていったんだけど、僕よりも君が持つべきだろうね。天使が与える幸運なんて僕には要らないからさ。神の創りし生命を弄ぶ錬金術師に天使の幸運を……なんて、酷い皮肉だよ」
羽根を手渡される。根元の黒い、先の白い手のひらほどの羽根。どこか神聖で、それでいて禍々しい。
アルは微かに顔を顰めたが何も言わなかった。
壁に背をつき、糸の切れた人形のように座り込む。
ぽつりとズボンに小さなシミができた、目から零れ落ちた水のせいだ。次から次から溢れてくる、抑えきれずに声もあげた。
どうして、その言葉が頭をめぐる。いきなり泣き出した僕を心配したアルがそっと寄り添って頬を舐めた。何も言わないその優しさが嬉しくて、辛かった。
「な、なぁ、これどういう状況?」
「黙ってなよ、相変わらず空気の読めない男だね」
「いや、だって……クロとかいう奴も知らないし、あの狼もあの子もよく知らないし」
「……彼は『黒』に期待しすぎたんだ、愛情の抜け落ちた化物に愛してほしいと願っていた、愛されていると勘違いしていた。くだらないね、全く。他人に期待なんてしなければ傷つくこともないのにさ」
「……それ遠回しに俺のこと言ってるよな? いい加減信じてくれよ、もう裏切らないからさ、許してくれよ」
「赦さないよ、絶対にね」
「そんな……俺、あの時のこと本当に後悔してるんだよ、本当だって。ね? 許して、セツナ」
「可愛こぶっても赦さない、どうしても赦してほしいなら、永遠に僕に尽くすと誓いなよ」
「何そ……ああ、分かった。分かったぜ、セツナ。ずーっと尽くしてやる」
メイラは何かを察して嬉しそうに笑い、本を読むセツナの肩に頭を預けた。泣き続ける僕を気遣い話題を変えようと思ったのだろう、アルが声色を変えて僕の顔を無理矢理上げた。
『なぁ、ヘル。今の今まで何があったんだ? 貴方からは奇妙な血の匂いがするし、外は不気味な生物達の死体で溢れている』
だがその話題転換は良い方には転ばない。鳥に襲われた恐怖、悪趣味な遊戯、そして……兄、に化けた人形を思い出したから。
「鳥は、急に出てきたからよく分かんない」
メイラの方を見ながらそう言った。メイラの仕業だと言えばアルが無利益な警戒をするだろうと考えたからだ。
それに僕には鳥の話よりも聞いてほしいことがある。
「変な部屋に閉じ込められてさ、そこで偽物のにいさまに会ったんだ」
『兄……? あ、ああ、すまない、続けてくれ』
変な部屋、兄の偽物、アルにとっては訳の分からない話だろう。だがそれでもアルは僕の話を聞いてくれた。
「にいさま……にいさまはね、あのね、僕のこと嫌いなんだ。僕が出来損ないだから、嫌ってたんだ」
『ヘル……貴方は、出来損ないなどではない』
「にいさまはずっと僕を殴ってた、蹴ってた、僕を虐めてた。あ、何も出来なかった僕が悪いんだよ? にいさまは悪くないんだよ? だからそれは気にしないで……それでね、偽物がおかしかったんだ。僕を殴らなかったんだ、不思議だよね」
アルは聞いているのも辛いと更に僕に体を押し付けた。不規則になってきていた呼吸が落ち着く、これなら最後まで話せるかもしれない。
途切れ途切れで飛び飛びで、滅茶苦茶な話だけど。
「偽物のにいさまは僕にとっても優しくしてくれた、僕を少しも嫌ってなかった。でもそれは多分、僕の願望なんだ。僕がそう無意識に願ったから偽物が優しくなっただけで、本物は僕を嫌ってるんだ」
『ヘル、もういい。もう分かったから』
優しい声、でも僕にはそれが聞こえなかった。
「にいさまは、僕を愛してくれてたんだよ? 僕が小さい頃はちゃんと弟として可愛がっていてくれたんだ。だから僕が悪いんだよ、にいさまの期待に応えられなかった僕が悪いんだ」
家族は無条件に愛してくれるものだろう? 少なくとも幼い僕はそう信じて疑わなかった。アルテミスもそう言っていたから、それはきっと普通のことなのだろう。
だからそれが裏切られた時、僕達は初めから普通じゃなかったと知った時、僕の世界は壊れてしまった。
僕が誰かに愛される訳がない、すぐに裏切られるに決まっている。だから、『黒』に愛されているなんて思わなかった──違う、思いたくなかった。だけど思ってしまった、この人なら大丈夫だって。
『黒』は僕を捨てた、裏切った。
結局、それが真理だ。誰も僕を愛してくれない、僕を捨てていく。生まれた時からの決まり事だ。
ここはセツナの家だ、この国に来て最初に見た天井だ。寝ぼけまなこな僕の隣で銀色の影が揺れた。
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「あ、やっと起きたんだね。調子はどう?」
どこか壁を感じる社交的な笑顔でセツナは尋ねる。
「……せーつーなー、もうそいつらはいいじゃん」
