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第三章 美少女学園一年目 芽吹き根付く乙女心
【第9話】 再教育(9)クリスティーナ◆
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■クリスティーナサイド(3)
クリスティーナはベッドに押し倒された。
すぐさま覆いかぶさるように、聡が乗っかってくる。
まるでプレゼントの包装を破くように、荒々しくワンピースを捲り上げられる。
両手を握り合う形で万歳で抑え込まれて、唇を奪われる。
口の奥まで吸い上げられる。
それが言いようがないほど、心地よい。
「んっ……んん……んっ」
(口の中がとろけちゃう)
舌が絡み合うねっとりした感覚にうっとりしてしまう。
火照った体が、訴える。
ーー好き。
強引にされるのが。
好き。
荒々しく求められるのが。
好き。
男性の厚い胸板に胸を圧迫されるのが。
好き。
大きくなったおちんちんが、素股に触れるのが。
好き。
彼の舌が自分の中で、貪り狂うように暴れているのが。
好き。
さとし君のことが……。
好き。
--だけど。
(本当に飲まれては、だめっ。流されては、だめっ)
クリスティーナは首を振る。
ここで負けては全てが終わってしまう。
彼女の中に眠る狂犬クリスの心は、まだ死んでいない。
これは、あくまでも演技。
媚薬に屈服したように見せかける、作戦。
イリスを油断させるための、起死回生の一手。
そう。クリスティーナは運命を託したのだ。
聡という切り札に。
自分の作戦のカギとなる、この少年に。
手錠の鍵は、イリスのズボンの中に入っている。
それがこの最悪の事態を脱出するためのカギだ。
「聡君。お願い。聞いて」
イリスに感づかれないように小声で彼に話しかける。
聡は既に、クリスティーナのショーツをずらしにかかっている。
脚に彼のペニスが押し当てられる。
(あれで強く犯されたらどんなに気持ちいいの……って変なこと考えたらだめっ)
ペニスの存在を近くに感じるだけで、クリスティーナは屈服しそうになる。
どうしても、エッチな想像をしてしまう。
体が彼を求めてしまう。
股間を貫かれることを求めてしまう。
そもそも、聡が自分の言うことを聞いてくれるのだろうか。
ここまでエッチが進んだ段階で、性欲を押さえてまで協力してくれるのだろうか。
「どうした、ティーナ」
聡の声には理性が残っていた。
クリスティーナは聡に一縷の希望を感じる。
賭けるしかない。
聡の腕力と、意志の力に。
「イリスの右ポケット……にあるの」
クリスティーナは熱に浮かされながらも、言葉をひねり出す。
それを聞いて、聡ははっとした表情を浮かべる。
(ティーナはまだ、逃げることをあきらめてはいない。なのにオレは)
もう少しで野獣に堕ちているところだった。
流されてはダメだ。
クリスティーナの「信じてる」の意味を理解する。
自分が一番助けたいと思っている女の子が、自分を信頼してくれている。
この場を切り抜ける切り札と考えてくれている。
それなのに自分は、この状況を利用して、自分勝手に……。
「くっ……」
聡は自分の首を力強くつねる。
あざができるほどの力で。
その痛みが、暴走しかけた性欲を押さえ、失いかけた冷静さを引き戻してくれる。
聡は冷静に状況を確認する。
イリスとの距離の三メートルに対して、手錠が結ばれている鎖の長さは、一メートル半といったところか。
届くか微妙なところだ。
「お願い、犯して。あたしを、めちゃくちゃにして」
クリスティーナはイリスに聞こえる大きな声で演技をしながら、目でイリスの位置を伝えてくる。
そんな彼女の健気な演技に、聡も合わせる。
「ティーナ。好きだ。大好きだ」
そう言いながら、ズボンのチャックを勢いよく下ろして、彼女を犯しにかかるふりをする。
二人のエッチをイリスは無警戒に、そして、嗜虐的な笑みを浮かべてながら見ていた。
一番いいところと思っているのか、ガードが低くなっている。
より近くで二人が交わるのを見ようと、前のめりになっている。
今しかない。
そう目で訴えるクリスティーナに聡は頷く。
二人の間に友情以上のものが芽生えつつある。
聡は大きく息を吸う。
男を見せるのは、今しかない。
今戦わなくて、いつ戦うんだ。
熱い思いが、頭のもやもやを吹き飛ばす。
「くっそたれー」
手錠を引き裂く勢いで、聡は起き上がり、イリスに向かって殴りかかる。
鎖の擦れる音が響く。
「なっ」
何事か?
