2 / 36
第二話 農耕神って誰だか分からん件
城を案内してくれる兵士の名前はアスベルといい、カツキに同情して身の上を少しだけ語ってくれた。
「俺も生まれたとき祝福持ちだって街中で喜ばれたんだが、成長して天気予報にしか使えないと分かるとみんな白けて、誰も話題にしなくなったんだ。おかげで祝福持ちとして徴用されることはなかったんだが、まあ、心に来るよな、あの雰囲気」
「……心中お察しします。あと、ありがとうございます」
「よせよ、気にするな」
カツキは手にしたゴミ袋とトングをギュッと握る。
(戦争中だから戦えないと無価値と思われるよな。それはもう、どうしようもないよな……でも、他のことならできるし)
カツキにも罪悪感がないわけではない。クラスメイトが戦地に赴くことになれば、きっと命の危機に晒される。しかし、戦闘能力のないカツキにはそれがない。あったとしても、クラスメイトが負けてこの国が滅びゆくときくらいだろう。
クラスメイトの半分は女子だし、カツキが一抜けしたと分かれば非難轟々であろうことも想像に難くない。どれだけカツキが自己分析した上でその道を選んだと説得しても、まず聞き入れられないだろう。だったら、もう会わないほうがいい。彼らが上手く行ったなら素直におめでとうよかったねと言って、可能であれば元の世界に帰るとき一緒に連れて行ってもらう。できなくてもそれはそれでしょうがない、何の貢献もできていないのだからと諦める。それしかない。
(無力っていうのはつらいもんだよな。しかも、力があるって言われて喜ばない中学生はいないだろうし、だからこそ偉そうになって……ってことがありありと想像できるわ、うん。漫画の知識のおかげで命拾いしたわ)
どうしようもない非情な現実、それは異世界だろうと教室だろうと変わらないのかもしれない。
カツキは大人しく、人畜無害な十三歳男子で、成長期前ということもあって身長も女子と同じくらいだ。クラスメイトに馴染めず、生物科学部という総勢五人しかいない部活で『ねる○るねる○』の色の変化やバケツ稲作などのお遊びで上級生と交流していただけ。成績も上位ではあるが、漫画や本を読むことが好きなだけで勉強が好きなわけではない。
自分のことは自分が一番分かっている、とはよく言うが、今の状況はまさにそれだ。役立たずの自覚があるからこそ、カツキは身を引いたのだ。戦力にも潤滑剤にもなりえない、仲間外れ。
やがてアスベルはある部屋の前にやってきて、扉をノックした。
「失礼します! アスベルです、例の英雄召喚についてご相談が!」
返事も待たず、アスベルは扉を開けた。
(いいのか? 上司か何かの部屋だろうに)
カツキは恐る恐る、アスベルについて部屋へと入っていく。
そこは明るい日差しの差し込む、明らかに偉い人の執務室だった。壁一面の分厚い本棚、シックな調度品、大きな机にバルコニーへ通じるガラス扉は開けっぱなしだ。薄手のカーテンが風にそよいでいる。
一人の老人が、アスベルとカツキを見て、不思議そうな顔をしていた。白い髭を蓄え、まるでサンタクロースのような風貌の、詰め襟の服を着た男性。右手には杖を突き、ひょこっと歩いて二人のほうへゆっくりやってきた。
「アスベルか。とりあえず、話を詳しく聞こうか」
「はっ、お時間頂戴します」
部屋の扉が閉まり、老人はソファに着席し、兜を脱いでそばかす顔をあらわにしたアスベルが先ほどの空間での出来事について老人へと語る。
「——と、姫様の英雄召喚の儀式は成功しました。三十二人の祝福持ち、間違いなく異世界から喚ばれた英雄たちでしょう。とはいえ、全員がこの……君の名前は?」
「カツキ。沼間カツキです」
「カツキと同じ年代の少年少女です。伝承どおりではありますが、これは」