「メイラ、君の怪我はもう治してあげただろう? あんなに雑な錬金じゃすぐに崩れてしまう、まだまだ精進が必要だね」
メイラは呆れたような顔をするセツナの肩にぐりぐりと頭を押し付けている、まるで親に甘える子供だ。構ってほしいのにそれを上手く言えない、そんなところか。
「治したって……代わりの内臓つけただけじゃん。セツナなら前と同じに戻せるだろ?」
「言っただろう? その傷は特殊で再生は出来ないって。君も錬金術師なら分かるはずだ」
「……もうちょっとさぁ、ないの? セツナは俺のこと心配してたんじゃないの?」
「していたよ。だから無事に帰ってきてくれて安心した。これに懲りたら変なモノには関わらないことだ」
汲み取られないメイラの思い。もう少し構ってやれば解決するのに、構ってと言えば解決するのに、メイラは何も言わずに肩に頭突きを続けた。
「痛いよ、さっきから何なのさ」
「……何でもない」
「ならやめて。鬱陶しい」
「ひどい、命からがら帰ってきた親友に向かって」
僕は鈍重な動きでアルの背から降り、部屋を見回した。
『ああそうだ、カルコスとクリューソスはもう行ったぞ。何かあれば来るとは言っていたが……全く恩知らずな猫共だ』
「そっか……あ、ねぇ、『黒』は?」
『クロ? 誰の事だ?』
「あ、えっと、僕の面倒見ててくれた人なんだけど。えーっと、なんて言えばいいかな」
そういえばアルは『黒』に会ったことがなかったか。『黒』については説明し難い、天使のような天使ではないような……まぁ、とにかく恩人だ。
そう伝えた。
『それらしき者は見ていないな』
「……そう、セツナさんは何か知りませんか?」
見た目相応のじゃれ方をする少女達に問いかける。
「あぁ……『黒』は行ってしまったよ」
「え? どこに?」
「さぁね、気の向くままにと言っていたよ」
行ってしまった? 僕を置いて? どうして、なんで、僕のこと嫌いだったから? ああ、そうだ。嫌われていたから。
最悪の考えを自問自答で肯定する。
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アルは微かに顔を顰めたが何も言わなかった。
壁に背をつき、糸の切れた人形のように座り込む。
ぽつりとズボンに小さなシミができた、目から零れ落ちた水のせいだ。次から次から溢れてくる、抑えきれずに声もあげた。
どうして、その言葉が頭をめぐる。いきなり泣き出した僕を心配したアルがそっと寄り添って頬を舐めた。何も言わないその優しさが嬉しくて、辛かった。
「な、なぁ、これどういう状況?」
「黙ってなよ、相変わらず空気の読めない男だね」
「いや、だって……クロとかいう奴も知らないし、あの狼もあの子もよく知らないし」
「……彼は『黒』に期待しすぎたんだ、愛情の抜け落ちた化物に愛してほしいと願っていた、愛されていると勘違いしていた。くだらないね、全く。他人に期待なんてしなければ傷つくこともないのにさ」
「……それ遠回しに俺のこと言ってるよな? いい加減信じてくれよ、もう裏切らないからさ、許してくれよ」
「赦さないよ、絶対にね」
「そんな……俺、あの時のこと本当に後悔してるんだよ、本当だって。ね? 許して、セツナ」
「可愛こぶっても赦さない、どうしても赦してほしいなら、永遠に僕に尽くすと誓いなよ」
「何そ……ああ、分かった。分かったぜ、セツナ。ずーっと尽くしてやる」
メイラは何かを察して嬉しそうに笑い、本を読むセツナの肩に頭を預けた。泣き続ける僕を気遣い話題を変えようと思ったのだろう、アルが声色を変えて僕の顔を無理矢理上げた。
『なぁ、ヘル。今の今まで何があったんだ? 貴方からは奇妙な血の匂いがするし、外は不気味な生物達の死体で溢れている』
だがその話題転換は良い方には転ばない。鳥に襲われた恐怖、悪趣味な遊戯、そして……兄、に化けた人形を思い出したから。
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『ヘル、もういい。もう分かったから』
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家族は無条件に愛してくれるものだろう? 少なくとも幼い僕はそう信じて疑わなかった。アルテミスもそう言っていたから、それはきっと普通のことなのだろう。
だからそれが裏切られた時、僕達は初めから普通じゃなかったと知った時、僕の世界は壊れてしまった。
僕が誰かに愛される訳がない、すぐに裏切られるに決まっている。だから、『黒』に愛されているなんて思わなかった──違う、思いたくなかった。だけど思ってしまった、この人なら大丈夫だって。
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