非日常 学園

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歓迎会

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風紀委員side

僕たち風紀委員はその名の通り、学園の風紀を守るために存在している。

今日は歓迎会のため、風紀委員が見回りを担当する。

この学園は男子しかいない為、男子生徒が襲われる可能性もある。

それを考慮して風紀委員から数名鬼役として参加し、その他の風紀委員は学園の見回りを行う。

僕は今回、鬼役兼、風紀委員として行動する。
あー走るのめんどくさいな。
そもそも、学園にいるのが長い先輩たちのほうが圧倒的に有利なゲームだよね。


一年生たちがぞろぞろと列を作り体育館に入ってくる様子を眺めながら考える。

はぁ、何か面白いことないかな。


開会式が行われる中、寝ている生徒をチラホラ見かける。

寝ている生徒を隣の人が起こしたり、自力で起きていたりするのだが、起こされても起きない生徒がいた。

その生徒を何となく眺めているうちに開会式が終わり、鬼ごっこの号令がかかった。

「よーーーい!スタート!」

先程の生徒がようやく目を覚まし、
まだ寝ぼけているのか、一斉に走り出す生徒達をぼんやりと見つめていた。

すると、何かをおもいだしたように立ち上がり、椅子を蹴り上げ走り出した。

その一連を見ていた他の生徒達が少しざわつく中、俺は笑うのをこらえていた。

あんな壮大に椅子を蹴りあげる事なんてないよねw

何あの子、面白い。

他の生徒を追いかけるようにして体育館を後にする彼。
 
体育館から1年生がいなくなり、鬼役の準備に入る。

スタート位置につき、カウントダウンが始まる。

鬼役のカウントダウンが終わり、それぞれ走り出す。


 
懐かしいな。鬼ごっこ。

まぁ、ボクと同じように隠れる子がいないといいけど。念の為探しに行こうかな~


そう思いながら1年生の寮へ向かった。
 





うーん誰もいないかな?辺りを見渡してみても人の気配が無い。

とりあえず1階から順番に部屋の近くを確認していこ。

自分の部屋の中にいれば安全だけど、外に出てたら危ないからね。


うーんいないかな~

うん、良かった次の場所に行ってみよう。
そう思って出口まで行くと、1年生がいた。


「あーー!1年生みっけー!」

1年生は驚いた様子もなく振り返った。
もっと驚いたりすると思ったのに、なんか残念だな。

そう思いながらも、立ち尽くす生徒に手錠をかける。

この子、近くに来て気がついたけど、すごい美人だな。

その後、彼の表現を観察してみるも、一向に表情が動かない。

僕のこと嫌いなのかな。

どうにかして表情が動かないか試してみるも、
動くことはなかった。


でも、これからもっとお話すればいいだけだよね~

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