350 / 909
第二十二章 鬼の義肢と襲いくる災難
鬼の角
しおりを挟む
ミーアへの憎悪に燃える僕に倒れたままの茨木が冷静に声をかける。
『復讐誓うんも結構やけど、その前に自分で立たれへん哀れな鬼を助けて欲しいわぁ』
「あ……うん、分かった」
とは言ってもどう起こそうか。腕が無いから掴む場所が無い。
角は駄目だろう、服でいいかな。いや女性の服を掴むのは……
「よっ……重っ!?」
首に腕を回して引っ張ってみるが、上手くいかない。
『ヘル、代わろう』
アルは尾を茨木の体の下に滑り込ませ、器用に立ち上がらせた。
『おおきに。やっぱり腕ないと不便やねぇ』
「…………あ、あの、ごめんね? えっと、君が重いんじゃなくて、僕の力が弱いだけだから、その……君は別に重くないから」
年齢と体重には触れてはいけない、特に女性は。経験からそう学んだが、その学びは生かせなかった。
「ごめん……」
僕は俯いて、相手に聞こえるかどうかも考えず小さな声で呟いた。
『そない謝りなや。うちはそこらの女と違って鍛えてるからなぁ、酒呑様に尽くす為に……ふふ、重くて当然や』
僕の予想に反して、茨木は今まで会ってきた女性と違って体重の話をしても怒り狂わないらしい、むしろ喜んでいるようにも見える。とにかく助かった。
『貴様の比較対象は男だろう』
『あら、男の人みたいに逞しいて? ありがとうなぁ』
『…………もういい』
足音に顔を上げると支払いを終えたらしい酒呑が居た。がま口の財布を覗いてため息をつき、目を細めて僕を見る。
「な、何?」
『…………腹減った』
『あぁ、もうずっと食べてはらへんかったん忘れてたわぁ』
「住み込みで働いてたんでしょ? さっきの酒場にもご飯あったのに……」
本格的なものではないが肴程度ならある。僕もクラッカーを注文した。昼食には少ないかもしれないが、元々小食の僕には丁度よかった。
『鬼は基本人喰いやからねぇ』
「え……あ、そうなんだ。ダメだよ」
『腹減った……』
『すんまへんなぁ。うちに腕あったら若い娘の一人や二人捕まえてきますのに』
「人食べちゃダメだってば」
どうせ鬼も他の魔物と同じで食事が人間に限定されている訳ではないのだろう。なら僕が側にいる限り人間を喰わせはしない。
『…………まぁええわ。はよ行くで』
「変なとこ素直……ってそうだアル、ここから科学の国までってどれくらいかかかる?」
『ふむ、確か酒食の国から飛行機で砂漠の国へ、そこから船で。の路が一番近いはずだ』
「結構遠いね。一日ちょっとはかかるかな。あ……その前に、鬼だって分かんないようにしないと…………どうする?」
帽子でも被れば見た目だけは誤魔化せるだろう。だが空港の魔力検査には引っかかるだろうし、アルが近くにいたからだと言い訳しても手荷物検査か何かで帽子を脱がされてしまったらどうしようもない。
「……ねぇ、角隠せないの? 帽子とか髪の毛とかじゃなくて…………ほら、天使とかは翼消せるし、悪魔も角とか消せるし」
『無茶言いなや。ほな自分手ぇもハサミも使わんと丸坊主してみぃ、それと一緒や』
「うーん……? 無理ってこと?」
分かりにくい例え話はやめて欲しい。
『なら切り落とせ』
『角は鬼の誇りや。そう簡単に切ってたまるか』
アルの辛辣な意見を一蹴し、酒呑はベンチにどっかりと腰を落とす。
「でも……角があったら鬼だってすぐバレちゃうし。科学の国は国連加盟国だから魔物には厳しいんだよ…………ってそうだ! パスポートは!?」
『それやったら神降の国で造ってもろたで。鬼やったら入られへんのか? 種族は人間て書いとるけど。あかんのやったら俺らは外で待ってるさかい自分らが義手作ってきてぇな』
「本人いないとダメだと思うけどなぁ」
どうやって義手を作るのかは知らないが、本人がいなければピッタリ合うものにはならないだろう。
『……しゃーないな』
