4 / 8
第4話 悪魔の所業
目の前では、玉座からだらしなく崩れ落ちた死体の首の傷から血が噴き出し、とめどなく流れつづけている。鼓動はとうに失われ、瞳に光はない。
そう、ネストラスは死んだのだ。私の弟、サナティカ王国の王子はここに息絶えた。私がこの手に握るナイフで首をすぱりと切り裂き、それで終わりだった。
私の婚約者を殺した者への復讐。そして、私の継ぐべき玉座を奪おうとした者への必罰。
そうして私は、あっけない幕切れを訝しんだ。
(ここに来るまでに、一年。トリフィスの骨と父上の遺体を奪い返して、家臣団を裏切らせて、味方を王都中に配置して。なのに、これで終わりなの?)
周囲ではネストラスの抱えていた家臣団が投降し、玉座のある大広間から排除されていく。私に付き従ってきた近衛兵たちが、私の周囲を守ってくれている。王城内の安全が確保されるまで、しばしここにいなくてはならないだろう。女王が玉座を放置してはならないのだ。
すると、近衛兵隊長がやってきて、一枚の羊皮紙のかけらを私へ差し出した。
「レオカディア様、こちらを。ネ……いえ、反逆者の遺したもののようです」
「貸しなさい」
もはや、反逆者たるあれの名前を呼ぶことは禁じられつつあった。
私は羊皮紙のかけらを手に取る。それは、一文だけが記されていた。
『今回はどうだったんだろう?』
誰かに宛てたメモなのか、その意味はよく分からない。
(……? どういうこと?)
私が近衛兵隊長へ羊皮紙のかけらについて詳細を求めようとしたところ、床に立っていられないほどの地響きとともに、爆発音が四方八方、あちこちから体へ叩きつけられた。
あまりの凄まじさに、大広間の天井からシャンデリアが次々と落ち、柱が崩壊する。近衛兵隊長が私に覆い被さって守ってくれたが、シャンデリアから外れた蝋燭の火が、大広間の絨毯に燃え移ることまでは防げなかった。
焦げ臭い匂い、黒煙が空間という空間を埋め尽くしていく。咳き込みながら、私は近衛兵隊長に抱え起こされて、ドーム状の天蓋まで落ちかけた大広間の惨状を目の当たりにした。
まだ爆発音は続いている。
「レオカディア様、脱出を。火が迫ってきております! 爆薬が仕掛けられていたのでしょう」
近衛兵隊長の忠告に従い、私は大広間から抜け出す道を探す。しかし、どこもかしこも燃えては爆発音が響き、どこに逃げればいいのかさっぱり分からない。
もはや、これまでなのか。
(……これで終わり? どうして?)
私のすぐそばを、上から砂が落ちてきた。
咄嗟に、私は天井を見上げる。ドーム状の天蓋が、今にも落ちてきそうだった。
逃げなければ。しかし、視界はもう真っ黒で、肌がチリチリと焼ける火の海にいる。
落ちてくる屋根の瓦礫、瓦、ステンドガラス、それらに押し潰されていきながら、私は頭の中で火花が弾けたように、同じ場面が何度も何度も再生されていた。時間がひどくゆっくりと流れ、しかし私は何度も天井に潰されて死んでいく。
そう、私は、何度もこれを経験している。
(思い、出したッ! これは、前にもあった!)
私はネストラスを殺し、殺される。頭の中に流れる場面は十回を超えて、毎回毎回微妙な差異はあれども結末は同じだ。
私は、心の中で叫ぶ。この悲劇は、まだまだ続くと確信したからだ。
(ネストラス! このくらいで私が諦めると思わないことね!)