深刻そうに、老人は眉間に深いしわを作った。
「うむ、成功とは言えんな。年端もいかぬ子どもに重責を負わせ、殺戮へと駆り立てる。まるで悪魔の所業ではないか」
老人の発言は、カツキにとってはあまりにも想定外だった。そうでもしなければ滅ぶからと召喚に踏み切った、王女はそう言っていたはずだったが——もし齟齬があってはいけない、カツキは問いただす。
「でも、人間が滅びそうなんでしょう? だから英雄が必要だった、もう他に手がないからそうしたんでしょう?」
しかし、待っていたのは老人のシリアスな即答だった。
「だとしても、だ。第一、魔王の再三の和平交渉に応じず、勝利を信じ切って女神像だの聖祭具だのを持ってひたすら突撃していったのはかつての人間の大国だ。平原が血の海になるほど人間が魔物を虐殺すれば、魔王とてもはや和平だと言ってはいられんだろうよ。つまりはそう、自業自得だ」
カツキは思わず「……うわぁ」と言って、天を仰いでしまった。人間の自業自得で滅びかけている、そのことをあの王女は言わなかったし、カツキがいなくなってからも言っていないだろう。為政者とはそういうものだ、都合のいいことしか下々へ伝えない。要するに、クラスメイトはいいように利用されているだけなのだが、それをカツキがクラスメイトへ伝えたところで誰も信じてくれないだろう。
どうしようもない裏話を聞かなければ罪悪感が膨らむこともなかったが、もう聞いてしまったからには後戻りできない。カツキは今にもため息を吐きそうな老人へ視線を戻す。
「まあ、それはもう過ぎたことだ、どうでもいい。目下、確かに我々のなすべきことは人間という種の存続だ。そのための英雄召喚に踏み切った王女殿下はさておき、戦いに不向きな君には別のことで何か貢献してもらえないか、と思うのだが、どうだろう? 君の祝福は何かな?」
「祝福は農耕神の手とありました。具体的なことは分かりませんが、間違いなく戦闘向きではないです」
そこまで口にして、カツキははたと気付いた。カツキでは、農耕神を発音できなかったのだ。農耕神とは一体、とカツキは首を捻りかけたが、その疑問はすぐに老人が解決してくれた。
「そうか。では、私の権限で農耕神ではないが豊穣神を祀る村へ配置しよう。そこで何ができるかを模索しながら暮らしなさい。もし元の世界に帰る手がかりなど情報があればアスベルを通じて教えよう」
——農耕神!
カツキには発音できなかったのに、老人はあっさりと口にした。しかも、その名は日本神話の田んぼの神様の名前だ。おそらくこの世界の神様の名前ではなくて、カツキの知識に合わせての名称だろう。カツキはそう考え、それ以上は突っ込まない。
それはさておき、カツキを安全圏へ置くと約束してくれた老人へ、カツキは精一杯の感謝の気持ちを伝える。
「ありがとうございます! その、助かりました!」
「よかったな、カツキ」
「うむうむ。おお、そうだった。申し遅れた、私の名はルシウス。今はこの国の大臣の一人をしているが、英雄鑑定の祝福持ちでね」
老人こと大臣ルシウスはウインクをしてみせた。お茶目な老人だ、初めからカツキの祝福を見抜いていたのかもしれない。
「その私が、君は戦闘に向かないと太鼓判を押すのだから、こちらのことは心配しなくていい。無論、アスベルもだがね」
ええ、とアスベルは相槌を打った。
こうして、カツキはすぐに城から豊穣神を祀る村へとアスベルを伴って馬車で移動することになった。慣れるまでアスベルに住民との折衝や買い物について指南してもらえ、との大臣ルシウスの計らいだ。
村に着くまでの間、罪悪感を何とか抑え、農民の服に着替えたカツキはフード付きマントを深く被って、馬車の隅にうずくまっていた。