『正気ですか酒呑様! いけません、角を落とすなんて!』
『せやけど……そうしやんとお前の腕が』
『酒呑様の角と引き換え言うんやったらうちは腕いりません!』
酒呑の角だけではなく茨木も角も切らなければならないのだが、そこのところは理解しているのだろうか。
「角って一度切ったらもう生えてこないの?」
『大体半年で生え変わるんや、この角も後二ヶ月程度で抜ける思うで』
「……じゃあいいじゃん」
『せやろ、そう思うやろ。けどな』
『いけません!』
『って言うんや』
「…………何で?」
少しの間角が無いくらい我慢して欲しい。そもそも角は邪魔にならないのか? 無い方が眠ったりはしやすそうだ。角を生やしていないからそう思うだけなのだろうか。
『誇りや言うてますやろ、鬼の頭領が角切るなんていけません!』
「分からなくもないけどさぁ」
そもそもとして義手が必要なのは茨木だから、彼女さえ入国できればいいだけで酒呑が角を切る必要はない。そう伝えた。
『……うちの角切るん? い、嫌や! 絶対嫌や!』
『せやな。俺は外で待っといたらええんか。よし、頭出せ茨木、折ったるわ』
『嫌、嫌ですって! は、離し……』
腕が無ければ効果的な抵抗は出来ない。茨木は角を掴まれたままバタバタと足を振る。
『離して……離し、はなっ…………離せ言うとるやろがボケぇ!』
その足は酒呑の鳩尾に叩き込まれ、追撃に頭突き……角での刺突が顔を狙う。
「落ち着いて落ち着いて落ち着いて! 待って待って! 止 ま れ ! もう……とりあえず酒食の国に行こ。角切らずに行ける方法思いつくかもしれないし」
酒色の国なら悪魔だろうと鬼だろうと入国できる。どこの国もそうなら楽なのに。
『あぁ……すんまへんなぁ。見苦しいの見せたわぁ。せやね、とりあえずその酒食の国ちゅーとこ行こか。裏道教えてくれはるかもしれへんもんね』
「不法入国はもうやだよ……やるしかないならやるけどさぁ」
麓までは何時間かかるだろうか、以前来た時はどうだったかな。僕はそんな事を考えながら酒場で貰ってきた地図を回す。
『おい、赤髪の。早く来い』
『あー……腹痛ぁ』
『置いていくぞ』
『待ちぃなもうせっかちやなぁ』
酒呑を引っ張り起こした後、アルは茂みに入る僕の服の裾を咥えた。
『どこに行く気だ』
「酒食の国だけど」
『地図を貸せ…………反対だ。私が先導する。着いてこい』
「え……ま、待ってよ僕地図読めるって! 方向音痴じゃないから! 絶対こっちの道だって!」
アルは僕の弁明に一切聞く耳を持たず、地図を奪って先導する。僕の予想とは反対の方向に進んでいるが本当に大丈夫なのだろうか。
そんな僕の不安をよそにアルはずんずんと進んでいく。だが、いつしか僕はアルを見失わないように歩く事に精一杯になり、いつしかそんな不安も忘れてしまった。
『復讐誓うんも結構やけど、その前に自分で立たれへん哀れな鬼を助けて欲しいわぁ』
「あ……うん、分かった」
とは言ってもどう起こそうか。腕が無いから掴む場所が無い。
角は駄目だろう、服でいいかな。いや女性の服を掴むのは……
「よっ……重っ!?」
首に腕を回して引っ張ってみるが、上手くいかない。
『ヘル、代わろう』
アルは尾を茨木の体の下に滑り込ませ、器用に立ち上がらせた。
『おおきに。やっぱり腕ないと不便やねぇ』
「…………あ、あの、ごめんね? えっと、君が重いんじゃなくて、僕の力が弱いだけだから、その……君は別に重くないから」
年齢と体重には触れてはいけない、特に女性は。経験からそう学んだが、その学びは生かせなかった。
「ごめん……」
僕は俯いて、相手に聞こえるかどうかも考えず小さな声で呟いた。
『そない謝りなや。うちはそこらの女と違って鍛えてるからなぁ、酒呑様に尽くす為に……ふふ、重くて当然や』
僕の予想に反して、茨木は今まで会ってきた女性と違って体重の話をしても怒り狂わないらしい、むしろ喜んでいるようにも見える。とにかく助かった。
