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第二章 開かれる女の子への道(クリスティーナ編)
【第2話】 三人の特進生
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入学式のセレモニーは粛々と続いていた。
白く輝く生徒たちの背中に、暖かな日差しが照り付けている。
葵とクリスティーナは純白のセーラー服に身を包んで、お互いを探るように顔を向き合わせながら座っていた。
パッチリとした瞳の彼女たちの可愛らしさは、特に際立っている。
全世界から厳選された強制女性化調教の対象者だけあって、既に男子生徒の注目の的になっていた。
気の早い生徒は、どうやって葵たちを自分のガールフレンドにできるかを考え、もっと気の早い生徒は、彼女たちの愛らしい顔と胸元のリボンをチラチラ見ながら、どんなエッチをしようかと妄想を膨らませていた。
葵とクリスティーナは、二人が思っている以上に女性的な雰囲気を漂わせていた。
既に体つきは、男とはとても言い難い。
それは密かに投与されている最高級の女性ホルモンの影響だ。二人の胸は順調に柔らかな思春期のおっぱいへと成長してきている。
彼女たちは男としての特徴を、剥奪されている最中なのだ。それは女としての魅力に取って代わられる。
ブラの丸いカップに包まれる感覚を、葵は胸に感じる。
カップのサイズも、Aではキツくなり始めていた。胸の谷間もできつつある。
それは葵にとっては悪夢だった。
平らだった頃の胸板は、股間のシンボルに次いで、男としての拠り所だった。
今は男ではありえないほど乳腺が発達して、ふっくらと丸みを帯び始めている。
風呂場で鏡を見ると、大きくなっていく女の胸元がどうしても目に入る。
メイドのさくらにおっぱいを揉み上げられて、電流のような女の快感に襲われる。
その度に、葵の男としてのプライドは傷つけられ、女としての感覚が否応なしすり込まれていく。
男としてのせめての抵抗でAカップに固執しているが、そろそろ無理やりにでもBカップのブラを付けさえられるだろう。卒業する頃にはさらに成長して、男たちを魅了してやまない美しい乳房へと生まれ変わるはずだ。
マッドサイエンティストの早紀の計画に一切の妥協はない。
葵の美しい指先はほっそりと伸びており、健康そうな薄桃色のネイルは丁寧に磨かれて、艶やかに煌めいている。
袖から覗いているしなやかな腕は、無駄な筋肉が一切ない。きめ細やかな柔肌は、初夏の光を穏やかに反射して、純白に輝いていた。
日々の厳しい女性としてのマナー調教により、手足の動きは無意識のうちに上品でお淑やかなものになっている。それがうら若き少女の可愛らしさを、一層引き立てていた。
この美少女が本当は男だと信じられる人は、もはやいないだろう。極小サイズまで小さくなってしまった男のシンボルは、ピンクのショーツの中にすっかり納まって、勃つ様子はない。彼女のペニスは女性ホルモンの作用で深刻なダメージを受け、もはや男の愛撫を待つだけの疑似クリトリスに成り下がってしまっていた。
葵の隣に座るクリスティーナも、眩しいばかりの美少女としての輝きを放っていた。
彼女の耳たぶで、きらりとダイヤのピアスが輝いている。
薄いピンクを帯びた宝石は、清楚な彼女の雰囲気により磨きをかけていた。
爽やかでフローラルな香りを漂わせ、さらさらとした金髪をかき上げる。そして小首を傾げながら、葵の無垢な顔をのぞき込んだ。
「ふふっ。君もだいぶ女の子に染められちゃっているみたいだね」
肩を強張らせている葵の背中を、クリスティーナは優しくポンポンと叩いた。
女の子に染められてきている。どう足掻いても、否定できない事実だった。
本当に女になってしまうのではないかという恐怖は常にある。
「心配しなくても、大丈夫だよ。僕は君の味方だから」
クリスティーナは、二次性徴前の高くてユニセックスな声で語り掛ける。
葵の心に「味方」という言葉が深く響いた。トランス島に来てから、本当の意味で味方はいたのだろうか。世話を焼いてくれているアリスは味方と信じたかったが、自信がなかった。
どういう理由でこの白人の美少女――本当に男の子とはどうしても信じられない――が、この学園に入学してきたのかは分からない。
(理由は分からないけど、この娘はきっと信頼できる)
そう葵は確信する。
無邪気な雰囲気、妖精のような美しさ、似たような境遇にいる安心感、そして何よりも葵の第六感が、クリスティーナは敵ではないことを告げていた。
葵は緊張を解いて、笑顔で返す。
疑うことを知らない真っすぐな表情を向けられて、クリスティーナはあきれ気味にやれやれとため息をつく。
「うーん、心配だなぁ。そんなに簡単に人を信じちゃだめだよ。僕のことも含めてね」
「でも、クリスティーナは敵じゃない……」
「本当に危なっかしいよ、君。まっ、嫌いじゃないけど」
