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第三十一話 僕が育てた件
リオが辿り着くと、カツキ宅となっているアイギナ村のログハウスの周囲は、随分広く開拓され、小区画ごとに整備された農場が出来上がっていた。
さっそく、リオはログハウスに押しかけ、室内の植物に水やりをしていたカツキへ——あの綿毛が付いた種子の入ったガラス球を手渡す。
「カツキ、この花を咲かせてくれ! 大急ぎで!」
「あ、うん、いいよ」
二つ返事でガラス球を受け取ったカツキは、すぐさまログハウスの外に出て行き、農場の空いている二畳ほどの区画にガラス球を割って取り出した種子を植えはじめた。ふかふかの黒土を被せ、ジョウロで優しく水をやる。隣でそれを見ていたリオは、焦る気持ちから異変を悟られないよう、なるべく落ち着いた声で尋ねる。
「なあ、どのくらいかかりそう?」
「すぐだよ」
「すぐって、どのくらい」
「ほら」
カツキがそう言って指差した先を見て、リオは目を見開く。
すでに、黒土からはそこかしこに青い芽が出ていた。それはぐんぐんと、動画の早送りを観ているかのごとく急速に成長していき、まもなく一メートルほどの背丈になり、細い楕円形の葉っぱが茂る。そして、密集したたくさんの赤い花を咲かせたのだ。五つの赤い花弁の中には、ひと回り小さな五つの黄色い花冠があり、小さいながらも赤と黄色の派手な色合いをしている。
ゆるゆると成長が止まり、その花はジョウロの露を帯びて、陽光に輝く。区画いっぱいに咲き誇る赤と黄色の花に、唖然とリオの開いた口は塞がらない。
「咲いたけど」
知らない人間が見ればまるで神の奇跡のような出来事も、『農耕神の手』による超促成栽培に慣れたカツキには、いつものことだ。
いきなり現れた花を眺めていたリオは、やっと我に帰り、礼を言う。
「あ、ああ、助かった! ところでこれ、何の花だ?」
「さあ? 僕もこっちの植物の種類は詳しくなくて、とりあえず見たことのない花だね」
「ふーん……よく分かんないな」
カツキを信じていたとはいえ、あっという間に魔王の取引に使われる花を咲かせてしまった以上、とりあえずは安心だ。リオは「ええと」と心を落ち着けるためにも、別の話題を振る。
「そうだ、前に頼んでた植物はどんな感じだ?」
「ああ、えっと……」
「難しいんだったらまた今度」
「いや、そうじゃなくて」
ちょうどログハウスから出てきて、カゴを持って農場の自家菜園に向かおうとするメイド姿のラスナイトを見つけ、カツキは声をかける。横でリオは(人馬の美少女メイドとかこいつの趣味すげぇな)と失礼なことを考えていたが、決して口にはしない。まだそこまで仲良くはないからだ。
「ラス、あれってまた溜まってる?」
「いっぱいあったよ。今日、あとでまとめようと思ってたんだ」
「分かった、その前に様子を見とく」
「お願いねー!」
ラスナイトは元気に手を振って、蹄の音を立てながら去っていく。
無意識のうちにそれを眺めていたリオは、カツキに手招きされてログハウス横の樽置き場に連れていかれる。縦に置かれた木製の樽がずらりと一列に並び、そのうちの一つの蓋を開けて樽へカツキは手を突っ込んだ。そして、手のひらに引き上げられたのは、キラキラと金色が混ざった土だった。土の大半はその金色で、若干の黒土を払い落とせば、もう完全に丸い粒の砂金だらけにしか見えない。
「何これ、金?」
「そう、この植物の生んだもの」
「は?」
「前に持ってきてくれたイルストリアの土に混ざってた種子を発芽させたら、そんな植物だったんだ。こっちの土と肥料によく馴染んでるせいか、一週間に一度、樽一杯の土が金だらけになるんだよ」
困った様子のカツキが樽の中に一つだけ生えていた双葉の新芽を指差す。その周囲は漏れなく砂金が、人為的に撒かれたのかと思うくらい大量にあった。その異様さにリオは手を出すのも躊躇われ、土の下にさらなる砂金が生産されていることまでは目にしなかったが、カツキの説明だけで大体想像はついた。
「今は剪定しつつこの樽でだけ育ててるんだけど、日当たりの悪いところで水さえあれば根っこを伸ばして砂金を生み出すらしくて、一時期ものすごい増えて大変だったよ」
「生み出すって嘘だろ……で、そ、その砂金はどうするんだ?」
「今のところ、一部を知り合いに頼んで鑑定してもらってる。金自体にそれほど不純物はないと思うけど、万一でも市場にこんなものが出回ったら大問題だし、それ以前に外来種だから下手にこっちじゃ育てちゃいけないし」
「……お前に本当、良識があってよかったよ」
「いきなり何」
長い長いため息のあと、リオは何か考えに耽っていた。城での権力闘争、政治的腐敗、上手くいかない人間関係、腹の探り合い……そうしたことに早々に頭を悩ませてきた十三歳男子は、同世代のカツキの生き方があまりにもストイックすぎて眩しく見えていたのだ。