『貴様の比較対象は男だろう』
『あら、男の人みたいに逞しいて? ありがとうなぁ』
『…………もういい』
足音に顔を上げると支払いを終えたらしい酒呑が居た。がま口の財布を覗いてため息をつき、目を細めて僕を見る。
「な、何?」
『…………腹減った』
『あぁ、もうずっと食べてはらへんかったん忘れてたわぁ』
「住み込みで働いてたんでしょ? さっきの酒場にもご飯あったのに……」
本格的なものではないが肴程度ならある。僕もクラッカーを注文した。昼食には少ないかもしれないが、元々小食の僕には丁度よかった。
『鬼は基本人喰いやからねぇ』
「え……あ、そうなんだ。ダメだよ」
『腹減った……』
『すんまへんなぁ。うちに腕あったら若い娘の一人や二人捕まえてきますのに』
「人食べちゃダメだってば」
どうせ鬼も他の魔物と同じで食事が人間に限定されている訳ではないのだろう。なら僕が側にいる限り人間を喰わせはしない。
『…………まぁええわ。はよ行くで』
「変なとこ素直……ってそうだアル、ここから科学の国までってどれくらいかかかる?」
『ふむ、確か酒食の国から飛行機で砂漠の国へ、そこから船で。の路が一番近いはずだ』
「結構遠いね。一日ちょっとはかかるかな。あ……その前に、鬼だって分かんないようにしないと…………どうする?」
帽子でも被れば見た目だけは誤魔化せるだろう。だが空港の魔力検査には引っかかるだろうし、アルが近くにいたからだと言い訳しても手荷物検査か何かで帽子を脱がされてしまったらどうしようもない。
「……ねぇ、角隠せないの? 帽子とか髪の毛とかじゃなくて…………ほら、天使とかは翼消せるし、悪魔も角とか消せるし」
『無茶言いなや。ほな自分手ぇもハサミも使わんと丸坊主してみぃ、それと一緒や』
「うーん……? 無理ってこと?」
分かりにくい例え話はやめて欲しい。
『なら切り落とせ』
『角は鬼の誇りや。そう簡単に切ってたまるか』
アルの辛辣な意見を一蹴し、酒呑はベンチにどっかりと腰を落とす。
「でも……角があったら鬼だってすぐバレちゃうし。科学の国は国連加盟国だから魔物には厳しいんだよ…………ってそうだ! パスポートは!?」
『それやったら神降の国で造ってもろたで。鬼やったら入られへんのか? 種族は人間て書いとるけど。あかんのやったら俺らは外で待ってるさかい自分らが義手作ってきてぇな』
「本人いないとダメだと思うけどなぁ」
どうやって義手を作るのかは知らないが、本人がいなければピッタリ合うものにはならないだろう。
『……しゃーないな』
『正気ですか酒呑様! いけません、角を落とすなんて!』
『せやけど……そうしやんとお前の腕が』
『酒呑様の角と引き換え言うんやったらうちは腕いりません!』
酒呑の角だけではなく茨木も角も切らなければならないのだが、そこのところは理解しているのだろうか。
「角って一度切ったらもう生えてこないの?」
『大体半年で生え変わるんや、この角も後二ヶ月程度で抜ける思うで』
「……じゃあいいじゃん」
『せやろ、そう思うやろ。けどな』
『いけません!』
『って言うんや』
「…………何で?」
少しの間角が無いくらい我慢して欲しい。そもそも角は邪魔にならないのか? 無い方が眠ったりはしやすそうだ。角を生やしていないからそう思うだけなのだろうか。
『誇りや言うてますやろ、鬼の頭領が角切るなんていけません!』
「分からなくもないけどさぁ」
そもそもとして義手が必要なのは茨木だから、彼女さえ入国できればいいだけで酒呑が角を切る必要はない。そう伝えた。
『……うちの角切るん? い、嫌や! 絶対嫌や!』
『せやな。俺は外で待っといたらええんか。よし、頭出せ茨木、折ったるわ』
『嫌、嫌ですって! は、離し……』
腕が無ければ効果的な抵抗は出来ない。茨木は角を掴まれたままバタバタと足を振る。