「ふふっ、ありがとう」
二人の美少女は微笑み合う。
ーーーーー
そんな愛らしい二人の様子を、隣から敵意を持って見つめる美女がいた。もう一人の強制性転換コース在籍者の末舛つばさだ。
「た、たしかに二人とも可愛いけど、最後に勝つのはあたしなんだから」
嫉妬心からか、彼女は頬をぷくっと膨らませた。
切れ長の目はメラメラとライバル心に燃えている。
葵とクリスティーナが可愛い系だとすれば、つばさはすらっとした美人系だ。
背が高い分、より大人びて見える。
小さいころから女として育てられたつばさは、元々自分が男であるという自覚はない。幼稚園の頃から、他の女の子と同じようにスカートを履いて過ごしてきたのだ。
小学校で自分が他の女の子とは違うことを知った時は大きなショックを受けた。女として生まれなかった自分の運命と、女として育ててきた両親を呪った。股間にある男のシンボルはいつも忌々しいと思っていた。
女性ホルモンは十歳から打ち始めた。その甲斐あって、女性化はライバルの二人よりも進んでいる。Dカップの円錐型のおっぱいに、モデルのような腰のくびれと、丸くぷるんとしたヒップは他のどの女の子よりもグラマラスだ。
このBS学園の特進生に選ばれた時、つばさは心の底から歓喜した。
ついに真の女性になれる。しかも、性転換技術の権威、速水早紀先生の手によって。
毎年世界中から三人しか選ばれない特進生になった事実が、彼女の女としての大きな自信にもなった。事実、つばさは自分に勝る美少女に会ったことがなかったし、その分析は正しかった。少なくとも、葵とクリスティーナに会うまでは。
遺伝子レベルの完全な性転換手術を享受できるのは、一人だけだという。他の二人は性転換手術を受けられるとは言っても、それまでだ。女として男と愛し合い、最高のエクスタシーを得られるようにはなるが、子供を産める真の女にはなれない。
女として育ったつばさにとって、完全な女に生まれ変わることが小学生以来の夢だ。そのためだったら、なんだってやる。夢を阻む者たちに容赦はしない。
「まずは、あたしが一番女らしいことをアピールするの。自分のことを『僕』なんて言っている、中途半端な女たちになんて負けないんだから」
つばさは納得したように、うんうんと頷く。
「完全女性化の栄冠を手に入れるのはあたしなの。レースはまだ始まったばかりなんだから」
二人の美少女は本当に可愛らしいし、勝てる自信はない。でも女になりたい気持ちだけは負けないはず。気持ちで負けちゃだめよ。
つばさは、強力なライバルをしっかりと目におさめて、決意を新たにするのだった。
白く輝く生徒たちの背中に、暖かな日差しが照り付けている。
葵とクリスティーナは純白のセーラー服に身を包んで、お互いを探るように顔を向き合わせながら座っていた。
パッチリとした瞳の彼女たちの可愛らしさは、特に際立っている。
全世界から厳選された強制女性化調教の対象者だけあって、既に男子生徒の注目の的になっていた。
気の早い生徒は、どうやって葵たちを自分のガールフレンドにできるかを考え、もっと気の早い生徒は、彼女たちの愛らしい顔と胸元のリボンをチラチラ見ながら、どんなエッチをしようかと妄想を膨らませていた。
葵とクリスティーナは、二人が思っている以上に女性的な雰囲気を漂わせていた。
既に体つきは、男とはとても言い難い。
それは密かに投与されている最高級の女性ホルモンの影響だ。二人の胸は順調に柔らかな思春期のおっぱいへと成長してきている。
彼女たちは男としての特徴を、剥奪されている最中なのだ。それは女としての魅力に取って代わられる。
ブラの丸いカップに包まれる感覚を、葵は胸に感じる。
カップのサイズも、Aではキツくなり始めていた。胸の谷間もできつつある。
それは葵にとっては悪夢だった。
平らだった頃の胸板は、股間のシンボルに次いで、男としての拠り所だった。
今は男ではありえないほど乳腺が発達して、ふっくらと丸みを帯び始めている。
風呂場で鏡を見ると、大きくなっていく女の胸元がどうしても目に入る。
メイドのさくらにおっぱいを揉み上げられて、電流のような女の快感に襲われる。
その度に、葵の男としてのプライドは傷つけられ、女としての感覚が否応なしすり込まれていく。
男としてのせめての抵抗でAカップに固執しているが、そろそろ無理やりにでもBカップのブラを付けさえられるだろう。卒業する頃にはさらに成長して、男たちを魅了してやまない美しい乳房へと生まれ変わるはずだ。
マッドサイエンティストの早紀の計画に一切の妥協はない。
葵の美しい指先はほっそりと伸びており、健康そうな薄桃色のネイルは丁寧に磨かれて、艶やかに煌めいている。
袖から覗いているしなやかな腕は、無駄な筋肉が一切ない。きめ細やかな柔肌は、初夏の光を穏やかに反射して、純白に輝いていた。
日々の厳しい女性としてのマナー調教により、手足の動きは無意識のうちに上品でお淑やかなものになっている。それがうら若き少女の可愛らしさを、一層引き立てていた。