歯を食いしばり、私は繰り返す痛みと衝撃の中で意識を失った。
☆
柔らかい潮風が、頬を撫でる。
「レオ? どうかした?」
トリフィスの声だ。私はそう認識した瞬間、目を開いた。
トリフィスは殺されたはずだ。いるわけがない、なのに声がした。
そうして、私がその目で見たのは、青髪の青年トリフィスだった。間違いない、何もかもが懐かしいほどに、私を心配して顔を覗き込んでくるその表情だって——。
「え……トリフィス?」
私は周囲を見回す。ここはどこだ? 大広間ではない、いや、ここはテラスだ。私の部屋の階下にある、トリフィスの部屋のテラスだった。
なぜ私はここにいるのだろう、とすっかり呆けていた矢先、今の私はソファに座って本を読んでいた……らしいことが発覚した。隣にはトリフィスがいて、本にしおりを挟むと落とさないようにと私から本を取り上げる。
いつかあった、うららかな午後のひとときだ。
「うん? ああ、うつらうつらしていたと思ったら、やっぱり寝ていたのか。だめだよ、眠るならちゃんとベッドに」
「そうじゃないの! あなた、どうして」
自分が混乱していることを自覚し、私は口をつぐんだ。
今は、トリフィスが生きている。その時点で、私はあの大広間にいたときと同じではない状況なのだ、とやっと理解した。
では、今はなんなのか? ——トリフィスが生きているのなら、過去だ。まだ生きていたとき、ともに午後のひとときを楽しむ余裕のあったころ。
燃え盛る大広間で何度も何度も繰り返した場面、あれはおそらく、私が何度もやり直していることだ。体験し、過去に戻り、またその道筋を辿って未来のその時点に辿り着き、そしてまた戻る。何度繰り返したかは正確には分からないし、そのときの感覚も繰り返した実感も薄いが、何度も経験したことだけは確かに体が憶えている。そう何度も大広間が燃えおちてはたまらない、だからこそ多少の差異はあれども時間が繰り返したのだ、と私は確信した。
であれば、話は簡単だ。
私はトリフィスを心配させないよう、取り繕って席を立つ。
「ご、ごめんなさい。寝ぼけていたみたい。ちょっと、顔を洗ってくるわ!」
「あ、レオ」
呼び止められ、私は歩を止めた。トリフィスが私を気遣う。
「大丈夫? 体調が悪いなら、そう言ってかまわないよ」
「い、いえ、そうじゃなくて」
「僕はこんなだから頼りないだろうが、それでも……君のことが心配なんだ」
その認識に反論したかったが、私は堪えた。言いたいことをぐっと呑み込む。
だって、一定範囲とはいえ時間が繰り返している、だなんて信じてもらえないだろう。将来あなたは惨たらしく殺されるのだ、なんて口が裂けても言えない。
それに、私はここまで我が身を心配してくれるトリフィスが愛おしくて、何年も会っていない気がしてたまらない。今すぐ抱きしめたい、しかしそれは、たった今脳裏に組み立てられた『企み』を前にしては、できない。
私は、ただこう言うしかなかった。
「ねえ、トリフィス。約束して?」
「何をだい?」
「私はあなたに守られなくても大丈夫、でも私はあなたを守るわ。あなたのプライドが傷ついても、それでも私はあなたに生きていてほしいから」
返事は待たなかった。私は泣きそうになった顔を見られないよう早足で部屋を出て、通りすがった侍女に尋ねる。
「ネストラスはどこ?」
「先ほど、レオカディア様のお部屋の前におられましたよ」
「そう。ありがとう」
私は、記憶にある場所へ向かう。そこには、握り慣れた——復讐のために一年間訓練で使用した大振りのナイフがある。元は近衛兵隊長の持ち物で、そこに保管していたと聞いていた。
取って返すように、私は自室へ。近くには誰もおらず、ネストラスの姿もない。
であれば、と私は自室の扉前で耳をそばだてる。
荒い息遣いとともに、私の名が聞こえた。
「レオ姉」
私への呼びかけを、中にいるあれが湿った声で繰り返す。
それがおぞましくて、背筋が凍るようで、私はカッとなった。
「ネストラス! 入るわよ! みっともない格好をしているのなら、今三つ数えるから整えなさい! さん……に……いち!」
