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148.後押し
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初めて好きな人が出来た。相手は男で年下。
別に同性同士の恋愛に偏見がある訳では無かったけれど、まさか自分がそうなるとは思わなかった。
「だがな、ヴァン。あの子を好きになるにはそれなりの覚悟が必要だと、俺は思う」
イグが真剣な表情で言う。
「男同士という意味もあるが、あの子の場合はもっと別の所に問題がある。お前も分かっているんだろう?あの子が抱えているものをお前は知らなくちゃならない。それを知ってもなお、お前はあの子の事を受け入れられるか?」
「ああ」
迷いなど無かった。
「過去のアルも、俺が見て知っているアルも彼が彼である事に変わりはない。全部、受け止める」
そう真っ直ぐに目を見て返せば、イグは頬を緩めて
「そうこなくっちゃな」
そう言ってニッと笑った。
「それと、その言葉はあの子にもちゃんと聞かせてやれよ?」
「分かってるよ」
イグには本当にかなわない。
いつだって俺を支えてくれて、叱るべき時はちゃんと叱ってくれて、大事な事も沢山教えてくれた。
今の俺があるのもイグのおかげだと思ってる。
だから、本当に、ありがとうな。
別に同性同士の恋愛に偏見がある訳では無かったけれど、まさか自分がそうなるとは思わなかった。
「だがな、ヴァン。あの子を好きになるにはそれなりの覚悟が必要だと、俺は思う」
イグが真剣な表情で言う。
「男同士という意味もあるが、あの子の場合はもっと別の所に問題がある。お前も分かっているんだろう?あの子が抱えているものをお前は知らなくちゃならない。それを知ってもなお、お前はあの子の事を受け入れられるか?」
「ああ」
迷いなど無かった。
「過去のアルも、俺が見て知っているアルも彼が彼である事に変わりはない。全部、受け止める」
そう真っ直ぐに目を見て返せば、イグは頬を緩めて
「そうこなくっちゃな」
そう言ってニッと笑った。
「それと、その言葉はあの子にもちゃんと聞かせてやれよ?」
「分かってるよ」
イグには本当にかなわない。
いつだって俺を支えてくれて、叱るべき時はちゃんと叱ってくれて、大事な事も沢山教えてくれた。
今の俺があるのもイグのおかげだと思ってる。
だから、本当に、ありがとうな。
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