愚者の旅路

Canaan

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第3章 WILD CARD

05.甘い男

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 ランサムはそろりそろりと暗い廊下を歩いていた。灯りは持っていない。廊下には所々にランプが置かれているが、その灯りも彼の足元を照らすほどの強さではなく。
 パタッ……と足音が変わり、絨毯の敷かれていない部分に差し掛かったのがわかった。ランサムはそこで靴を脱ぎ、また忍び歩きを始める。
 角を曲がると、月明かりが廊下を照らしていた。これで扉の位置を手探りしなくても済むと、ランサムは微笑む。
 目的の部屋の扉を、蝶番が軋まないように気をつけてゆっくりと開ける。部屋の中は真っ暗であった。……彼女は眠っているのだろう。部屋の中に身体を入れた後で再び注意深く扉を閉め、またひっそりと歩き出した。
 暗い中、寝台に膨らみがあるのがぼんやりと分かる。ランサムは毛布に手を掛けて、焦らすようにゆっくりゆっくりとそれを剥いでいく。
『ジェーン……眠ってしまったのかい』
 彼女はこちら側に背を向けて横たわっていた。寝息が聞こえるだけで返事はない。
『さあ、ジェーン。二人で、めくるめく熱い夜を過ごそう』
 ランサムは自分の身体を彼女の隣に滑り込ませた。まだ眠っているのだろうか。では彼女が起きるまで「悪戯」をするのはどうだろう。例えば胸に手を這わせて乳首を尖らせるとか。
『ジェーン……君の背中、こんなに広かったかな……』
 妙に逞しい背中をさすりながら、乳房に手を持って行こうとする。
『ジェーン……? 君の肩……なんだかがっちりしているね……』
 その時、なぜかぱっと部屋が明るくなり、ジェーンが起き上がって振り向いた。
 それはジェーンではなく、ランサムのかつての主、ルドルフ・アンテス男爵であった。
『……儂の肩がなんだって?』
『えっ? う、うわぁあああ!』
 ランサムは後ろに飛び退いた。

「……っ!」
 床に背中を打ちつけて夢から醒める。
 ぜえぜえと肩で息をし、辺りを見回すが真っ暗で、いきなりルドルフが現れるのではないかと身を縮める。自分を守る様に膝を抱えて床に座っていると、ようやく暗闇に目が慣れてきて、ここは宿屋『金獅子亭』の一室なのだと思い出した。
「ああ、びっくりした」
 寝直そうともう一度寝台にもぐり込んだが、心臓はまだバクバクしている。暫くは寝付けそうになかった。
 ランサムの思考は自然と、王都についてからの出来事……主にバークレイ家の人々へと向かった。
 そういえば、隠していた素性をヒューイ・バークレイに言い当てられてしまったが、自分から名乗ったわけではないし、ソレンソン家の名を振りかざして何かしようとした訳でもない。セーフだと思いたい。いや、セーフだろう。セーフにしておこう。
 このように、ランサムは他人に優しくできる分、自分にも激甘な人間であった。

 ──僕が君を妻として娶る
 ヒューイ・バークレイがジェーンにそう言った時、ランサムの心に芽生えた気持ちは「そんな、ジェーンが盗られてしまう」であった。そもそもジェーンはランサムのものではない。
 結ばれそうで結ばれなくて、彼女に迫ると宣言したものの、結局ジェーンの中に入ることはできなかった。期限は王都へ到着するまで。その期限がやってきたのだから、ランサムは手を引くしかない。自分はジェーンを落とすことに失敗したのだ。
 バークレイ家の人間が見るからにヤバそうな人物であれば、彼女ら姉弟を引き渡すことはしなかったが、レジナルドは品も人も良さそうだった。ジェーンは幸せに暮らせるだろうと思った。
 予想外だったのはレジナルドの息子、ヒューイの存在である。

 ランサムは元来、相手のいる女性に興味を示す性質ではなかった。もちろん女性が夫や恋人の存在を隠していた場合は別だが、そういう女性と関係を持つと、面倒事が生じる可能性が出てくるものだ。
 例えばランサムが初めてキスをした相手、タバサ。食料貯蔵庫での逢引きを見咎められてすぐのことだった。タバサは領地の外に住む別の男との婚約が決まった。主のルドルフが彼女の縁組を決めたのだ。自分が預かって教育している少年──ランサム──と、城の使用人が関係を持っては困ると危惧したらしい。
 タバサの相手はそれなりに裕福な若い男であったから、彼女の両親は喜んだし、タバサ本人もまんざらではないようだった。ランサムはというと、それまで彼女にのぼせ上っていた熱が、すうっと引いた。残念だなあと思いはしたけれど、それが未練や執着心に変わることは無かった。その後も、口説いている最中の女性に恋人がいると判明すると、なあんだと興味が無くなってしまうのだった。

