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第一章 魔法が生きる世界
報告
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【報告】
「てか、マジでアイツいねーのかよ。
・・・チッ、じゃあ資料だけでも置いとくか」
「・・・そしてさっさと俺を解放してくださいよ」
不満たっぷりの態度を隠すことなく、ルイスはギッとグレンを睨んだ。、
すると何故か、グレンはコキコキと首を鳴らし、空いている方の腕をブンブン振り回す。
・・・どうやら気合を入れてるようだ。
「・・・おいふざけんなよ、俺を巻き込むな!!」
グレンが何をしようとしているのかは、明白だった。
イクトの帰りを待つ前に、この扉をこじ開け・・・・・・いやぶち壊して、さっさと資料を置いて戻ろうという魂胆だろう。
・・・こんな非常識なことをするのは黒竜の中でも、ましてや月影軍の中でも彼だけだ。
「せっかくだからいっちょ派手にやってやろうじゃねぇか」
どうしてこの人はいつものこうなのだ。
普通の人が考えないような事を咄嗟に思いつき、そして実行する。
(だからコイツと遭遇したくなかったんだよ!)
グレンは逞しい腕を思いっきり振り上げた。
そして、その拳がイクトの部屋のドアに到達しようとした・・・その時だった。
「・・・なに人の部屋のドアを破壊しようとしてるんだ?」
後ろから聞こえてきたその声に、グレンがニヤリとしながら振り返る。
そしてそこには、苛立ちと呆れを混ぜ合わせた、なんとも言えない表情のイクトが立っていた。
「おうイクト
いつからそこにいた?」
「ほざけ、どうせ僕の気配なんてとっくの昔に気づいてたんだろ?
なのにそれを待たずに人の聖域を壊そうとするなんて・・・ホントに性格悪いな君は」
あー、やっぱりか・・・ルイスは思わずため息をついた。
ルイスも少し前から気づいていた。
隠す気もない人の気配を認知するのは、月影軍にとって初歩中の初歩。
むしろこれは、習うと言うより日々の鍛錬により身につくもので、遅くても10歳までには習得するのが当たり前。
「流石に焦ったか?
途中からスピードが早まってたぞ」
「僕の安眠場所を壊されたくないんでね」
イクトが間に合わなければ、今頃このドアは・・・いやこの部屋の大半は無残な姿になっていただろう。
グレンの馬鹿力にかかれば、そんな事容易い。
「まぁいいさ。話は中で聞くよ
・・・そんなことより、"ソレ"何?」
イクトが言う"ソレ"とは、もちろんルイスのことである。
グレンに首根っこを掴まれ、半ば強引に連行された姿。やはり二人をよく知る彼でも異様に見えるらしい。
「・・・あーあ、完全に捕まっちゃったんだね
グレンも大人気ないな」
「あ?コイツがコソコソしてんのが悪いだろうが」
「・・・・・・チッ」
唾でも飛ばしそうな勢いでルイスは舌打ちする。
しかしそれも軽く受け流され、イラつきは積もるばかりだ。
「いい加減離してやりなよ、大の大人が子ども相手にみっともない」
「俺、もう子供じゃないっすけど」
しかし、イクトの声掛けはありがたい。
半ば吊るされてる体制というのは正直きつい。
グレンはルイスの方をチラッと見たあと、仕方がないといった様子で手を離した。
そしてようやく解放されたルイスは、乱れた襟元を無言で治す。
「やれやれ、とにかく外じゃアレだから中に入りなよ」
「おう、そうさせてもらうぜ
おいチビルイス、お前はどうする」
チビという言葉にカチンと来たルイスは、グレンに向かって拳を振り上げる。
しかしそれは、グレンの逞しい手によって受け止められてしまう。
「ちいせぇ事ですぐにキレるのはガキである証拠だぜ」
「・・・うるさい、あんたの存在そのものがムカつくんだよ」
毎度毎度人を馬鹿にし、挙句には今のように子供扱いをする。
それが何よりルイスが気に食わないところだ。
ルイスはフゥッと息を小さく吐くと、空いている方の手の人差し指と中指を立て、グレンに向けた。
「・・・・・・」
瞬時に何かを感じとったグレンは、見た目に似合わず素早くルイスから離れる。
このピリピリとした感覚は・・・・・・
「おいおい、魔力を使う気か??」
グレンの声を無視し、ルイスは指先に神経を集中させた。
そしてさほど時間が経たないうちに、そこからブクブクと水の塊が現れる。
「・・・・・・」
ルイスが何か唱えると、ただ浮いているだけだった水の塊が大きく変型しだした。
そして徐々に細長くなり、気づいた時には一本の刀となってルイスの手に収まる。
「てか、マジでアイツいねーのかよ。
・・・チッ、じゃあ資料だけでも置いとくか」
「・・・そしてさっさと俺を解放してくださいよ」
不満たっぷりの態度を隠すことなく、ルイスはギッとグレンを睨んだ。、
すると何故か、グレンはコキコキと首を鳴らし、空いている方の腕をブンブン振り回す。
・・・どうやら気合を入れてるようだ。
「・・・おいふざけんなよ、俺を巻き込むな!!」
グレンが何をしようとしているのかは、明白だった。
イクトの帰りを待つ前に、この扉をこじ開け・・・・・・いやぶち壊して、さっさと資料を置いて戻ろうという魂胆だろう。
・・・こんな非常識なことをするのは黒竜の中でも、ましてや月影軍の中でも彼だけだ。
「せっかくだからいっちょ派手にやってやろうじゃねぇか」
どうしてこの人はいつものこうなのだ。
普通の人が考えないような事を咄嗟に思いつき、そして実行する。
(だからコイツと遭遇したくなかったんだよ!)
