「恋」から始まる異世界生活

１、エピローグ

突然だが僕は恋をしていた。
相手は隣のクラスの女の子だ。
一度は付き合ったが、別れた相手だ。
(つまり元カノということだ)

これに書いている話は僕が体験したほんとうの話だ。
真剣に聞いてもいいし、笑いながら見てもいい。
これを書くことは僕の黒歴史になるかもしれない。
ただ、一つだけ言いたいのはこれはフィクションではないのだ。
少し誇張はするだろう。
だが、ノンフィクションだ。

恋とは盲目で、愛とは偉大だ。
僕は異世界でそれを学んだ。

このスマホには、その毎日の日記を書いている。
これは僕の冒険の物語だ。
そして、恋の物語だ。
そして、見ているあなた達も体験するかもしれない物語だ。
この物語の主人公は僕だ。
いや、正しくいえば、僕だった。

今からは君だ。
君がこの物語の主人公だ。

僕は、本物の愛というものを異世界で暮らしながら見つけた。
大切な人の存在がどれだけ僕の支えになっているかを実感した。
あなた方にもそんな経験ができたらいいなと願っている。

話は変わるが、この物語の１話は「エピローグ」だ。
話の終わりだ。
間違いではない。
私の恋は終わったのだ。
恋が終わったのか、愛になったのか、それは、この話を読んでくれ。

さぁ、過去へ遡ろう。
僕が、まだ恋というものを知らない時代に。