 異性のことだけではない。誰に対してもランサムの気持ちはあっさりとしたものだ。
 ヒューイのようないけ好かない男に嫌味を言われても、元々好戦的な性格ではないから、カッとなることもない。気を悪くすることがあったとしても、怒りそのものがランサムの中で持続しないのだ。
 自分はもう、ずっとそうなのだと思っていた。誰に対しても。

 それが、「ジェーンが盗られる」ってなんだ。
 あんな風にやれそうでやれない、ぎりぎりのラインを彷徨った女性はジェーンが初めてだったから、自分で思っている以上にそれが悔しいのだろうか。しかしジェーンは従兄と婚約したんだぞ。普段なら、そこでランサムの心の扉は閉じてしまうはずなのだ。
 それに、街で見かけたジェーンの様子……。ランサムがこの辺の地理を把握しようと、散歩がてら通りを歩いてみた時だった。必死で自分に向かって駆けてくるジェーン。なんだかとても愛おしかった。もしランサムが両手を広げていたら、彼女は自分の腕の中に飛び込んでくれただろうか。
 バークレイ邸で別れたのは数日前だというのに、彼女を前にするとひどく懐かしい気がした。ランサムもジェーンに逢いたかったのだ。
 ジェーンは上質のドレスを着せられていた。そう、「着せられていた」という表現がしっくりくる気がする。身に着けているものはジェーンによく似合っていたが、彼女から以前の活力のようなものは感じられない。
 それにあの怖そうなウィルクス夫人とかいう年配の女性……あれはきっとジェーンの教育係なのだろう。夫人に怒られて萎れているジェーンは、ランサムの庇護欲を刺激した。
 なんとかしてやりたい。が、自分には何もできない。できるはずもない。今の自分は、騎士という称号を持っているだけの根無し草だ。ジェーンに対して責任を持つなど出来るわけがないのだ。
 そこでランサムはふと考えた。……自分は、ジェーンに対して責任を持ちたいと思っているのだろうか、と。
 もしあの時、ジェーンに「ヒューイと結婚なんてイヤ。ランサム、貴方がいいの」なんて言われていたら……縋るような瞳のジェーンを想像すると、心がざわめいた。……否。ジェーンは決してそんなことは言わない。第一、根無し草の自分に女性を娶ることなんて出来やしない。帰る家だって無いも同然なのに。
 それにジェーンが結婚の話に頷いたのは、きっと、弟たちの将来のためだ。
 彼女はずっとそうだった。自分のことは二の次で、いつも弟たちを優先していた。ランサムとの出会いだってそうだ。弟たちにお腹いっぱい食べさせるために、ジェーンは自分の身を売ろうと──実際に彼女がやったのは詐欺行為であったが──したのだ。
 そして今度は弟たちに良質な教育を与える為に、いけ好かない従兄と結婚しようとしている。
「……。」
 ランサムは暗闇を見つめた。
 誰かのためにはもちろん、自分のためにすら頑張ったことがない。
 いったい自分は何をやっているのだろうと。
 たとえ廃嫡の話が無かったとして……ランサムの背後にソレンソン家の紋章が燦然と輝いていたとしても、ジェーンは自分の手を取ることは無いだろう。こんな、だめな奴の手を。




 よく寝つけぬまま朝を迎え、食堂へ向かう。
 数日の滞在で、宿に連泊している人間の顔ぶれもなんとなく把握できるようになっていた。自分と同じ年齢くらいの青年はもちろん大会の参加者だろう。身なりがよく貫禄があって、年若い従者を連れている中年の男もおそらくは参加者だ。貫禄はあるが運動には縁の無さそうな体型をしたものはきっと見物客の貴族や富豪。
 朝食の後は宿の裏庭で稽古を始めるものも多い。
 大会に参加するからには、自分も稽古をした方がいいだろう。いいのだろうが……。
 躊躇っていると、宿泊客の青年に肩を叩かれる。
「君もこれから稽古に行くのかい? 一緒に行かない?」
 若い騎士に声をかけられ、ランサムは曖昧に頷いた。