とりあえずカツキが砂金とそれを生む植物を悪用しない、とリオは確信を持った。カツキにはその必要がないし、そんなことより作物の世話に忙しいと言ってのけそうだ。
(美少女メイドと同居して好き放題土を耕して、ってめちゃくちゃ羨ましいかもな……人馬だけど)
またしても失礼な思考を持ちつつあったリオへ、カツキは樽の蓋を閉めて、別の場所へとまた手招きする。
「それで、本題のイルストリアの土壌でよく育つ植物だけど」
「ああ、どうだった?」
「こっちの区画が、イルストリアの土と鳥糞石を混ぜた土壌なんだ」
鳥糞石とは、と明らかに意味を分かっていないリオを放置して、カツキは進んでいく。誰も知らない鳥糞石について聞かれるたび説明を繰り返し、もういい加減疲れていたからだ。それに、鳥糞については知らないほうがいいこともある。
農場の区画の一つ、やけに膝丈の青々とした作物が並ぶ場所へやってきたカツキは、そこから一房の実をむしってリオへ手渡す。
それは、三つの豆果が入った房だ。サボテンでも枯らしてしまうほど植物に縁のないリオでも分かる、それは——大豆だ。房を開いてみればまだまだ青く、若い枝豆の状態だった。
「うわ、枝豆! いや、大豆? どっちだ?」
「収穫時期が違うだけで、どっちも同じだよ。この土壌で育てるのに一番向いてるのは、やっぱり大豆かな。『農耕神の手』でアイギナ村土着品種を改良してよさそうなやつを作ったよ」
「おお、すげぇ!」
「一応、とうもろこしもできなくはないよ。でも、その前に知りたいのはやっぱり現地の気候かな。雨季と乾季がはっきりしてるのか、それとも一年中潤沢に水があるのか、開拓してどのくらいの規模の灌漑施設を作れるのか……あと、現地の人の食生活にも合わせないと」
「待った待った、カツキちょっと待って」
「え?」
リオは説明に没頭しつつあったカツキの肩を叩く。一体全体何を言い出したのか、リオには理解が及ばなくなりつつあり、必死に、そして遠慮がちに止めたのだ。
そうしていると、二人揃って、奇妙なものが目の端に映った。
銀色のそれを追いかけ、首を回して「何者か」を確かめようとした二人の視線の先には、『銀色の全身甲冑の人物』がいた。五つほど手前の、先ほどの赤と黄色の花の区画で、身をかがめて花を眺めていたのだ。
反射的にリオは振り返り、叫ぶ。
「魔王!? 何でここに!?」
「え? 魔王?」
リオはすぐさま駆けていく。全身甲冑と魔王が結びつかないカツキは、困惑しつつもそれを追いかけた。
さっそく、リオはログハウスに押しかけ、室内の植物に水やりをしていたカツキへ——あの綿毛が付いた種子の入ったガラス球を手渡す。
「カツキ、この花を咲かせてくれ! 大急ぎで!」
「あ、うん、いいよ」
二つ返事でガラス球を受け取ったカツキは、すぐさまログハウスの外に出て行き、農場の空いている二畳ほどの区画にガラス球を割って取り出した種子を植えはじめた。ふかふかの黒土を被せ、ジョウロで優しく水をやる。隣でそれを見ていたリオは、焦る気持ちから異変を悟られないよう、なるべく落ち着いた声で尋ねる。
「なあ、どのくらいかかりそう?」
「すぐだよ」
「すぐって、どのくらい」
「ほら」
カツキがそう言って指差した先を見て、リオは目を見開く。
すでに、黒土からはそこかしこに青い芽が出ていた。それはぐんぐんと、動画の早送りを観ているかのごとく急速に成長していき、まもなく一メートルほどの背丈になり、細い楕円形の葉っぱが茂る。そして、密集したたくさんの赤い花を咲かせたのだ。五つの赤い花弁の中には、ひと回り小さな五つの黄色い花冠があり、小さいながらも赤と黄色の派手な色合いをしている。
ゆるゆると成長が止まり、その花はジョウロの露を帯びて、陽光に輝く。区画いっぱいに咲き誇る赤と黄色の花に、唖然とリオの開いた口は塞がらない。
「咲いたけど」
知らない人間が見ればまるで神の奇跡のような出来事も、『農耕神の手』による超促成栽培に慣れたカツキには、いつものことだ。
いきなり現れた花を眺めていたリオは、やっと我に帰り、礼を言う。
「あ、ああ、助かった! ところでこれ、何の花だ?」
「さあ? 僕もこっちの植物の種類は詳しくなくて、とりあえず見たことのない花だね」
「ふーん……よく分かんないな」
カツキを信じていたとはいえ、あっという間に魔王の取引に使われる花を咲かせてしまった以上、とりあえずは安心だ。リオは「ええと」と心を落ち着けるためにも、別の話題を振る。
「そうだ、前に頼んでた植物はどんな感じだ?」
「ああ、えっと……」
「難しいんだったらまた今度」
「いや、そうじゃなくて」
