俺は勇者の付添人なだけなので、皆さんお構いなく 勇者が溺愛してくるんだが……

雨月 良夜

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第11章 苦難を越えて、皆ちょっと待って

この人は俺のもの、嫉妬  ※

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「ンンッ!……あっ?!」

散々なぶって満足そうな顔をしたソルは、乳首から唇を離すとダメ押しとばかりに乳首を指先で弾いた。その小さな突起にばかりに気を取られていた俺は、ソルの手が怪しく下へと動いていたことに遅れて気が付く。ズボン越しに、ソルが俺の中心を指先で優しく擦る。


「ふぁっ、…やっ!……ソルっ……!」

「こんなに感じてくれて……。嬉しい」

うっとりとした様子のソルは、嬉しさの滲ませた声音でそう呟いくと、俺をあやすように口付ける。ちゅっ、ちゅっと啄む可愛らしい口付けと違って、手は怪しく動き続ける。金属が小さく擦れる音が下部から耳に届くと、ソルは俺のズボンのベルトを緩めて手早く下着ごとズボンを脱がせた。


下肢を隠すものが無くなって、咄嗟に俺の兆したものが見えないように足を閉じようとしても、足の間にあるソルの身体が邪魔をして閉じれない。ちらりと見えた俺の陰茎は既に勃ち上がって、先端から透明な蜜がてらりっと垂れている。


ソルは兆している俺のそこには触れず、内腿へと顔を寄せると際どい部分に舌を這わせて、薄い皮膚を何度も唇で食んだ。


「はぁっ……、……ふあっ……」

早く触ってほしいというように、俺のものからはトロトロと蜜がとめどなく溢れる。わざと反応している場所に触れない、焦らしていると分かる愛撫に身体を跳ねさせながら、俺はほんの少し胸に何かがつっかえた。


……先程から思っていたが、精神年齢が年上の俺よりも、ソルがこういう行為に慣れている気がするんだが?

まあ、ソルは顔が国宝級にカッコイイし、人当たりが良いからとにかくモテる。今まで異性や同性でも恋人の影は無かったけれど、思春期でもあるからそういうことを俺以外と経験していてもおかしくはない。


でも、どうしても……。
俺が知らないソルの顔を、仕草を知る人が存在するというだけで、こんなにも寂しい。


ツキンッと胸に小さな棘が刺さったような痛みに顔を横に向けて耐えていると、不埒に俺の肌を撫でまわしていたソルの手が止まる。上体を起こしたソルは、俺の両頬を優しく手の平で包んで心配げに呟いた。


「……ヒズミ、オレに触られるの嫌だった?……正直に言って?ヒズミに無理させたくない。……オレは、ヒズミと抱きしめ合うだけでも、充分嬉しいから」

「っ!!」


眉根を寄せ心配げな瞳で見つめてくるソルに、嫉妬でどんよりと曇っていた思考からはっと引き戻された。大事にしたいんだと、ソルが荒い息を押し殺して情欲を無理矢理隠した顔をしながら俺に微笑む。ちらりと見たソルのズボンは既に窮屈そうに軋んでいる。

同じ男だから、今の状況が生理的に辛いことも良く分かる。それでも自分の欲望を抑え、俺の心と身体を一番に考えてくれている。俺はどれだけ大事にされているのだろうと、きゅうっと胸が苦しく鳴いて泣きたくなった。 

こんなにも自分のことを大切に想ってくれているのに、くだらない嫉妬をしていた自分が情けない。


「違うんだ。そ、の……。ソルがこういうの慣れてそうだなって思ったら……。なんだか、さみしくて」

過去の見知らぬソルの相手にさえ、嫉妬してしまったんだと、子供っぽい感情を吐露した俺にソルは目をぱちくりと瞬かせた。次の瞬間にソルはかあぁっと火が付いたように頬を染めたかと思うと、かっくりとうなだれた。


「……あー……。実はですね……」

いつにもまして歯切れの悪いソルに、不思議に思って首を傾げ蜜色の瞳を見つめ続けた。俺の視線に耐えきれなくなったのか、ソルは観念したように告白する。


「……アウルムに頼んで、王宮の閨教育係に教わったんだ。ヒズミとの初夜は、絶対に痛いこととか、辛い思いをさせたくなかったから……」

ソルは俺と恋人になってから、いつかは俺と身体を繋げたいと考えてくれていた。でも、学園での性教育は本当に最低限の知識しか教わらないし、前世の日本と違って、ここには肌色多めな薄い本もない。自身も全く経験がなく、なによりも俺以外とは関係を持ちたくなかったというソルは、この国の第二王子であるアウルムに頼み込んで、王子直属の閨教育係に必要な性知識とテクニックを教わったのだそうだ。