イリスは目の前の状況についていけず、驚きの声をあげる。
まさか、反撃してくるとは。
予想しなかった事態にイリスの体は硬直し、逃げることができない。
聡は渾身の力で、体をイリスの方に伸ばす。
金属が擦れる高い音と共に、鎖がピンと張る。
手錠がつながれている右手首に激痛が走り、聡は顔をしかめる。
だが、それでも聡は勢いを緩めない。
諦めたら、終わりだ。
イリスを倒す。倒して、クリスティーナと二人で一緒に逃げるんだ。
そんな、強い決意をまとった聡の左手が、ぎりぎりイリスの脚をとらえる。
イリスの足首に手が届く。
(やった! ギリギリだけど、届いた。絶対に逃すものか)
これで終わりではない。
希望の鍵はイリスのポケットの中にある。
それを奪うまで、諦めるわけにはいかない。
「つかまえた! もっとこっちにこい」
「ぎゃっ。やめっ」
イリスの足首をがっしり掴んで、そのまま自分の方へと引きずり込む。
不覚を取ったせいだろうか。イリスは未だ動転して、事態に対処できていない。
聡はイリスを引き込もうと、腕をめいいっぱいの力で曲げる。
足を取られて、イリスは大きくバランスを崩す。
そして、勢いを殺すことができず後ろに倒れ、思いっきり頭を打つ。
バンッ
鈍い音が、牢屋に響いた。
クリスティーナはベッドに押し倒された。
すぐさま覆いかぶさるように、聡が乗っかってくる。
まるでプレゼントの包装を破くように、荒々しくワンピースを捲り上げられる。
両手を握り合う形で万歳で抑え込まれて、唇を奪われる。
口の奥まで吸い上げられる。
それが言いようがないほど、心地よい。
「んっ……んん……んっ」
(口の中がとろけちゃう)
舌が絡み合うねっとりした感覚にうっとりしてしまう。
火照った体が、訴える。
ーー好き。
強引にされるのが。
好き。
荒々しく求められるのが。
好き。
男性の厚い胸板に胸を圧迫されるのが。
好き。
大きくなったおちんちんが、素股に触れるのが。
好き。
彼の舌が自分の中で、貪り狂うように暴れているのが。
好き。
さとし君のことが……。
好き。
--だけど。
(本当に飲まれては、だめっ。流されては、だめっ)
クリスティーナは首を振る。
ここで負けては全てが終わってしまう。
彼女の中に眠る狂犬クリスの心は、まだ死んでいない。
これは、あくまでも演技。
媚薬に屈服したように見せかける、作戦。
イリスを油断させるための、起死回生の一手。
そう。クリスティーナは運命を託したのだ。
聡という切り札に。
自分の作戦のカギとなる、この少年に。
手錠の鍵は、イリスのズボンの中に入っている。
それがこの最悪の事態を脱出するためのカギだ。
「聡君。お願い。聞いて」
イリスに感づかれないように小声で彼に話しかける。
聡は既に、クリスティーナのショーツをずらしにかかっている。
脚に彼のペニスが押し当てられる。
(あれで強く犯されたらどんなに気持ちいいの……って変なこと考えたらだめっ)
ペニスの存在を近くに感じるだけで、クリスティーナは屈服しそうになる。
どうしても、エッチな想像をしてしまう。
体が彼を求めてしまう。
股間を貫かれることを求めてしまう。
そもそも、聡が自分の言うことを聞いてくれるのだろうか。
ここまでエッチが進んだ段階で、性欲を押さえてまで協力してくれるのだろうか。
「どうした、ティーナ」
聡の声には理性が残っていた。
クリスティーナは聡に一縷の希望を感じる。