ちょうどログハウスから出てきて、カゴを持って農場の自家菜園に向かおうとするメイド姿のラスナイトを見つけ、カツキは声をかける。横でリオは(人馬の美少女メイドとかこいつの趣味すげぇな)と失礼なことを考えていたが、決して口にはしない。まだそこまで仲良くはないからだ。
「ラス、あれってまた溜まってる?」
「いっぱいあったよ。今日、あとでまとめようと思ってたんだ」
「分かった、その前に様子を見とく」
「お願いねー!」
ラスナイトは元気に手を振って、蹄の音を立てながら去っていく。
無意識のうちにそれを眺めていたリオは、カツキに手招きされてログハウス横の樽置き場に連れていかれる。縦に置かれた木製の樽がずらりと一列に並び、そのうちの一つの蓋を開けて樽へカツキは手を突っ込んだ。そして、手のひらに引き上げられたのは、キラキラと金色が混ざった土だった。土の大半はその金色で、若干の黒土を払い落とせば、もう完全に丸い粒の砂金だらけにしか見えない。
「何これ、金?」
「そう、この植物の生んだもの」
「は?」
「前に持ってきてくれたイルストリアの土に混ざってた種子を発芽させたら、そんな植物だったんだ。こっちの土と肥料によく馴染んでるせいか、一週間に一度、樽一杯の土が金だらけになるんだよ」
困った様子のカツキが樽の中に一つだけ生えていた双葉の新芽を指差す。その周囲は漏れなく砂金が、人為的に撒かれたのかと思うくらい大量にあった。その異様さにリオは手を出すのも躊躇われ、土の下にさらなる砂金が生産されていることまでは目にしなかったが、カツキの説明だけで大体想像はついた。
「今は剪定しつつこの樽でだけ育ててるんだけど、日当たりの悪いところで水さえあれば根っこを伸ばして砂金を生み出すらしくて、一時期ものすごい増えて大変だったよ」
「生み出すって嘘だろ……で、そ、その砂金はどうするんだ?」
「今のところ、一部を知り合いに頼んで鑑定してもらってる。金自体にそれほど不純物はないと思うけど、万一でも市場にこんなものが出回ったら大問題だし、それ以前に外来種だから下手にこっちじゃ育てちゃいけないし」
「……お前に本当、良識があってよかったよ」
「いきなり何」
長い長いため息のあと、リオは何か考えに耽っていた。城での権力闘争、政治的腐敗、上手くいかない人間関係、腹の探り合い……そうしたことに早々に頭を悩ませてきた十三歳男子は、同世代のカツキの生き方があまりにもストイックすぎて眩しく見えていたのだ。
とりあえずカツキが砂金とそれを生む植物を悪用しない、とリオは確信を持った。カツキにはその必要がないし、そんなことより作物の世話に忙しいと言ってのけそうだ。
(美少女メイドと同居して好き放題土を耕して、ってめちゃくちゃ羨ましいかもな……人馬だけど)
またしても失礼な思考を持ちつつあったリオへ、カツキは樽の蓋を閉めて、別の場所へとまた手招きする。
「それで、本題のイルストリアの土壌でよく育つ植物だけど」
「ああ、どうだった?」
「こっちの区画が、イルストリアの土と鳥糞石を混ぜた土壌なんだ」
鳥糞石とは、と明らかに意味を分かっていないリオを放置して、カツキは進んでいく。誰も知らない鳥糞石について聞かれるたび説明を繰り返し、もういい加減疲れていたからだ。それに、鳥糞については知らないほうがいいこともある。
農場の区画の一つ、やけに膝丈の青々とした作物が並ぶ場所へやってきたカツキは、そこから一房の実をむしってリオへ手渡す。
それは、三つの豆果が入った房だ。サボテンでも枯らしてしまうほど植物に縁のないリオでも分かる、それは——大豆だ。房を開いてみればまだまだ青く、若い枝豆の状態だった。
「うわ、枝豆! いや、大豆? どっちだ?」
「収穫時期が違うだけで、どっちも同じだよ。この土壌で育てるのに一番向いてるのは、やっぱり大豆かな。『農耕神の手』でアイギナ村土着品種を改良してよさそうなやつを作ったよ」
「おお、すげぇ!」
「一応、とうもろこしもできなくはないよ。でも、その前に知りたいのはやっぱり現地の気候かな。雨季と乾季がはっきりしてるのか、それとも一年中潤沢に水があるのか、開拓してどのくらいの規模の灌漑施設を作れるのか……あと、現地の人の食生活にも合わせないと」
「待った待った、カツキちょっと待って」
「え?」
リオは説明に没頭しつつあったカツキの肩を叩く。一体全体何を言い出したのか、リオには理解が及ばなくなりつつあり、必死に、そして遠慮がちに止めたのだ。
そうしていると、二人揃って、奇妙なものが目の端に映った。
銀色のそれを追いかけ、首を回して「何者か」を確かめようとした二人の視線の先には、『銀色の全身甲冑の人物』がいた。五つほど手前の、先ほどの赤と黄色の花の区画で、身をかがめて花を眺めていたのだ。
反射的にリオは振り返り、叫ぶ。
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