とある大学生の遅過ぎた初恋

ムーン

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二人きりの大浴場

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薄い胸板、陶器のような白い肌、そこに精液と先走りの汁で汚れた陰茎を擦り付けさせてもらえる。

「はぁっ、はぁっ……あぁ、雪大の胸に……」

「……僕が女の子なら挟んであげたりもできたんだけど」

緩く開いた手によって胸板に押し付けられる、手と胸に挟まれる形だ、ほどよい圧迫感と開放感の矛盾した感覚が気持ちいい。

「い、いっ……肋骨、がっ……ぁ、はぁっ、ああぁ……」

「肋骨? 僕、そんなに痩せていないと思うけれど……押さえつけると分かるのかなぁ」

「あぁーっ……はぁっ、出そう……」

寸止めで焦らされてきたんだ、あと少し刺激があれば出てしまう。

「あ、僕も少しは気持ちよくなりたいな……」

緩く掴んだ俺の陰茎を右胸に持っていったかと思えば、雁首に乳首を押し当てた。

「ひゃんっ! ん……あ、あれ? こ、こんなに気持ちいいはずじゃ……な、ぁ、んんっ……! そんな、なんで……」

こりこりと硬くなっている乳首に雁首が刺激され、上手く言葉が出てこなくなる。雪大はもう俺を射精させることよりも自分が乳首で気持ちよくなるのに夢中になっている。

「あぁっ! は、ぁっ、ぁっ……! 乳首っ、乳首きもちいぃ……!」

「ゆ、ゆきひろっ、ゆきひろぉっ……出る、もぉ出るっ……!」

「ふぇ……? わっ! ぁぅ……」

雪大は右乳首をつまみ、もう片方の手で掴んだ俺の陰茎に乳頭を擦り付けていた。自分の乳首と俺の陰茎を見つめて必死になっていた。俺が射精すれば当然、俯いた彼の顔は白濁液に汚される。

「ゆ、ゆきひろ……」

射精の余韻に浸っていたかったが、足が震えるのも構わずに椅子から降りて床に膝をついた。顔を覆う雪大の手をそっと握り、顔を見せてもらう。

「……目に入ってはいないか?」

「ん……大丈夫だと思う」

綺麗な赤い瞳は白く汚されてはおらず、ぱっちりと開いて俺を映した。ひとまず胸を撫で下ろし、雪大を抱き締める。

「よかった……」

「……ごめんね。君のご褒美なのに、僕……自分のことに夢中になってしまって」

「気にするなよ。可愛かったぞ。気持ちよさそうにする雪大が可愛かったから出してしまったんだ」

「ふふ……優しいね、君は」

唇をそっと重ね、スッキリしたような顔の雪大は色無地を羽織った。

「この時間なら誰も居ないだろうし、お風呂、行こう?」

「……あぁ」

着替えなどを持って浴場に行く。予想通り誰も居らず、電気も消されていたが、お湯は張ったままだ。

「そうだ、学長がこれをくれたんだよ」

「ん?」

雪大は荷物の中から「若神子使用中」と書かれた木製の札を出し、扉にかけた。

「いや……これは、どうなんだ。知らせてしまったら入ってくる奴が居るかも」

「覗き、侵入は問答無用で退学だってさ。僕、こういう特別扱いは嫌だけれど……君との時間を守るためなら何でも利用していこうと決めたんだ」

とんでもなく尊い人間と恋仲になっていることを改めて理解する。

「……どうしたんだい? 早く入ろうよ」

「あ、あぁ……」

精液が乾かないうちにと湯を浴びたが、一度目に出した方は既に固まっており、爪でかりかりと引っ掻いて落とした。
髪も身体も全て洗い終え、まだ髪を洗っている途中の雪大の元へ。

