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122.遊戯
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そういえば『鍵』ってどうやって開けるんだろ。奮闘してるっぽい赤毛の後ろから手元を覗き込む。
何だ、普通の南京錠………じゃない。
普通なら鍵穴がある位置に描かれている星の絵。それを赤毛が押した途端、南京錠はその形を変えた。
現れたのはホログラムの碁盤格子の板とその上に乗っている表裏赤青の丸く平たい石。
これって……オセロ?
「ねぇルカ、これ何?」
「オザッロという一般的な遊戯だ」
「へー」
あ、でも似てると思ったけどちょっとルールは違うみたい。見た目はオセロに似てるけど、ルールは囲碁に近いっぽい。
聞いてみたら他の『鍵』も種類は違えど全部こんな感じの遊戯が鍵になっているらしい。
この世界の鍵って遊び心溢れすぎじゃない?
「あー!人だ!若!こっちに人がいますよー!」
バタバタと慌ただしい足音と若い男の声がどこからか響く。
あ、そういえばもう一チームいたの忘れてた。…って、ん?男に呼ばれて現れた人物を二度見する。誰かと思えばさっきの不審者もといスイカ頭じゃん。
「うわ、出た」
「アメ、知り合いなのか?」
「そんな訳ないでしょ。アイツだよ、さっきの不審者」
ばちっとスイカ頭と目が合う。
「! お前――」
「…ニール?お前ニールだよな?ひっさしぶりだなー!元気にしてたか?」
「あ?」
スイカ頭の三白眼がぎろりと赤毛を捉える。
「知り合いなのか?」
「まあな。同郷なんだよ」
ルカの影からひょっこり顔を出した赤毛の顔を見るなり、スイカ頭の顔が不機嫌そうなものに変わる。
「…よりにもよって何でお前がいるんだよ」
「何でって言われてもなぁ。ここら辺に転送されたからとしか」
「ああ?お前ら、メッセージ聞いてねえのかよ」
「「メッセージ?」」
…って何ぞ?
何だ、普通の南京錠………じゃない。
普通なら鍵穴がある位置に描かれている星の絵。それを赤毛が押した途端、南京錠はその形を変えた。
現れたのはホログラムの碁盤格子の板とその上に乗っている表裏赤青の丸く平たい石。
これって……オセロ?
「ねぇルカ、これ何?」
「オザッロという一般的な遊戯だ」
「へー」
あ、でも似てると思ったけどちょっとルールは違うみたい。見た目はオセロに似てるけど、ルールは囲碁に近いっぽい。
聞いてみたら他の『鍵』も種類は違えど全部こんな感じの遊戯が鍵になっているらしい。
この世界の鍵って遊び心溢れすぎじゃない?
「あー!人だ!若!こっちに人がいますよー!」
バタバタと慌ただしい足音と若い男の声がどこからか響く。
あ、そういえばもう一チームいたの忘れてた。…って、ん?男に呼ばれて現れた人物を二度見する。誰かと思えばさっきの不審者もといスイカ頭じゃん。
「うわ、出た」
「アメ、知り合いなのか?」
「そんな訳ないでしょ。アイツだよ、さっきの不審者」
ばちっとスイカ頭と目が合う。
「! お前――」
「…ニール?お前ニールだよな?ひっさしぶりだなー!元気にしてたか?」
「あ?」
スイカ頭の三白眼がぎろりと赤毛を捉える。
「知り合いなのか?」
「まあな。同郷なんだよ」
ルカの影からひょっこり顔を出した赤毛の顔を見るなり、スイカ頭の顔が不機嫌そうなものに変わる。
「…よりにもよって何でお前がいるんだよ」
「何でって言われてもなぁ。ここら辺に転送されたからとしか」
「ああ?お前ら、メッセージ聞いてねえのかよ」
「「メッセージ?」」
…って何ぞ?
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