Estrella

碧月 晶

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「───は?」


ふだんし?


「あれ、その反応もしかして那月君違った?」


キョトンとする祭月。

いや俺がキョトンだわ。
















「えーと、腐男子っていうのはね。…うーん、取りあえずGoogleさんで『腐女子』って調べてみて?
『腐』る『女』の『子』ね。」



スマホで調べてみる。




『腐女子』
男性同士の恋愛を扱った小説や漫画などを好む女性の事。
婦女子をもじった呼称。






「……………、つまりホモを見て喜んでる女子って事か?」
「そう! で、腐男子っていうのはその男バージョンの事。」
「……………、悪い。全く分からん」
「えー…。うーんとね、少女漫画見て喜んでる女の子とかいるでしょ?」
「いるな」
「それがただ男同士になっただけの話だよ♪」


ね、簡単だよね?っと指を立てる祭月。



ほうほう、なるほど。










「…って、納得できるかぁ!!」
「あははは~ごめんごめん、那月君もオタクな感じがしたからてっきりそうなのかと思って」
「俺が好きなのはゲームだ!」
「うん知ってる~」
「………………はぁ…」





何を言っても柳の葉のような祭月に溜め息が漏れた。

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