「ゆーきーひーろっ、今日は随分遅いな?」

「君より君の精液を浴びていたからね、落とすのに時間がかかってしまったよ……排水溝、詰まらないだろうか」

「さぁな」

「ぶっきらぼうだね。君ので詰まるかもしれないっていうのに」

雪大は髪を洗っているから俺が石鹸を泡立てているのには気付かないのだろう。

「雪大、まだ時間かかりそうか?」

「髪にも少し絡まっていたからね……暇なら先に出ていて構わないよ」

「いや、手伝わせてもらう」

泡まみれの手で雪大の胸を背後から鷲掴みにした。

「ひぁんっ!?」

「胸にかけてしまったからな、重点的に洗わないと」

手のひらで胸全体を軽く撫でるようにしてやるとびくびくと全身が震える。

「ここを擦っていたんだったな」

「ぁひっ……!? ひっ、ひぃんっ、ん、ゃ、ぁああっ!」

乳輪ごとぎゅっとつまみ、もう片方の手で乳首を扱くように擦ってやる。右乳首だけを両手で弄られて雪大は髪を洗うのを放棄した。

「しゅっ、しゅうやっ、まって、やめて……! 僕、今、髪洗ってて、目を開けられなくて……」

「閉じていて構わない」

「で、でもぉっ……ぉひっ!? ひっ、ひ、んんっ……!」

乳頭をかりかりと引っ掻いてやると雪大は言葉を忘れる。乳首だけで全身を跳ねさせて感じる雪大が可愛らしくて、更に強く乳首の根元をつまんで乳頭を指の間に挟んで強く刺激してやる。