 これだから嫌だったんだ。
 ランサムが剣を構えると、周囲の者たちが珍しそうに自分を見つめる。
「変わった構えだよね」
「王宮仕込みとは違った感じだね」
 自分の構えや動きは、洗練された騎士たちのものとは異なっている。あの山賊みたいなルドルフに教えられたのだから無理もない。自分の構えがこの国の一般の騎士や兵士と妙に違っていると気づいたのは、ルドルフの元を離れモルディスに戻った時だ。城の兵士たちが訓練する様を見て思った訳だが、当時のランサムにはそれを修正しようとするつもりも気概もなかったのだ。
 ところが、最初に手合せした男と、ランサムは互角以上に戦えた。もともと鈍くさい騎士だったのかもしれないが、彼の動きが手に取る様に読めた。
 自分は弱い弱いと思い込んでいたが、ひょっとしたらルドルフが強すぎただけでそんな事はなかったのでは……と期待して挑んだ次の手合せには、ボロ負けした。しかしランサムを圧倒した三十代半ばと思しき騎士ヘインズ卿は、自分に興味を持ったようだった。
「ソレンソン殿の剣は、異国風だな。君の師は誰なんだい」
「ウィダリーの、ルドルフ・アンテス男爵ですよ」
 彼の言う異国風、とはその言葉の通りなのだろうか。それとも洗練されていなくて野蛮だという事を遠回しに表現しているのだろうか。
「ウィダリーとは、北の地域だろう? アンテス男爵……知らないなあ……いや、どこかで聞いたことがあるような気もするぞ……」
「異国といえば異国でしょうね。ウィダリーは北のはずれの田舎でしたから」
「そのアンテス男爵は、異国で鍛えた方なのかもしれないね」
 二人は握手をしてまた再びの手合せを約束した。圧倒はされたが、歯が立たないほどでもなかった……と思う。大会本番では、対戦相手に泣きついて降参するような無様な姿を晒したくないので、稽古は日常的に行うようにしなくては。今より腕を磨ければよいのだが、自分の実力がどの程度のものなのかいまいちよく分からない。

 午後も稽古を続け、夜になると意気投合した者たちで街へと繰り出した。当然酒も入る。しかし不思議なことに、ランサムはあまり酔えなかった。
 ジェーンの父親が酒で身体を、そして己の家庭を壊したのだと聞いてから、あまり飲む気になれずにいた。そして久しぶりに体内に取り込んだ酒精だが、ランサムを良い気分にさせてくれなかったのだ。
 周りの皆が楽しそうだから、ランサムも合わせてそれとなくグラスを口に運んではいたものの、頭がぼんやりとして、ふわふわと心地よくなってくる瞬間はやって来なかった。
 ひょっとしたら度数の足りていない酒なのだろうか。しかし両隣や向かいの男は顔を赤らめていて機嫌も良さそうだ。若干呂律の回らない者までいる。
 いったい自分はどうしてしまったのだろう……。自分では気づかないだけで体調が思わしくないのだろうか? 首を傾げながらも皆に一足先に宿へ帰ると告げ、『金獅子亭』へ戻った。




 ランサムが宿屋へ入ると、ロビーにいた誰かが立ち上がった。視界の端で捉えたその人物は女性のような背格好と出で立ちであったので、こんな夜更けになぜ女性が、と思わずそちらへ顔を向ける。
 その女性はジェーンであった。外套のフードをすっぽりと被っていたが、どう見てもジェーンだ。
「ランサム……!」
「ジェーン? どうしてここに」
「貴方は『金獅子亭』に滞在するってことになってたでしょう」
 ジェーンの目の前でヒューイに『金獅子亭』の宿泊券を貰ったのだから、彼女がランサムの居場所を知っているのは不思議ではない。ランサムが驚いたのは、なぜこんな時間に、一人でジェーンがここにいるのかという事だ。
 それを問うと、ジェーンは周囲を見渡し、人がいない事を確認してからそっと呟いた。
「ランサム。貴方の部屋に……行ってもいい?」

 一瞬、頭が真っ白になった。ジェーンが自分のような男の部屋に、こんな時刻に入りたいだなんて、襲ってくれと言っているようなものではないか。
 いやしかし。街で会ったジェーンは切羽詰まった様子であった。今も、どことなくそわそわしている。火急の用でもあるのだろうか。
 いやいやいや。部屋に入って二人きりになった途端、外套の中からルドルフ・アンテス男爵が姿を現すのでは……。今朝方見た夢の内容を思い出し、身震いした。

「貴方の部屋……行っちゃダメ?」
 目の前にいるのはどう見てもジェーンであった。やはりどこか落ち着きがない。高級宿とはいえ、こんな時間に一人で女性が訪ねてくるのだから、何か緊急の用事なのだろう。
「ダメではないよ……こっちだ、おいで」



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