中で騒音が聞こえ、三つ数えて、それから私は自室へと乗り込む。
みっともないものなんて見たくない。それ以上に、私の中の弟はもういなくなったのだと寂寥感に苛まれた。
部屋に入り、ソファの向こうから、ネストラスの声がした。
「や、やあ、レオ姉。そんなに怒らなくたっていいじゃないか」
ソファの影にしゃがんでいるネストラスは驚いて、気が動転しているようだった。
私は手加減しない。足早にソファを跨いで、そこにいる男の胸目掛けて逆手で握ったナイフを振り下ろす。
なんのためらいもない。そうしなくては、未来のトリフィスが、私の愛する人が、尊厳さえも奪われて殺されるのだから。
私の持っていたナイフは、ネストラスの胸に深々と刺さった。私は何も言わない、言ったところでどうせネストラスはすぐ死体になる。白いシャツに黒々とした血が滲み出て、どんどん溢れていく。
「な……んで……?」
微かな声を、私は聞かなかったことにした。聞いてしまえば、それが弟の今際の声だったと思ってしまう。そうではない、あれは仇だ。やがて来たる悪魔の所業を実行させないために、私がやらなくてはならなかった。
だが、甘かった。
そう、ネストラスは死んだのだ。私の弟、サナティカ王国の王子はここに息絶えた。私がこの手に握るナイフで首をすぱりと切り裂き、それで終わりだった。
私の婚約者を殺した者への復讐。そして、私の継ぐべき玉座を奪おうとした者への必罰。
そうして私は、あっけない幕切れを訝しんだ。
(ここに来るまでに、一年。トリフィスの骨と父上の遺体を奪い返して、家臣団を裏切らせて、味方を王都中に配置して。なのに、これで終わりなの?)
周囲ではネストラスの抱えていた家臣団が投降し、玉座のある大広間から排除されていく。私に付き従ってきた近衛兵たちが、私の周囲を守ってくれている。王城内の安全が確保されるまで、しばしここにいなくてはならないだろう。女王が玉座を放置してはならないのだ。
すると、近衛兵隊長がやってきて、一枚の羊皮紙のかけらを私へ差し出した。
「レオカディア様、こちらを。ネ……いえ、反逆者の遺したもののようです」
「貸しなさい」
もはや、反逆者たるあれの名前を呼ぶことは禁じられつつあった。
私は羊皮紙のかけらを手に取る。それは、一文だけが記されていた。
『今回はどうだったんだろう?』
誰かに宛てたメモなのか、その意味はよく分からない。
(……? どういうこと?)
私が近衛兵隊長へ羊皮紙のかけらについて詳細を求めようとしたところ、床に立っていられないほどの地響きとともに、爆発音が四方八方、あちこちから体へ叩きつけられた。
あまりの凄まじさに、大広間の天井からシャンデリアが次々と落ち、柱が崩壊する。近衛兵隊長が私に覆い被さって守ってくれたが、シャンデリアから外れた蝋燭の火が、大広間の絨毯に燃え移ることまでは防げなかった。
焦げ臭い匂い、黒煙が空間という空間を埋め尽くしていく。咳き込みながら、私は近衛兵隊長に抱え起こされて、ドーム状の天蓋まで落ちかけた大広間の惨状を目の当たりにした。
まだ爆発音は続いている。
「レオカディア様、脱出を。火が迫ってきております! 爆薬が仕掛けられていたのでしょう」
近衛兵隊長の忠告に従い、私は大広間から抜け出す道を探す。しかし、どこもかしこも燃えては爆発音が響き、どこに逃げればいいのかさっぱり分からない。
もはや、これまでなのか。
(……これで終わり? どうして?)
私のすぐそばを、上から砂が落ちてきた。
咄嗟に、私は天井を見上げる。ドーム状の天蓋が、今にも落ちてきそうだった。
逃げなければ。しかし、視界はもう真っ黒で、肌がチリチリと焼ける火の海にいる。
落ちてくる屋根の瓦礫、瓦、ステンドガラス、それらに押し潰されていきながら、私は頭の中で火花が弾けたように、同じ場面が何度も何度も再生されていた。時間がひどくゆっくりと流れ、しかし私は何度も天井に潰されて死んでいく。
そう、私は、何度もこれを経験している。
(思い、出したッ! これは、前にもあった!)