グレンは逞しい腕を思いっきり振り上げた。
そして、その拳がイクトの部屋のドアに到達しようとした・・・その時だった。
「・・・なに人の部屋のドアを破壊しようとしてるんだ?」
後ろから聞こえてきたその声に、グレンがニヤリとしながら振り返る。
そしてそこには、苛立ちと呆れを混ぜ合わせた、なんとも言えない表情のイクトが立っていた。
「おうイクト
いつからそこにいた?」
「ほざけ、どうせ僕の気配なんてとっくの昔に気づいてたんだろ?
なのにそれを待たずに人の聖域を壊そうとするなんて・・・ホントに性格悪いな君は」
あー、やっぱりか・・・ルイスは思わずため息をついた。
ルイスも少し前から気づいていた。
隠す気もない人の気配を認知するのは、月影軍にとって初歩中の初歩。
むしろこれは、習うと言うより日々の鍛錬により身につくもので、遅くても10歳までには習得するのが当たり前。
「流石に焦ったか?
途中からスピードが早まってたぞ」
「僕の安眠場所を壊されたくないんでね」
イクトが間に合わなければ、今頃このドアは・・・いやこの部屋の大半は無残な姿になっていただろう。
グレンの馬鹿力にかかれば、そんな事容易い。
「まぁいいさ。話は中で聞くよ
・・・そんなことより、"ソレ"何?」
イクトが言う"ソレ"とは、もちろんルイスのことである。
グレンに首根っこを掴まれ、半ば強引に連行された姿。やはり二人をよく知る彼でも異様に見えるらしい。
「・・・あーあ、完全に捕まっちゃったんだね
グレンも大人気ないな」
「あ?コイツがコソコソしてんのが悪いだろうが」
「・・・・・・チッ」
唾でも飛ばしそうな勢いでルイスは舌打ちする。
しかしそれも軽く受け流され、イラつきは積もるばかりだ。
「いい加減離してやりなよ、大の大人が子ども相手にみっともない」
「俺、もう子供じゃないっすけど」
しかし、イクトの声掛けはありがたい。
半ば吊るされてる体制というのは正直きつい。
グレンはルイスの方をチラッと見たあと、仕方がないといった様子で手を離した。
そしてようやく解放されたルイスは、乱れた襟元を無言で治す。
「やれやれ、とにかく外じゃアレだから中に入りなよ」
「おう、そうさせてもらうぜ
おいチビルイス、お前はどうする」
チビという言葉にカチンと来たルイスは、グレンに向かって拳を振り上げる。
しかしそれは、グレンの逞しい手によって受け止められてしまう。
「ちいせぇ事ですぐにキレるのはガキである証拠だぜ」
「・・・うるさい、あんたの存在そのものがムカつくんだよ」
毎度毎度人を馬鹿にし、挙句には今のように子供扱いをする。
それが何よりルイスが気に食わないところだ。
ルイスはフゥッと息を小さく吐くと、空いている方の手の人差し指と中指を立て、グレンに向けた。
「・・・・・・」
瞬時に何かを感じとったグレンは、見た目に似合わず素早くルイスから離れる。
このピリピリとした感覚は・・・・・・
「おいおい、魔力を使う気か??」
グレンの声を無視し、ルイスは指先に神経を集中させた。
そしてさほど時間が経たないうちに、そこからブクブクと水の塊が現れる。
「・・・・・・」
ルイスが何か唱えると、ただ浮いているだけだった水の塊が大きく変型しだした。
そして徐々に細長くなり、気づいた時には一本の刀となってルイスの手に収まる。
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