【R18】美少女専門学園 強制"性転換"部 特別洗脳コース【TS】

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第三章 美少女学園一年目 芽吹き根付く乙女心

【第73話】 再教育(73)あおい

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■あおい(25)

「おかえりなさい、お嬢様」

 大きな玄関の前で、メイドのさくらが仰々しくお辞儀をした。
 あおいもお嬢様らしく、スカートの前で手を合わせるようにお辞儀を返す。
 お淑やか笑顔は、セーラー服に調和して愛らしい。

「ありがとう。さくらさん」

 恭しくしているからといって、決してさくらたちに屈した訳ではない。
 これ以上女に染められないためには、言うことに従うしかないのだ。

(大丈夫。何もおかしいところはないはず。付け入るスキを与えてはダメ)

 二度と早紀からの調教を受けたくない。
 あんな思いはしたくない。
 ボロをだすわけにはいかないのだ。
 アリスやさくらが近くにいる時は、どこか気持ちが落ち着かない。
 そんな気持ちを笑顔に押し隠す。

 平然を装って、短めのスカートを後ろで軽く押さえながら、三階の自室へと向かう。
 きれいに整頓された薄ピンク基調の部屋だ。
 セーラー服を脱いできれいにたたむと、シースルーのトップスとバルーンスカートに着替える。
 勉強机に腰かけると、緊張が解けたのか、ほっと一息をついた。

「今日もなんとか乗り切れた」
 
 そう呟いて、鍵の掛かった机の引き出しを開ける。
 奥の方から大事そう取り出したのは、一冊のノート。
 密かに付けているクリスティーナとの交換日記だ。

 ぎっしりと文字の詰まった大学ノートに、文字を付け足していく。
 女子高生のような丸文字で、今日の出来事や思い付いたこと一つ一つを事細かに書いていく。
 しばらくクリスティーナに会えていないため、あおいの文字だけが増えていく。

(先輩たちに色々されて、心が折れそうになったけど、クリスティーナだって負けずに頑張っているんだもの。自分が負けるわけにはいかないの)

 あおいはクリスティーナの過去を、日記を通して知った。
 孤児院で戦う日々、妹のジェニーのこと。
 そして、BS学園に連れてこられた経緯。
 コクーンで経験した恥ずかしい出来事の数々が赤裸々に綴られていた。

(僕よりも大変な思いをしたクリスティーナも頑張っているんだもの。負けちゃダメ)

 正直言って、挫けたこともある。
 甘い誘惑に屈したことも数知れない。
 理事長に体を許してしまったことやレズで感じてしまったことは、汚点として記憶に刻まれている。
 それでも、クリスティーナは前を向いて、『女になる』という仕組まれた境遇を拒み、戦い続けている。
 自分もこれくらいで、へこたれてはいけない。
 転んだ数だけ起き上がればいいのだ。
 愚痴をこぼし合い、お互いを励まし合うことで、少しは強い自分になれた。
 クリスティーナのお陰で、自分はどうにか男を保てている。
 体つきは男を失ってしまっても、せめて心だけは。

 あおいが部屋でホッとしているのもつかの間、トントンとドアがノックされた。
 まだ夕食には早い。こんな時間にどうしたのだろう。
 扉を恐る恐る開けると、アリスとさくらが立っていた。二人とも黒い笑みを浮かべている。

「あおいお嬢様。約束を破りましたね。お仕置きの時間ですよ」

 約束? お仕置き? いったいなんのこと?
 訳がわからない。
 あおいの頭は真っ白になった。
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