私はネストラスを殺し、殺される。頭の中に流れる場面は十回を超えて、毎回毎回微妙な差異はあれども結末は同じだ。
私は、心の中で叫ぶ。この悲劇は、まだまだ続くと確信したからだ。
(ネストラス! このくらいで私が諦めると思わないことね!)
歯を食いしばり、私は繰り返す痛みと衝撃の中で意識を失った。
☆
柔らかい潮風が、頬を撫でる。
「レオ? どうかした?」
トリフィスの声だ。私はそう認識した瞬間、目を開いた。
トリフィスは殺されたはずだ。いるわけがない、なのに声がした。
そうして、私がその目で見たのは、青髪の青年トリフィスだった。間違いない、何もかもが懐かしいほどに、私を心配して顔を覗き込んでくるその表情だって——。
「え……トリフィス?」
私は周囲を見回す。ここはどこだ? 大広間ではない、いや、ここはテラスだ。私の部屋の階下にある、トリフィスの部屋のテラスだった。
なぜ私はここにいるのだろう、とすっかり呆けていた矢先、今の私はソファに座って本を読んでいた……らしいことが発覚した。隣にはトリフィスがいて、本にしおりを挟むと落とさないようにと私から本を取り上げる。
いつかあった、うららかな午後のひとときだ。
「うん? ああ、うつらうつらしていたと思ったら、やっぱり寝ていたのか。だめだよ、眠るならちゃんとベッドに」
「そうじゃないの! あなた、どうして」
自分が混乱していることを自覚し、私は口をつぐんだ。
今は、トリフィスが生きている。その時点で、私はあの大広間にいたときと同じではない状況なのだ、とやっと理解した。
では、今はなんなのか? ——トリフィスが生きているのなら、過去だ。まだ生きていたとき、ともに午後のひとときを楽しむ余裕のあったころ。
燃え盛る大広間で何度も何度も繰り返した場面、あれはおそらく、私が何度もやり直していることだ。体験し、過去に戻り、またその道筋を辿って未来のその時点に辿り着き、そしてまた戻る。何度繰り返したかは正確には分からないし、そのときの感覚も繰り返した実感も薄いが、何度も経験したことだけは確かに体が憶えている。そう何度も大広間が燃えおちてはたまらない、だからこそ多少の差異はあれども時間が繰り返したのだ、と私は確信した。
であれば、話は簡単だ。
私はトリフィスを心配させないよう、取り繕って席を立つ。
「ご、ごめんなさい。寝ぼけていたみたい。ちょっと、顔を洗ってくるわ!」
「あ、レオ」
呼び止められ、私は歩を止めた。トリフィスが私を気遣う。
「大丈夫? 体調が悪いなら、そう言ってかまわないよ」
「い、いえ、そうじゃなくて」
「僕はこんなだから頼りないだろうが、それでも……君のことが心配なんだ」
その認識に反論したかったが、私は堪えた。言いたいことをぐっと呑み込む。
だって、一定範囲とはいえ時間が繰り返している、だなんて信じてもらえないだろう。将来あなたは惨たらしく殺されるのだ、なんて口が裂けても言えない。
それに、私はここまで我が身を心配してくれるトリフィスが愛おしくて、何年も会っていない気がしてたまらない。今すぐ抱きしめたい、しかしそれは、たった今脳裏に組み立てられた『企み』を前にしては、できない。
私は、ただこう言うしかなかった。
「ねえ、トリフィス。約束して?」
「何をだい?」
「私はあなたに守られなくても大丈夫、でも私はあなたを守るわ。あなたのプライドが傷ついても、それでも私はあなたに生きていてほしいから」
返事は待たなかった。私は泣きそうになった顔を見られないよう早足で部屋を出て、通りすがった侍女に尋ねる。
「ネストラスはどこ?」
「先ほど、レオカディア様のお部屋の前におられましたよ」
「そう。ありがとう」
私は、記憶にある場所へ向かう。そこには、握り慣れた——復讐のために一年間訓練で使用した大振りのナイフがある。元は近衛兵隊長の持ち物で、そこに保管していたと聞いていた。
