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3:君の住むところ
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いつもの駅で降りる。駅前はクリスマスイルミネーションで豪華だった。毎年のように設置されているツリーも今年は大きい。
「何だか、いつもの年より綺麗に見える。」
思わず立ち止まって呟いた俺の肩が駿也にそっと引き寄せられた。
「俺がいるから、かな?」
「……。」
顔が熱くなる……。うん、そうかもしれない。去年までは気にもとめなかった風景が、今年は何だか特別なものに感じた。
「ほらっ! 行くぞ? カレーカレーっ。」
無理矢理笑顔を作り、駿也の腕の中をすり抜けて走り出す。駅前の駐輪場へ俺たちの自転車を取りに。今日も絶対に駿也の自転車は俺の隣にあるはず。
「うん……限界が近いな。」
後ろの方で呟かれた駿也の言葉は、俺には届かなかった。
「うまっ! 駿也美味いー。なんだこれ? 最高っ!」
駿也のマンションは、いつもの駅から、もう一つ進んだ先の駅の近くにあった。いつだったかここいら辺は自転車で走り抜けたことがあるような気がする。古ぼけた雑貨屋の店先も見覚えがあった。駿也の後を追って雑貨屋のそばの細い道を入り込む。ここは車では通れなそうだ。30mほど進んだところに白い5階建てのマンションがあった。
「ここ。301号室。」
駐輪スペースに2人で自転車を止めて中に入る。駿也の部屋は凄く綺麗だった。
「俺が入る前に、全部クリーニングして行ったんだ。」
駿也のお兄さんたちが部屋を綺麗にして行ったらしい。物も少なくて、がらんとしたリビングには何も入ってない本棚と、買ったばかりのテレビ、そしてこたつが置いてあった。
「へぇー、凄いな! 洋風な作りなのにこたつ?」
広いフローリングに3畳ほどだけ畳が敷いてある。そこだけ30cmほど高くなっていて何だか違和感があった。
「圭介さんが趣味のDIYで作った。なかなかいいぞ?」
俺たちはキッチンのこちら側に出ているカウンターを無視してこたつで夕食を食べることにした。
「分解できるから、夏場は片付けてフローリングを広く使える。」
生ハムが乗った生野菜のサラダを俺の皿に盛りつけながら、駿也が説明してくれた。空っぽの本棚も圭介さんの手作りらしい。
「俺もやってみたい。」
中学校や高校の技術の時間に、簡単な本棚を作ってみたことがあるけど、趣味でこんな風に色々作れたら楽しいに違いない。
「そうだな。テレビの上に棚をつけたいから、望に頼もうかな。」
「うん! やるっ。」
ここは分譲マンションで、お兄さんたちの持ち物らしい。DIY好きの圭介さんから、好きに改造していいと言われたのだとか。だから、家賃も少なくていいんだと駿也が笑った。羨ましい。俺もお兄ちゃんが欲しかった。
カレーと生ハムのサラダ。初めて、駿也の住む家で夕飯をご馳走になった。
「何だか、いつもの年より綺麗に見える。」
思わず立ち止まって呟いた俺の肩が駿也にそっと引き寄せられた。
「俺がいるから、かな?」
「……。」
顔が熱くなる……。うん、そうかもしれない。去年までは気にもとめなかった風景が、今年は何だか特別なものに感じた。
「ほらっ! 行くぞ? カレーカレーっ。」
無理矢理笑顔を作り、駿也の腕の中をすり抜けて走り出す。駅前の駐輪場へ俺たちの自転車を取りに。今日も絶対に駿也の自転車は俺の隣にあるはず。
「うん……限界が近いな。」
後ろの方で呟かれた駿也の言葉は、俺には届かなかった。
「うまっ! 駿也美味いー。なんだこれ? 最高っ!」
駿也のマンションは、いつもの駅から、もう一つ進んだ先の駅の近くにあった。いつだったかここいら辺は自転車で走り抜けたことがあるような気がする。古ぼけた雑貨屋の店先も見覚えがあった。駿也の後を追って雑貨屋のそばの細い道を入り込む。ここは車では通れなそうだ。30mほど進んだところに白い5階建てのマンションがあった。
「ここ。301号室。」
駐輪スペースに2人で自転車を止めて中に入る。駿也の部屋は凄く綺麗だった。
「俺が入る前に、全部クリーニングして行ったんだ。」
駿也のお兄さんたちが部屋を綺麗にして行ったらしい。物も少なくて、がらんとしたリビングには何も入ってない本棚と、買ったばかりのテレビ、そしてこたつが置いてあった。
「へぇー、凄いな! 洋風な作りなのにこたつ?」
広いフローリングに3畳ほどだけ畳が敷いてある。そこだけ30cmほど高くなっていて何だか違和感があった。
「圭介さんが趣味のDIYで作った。なかなかいいぞ?」
俺たちはキッチンのこちら側に出ているカウンターを無視してこたつで夕食を食べることにした。
「分解できるから、夏場は片付けてフローリングを広く使える。」
生ハムが乗った生野菜のサラダを俺の皿に盛りつけながら、駿也が説明してくれた。空っぽの本棚も圭介さんの手作りらしい。
「俺もやってみたい。」
中学校や高校の技術の時間に、簡単な本棚を作ってみたことがあるけど、趣味でこんな風に色々作れたら楽しいに違いない。
「そうだな。テレビの上に棚をつけたいから、望に頼もうかな。」
「うん! やるっ。」
ここは分譲マンションで、お兄さんたちの持ち物らしい。DIY好きの圭介さんから、好きに改造していいと言われたのだとか。だから、家賃も少なくていいんだと駿也が笑った。羨ましい。俺もお兄ちゃんが欲しかった。
カレーと生ハムのサラダ。初めて、駿也の住む家で夕飯をご馳走になった。
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