「ひぁああっ! らめっ、らめぇえっ! ああぁでちゃぅっ、れちゃうぅっ、ぇるぅっ、えぅのぉっ、だめっ、だめぇっ! あぁーっ!」

もじもじと擦り合わせていた白い太腿に白く濁った液体が放たれる。胸から手を離してやると雪大はびくっびくっと全身を跳ねさせ、俺に全体重を預けた。

「雪大……頭、流してやるからな」

一度手を洗ってから雪大の頭を洗い、泡を流した。くったりとしたままの雪大の体全体にお湯をかけ、また体用の石鹸を手に泡立たせ、太腿を鷲掴みにした。

「んゃっ……!」

「……ここも汚れたから、な?」

内腿をマッサージするように洗ってやると性器がぴくぴくと震えながら勃起した。色の薄い陰茎を泡まみれの手で優しく掴み、水と空気の音を鳴らして扱いてやる。

「ぁ、あっ……! ひぁっ、んんっ……!」

ぐちゅぐちゅ、ぐぽぐぽ、そんな音は雪大には恥ずかしく聞こえるだろう。顔が真っ赤だ。

「あ、ぁーっ……!」

俺に全体重を預け、腰をかくかくと揺らす。そのうちにぴゅるぴゅると精液が漏れ、床に拡がっていく。

「今回は体にかけなかったな、えらいぞ」

「ん、ぅぅ……しゅうやぁ……」

そっと床に下ろすと雪大はぺたんと床に腰を下ろし、俺にもたれてきた。

「雪大……」

「もぉ、しゅうやくん……すごく気持ちよかったけど、びっくりしたよ」

「ごめんな、俺はただ普通に体を洗ってやりたかっただけなんだ」

「…………嘘つき」

「まだ途中だよな、最後までちゃんと洗ってやるからな」

手についた泡を雪大の腹や足に移し、手を洗う。

「洗うのに泡を落とすのかい?」

「あぁ、敏感なところだからな」

そっと尻を撫でると雪大は期待して顔を赤らめ、白いもち肌をぷるぷると震わせた。

「ここをしっかり洗ってやる」

割れ目に指を差し込み、くちゅくちゅと音を立てて尻穴の縁を擦ってやる。

「んっ、ん、ぅっ……」

指にきゅうっと吸い付いてきた。ひとまず中指だけを入れて様子を見て、指を増やしていく。

「ぁ、あぁっ……はぁああっ……!」

拡げながら奥へと進み、微かなしこりを叩く。

「ひぅっ……!」

「……ここを重点的に洗った方がよさそうだな」

「う、んっ……いっぱい、擦ってぇ……」

「そうだな、こうやってゆっくり擦って……」

細かく指を抜き挿しし、前立腺を優しく刺激する。

「は、ぁっ……んんっ、ん、ぅっ……!」

「でもな雪大、シミなんかの汚れは叩いた方がいいらしいんだ」

穴の中で細かく指を曲げて前立腺をとんとんと叩いてやる。

「ひっ、んんっ! あぁあっ! ぁ、ひんっ! あ、ぁっ、だめっ、くる、きもちぃのきちゃうっ……!」

そのまま優しく前立腺を刺激し続けてやると、とぷっと静かに精液を漏らした。よりぐったりと疲れた雪大を抱き締め、唇を重ねる。

「ん、んっ……ちょっと苦い」

「石鹸が入ったかな、悪い」

「ううん……」

「なぁ雪大、ここ……もっと奥も汚れてる気がするんだ」

へその下辺りを撫でながら耳元で囁くと雪大は顔をとろけさせ、そろそろと床に自ら四つん這いになった。

「お、奥までっ、洗って……?」

ふるふると震える尻を見せられては我慢できず、腰を掴んですぐに挿入する。

「ひあぁああんっ! ぁ、一気に、奥まで、なんてぇっ……! ぁ、あっ……」

「ふぅーっ……相変わらず、ぎゅうぎゅう締め付けるな…………雪大、まだ奥があるだろ?」

「え……? ぁ、うんっ……まだ、奥に……ぃっ! ひっ、ぐっ、ぁああぁあっ! だめっ、だめな、とこっ……そこ、ぜったい、入れちゃだめなとこぉぉっ……!」

雪大の腰を掴むのをやめ、手を組んで下腹を持ち上げる。陰茎を奥までねじ込むと結腸に届き、そこを更に身体の外側から押して刺激する。

「ひぐぅうっ! ぅ、ぁっ、ぁぐっ、くぅぅんっ! んっ、ぅうっ、ぁああっ!」

「はぁっ……やば、いっ……吸われてるっ……」

「ひぅんっ! ぁひっ、ひんっ、ぁあんっ!」

浴場に肉のぶつかる音が響く。同時に雪大の甘い声も響く。どこかに聞こえてるかもなんて考えず、一心不乱に腰を振った。

「はぁっ、きもちいい……もう無理、出すぞ、雪大っ……」

「ぁ、んんっ! きてっ……ひぁあっ! ぁ、どくどく、して……」

「ふーっ……抜くぞ」

萎えた陰茎を抜いて床に座り、雪大をゆっくりと膝に乗せる。

「ぁー……もう勃たない…………雪大、悪いな、洗うって言ったのに汚してしまった……責任取って綺麗にするよ」

「ん……?」

俺の腕を背もたれにしてもらい、その腕を伸ばして雪大の膝を掴んで持ち上げ、もう片方の手で俺の精液を垂れ流している尻穴をほじくる。

「んひっ!? ひっ、あぁあっ!? なんれっ、いまっ、した、ぁ、ああっ!」

「したから、だよ。精液入れたままじゃ体に悪い、ちゃんと洗ってやるからな」

「ぁ、あっ、ぁひっ、ひ、くぅうっ……! しゅうや、のぉっ……いじわるっ」

「あぁ、俺は意地悪だよ、雪大が可愛いからな……意地悪は嫌いか?」

「……っ、す、きっ」

精液が出てこなくなるまでしっかり指で愛撫して、途中で気絶してしまった雪大の身体をしっかり清め、ちゃんと水分を拭ってから抱きかかえて部屋に戻った。

「……愛してるよ、雪大。おやすみ……」

幸せな気持ちで眠りについた翌日、一時限目を寝過ごした。
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