取って返すように、私は自室へ。近くには誰もおらず、ネストラスの姿もない。
であれば、と私は自室の扉前で耳をそばだてる。
荒い息遣いとともに、私の名が聞こえた。
「レオ姉」
私への呼びかけを、中にいるあれが湿った声で繰り返す。
それがおぞましくて、背筋が凍るようで、私はカッとなった。
「ネストラス! 入るわよ! みっともない格好をしているのなら、今三つ数えるから整えなさい! さん……に……いち!」
中で騒音が聞こえ、三つ数えて、それから私は自室へと乗り込む。
みっともないものなんて見たくない。それ以上に、私の中の弟はもういなくなったのだと寂寥感に苛まれた。
部屋に入り、ソファの向こうから、ネストラスの声がした。
「や、やあ、レオ姉。そんなに怒らなくたっていいじゃないか」
ソファの影にしゃがんでいるネストラスは驚いて、気が動転しているようだった。
私は手加減しない。足早にソファを跨いで、そこにいる男の胸目掛けて逆手で握ったナイフを振り下ろす。
なんのためらいもない。そうしなくては、未来のトリフィスが、私の愛する人が、尊厳さえも奪われて殺されるのだから。
私の持っていたナイフは、ネストラスの胸に深々と刺さった。私は何も言わない、言ったところでどうせネストラスはすぐ死体になる。白いシャツに黒々とした血が滲み出て、どんどん溢れていく。
「な……んで……?」
微かな声を、私は聞かなかったことにした。聞いてしまえば、それが弟の今際の声だったと思ってしまう。そうではない、あれは仇だ。やがて来たる悪魔の所業を実行させないために、私がやらなくてはならなかった。
だが、甘かった。
あなたにおすすめの小説
「お前がいると息が詰まる」と追放された令嬢——翌週から公爵家の予定が全て狂った
歩人
ファンタジー
クラリッサは公爵家の日程管理を一手に担う令嬢。前世の社畜経験を活かし、行事計画、来客対応、予算管理まで完璧にこなしていた。
だが婚約者ヴィクトルは言った。「お前がいると息が詰まる。もっと華やかな女がいい」
追放されたクラリッサが去った翌週、公爵家の予定が全て狂い始める。
舞踏会の招待状は届かず、外交晩餐会の料理は手配されず、決算書類は行方不明。
一方クラリッサは、若き領主の元で「定時退社」という夢を叶えていた。
「もう、残業はしません」
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
結婚したけど夫の不倫が発覚して兄に相談した。相手は親友で2児の母に慰謝料を請求した。
佐藤 美奈
恋愛
伯爵令嬢のアメリアは幼馴染のジェームズと結婚して公爵夫人になった。
結婚して半年が経過したよく晴れたある日、アメリアはジェームズとのすれ違いの生活に悩んでいた。そんな時、机の脇に置き忘れたような手紙を発見して中身を確かめた。
アメリアは手紙を読んで衝撃を受けた。夫のジェームズは不倫をしていた。しかも相手はアメリアの親しい友人のエリー。彼女は既婚者で2児の母でもある。ジェームズの不倫相手は他にもいました。
アメリアは信頼する兄のニコラスの元を訪ね相談して意見を求めた。
姉の婚約者と結婚しました。
黒蜜きな粉
恋愛
花嫁が結婚式の当日に逃亡した。
式場には両家の関係者だけではなく、すでに来賓がやってきている。
今さら式を中止にするとは言えない。
そうだ、花嫁の姉の代わりに妹を結婚させてしまえばいいじゃないか!
姉の代わりに辺境伯家に嫁がされることになったソフィア。
これも貴族として生まれてきた者の務めと割り切って嫁いだが、辺境伯はソフィアに興味を示さない。
それどころか指一本触れてこない。
「嫁いだ以上はなんとしても後継ぎを生まなければ!」
ソフィアは辺境伯に振りむいて貰おうと奮闘する。
2022/4/8
番外編完結