賭けるしかない。
聡の腕力と、意志の力に。
「イリスの右ポケット……にあるの」
クリスティーナは熱に浮かされながらも、言葉をひねり出す。
それを聞いて、聡ははっとした表情を浮かべる。
(ティーナはまだ、逃げることをあきらめてはいない。なのにオレは)
もう少しで野獣に堕ちているところだった。
流されてはダメだ。
クリスティーナの「信じてる」の意味を理解する。
自分が一番助けたいと思っている女の子が、自分を信頼してくれている。
この場を切り抜ける切り札と考えてくれている。
それなのに自分は、この状況を利用して、自分勝手に……。
「くっ……」
聡は自分の首を力強くつねる。
あざができるほどの力で。
その痛みが、暴走しかけた性欲を押さえ、失いかけた冷静さを引き戻してくれる。
聡は冷静に状況を確認する。
イリスとの距離の三メートルに対して、手錠が結ばれている鎖の長さは、一メートル半といったところか。
届くか微妙なところだ。
「お願い、犯して。あたしを、めちゃくちゃにして」
クリスティーナはイリスに聞こえる大きな声で演技をしながら、目でイリスの位置を伝えてくる。
そんな彼女の健気な演技に、聡も合わせる。
「ティーナ。好きだ。大好きだ」
そう言いながら、ズボンのチャックを勢いよく下ろして、彼女を犯しにかかるふりをする。
二人のエッチをイリスは無警戒に、そして、嗜虐的な笑みを浮かべてながら見ていた。
一番いいところと思っているのか、ガードが低くなっている。
より近くで二人が交わるのを見ようと、前のめりになっている。
今しかない。
そう目で訴えるクリスティーナに聡は頷く。
二人の間に友情以上のものが芽生えつつある。
聡は大きく息を吸う。
男を見せるのは、今しかない。
今戦わなくて、いつ戦うんだ。
熱い思いが、頭のもやもやを吹き飛ばす。
「くっそたれー」
手錠を引き裂く勢いで、聡は起き上がり、イリスに向かって殴りかかる。
鎖の擦れる音が響く。
「なっ」
何事か?
イリスは目の前の状況についていけず、驚きの声をあげる。
まさか、反撃してくるとは。
予想しなかった事態にイリスの体は硬直し、逃げることができない。
聡は渾身の力で、体をイリスの方に伸ばす。
金属が擦れる高い音と共に、鎖がピンと張る。
手錠がつながれている右手首に激痛が走り、聡は顔をしかめる。
だが、それでも聡は勢いを緩めない。
諦めたら、終わりだ。
イリスを倒す。倒して、クリスティーナと二人で一緒に逃げるんだ。
そんな、強い決意をまとった聡の左手が、ぎりぎりイリスの脚をとらえる。
イリスの足首に手が届く。
(やった! ギリギリだけど、届いた。絶対に逃すものか)
これで終わりではない。
希望の鍵はイリスのポケットの中にある。
それを奪うまで、諦めるわけにはいかない。
「つかまえた! もっとこっちにこい」
「ぎゃっ。やめっ」
イリスの足首をがっしり掴んで、そのまま自分の方へと引きずり込む。
不覚を取ったせいだろうか。イリスは未だ動転して、事態に対処できていない。
聡はイリスを引き込もうと、腕をめいいっぱいの力で曲げる。
足を取られて、イリスは大きくバランスを崩す。
そして、勢いを殺すことができず後ろに倒れ、思いっきり頭を打つ。
バンッ
鈍い音が、牢屋に響いた。
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