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2:俺からの……キス?
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『春休みって暇だな? 今何してる?』
送信して既読がついたのを確認し、すぐにスマホを閉じる。返信が来れば、通知音が鳴るし震えるし……張り付いてなくても分かるはずだ。きっと、返事は来ないだろうし……。
「はぁー、夕方まで何やってようかな。」
3月になっても、夕方からバイトに入ることが多かった。5時から9時までとか、10時までとか……。夜の方が若干時給がいいから、案外オイシイ。8時以降はそんなに混雑もしないし。今日も10時までのバイトだ。
まだ、昼過ぎ。自分の部屋で、音楽を聞いたりネットでニュースをチェックしたりしたけど、夕方からのバイトに備えて、少し眠るかと布団の中に潜り込んだ。
……………………
『望っ! ごめん。この通りっ! 許して!」
「お前なあ、俺の親友だったんだろ?」
駿也が学食で、俺の前で手を合わせている。あの頃と変わらない髪型、黒縁メガネ。目の前には、駿也が作った唐揚げと、俺が握ってきたおにぎりが山盛りになっていた。唐揚げは……新作か? カレーの香りがする。チキンカレーも大好きだ。
「何年待ったと思ってるんだよっ!」
「待ってた? 俺を? 嬉しいな。」
いつの間にか、俺は自分の部屋のベッドに押し倒されていた。俺の上に乗りかかった駿也のメガネが近づいてくる……。メガネの奥の目が真剣だ。
「望……好きだ。」
駿也がそう言ったかと思うと、唇を合わせてきた。
『おいっ! 何をしてるんだよっ! 俺の気持ちも確認しろ!』
そう言いたいのに、うまく言葉が出ない。ようやく……このキスを……待ってたんだ……俺も……。
俺は諦めて目を閉じた。
…………………
「望。夕飯食べるなら降りてらっしゃい。」
母さんの声が下から響き、目を覚ました。あたり一面にカレーの匂いが立ち込めている。
『夢か……。』
なんていう夢を見たんだ……。駿也が学校に来て、そしていきなり俺の部屋にも……。まだキスをされた感触が口に残っているようだった。2年以上経っても忘れられない駿也とのキス……。
唇を指でなぞって感触を確かめる。夢なのに、夢じゃなかった、そんな感じ。
『駿也から返信きてたりする?』
スマホをひらいてみるが、やはり返事はきてはいなかった。頭の上の駿也の写真を取り上げる。
「それにしてもあんな夢はないだろ……。」
駿也が真剣な顔をして、告白してきた……。いきなりキスされて、びっくりしたけど、受け入れていた自分がいる。俺は、駿也にキスをされたいのだろうか……?
ジッと写真に写る駿也の横顔を見つめる。……うん、されたいのかもしれない。俺はやっぱり、駿也を忘れられないんだ。もう迷うのはやめよう。……このまま駿也からの返事を待つんだ。茶髪の田崎さんが脳裏にちらつくが、田崎さんじゃない。……駿也だ。
「望っ。寝てるの?」
階段下から母さんの声が聞こえた。もう4時になる。母さんがバイト前に食べられるようにいつも夕飯を作ってくれる。もうそろそろカレーをお腹におさめてバイトに行かなくては……。
「寝てた。今行く。」
シワになったシャツを取り替えてバイトに行く準備をしようと、写真をいつもの引き出しにしまってベッドから抜け出した。
送信して既読がついたのを確認し、すぐにスマホを閉じる。返信が来れば、通知音が鳴るし震えるし……張り付いてなくても分かるはずだ。きっと、返事は来ないだろうし……。
「はぁー、夕方まで何やってようかな。」
3月になっても、夕方からバイトに入ることが多かった。5時から9時までとか、10時までとか……。夜の方が若干時給がいいから、案外オイシイ。8時以降はそんなに混雑もしないし。今日も10時までのバイトだ。
まだ、昼過ぎ。自分の部屋で、音楽を聞いたりネットでニュースをチェックしたりしたけど、夕方からのバイトに備えて、少し眠るかと布団の中に潜り込んだ。
……………………
『望っ! ごめん。この通りっ! 許して!」
「お前なあ、俺の親友だったんだろ?」
駿也が学食で、俺の前で手を合わせている。あの頃と変わらない髪型、黒縁メガネ。目の前には、駿也が作った唐揚げと、俺が握ってきたおにぎりが山盛りになっていた。唐揚げは……新作か? カレーの香りがする。チキンカレーも大好きだ。
「何年待ったと思ってるんだよっ!」
「待ってた? 俺を? 嬉しいな。」
いつの間にか、俺は自分の部屋のベッドに押し倒されていた。俺の上に乗りかかった駿也のメガネが近づいてくる……。メガネの奥の目が真剣だ。
「望……好きだ。」
駿也がそう言ったかと思うと、唇を合わせてきた。
『おいっ! 何をしてるんだよっ! 俺の気持ちも確認しろ!』
そう言いたいのに、うまく言葉が出ない。ようやく……このキスを……待ってたんだ……俺も……。
俺は諦めて目を閉じた。
…………………
「望。夕飯食べるなら降りてらっしゃい。」
母さんの声が下から響き、目を覚ました。あたり一面にカレーの匂いが立ち込めている。
『夢か……。』
なんていう夢を見たんだ……。駿也が学校に来て、そしていきなり俺の部屋にも……。まだキスをされた感触が口に残っているようだった。2年以上経っても忘れられない駿也とのキス……。
唇を指でなぞって感触を確かめる。夢なのに、夢じゃなかった、そんな感じ。
『駿也から返信きてたりする?』
スマホをひらいてみるが、やはり返事はきてはいなかった。頭の上の駿也の写真を取り上げる。
「それにしてもあんな夢はないだろ……。」
駿也が真剣な顔をして、告白してきた……。いきなりキスされて、びっくりしたけど、受け入れていた自分がいる。俺は、駿也にキスをされたいのだろうか……?
ジッと写真に写る駿也の横顔を見つめる。……うん、されたいのかもしれない。俺はやっぱり、駿也を忘れられないんだ。もう迷うのはやめよう。……このまま駿也からの返事を待つんだ。茶髪の田崎さんが脳裏にちらつくが、田崎さんじゃない。……駿也だ。
「望っ。寝てるの?」
階段下から母さんの声が聞こえた。もう4時になる。母さんがバイト前に食べられるようにいつも夕飯を作ってくれる。もうそろそろカレーをお腹におさめてバイトに行かなくては……。
「寝てた。今行く。」
シワになったシャツを取り替えてバイトに行く準備をしようと、写真をいつもの引き出しにしまってベッドから抜け出した。
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