□□□□□□□□□□
当然ながら、カツキが魔王討伐から抜けたことを知ったクラスメイトたちは憤慨した。
「何だよ、自分だけ逃げやがったぞあいつ!」
「ぼっちの無能がいたって邪魔だろ、ほっとけよ」
「ずるーい! 女子だって戦うのに!」
「本当そーだよ、頭来るわあの腰抜けぼっち!」
戦闘訓練をするため、としばらくの宿とする兵舎へ移される道中、そんな合唱が廊下に響き渡る。誰一人カツキを擁護することなく、万能感と希望に満ち溢れた彼ら彼女らは浮かれた調子で自らを肯定していく。
「そんなことはどうでもいい! 俺らは英雄だぞ? 戦って勝てば帰れる! すげー祝福とか持ってんだからさ、戦術とか組み立てようぜ!」
「また始まったよ、いいんちょのガキみたいな提案」
「えー、でもコンビネーションとかはやりたいかも。ナオもいいんちょにいいとこ見せなよ」
「は? 何であいつの名前が出るわけ!?」
青春から抜け出せない十三、四歳の少年少女たちは、これからのことなど想像もできていない。生き物の息の根を止めることさえ経験がなく、武器をその手に握りしめたことも、殺戮を意識したこともない。飢えて敵の血肉を口にし、血のみならず糞尿を垂れ流しながら生死を賭けて戦う有様を見たことだってない。
半年後にそれらを前にして、彼ら彼女らはようやく現実を思い知る。
自分たちに課せられたのは、非人道的な行いとその責任なのだ、と。
「俺も生まれたとき祝福持ちだって街中で喜ばれたんだが、成長して天気予報にしか使えないと分かるとみんな白けて、誰も話題にしなくなったんだ。おかげで祝福持ちとして徴用されることはなかったんだが、まあ、心に来るよな、あの雰囲気」
「……心中お察しします。あと、ありがとうございます」
「よせよ、気にするな」
カツキは手にしたゴミ袋とトングをギュッと握る。
(戦争中だから戦えないと無価値と思われるよな。それはもう、どうしようもないよな……でも、他のことならできるし)
カツキにも罪悪感がないわけではない。クラスメイトが戦地に赴くことになれば、きっと命の危機に晒される。しかし、戦闘能力のないカツキにはそれがない。あったとしても、クラスメイトが負けてこの国が滅びゆくときくらいだろう。
クラスメイトの半分は女子だし、カツキが一抜けしたと分かれば非難轟々であろうことも想像に難くない。どれだけカツキが自己分析した上でその道を選んだと説得しても、まず聞き入れられないだろう。だったら、もう会わないほうがいい。彼らが上手く行ったなら素直におめでとうよかったねと言って、可能であれば元の世界に帰るとき一緒に連れて行ってもらう。できなくてもそれはそれでしょうがない、何の貢献もできていないのだからと諦める。それしかない。
(無力っていうのはつらいもんだよな。しかも、力があるって言われて喜ばない中学生はいないだろうし、だからこそ偉そうになって……ってことがありありと想像できるわ、うん。漫画の知識のおかげで命拾いしたわ)
どうしようもない非情な現実、それは異世界だろうと教室だろうと変わらないのかもしれない。
カツキは大人しく、人畜無害な十三歳男子で、成長期前ということもあって身長も女子と同じくらいだ。クラスメイトに馴染めず、生物科学部という総勢五人しかいない部活で『ねる○るねる○』の色の変化やバケツ稲作などのお遊びで上級生と交流していただけ。成績も上位ではあるが、漫画や本を読むことが好きなだけで勉強が好きなわけではない。
自分のことは自分が一番分かっている、とはよく言うが、今の状況はまさにそれだ。役立たずの自覚があるからこそ、カツキは身を引いたのだ。戦力にも潤滑剤にもなりえない、仲間外れ。