この美少女が本当は男だと信じられる人は、もはやいないだろう。極小サイズまで小さくなってしまった男のシンボルは、ピンクのショーツの中にすっかり納まって、勃つ様子はない。彼女のペニスは女性ホルモンの作用で深刻なダメージを受け、もはや男の愛撫を待つだけの疑似クリトリスに成り下がってしまっていた。
葵の隣に座るクリスティーナも、眩しいばかりの美少女としての輝きを放っていた。
彼女の耳たぶで、きらりとダイヤのピアスが輝いている。
薄いピンクを帯びた宝石は、清楚な彼女の雰囲気により磨きをかけていた。
爽やかでフローラルな香りを漂わせ、さらさらとした金髪をかき上げる。そして小首を傾げながら、葵の無垢な顔をのぞき込んだ。
「ふふっ。君もだいぶ女の子に染められちゃっているみたいだね」
肩を強張らせている葵の背中を、クリスティーナは優しくポンポンと叩いた。
女の子に染められてきている。どう足掻いても、否定できない事実だった。
本当に女になってしまうのではないかという恐怖は常にある。
「心配しなくても、大丈夫だよ。僕は君の味方だから」
クリスティーナは、二次性徴前の高くてユニセックスな声で語り掛ける。
葵の心に「味方」という言葉が深く響いた。トランス島に来てから、本当の意味で味方はいたのだろうか。世話を焼いてくれているアリスは味方と信じたかったが、自信がなかった。
どういう理由でこの白人の美少女――本当に男の子とはどうしても信じられない――が、この学園に入学してきたのかは分からない。
(理由は分からないけど、この娘はきっと信頼できる)
そう葵は確信する。
無邪気な雰囲気、妖精のような美しさ、似たような境遇にいる安心感、そして何よりも葵の第六感が、クリスティーナは敵ではないことを告げていた。
葵は緊張を解いて、笑顔で返す。
疑うことを知らない真っすぐな表情を向けられて、クリスティーナはあきれ気味にやれやれとため息をつく。
「うーん、心配だなぁ。そんなに簡単に人を信じちゃだめだよ。僕のことも含めてね」
「でも、クリスティーナは敵じゃない……」
「本当に危なっかしいよ、君。まっ、嫌いじゃないけど」
「ふふっ、ありがとう」
二人の美少女は微笑み合う。
ーーーーー
そんな愛らしい二人の様子を、隣から敵意を持って見つめる美女がいた。もう一人の強制性転換コース在籍者の末舛つばさだ。
「た、たしかに二人とも可愛いけど、最後に勝つのはあたしなんだから」
嫉妬心からか、彼女は頬をぷくっと膨らませた。
切れ長の目はメラメラとライバル心に燃えている。
葵とクリスティーナが可愛い系だとすれば、つばさはすらっとした美人系だ。
背が高い分、より大人びて見える。
小さいころから女として育てられたつばさは、元々自分が男であるという自覚はない。幼稚園の頃から、他の女の子と同じようにスカートを履いて過ごしてきたのだ。
小学校で自分が他の女の子とは違うことを知った時は大きなショックを受けた。女として生まれなかった自分の運命と、女として育ててきた両親を呪った。股間にある男のシンボルはいつも忌々しいと思っていた。
女性ホルモンは十歳から打ち始めた。その甲斐あって、女性化はライバルの二人よりも進んでいる。Dカップの円錐型のおっぱいに、モデルのような腰のくびれと、丸くぷるんとしたヒップは他のどの女の子よりもグラマラスだ。
このBS学園の特進生に選ばれた時、つばさは心の底から歓喜した。
ついに真の女性になれる。しかも、性転換技術の権威、速水早紀先生の手によって。
毎年世界中から三人しか選ばれない特進生になった事実が、彼女の女としての大きな自信にもなった。事実、つばさは自分に勝る美少女に会ったことがなかったし、その分析は正しかった。少なくとも、葵とクリスティーナに会うまでは。
遺伝子レベルの完全な性転換手術を享受できるのは、一人だけだという。他の二人は性転換手術を受けられるとは言っても、それまでだ。女として男と愛し合い、最高のエクスタシーを得られるようにはなるが、子供を産める真の女にはなれない。
女として育ったつばさにとって、完全な女に生まれ変わることが小学生以来の夢だ。そのためだったら、なんだってやる。夢を阻む者たちに容赦はしない。
「まずは、あたしが一番女らしいことをアピールするの。自分のことを『僕』なんて言っている、中途半端な女たちになんて負けないんだから」
つばさは納得したように、うんうんと頷く。
「完全女性化の栄冠を手に入れるのはあたしなの。レースはまだ始まったばかりなんだから」
二人の美少女は本当に可愛らしいし、勝てる自信はない。でも女になりたい気持ちだけは負けないはず。気持ちで負けちゃだめよ。
つばさは、強力なライバルをしっかりと目におさめて、決意を新たにするのだった。
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