誓って実践はしてないとも、ソルは教えてくれた。


「正真正銘、こういう事するのヒズミが初めてだよ……。オレ、童貞だもん。今日だって実はすごく緊張してる。今だって心臓が飛び出しそう」

ほらっ、と右手を取られて、ソルの胸にピトリと手を押し当てられた。そこから感じるのは、俺と同じように早く高鳴った鼓動で。オレってカッコ悪いな、と頬を赤らめてそっぽを向いたソルに、自然と頬が緩んだ。

俺のために少し背伸びをしてくれたソルを、カッコ悪いなんて思うはず無い。俺は身体を起こすと、ソルのつるりとしたワイシャツのボタンに、指先で触れた。


「……ソルも脱いで?俺も、いっぱい触りたい。……ソルの感じるところ、知りたい」

「んっ……、ヒズミっ……」


向かい合ったソルの首元に唇を寄せながら、覚束ない手で愛しい人のワイシャツのボタンを一つ、また一つと外していく。ぴくりっと小さくソルが身震いしたのを良いことに、俺はソルの鎖骨やら耳やら、沢山の場所にお返しとばかりに口づけた。

ソルみたいに上手くないから、キスマークはつけれないけれど、この人は俺のだって印を施すように。


ソルは俺のしたいようにさせてくれつつ、俺の腰や胸を優しく撫たり、脇腹をくすぐった。腕にかろうじて引っ掛けていたワイシャツはソルに脱がされ、一糸纏わぬ姿になる。ソルは自らズボンを脱いで、バサリとベッドの下に衣服が落ちていく。


「……かっこいい」

目の前の鍛え上げられた彫刻のような美体に目を奪われて、思わずその肢体に手を伸ばす。ソルが動かないのを良いことに、引き締まった逞しい胸をゆっくりと堪能するように指を滑らせた。この胸に何度抱き締められたことだろうか。俺の一番落ち着く場所、俺の大好きな人の心に一番近いところ。


くすぐったそうに笑うソルの声を聞きながら、俺はソルの見事に割れた腹筋へと指先で触れる。そして、既に反り返っているソルのものが見えて、目のやり場に困っておどおどしていると蜜色の瞳と目が合って悪戯に笑われた。


「ヒズミのえっち」

「なっ?!……アっ……!」

動揺した俺の隙をついて、ソルは俺のものに手を伸ばすとぎゅっと握り込んだ。いきなりの直接的な快感に、身体は大きく跳ねて悲鳴に似た声が漏れる。ソルは俺の反応に嬉しそうに目を細めると、ゆるゆると握り込んだ手を動かした。


「オレのも、触って?」

ソルは耳元で甘えた声を出すと、俺の右手を取ってその立派な陰茎に触れさせた。俺のよりも一回りは大きいそれは手の平で脈打っていて、硬く雄々しい。先端から溢れた透明な蜜を指で広げて、俺はソルのものを握って辿々しくしごいた。


擦るとさらに硬くなって、ソルが眉根を寄せて熱い吐息を吐くのが嬉しい。もっとソルの感じ入っている姿が見たいと、夢中で熱いものを手で擦っていると、突然身体に雷を打たれたかのような衝撃が走る。

悲鳴に近い声を出した俺の耳元で、ソルは掠れた声を出しながら囁く。


「あっ、ぁっ……!」

「ヒズミ、手が止まってるよ?」

ソルの親指が張りつめていた俺自身の先端、ゆるく蜜を滴らせていた鈴口をくちゅっ、くちゅっと抉るように擦る。そこは特に敏感に快感を拾ってしまう場所で、俺はソルのを握っていた反対の手で、必死に俺の陰茎を弄るソルの手を掴んだ。

そんな俺の制止を無視して、俺の反応を引き出すように竿を扱く手を一層早めて、しつこく蜜が溢れる先端を抉り続けた。ソルの動きを止めようとした手には力が入らなくて、なんの意味もなしていない。


「……だっ、て。ソル、……がっ…んンッ!」

必死にソルのものを扱こうにも、終始快感で身体が跳ねて手元が震える。もうソルのいきり立つものに手を添えているだけになっている。ソルはだらしなく蜜を垂らす俺の陰茎に自身のものをあてがうと、俺の手ごと2つの硬くなったものを擦り始めた。

擦れ合ったソルの熱さにくらくらして、激しく上下に動かされる手の動きに、腹の奥から快感がせり上がって来る。


もう自然と嬌声は口から零れて、恥ずかしいと思う余裕が無いくらいだ。膨らむ快感で瞼の裏にチカチカと小さな火花がチラついて、内腿ががくがくと震える。


「あっ!……ソル、まっ、……てぇ!……でる、からっ……!」

イヤイヤと頭を左右に振って、波のように打ち寄せる快感から逃れようとするけれど、ソルは乱れる俺をじっと見降ろしていた。俺を見つめるソルの蜜色の瞳がぎらついて、決して逃がさないと射貫かれているようで……。その獰猛な視線だけで、下腹部の熱が耐えきれない部分までせり上がる。



「オレも……一緒に……」

「っ!!……ぁ、……あっ、……ンあぁっ……!」



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