やがてアスベルはある部屋の前にやってきて、扉をノックした。
「失礼します! アスベルです、例の英雄召喚についてご相談が!」
返事も待たず、アスベルは扉を開けた。
(いいのか? 上司か何かの部屋だろうに)
カツキは恐る恐る、アスベルについて部屋へと入っていく。
そこは明るい日差しの差し込む、明らかに偉い人の執務室だった。壁一面の分厚い本棚、シックな調度品、大きな机にバルコニーへ通じるガラス扉は開けっぱなしだ。薄手のカーテンが風にそよいでいる。
一人の老人が、アスベルとカツキを見て、不思議そうな顔をしていた。白い髭を蓄え、まるでサンタクロースのような風貌の、詰め襟の服を着た男性。右手には杖を突き、ひょこっと歩いて二人のほうへゆっくりやってきた。
「アスベルか。とりあえず、話を詳しく聞こうか」
「はっ、お時間頂戴します」
部屋の扉が閉まり、老人はソファに着席し、兜を脱いでそばかす顔をあらわにしたアスベルが先ほどの空間での出来事について老人へと語る。
「——と、姫様の英雄召喚の儀式は成功しました。三十二人の祝福持ち、間違いなく異世界から喚ばれた英雄たちでしょう。とはいえ、全員がこの……君の名前は?」
「カツキ。沼間カツキです」
「カツキと同じ年代の少年少女です。伝承どおりではありますが、これは」
深刻そうに、老人は眉間に深いしわを作った。
「うむ、成功とは言えんな。年端もいかぬ子どもに重責を負わせ、殺戮へと駆り立てる。まるで悪魔の所業ではないか」
老人の発言は、カツキにとってはあまりにも想定外だった。そうでもしなければ滅ぶからと召喚に踏み切った、王女はそう言っていたはずだったが——もし齟齬があってはいけない、カツキは問いただす。
「でも、人間が滅びそうなんでしょう? だから英雄が必要だった、もう他に手がないからそうしたんでしょう?」
しかし、待っていたのは老人のシリアスな即答だった。
「だとしても、だ。第一、魔王の再三の和平交渉に応じず、勝利を信じ切って女神像だの聖祭具だのを持ってひたすら突撃していったのはかつての人間の大国だ。平原が血の海になるほど人間が魔物を虐殺すれば、魔王とてもはや和平だと言ってはいられんだろうよ。つまりはそう、自業自得だ」
カツキは思わず「……うわぁ」と言って、天を仰いでしまった。人間の自業自得で滅びかけている、そのことをあの王女は言わなかったし、カツキがいなくなってからも言っていないだろう。為政者とはそういうものだ、都合のいいことしか下々へ伝えない。要するに、クラスメイトはいいように利用されているだけなのだが、それをカツキがクラスメイトへ伝えたところで誰も信じてくれないだろう。
どうしようもない裏話を聞かなければ罪悪感が膨らむこともなかったが、もう聞いてしまったからには後戻りできない。カツキは今にもため息を吐きそうな老人へ視線を戻す。
「まあ、それはもう過ぎたことだ、どうでもいい。目下、確かに我々のなすべきことは人間という種の存続だ。そのための英雄召喚に踏み切った王女殿下はさておき、戦いに不向きな君には別のことで何か貢献してもらえないか、と思うのだが、どうだろう? 君の祝福は何かな?」
「祝福は農耕神の手とありました。具体的なことは分かりませんが、間違いなく戦闘向きではないです」
そこまで口にして、カツキははたと気付いた。カツキでは、農耕神を発音できなかったのだ。農耕神とは一体、とカツキは首を捻りかけたが、その疑問はすぐに老人が解決してくれた。
「そうか。では、私の権限で農耕神ではないが豊穣神を祀る村へ配置しよう。そこで何ができるかを模索しながら暮らしなさい。もし元の世界に帰る手がかりなど情報があればアスベルを通じて教えよう」
——農耕神!
