炎のように

碧月 晶

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36.やり過ぎ sideヴィント

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アルが目を合わせようとしないから、ついムキになってからかい過ぎたら、アルが船から大ジャンプして逃げた。


あー…やりすぎたな…

 
去り際に、アルの頬がうっすらと赤くなっていたように見えた気がした。

 
ちゃんと確かめて見てみたかった…

 
ちょっと後悔しながら見張り台から降りるとイグが腕を組んで立っていた。

 
あー、これはマズいな…


「貴方は、一体、何を、して、いるのですか?」

所々区切って淡々と質問しながら、満面の笑みを向けてくる彼。


これは…物凄く、怒っていらっしゃいます…ね?

 
城に帰るまでずっとイグニートの説教は続いた。

 

 
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