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第一章 開かれる女の子への道(葵編)
【第9話】 男性ホルモンと女性ホルモン(前)
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「そろそろね」
モニターには、早紀に抱きかかえられた葵が映っている。
これは仮想現実の様子を写したものだ。
モニター内の早紀はAIだが、現実の早紀がログインして動かすこともできる。
通常は早紀が直接仮想現実にダイブして、葵を女の子へと導くことになっている。
その方が確実だし、効率もいい。
早紀にとってもの楽しみも倍増だ。
それにもかかわらず、今AIが代行しているのは、現実世界で早紀にやることがあるからだ。
今日は現実とAI両方で手分けして、調教を進める予定なのだ。
早紀は仮想現実システムの管理者として、舞台や服など世界を改変する能力、そしてログアウトする権限を持っている。開発者だから当然そのくらいの設計はできる。
葵の記憶をマヒさせることすらできる。
脳内の海馬と呼ばれる領域を刺激することで、記憶の取り出し経路を遮断するのだ。
これにより、葵は現実世界で会っている早紀の正体に気付くことが不可能になっている。
必要以上のことを思い出されては困る。
だが、それ以外は基本的に葵の自由だ。
どこに行くのも何をするのも制約はない。
葵を女の子に洗脳するためには必要と、早紀が判断したためだ。
洗脳には結局のところ、本人の意思が重要だと早紀は思っている。
本人が自ら進んで潜在意識の扉を開かせることが重要なのだ。
一方的な押し付けは、心が防御反応を起こす。
無理やりは良くない。アメとムチの使い分けが重要なのだ。
ムチばかり使うと、拒絶や否定といったネガティブな感情を誘起し、かえって洗脳を不可能にしてしまう。
それよりも、肯定や快感といったポジティブな感情と混ぜることで、葵の潜在意識は、自ら進んで洗脳を受け入れるようになる。
これが過去数十人の性転換を行ってきた経験者としての、早紀の見解である。
不思議なことに、完全なメス堕ちに手間のかかる娘であればあるほど、よりエッチでより可愛らしい美少女に生まれ変わる。
男としてあろうと自我を保とうとする心が、砥石となってダイヤモンドの原石を輝かせるのかもしれない。
「これくらいかしら」
早紀は鼻歌交じりに筆を手に取り、毛の先端にねっとりとしたゲルを塗り付けた。
このゲルは葵を女に変えるための重要な薬の一つだ。
効能は葵の睾丸から出る男性ホルモンを女性ホルモンへと変えることだ。
睾丸に直接浸透して、その組織ごと女性ホルモンを製造する臓器に変えてしまう恐ろしい薬だ。
これにより、葵は大人の男の体になる道を絶たれる。
十分な男性ホルモンが行き渡らなくなるからだ。
その代わり、女性ホルモンの効果により女体化が加速されることになる。
同世代の女の子と比べ、葵の体の女性としての発育は相当遅れている。
だが、決して取り返せないレベルではない。
まだ二次性徴を迎えていない体に女性ホルモンが降り注げば、同世代の子に追いつくのも時間の問題だろう。
ただし、男の子としてではなく女の子として。
モニターには、早紀に抱きかかえられた葵が映っている。
これは仮想現実の様子を写したものだ。
モニター内の早紀はAIだが、現実の早紀がログインして動かすこともできる。
通常は早紀が直接仮想現実にダイブして、葵を女の子へと導くことになっている。
その方が確実だし、効率もいい。
早紀にとってもの楽しみも倍増だ。
それにもかかわらず、今AIが代行しているのは、現実世界で早紀にやることがあるからだ。
今日は現実とAI両方で手分けして、調教を進める予定なのだ。
早紀は仮想現実システムの管理者として、舞台や服など世界を改変する能力、そしてログアウトする権限を持っている。開発者だから当然そのくらいの設計はできる。
葵の記憶をマヒさせることすらできる。
脳内の海馬と呼ばれる領域を刺激することで、記憶の取り出し経路を遮断するのだ。
これにより、葵は現実世界で会っている早紀の正体に気付くことが不可能になっている。
必要以上のことを思い出されては困る。
だが、それ以外は基本的に葵の自由だ。
どこに行くのも何をするのも制約はない。
葵を女の子に洗脳するためには必要と、早紀が判断したためだ。
洗脳には結局のところ、本人の意思が重要だと早紀は思っている。
本人が自ら進んで潜在意識の扉を開かせることが重要なのだ。
一方的な押し付けは、心が防御反応を起こす。
無理やりは良くない。アメとムチの使い分けが重要なのだ。
ムチばかり使うと、拒絶や否定といったネガティブな感情を誘起し、かえって洗脳を不可能にしてしまう。
それよりも、肯定や快感といったポジティブな感情と混ぜることで、葵の潜在意識は、自ら進んで洗脳を受け入れるようになる。
これが過去数十人の性転換を行ってきた経験者としての、早紀の見解である。
不思議なことに、完全なメス堕ちに手間のかかる娘であればあるほど、よりエッチでより可愛らしい美少女に生まれ変わる。
男としてあろうと自我を保とうとする心が、砥石となってダイヤモンドの原石を輝かせるのかもしれない。
「これくらいかしら」
早紀は鼻歌交じりに筆を手に取り、毛の先端にねっとりとしたゲルを塗り付けた。
このゲルは葵を女に変えるための重要な薬の一つだ。
効能は葵の睾丸から出る男性ホルモンを女性ホルモンへと変えることだ。
睾丸に直接浸透して、その組織ごと女性ホルモンを製造する臓器に変えてしまう恐ろしい薬だ。
これにより、葵は大人の男の体になる道を絶たれる。
十分な男性ホルモンが行き渡らなくなるからだ。
その代わり、女性ホルモンの効果により女体化が加速されることになる。
同世代の女の子と比べ、葵の体の女性としての発育は相当遅れている。
だが、決して取り返せないレベルではない。
まだ二次性徴を迎えていない体に女性ホルモンが降り注げば、同世代の子に追いつくのも時間の問題だろう。
ただし、男の子としてではなく女の子として。
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