カツキには発音できなかったのに、老人はあっさりと口にした。しかも、その名は日本神話の田んぼの神様の名前だ。おそらくこの世界の神様の名前ではなくて、カツキの知識に合わせての名称だろう。カツキはそう考え、それ以上は突っ込まない。
それはさておき、カツキを安全圏へ置くと約束してくれた老人へ、カツキは精一杯の感謝の気持ちを伝える。
「ありがとうございます! その、助かりました!」
「よかったな、カツキ」
「うむうむ。おお、そうだった。申し遅れた、私の名はルシウス。今はこの国の大臣の一人をしているが、英雄鑑定の祝福持ちでね」
老人こと大臣ルシウスはウインクをしてみせた。お茶目な老人だ、初めからカツキの祝福を見抜いていたのかもしれない。
「その私が、君は戦闘に向かないと太鼓判を押すのだから、こちらのことは心配しなくていい。無論、アスベルもだがね」
ええ、とアスベルは相槌を打った。
こうして、カツキはすぐに城から豊穣神を祀る村へとアスベルを伴って馬車で移動することになった。慣れるまでアスベルに住民との折衝や買い物について指南してもらえ、との大臣ルシウスの計らいだ。
村に着くまでの間、罪悪感を何とか抑え、農民の服に着替えたカツキはフード付きマントを深く被って、馬車の隅にうずくまっていた。
□□□□□□□□□□
当然ながら、カツキが魔王討伐から抜けたことを知ったクラスメイトたちは憤慨した。
「何だよ、自分だけ逃げやがったぞあいつ!」
「ぼっちの無能がいたって邪魔だろ、ほっとけよ」
「ずるーい! 女子だって戦うのに!」
「本当そーだよ、頭来るわあの腰抜けぼっち!」
戦闘訓練をするため、としばらくの宿とする兵舎へ移される道中、そんな合唱が廊下に響き渡る。誰一人カツキを擁護することなく、万能感と希望に満ち溢れた彼ら彼女らは浮かれた調子で自らを肯定していく。
「そんなことはどうでもいい! 俺らは英雄だぞ? 戦って勝てば帰れる! すげー祝福とか持ってんだからさ、戦術とか組み立てようぜ!」
「また始まったよ、いいんちょのガキみたいな提案」
「えー、でもコンビネーションとかはやりたいかも。ナオもいいんちょにいいとこ見せなよ」
「は? 何であいつの名前が出るわけ!?」
青春から抜け出せない十三、四歳の少年少女たちは、これからのことなど想像もできていない。生き物の息の根を止めることさえ経験がなく、武器をその手に握りしめたことも、殺戮を意識したこともない。飢えて敵の血肉を口にし、血のみならず糞尿を垂れ流しながら生死を賭けて戦う有様を見たことだってない。
半年後にそれらを前にして、彼ら彼女らはようやく現実を思い知る。
自分たちに課せられたのは、非人道的な行いとその責任なのだ、と。
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺あおい@1/23先視の王女の謀発売
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
【完結】そして異世界の迷い子は、浄化の聖女となりまして。
和島逆
ファンタジー
七年前、私は異世界に転移した。
黒髪黒眼が忌避されるという、日本人にはなんとも生きにくいこの世界。
私の願いはただひとつ。目立たず、騒がず、ひっそり平和に暮らすこと!
薬師助手として過ごした静かな日々は、ある日突然終わりを告げてしまう。
そうして私は自分の居場所を探すため、ちょっぴり残念なイケメンと旅に出る。
目指すは平和で平凡なハッピーライフ!
連れのイケメンをしばいたり、トラブルに巻き込まれたりと忙しい毎日だけれど。
この異世界で笑って生きるため、今日も私は奮闘します。
*他サイトでの初投稿作品を改稿したものです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
社畜おっさんは巻き込まれて異世界!? とにかく生きねばなりません!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はユアサ マモル
14連勤を終えて家に帰ろうと思ったら少女とぶつかってしまった
とても人柄のいい奥さんに謝っていると一瞬で周りの景色が変わり
奥さんも少女もいなくなっていた
若者の間で、はやっている話を聞いていた私はすぐに気持ちを切り替えて生きていくことにしました
いや~自炊をしていてよかったです
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。