【R18】美少女専門学園 強制"性転換"部 特別洗脳コース【TS】

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第二章 開かれる女の子への道(クリスティーナ編)

【第31話】 クリスティーナお嬢様の入学準備(12/15) 

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 クリスティーナの覚悟は決まった。
 従順に女性化されていくふりをして、心では男の自分を保つ。
 そのためには、まずしっかりとジェニーの言うことを聞かなければならない。

 風呂あがり。髪を乾かした後、早速お肌の手入れから指導される。

「ダメだよ。お姉ちゃん。そんなに顔をゴシゴシ洗っては。お肌がビックリしちゃうでしょ。ちゃんとあらかじめ、泡立ててから顔になじませるように優しく洗うのよ」

 最初からダメ出しが入る。美肌を維持することは必要最低条件だ。
 クリスティーナは、素直に言う通りにする。

「こ、こう?」

 ためらいがちに、ジェニーの評価を伺う。

「うん、まあまあね。ちゃんと洗えたら、適度なぬるま湯でよーく泡を落とすの。洗い残しがあると、吹き出物とかができちゃうからね」

「……」

「タオルで顔を丁寧に拭いたら、こっちの化粧水を顔になじませるの。あたしがやってみせるから、同じようにやってみて」

「う、うん」

 クリスティーナは見よう見真似でスキンケア―の一つ一つを学んでいく。乳液をなじませて、完成だ。
 女の子は毎日こんな面倒ことやっているのか。
 どうりで、お風呂が長いわけだ。クリスティーナは納得する。

 ブラのつけ方も本格的に指導される。胸の外側の肉を寄せることで、よりきれいなバストに見える。

「ちゃんと着けないと、垂れちゃうから」
 
 正直、バストがこれ以上大きくなるのは男としてのプライドが許さない。
 だけど、ここは言うことを聞くしかない。
 女の胸になんかなるのは嫌と思いつつも、鏡に映る少女を見ていると、「もっと胸が大きい方が似合うのに」という気持ちが芽生えてくる。

 華やかなショーツとブラの上に、胸元にリボンのついた白のワッピスリーブと、ひざ下まである紺のスカートを穿く。スカートは二重になっており、上は透けて、大人の女性らしさをアピールしている。

「やっぱり大人っぽいドレスも似合うね、お姉ちゃん」

 ジェニーの声には実感がこもっている。実際、まだあどけなさが残るクリスティーナの姿は、大人っぽい格好をすることで、可愛らしさと美しさが同居して、女としての魅力も増して見えた。

 ピピピピッ。ピピピピッ。

 ここで、ジェニーの時計が鳴る。時刻は午後三時を示していた。

「あっ、約束の時間が来たから、あたしはそろそろ行かないと」

 ジェニーは名残惜しそうに言う。どうやら、契約によりこの日は三時までしか会えない予定らしかった。

「でも、大丈夫よ。イリスさんがしっかり面倒を見てくれるから」

 脱衣所の外には、クリスティーナ達よりも少し背の高い女性がいた。
 白と黒のメイド服を着て、深々とお辞儀をしている。
 アジア人と白人のハーフに見える。この人がイリスだろうか。

「初めまして、ティーナお嬢様。私はお嬢様の担当のイリスと申します。どうかお見知りおきを」

 イリスは仰々しく挨拶をする。

「え……あっ、どうも」

 クリスティーナは予想外のお嬢様扱いに戸惑いながら、お辞儀を返す。

「じゃあ、お姉ちゃん。あたしはこれで。また来るからね」

 そう言って、ジェニーは去って行った。


 イリスはクリスティーナの顎の下に人指し指をあてる。
 そして、息のかかるほどの距離から目を見て語り掛ける。

「ティーナお嬢様は、とってもおきれいです。素晴らしい美少女になれる素質をお持ちです。ですが、このままでは、BS学園入学なんて夢のまた夢。お嬢様のライバルは沢山いるのです。このままでは、雌奴隷コースまっしぐらですわ」

 クリスティーナには何かが足りない。そう言いたげだ。

「その歩き方、手足の動かし方がまだまだ男っぽいです。お化粧もできなさそうですし、それに……」

 まだあるの? そう言いたげなクリスティーナに向かって、イリスはさらに加える。

「BS学園に入園するのでしたら、本格的に日本語を勉強しなければなりません。一月でネイティブレベルまでマスターしていただきます」

 一月? クリスティーナは準備期間の短さに絶句する。
 彼女は孤児院の仲間にドイツ人がいたこともあり、英語とドイツ語のバイリンガルだ。
 そういう意味で、語学を短期間で学ぶ素養は十二分にある。
 だが、日本語はマンガを読んで、アニメを見て学んだ程度に過ぎない。
 ゼロからよりはよっぽどマシだが、自然な日本語とは言い難い。
 一月は至難の業だ。

 やるしかないか。

 クリスティーナは決意を新たにする。絶対にやってやると自らに誓う。

 だが、その決意が貧弱なものに過ぎなかったことを、クリスティーナは恐怖をもって思い知ることになるのだった。
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