『離して……離し、はなっ…………離せ言うとるやろがボケぇ!』
その足は酒呑の鳩尾に叩き込まれ、追撃に頭突き……角での刺突が顔を狙う。
「落ち着いて落ち着いて落ち着いて! 待って待って! 止 ま れ ! もう……とりあえず酒食の国に行こ。角切らずに行ける方法思いつくかもしれないし」
酒色の国なら悪魔だろうと鬼だろうと入国できる。どこの国もそうなら楽なのに。
『あぁ……すんまへんなぁ。見苦しいの見せたわぁ。せやね、とりあえずその酒食の国ちゅーとこ行こか。裏道教えてくれはるかもしれへんもんね』
「不法入国はもうやだよ……やるしかないならやるけどさぁ」
麓までは何時間かかるだろうか、以前来た時はどうだったかな。僕はそんな事を考えながら酒場で貰ってきた地図を回す。
『おい、赤髪の。早く来い』
『あー……腹痛ぁ』
『置いていくぞ』
『待ちぃなもうせっかちやなぁ』
酒呑を引っ張り起こした後、アルは茂みに入る僕の服の裾を咥えた。
『どこに行く気だ』
「酒食の国だけど」
『地図を貸せ…………反対だ。私が先導する。着いてこい』
「え……ま、待ってよ僕地図読めるって! 方向音痴じゃないから! 絶対こっちの道だって!」
アルは僕の弁明に一切聞く耳を持たず、地図を奪って先導する。僕の予想とは反対の方向に進んでいるが本当に大丈夫なのだろうか。
そんな僕の不安をよそにアルはずんずんと進んでいく。だが、いつしか僕はアルを見失わないように歩く事に精一杯になり、いつしかそんな不安も忘れてしまった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
辺境薬術師のポーションは至高 騎士団を追放されても、魔法薬がすべてを解決する
鶴井こう
ファンタジー
【書籍化しました】
余分にポーションを作らせ、横流しして金を稼いでいた王国騎士団第15番隊は、俺を追放した。
いきなり仕事を首にされ、隊を後にする俺。ひょんなことから、辺境伯の娘の怪我を助けたことから、辺境の村に招待されることに。
一方、モンスターたちのスタンピードを抑え込もうとしていた第15番隊。
しかしポーションの数が圧倒的に足りず、品質が低いポーションで回復もままならず、第15番隊の守備していた拠点から陥落し、王都は徐々にモンスターに侵略されていく。
俺はもふもふを拾ったり農地改革したり辺境の村でのんびりと過ごしていたが、徐々にその腕を買われて頼りにされることに。功績もステータスに表示されてしまい隠せないので、褒賞は甘んじて受けることにしようと思う。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
【完結】まもの牧場へようこそ!~転移先は魔物牧場でした ~-ドラゴンの子育てから始める異世界田舎暮らし-
いっぺいちゃん
ファンタジー
平凡なサラリーマン、相原正人が目を覚ましたのは、
見知らぬ草原に佇むひとつの牧場だった。
そこは、人に捨てられ、行き場を失った魔物の孤児たちが集う場所。
泣き虫の赤子ドラゴン「リュー」。
やんちゃなフェンリルの仔「ギン」。
臆病なユニコーンの仔「フィーネ」。
ぷるぷる働き者のスライム「モチョ」。
彼らを「処分すべき危険種」と呼ぶ声が、王都や冒険者から届く。
けれど正人は誓う。
――この子たちは、ただの“危険”なんかじゃない。
――ここは、家族の居場所だ。
癒やしのスキル【癒やしの手】を頼りに、
命を守り、日々を紡ぎ、
“人と魔物が共に生きる未来”を探していく。
◇
🐉 癒やしと涙と、もふもふと。
――これは、小さな牧場から始まる大きな物語。
――世界に抗いながら、共に暮らすことを選んだ者たちの、優しい日常譚。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる