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番外編
ジャンク狂詩曲 1
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食の好み。単純なようでいて、根深い問題。
※※※
婚約してからというもの、ヒューイの家の食事会に招かれる機会が割と多い。
コース料理が振る舞われることもあるが、大皿から取り分けて食べる形式の時もあった。後者の場合、蒸し野菜がたんまりと出る。
ヒューイが言うには、生野菜の食べ過ぎは身体を冷やす原因になる。しかし野菜を茹でると栄養素が破壊されてしまう。そこで蒸し野菜の出番らしい。
蒸した野菜は美味しさと栄養素の損失が少ないそうなのだ。
栄養とはなんぞや。と、ヘザーは思う。
ヘザーだったら、その時食べたいもの、自分にとって美味しいものを「栄養がある」と表現したいところだ。
そして現在、ヘザーの住まいで腕を振るってくれているコックの女性。
彼女はもちろんヒューイが手配してくれたコックだ。なんでも、ヘザーの住まいにやってくる前に、何週間かバークレイ家のキッチンでバークレイ家の味付けを学習してもらったらしい。それも、ヘザーが嫁入りした後に、ヒューイの家の食事に違和感を覚えないようにするためなのだとか。
ヒューイのそういう気の配り方はすごいと思う。
しかしというか、つまりというか、ヘザーの現在の住まいでもバークレイ家のような献立が出てくるのである。
ヘザーはアイリーンが取り分けてくれた温野菜の山を見ながら、ドレッシングを手に取った。
ドレッシングをたっぷりかけて、野菜を口に運ぶ。
野菜もドレッシングも、とても健康的な味がした。
要するに味が薄いのだ。
これでもかというほどドレッシングをかけても、ドレッシング自体の味が薄いのだ。
今度は焼いた牛肉に口をつける。
それはとても柔らかくて、高級な肉だと分かる。肉にかけてあるソースも、きっと手の込んだものだ。
しかし、味が薄い。
ヘザーはテーブルの上にある塩の瓶に手を伸ばす。
塩をふりかけ、もう一度肉を口に運ぶ。
それでもまだ味が薄かった。
「ヘザーお嬢様! お塩をかけすぎですよ! 塩分のとり過ぎは良くありません!」
「あ、はい……」
再び塩の瓶を取ろうとすると、向かい側で食事を取っているウィルクス夫人に睨まれてしまった。
ヘザーは庶民の出であるが、高級なものと安物の区別はつく。
ワインの産地や年代を当てろなどと言われたら困ってしまうが、食材が高級か安物かどうかは一応わかるのだ。歯ごたえや口の中に広がる風味がまるで違う。
今の自分が口にしているものは、バークレイ家が契約している農場から毎朝届けられる高級で新鮮な食材で、その素材を引き立てるための、そして健康を考えた味付けであることも理解している。
今の住まいのコックの料理も、ヒューイの家のコックの料理もとても美味しい。
しかし、ヘザーにとっては味が薄かった。
はじめの頃は「これが素材の良さというものか!」「これが素材を引き立てる味付けというものなのか!」と口にするたびに驚いたり感動したりしていたが、毎日毎日薄味の食事をしていると、人間というのは贅沢なもので、つまり、物足りなくなってくるのである。
ある日、ヘザーは買い物に出かけていた。
書店や雑貨屋を見て回る自由時間である。ただし、ウィルクス夫人やヒューイが言うには、レディは一人で街をぶらぶらするものでは無いらしいので、アイリーンも一緒だ。
買い物を終えて大通りに待たせた馬車に戻る際、ヘザーはある飲食店の前で足を止める。
食欲を刺激する香りが漂ってきたのだ。それは、騎士時代によく利用していた店だった。
店の中でも食事できるが、持ち帰りの品も扱っている。ヘザーはこの店の揚げパイ──ひき肉とチーズの入った、一口大のものだ──と、燻製した牛肉を巻いた薄焼きパンが大好きであった。
思わず足を止め、鼻をくんくんと動かしてしまう。
「あれ……ヘザー様?」
急に立ち止まったヘザーを、怪訝な表情でアイリーンが振り返る。
とても懐かしい匂いに、ヘザーはその場から離れることが出来なくなっていた。
「ねえ。ねえねえ、アイリーン」
ヘザーは祈るように手を擦り合わせ、言った。
「ここで、何か食べて行こうよ」
「うわあ、美味しい! 美味しいし懐かしい!」
店に入ったヘザーは、運ばれてきた料理を口にして、大いに感激していた。
この店は使用人を連れたレディが入るような店ではないので、ちょっとばかり注目を集めている気もするが、料理を口にした途端にそんなことはどうでもよくなった。
美味しいのはもちろんだが、とても懐かしい。
ヒューイのコックの料理だって美味しいが……美味しいけれど……こういう、安物の肉の味を誤魔化すように、スパイスをふんだんに使った料理が食べたくて仕方がなかったのだ。
ヒューイはしょっちゅう「栄養」とか「健康」を口にしていて、今ヘザーが食べているようなものをジャンクフードだと表現する。だが今の自分にとってはこれこそが、栄養があって健康にいい食事なのである!
あまりの美味しさと懐かしさに感動して、ついついがっつりと食べてしまい、その日の夕食を完食するのに苦労したヘザーだった。
そして、一度では満足できなかった。
ヘザーは度々ウィルクス夫人に自由時間の申請をし、買い食い、隠れ食い、間食に励むようになってしまったのである。
商店街の屋台で売っている安っぽい菓子にもハマっていた。
ヒューイと婚約する前のヘザーは──酒飲みであるせいだろうか──甘い菓子よりも燻製肉やチーズやナッツ類などをおやつとして好んでいた。
しかし甘い香りにつられて屋台の菓子を買ってみれば──生地を油で揚げて砂糖をまぶしただけの、簡単な菓子だ──これもまた、なんだか懐かしくて美味しかったのだ。
安っぽいものを買い食いしているなんて夫人に知れたら、外出許可を貰えなくなってしまうかもしれない。
住まいに戻った時点でヘザーはお腹いっぱいになっている上、質の良くない油を摂取したせいで胸やけも起こしている訳だが、間食がばれないよう、夕食も半ば無理やり口に押し込むようになった。
「では、息を吐いて、止めてください……いきますよっ」
ある日のヘザーは、お茶会に参加するためにアイリーンに着替えを手伝ってもらっていた。
ヘザーが最大限に息を吐きだした瞬間を狙って、アイリーンがコルセットの紐を思い切り引っ張る。
「うぐっ……」
「もうちょっと、もうちょっと我慢してください」
あまりの苦しさにヘザーは呻いたが、それでもまだアイリーンは紐を引っ張るのを止めない。
「う、ちょ、ちょっ……ぐ、ぐるじいっ……」
いつものアイリーンはこんなに荒っぽくなかったはずだ。ヘザーはなんとか手で「待って、無理、無理」と示して見せる。
アイリーンは手を止めてくれたが、これから着る予定のドレスと、ヘザーを見比べた。
「でも……このドレス、かなり身体にぴったり合わせて作ったものですから。もうちょっと締めないと、入りませんよ」
「えっ……」
ヘザーもまたドレスを見つめた。
確かにこれはコルセットを装着すること前提で、かなりタイトに作ったドレスだ。
でも……前に着た時はこんなにコルセットを締め付けたりはしなかった。それに最近は個人的な外出ばかりで、かっちりと着こなす様なドレスを身に着ける機会がなかった。
そこでヘザーは身体からコルセットを外して、肌着越しに自分の腹を見下ろし、さらに姿見の前に立った。
「ね、ねえ。アイリーン。正直に答えてほしいんだけど」
「はい」
「私、もしかして、太った?」
「はい」
「……!」
アイリーンは本当に正直に答えてくれた。
「くびれが、消滅しかけてます」
「……!!!」
ヘザーはこれまでの暴食を思い起こす。
剣士や騎士だった時は夜遅くにお酒を飲んでご飯を食べても、ベルトの穴の位置は変わらなかった。
でも……今は運動をしていない。それに、年齢的なものもあるのだろうか。
「ああああ。でも、でも……!」
週に一度、オイルマッサージに通っているのに。
しかし施術師は面と向かって「太りましたね!」なんて言わないようにしているのだろう。
最近のヘザーは施術が始まると心地よさのあまりすぐに眠ってしまうのだが、そういえば前回は二十分ほど長めのトリートメントであった。ヘザーは気づかなかったが、待っていたウィルクス夫人が「いつもより遅かった」と言っていたのだ。
ヘザーが眠っている間に、腹回りを重点的にマッサージされていたのかもしれない……。
太った。太ってしまった。
それを実感させられたのは、ヘザーの人生始まって以来の事だった。
さらに、ヒューイの目が肥満に対して厳しかったことを思い出した。
太った研修生が入って来ると、苦々しげに見つめていたのだ。脂肪と一緒に筋肉も纏っているタイプには何も言わなかったが──そういう人はたいていの訓練について来られるスタミナがあったのだ──体力も瞬発力もない、贅肉と脂肪だけを纏っている者には、研修期間は飲酒と間食を止めるようにと口を出していた。
ヘザーの腹回りに余計なものがついたなんて、ヒューイにばれたら……。
「う、うわぁああ……」
「ヘザー様! 隠れ食いを止めましょう! そしたら元通りですから! ねっ?」
アイリーンが慌てたようにフォローをしてくれる。
「今日はこのドレスはやめにして……ほら、こっちなんかどうですか!?」
「う、うん……」
今日着るはずだったドレスはウィルクス夫人に「これを着ていきましょう」と指定されていたものだったが、汚してしまったことにして、ちょっと余裕のある別のドレスを身に着けた。
「ヘザーお嬢様? 淡いグリーンのドレスでと私は言ったはずですが?」
着替えが終わってウィルクス夫人の待つ部屋へ戻ると、もちろん彼女は怪訝な表情をした。
「は、はい。私、インク瓶をひっくり返しちゃって。ドレスの裾を汚してしまったんです」
「んまあ!」
「今、アイリーンが染み抜きしてくれていますけど、お茶会に着ていくには間に合わないので……」
「そういうことならば、仕方ありませんね」
「ごめんなさい……」
今回は上手くごまかせたようだ。間食をやめて、できれば日々の食事もちょっと量を減らして……元に戻るのに、どれくらいかかるだろう。いや、食事を控えたくらいで元に戻れるのだろうか。でも、今の環境で出来る運動なんて限られている。
頭の中で減量プランを練っていると、ウィルクス夫人が机の上を指し示した。そこには大きな箱が乗っている。
「それから、注文していたドレスが届きましたよ」
「え?」
婚約してからどんどん衣装が増えていくので、いつ注文したどんなドレスなのか、言われただけでは分からない。箱を開けてみて、ようやく把握した。
それは、ヒューイとウィルクス夫人と三人で出かけた時に注文したものだ。生地とデザイン画を見比べて、色々と迷い……結構大掛かりな買い物となったのだった。
「今度のチェンバレン家の集まりには、これを着て出かけなさい」
「えっ」
これはどのように採寸したのだったか……昼用のドレスで、これを着て食事をたらふく食べることはないだろうからと、コルセットをきつく締め付けること前提で作ったような、そんな気がする……。
変な汗が額に滲んできた。
「え、ええと……どうしてもそのドレスじゃなくちゃだめですか」
たじろぐヘザーに、夫人は「んまあ!」と目をつり上げる。
「ヒューイ様と一緒に参加する集まりでしょう? 出来上がったドレスをヒューイ様にお披露目する良い機会ではありませんか」
生地やデザインにあれこれ口を出したのはウィルクス夫人であったが、ドレスはヒューイのお金で買ったものだ。このドレスを纏った姿をヒューイに見せるのは、礼儀である。ウィルクス夫人はそう言いたいのだ。
暦を確認すると、チェンバレン家の集まりは三日後であった。チェンバレン氏の所有するボートで川下りを楽しむという、健康的な集いだと聞いている。
三日でどのくらい痩せられるのだろう。
痩せられなかったら、アイリーンにコルセットを拷問級に締めてもらうしかないが……さっきは痛くて苦しくて、肋骨が折れるかと思ったくらいだ。
やばい。
やばいな……。
雨が降ったら中止になるかな。
雨、降らないかな……。
ヘザーはピンチに陥っていた。
*
チェンバレン家の集まりを明日に控え、ヒューイは自分の屋敷でウィルクス夫人との面談を行っていた。ヘザーの様子を聞きつつ、今後の相談をするという定期的なものだ。
彼女の花嫁修業は順調に進んでいるとばかり思っていたが、今日のウィルクス夫人の表情はなんだか曇っている。
何か問題が起こったようだ。しかし聞かない訳にはいかないので、恐々と訊ねてみる。
「最近、ヘザーお嬢様の食欲が無いようなのです」
「ヘザーの食欲が……?」
夫人は神妙な面持ちで頷いて見せた。
彼女の話によると、少し前から夕食の時にヘザーが辛そうにしていたという。残してはいけないと、半ば無理をして食べているようだったと。
しかし数日前、とうとうコックに「自分の食事の量を減らしてくれ」と頼んだらしい。
話を聞いたヒューイも心配になった。
「食事以外で変わったことはありませんか。熱があるとか……」
「私もヘザーお嬢様が病気になったのではないかと、確認致しました。額に触れても熱はなかったし、お腹を壊している様子もありません」
熱はないし腹も壊してはいない……しかし、だからと言って病気に罹っていないとは言い切れない。医者を呼んで診てもらうべきだろうか。
ヒューイが考えていると、夫人が何とも言えぬ視線を自分に向けていた。
「ひょっとしたら、ヒューイ様にお心当たりがあるのではないかと、私は考えていたのですが」
「僕に……?」
はじめは夫人の言葉の意味が良く分からなかった。
なぜそんな風に遠回しな言い方をするのだろうと疑問に思い、そこでハッとした。
ウィルクス夫人は、ヘザーが妊娠しているのではないかと言いたいのだ。
椅子に座っていてよかった。もしも立っていたら、膝の力が抜けて床に座り込んでいただろう。
呼吸すらままならなかったが、ヒューイはなんとか気を取り直した。
真偽が明らかになるまでは、ヘザーとすでに深い関係にあることを夫人に悟られてはいけない。
「ウィルクス夫人。いったい何をお考えですか。ヘザーと僕はまだ結婚していません」
「……まあ、ヒューイ様の仰る通りではありますけれどね」
またまた夫人ははっきりしない物言いをする。彼女はヒューイの言葉を疑っているのかもしれない。
ウィルクス夫人が帰った後、一人になったヒューイはあらゆる可能性を考えた。
ヘザーと肌を重ねるときに使用している避妊薬だが、稀に避妊に失敗した話を聞く。だがそれは、薬の量をケチって使ったり、薬をしみ込ませた海綿が女性の中に上手く収まっていなかったりといった理由が主だ。
そしてヒューイは念には念を入れ、避妊薬を使った上、ヘザーの中に種を蒔かないようにしている。
それでも失敗──いずれはヘザーとの間に子供は欲しいので、失敗と呼ぶのは語弊がある気もするが──してしまうことはあるのだろうか……?
ヒューイはうろうろと歩き回った。
明日はチェンバレン家の集まりにヘザーと招待されている。彼女に確かめなくては。
「しかし……」
ウィルクス夫人は、食欲の他には変わった様子はないと言っていた。食欲以外はいたって普通だと。
ヘザーは自分の身体の変化に気付いていない場合もあるのではないだろうか。単刀直入に「君は妊娠しているのか」と訊ねては、驚かせてしまうかもしれない。自覚なしに妊娠しているのだとしたら、そういう……動揺させたりとかは、良くないのではないだろうか。
まずは明日ヘザーに会って、彼女の様子を観察する。
それから彼女を動揺させずに確かめる方法……。
ヒューイは深く唸り、考えた。
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