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第三十三話 僕も常識人だと思う件
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カツキと魔王の間に、緊張が走る。どうでもいいことだが、リオは二人がほぼ同じくらいの身長であることにようやく気付いた。
出だしの呼吸を読んだかのように、カツキが魔王に先んじて口を開いた。
「この花、持っていっていいよ。どうせ今のイルストリアに植えたって次の世代は咲かないだろうけどね」
「ではお前も来ればいい」
「僕にその努力をしろって言うのなら、お門違いだよ。僕がいるから花が咲いたんじゃない、そんなことも分からないの?」
嘲笑うように、しかし真面目にカツキは魔王へ挑発的に説教する。
「そこに祝福があれば何だって叶うと思ってるんなら、大間違いだ。僕はここに来てよく分かった、僕の『農耕神の手』はただのピースの一つにすぎない。お膳立てをされて初めてその能力を十分に振るえる、って意味ではまったくもって使いづらい能力だ」
リオは思わず「は?」と小声で問い返してしまった。
(何だってカツキは、自分の祝福を卑下してるんだ? こんなに……周囲一面を豊作にできるような、とんでもない力なのに?)
目の前には、満開の花々。周囲の整然とした畑には青々とした植物が健全に育ち、踏みしめる大地は適度に柔らかく——これらはカツキの祝福『農耕神の手』によって実現したものではないのか。カツキがいなければこの豊穣はなく、誰もこの見事な光景を得られなかったのではないか。
しかし、カツキが自己評価を下げているわけもなく、魔王も何も言わず耳を傾けているばかりだ。決して、嘲笑ったり怒ったり、カツキへの評価を変えることなく、その真意に注意を払っている。
カツキは大きく息を吸い、魔王へと訴えた。
「だってそうだろ? この豊かな土地を作ってきたのは、ここに住んでいる人たちとその祖先だ。ここに生えるたくさんの植物を守って、自然環境を守って、さらにはよそ者の僕なんかを受け入れて好き勝手させてくれるだけの心の余裕がある。それだけのお膳立てがあって初めて、僕は花を咲かせられたんだ。そこに至るまでの努力は、ただの人たちが何百年何千年も積み重ねてきたものであって、祝福がポンと作り出したものじゃない。なのに、その価値や成果を軽々しく盗もうとするなんて、なんて卑しいんだ! 魔王のくせに、恥を知れ!」
カツキは徐々に興奮し、ついには魔王への罵倒を口にする。傍で聞いているリオでさえ、あまりの豹変ぶりにどうしていいのか分からない。内容云々よりも、戦う力のないカツキが魔王を前にこれほどの強い口調で責める、ということが衝撃的すぎた。
幸いなことに、と言うべきか、魔王は逆上することもなく、静かにため息を吐いていた。
「どの口で……いや、違うな。お前たちはこの世界の人間ではない」
反論しても、責めても無駄だ、とばかりに魔王はそれ以上何も言わない。
魔王は、この世界の人類と長らく戦ってきた存在だ。カツキが豊かな土地と評したこのアイギナ村もまた人類が耕し、整え、守ってきた土地であり、魔王にとっては敵が苦労して作り上げたもの、でしかない——そのはずだ。それに敬意を払えとばかりのカツキの主張は、魔王にとっては受け入れがたいのではないか。単純な価値云々よりも、さまざまな関係性が正しい価値を見定めることを邪魔していてもおかしくないのだ。
それを魔王は殊更主張して、指摘することはなかった。カツキを追い詰めたり、説得したりという行動を取らなかったのだ。リオにとっては、城であれだけ高圧的な態度を取ってきた魔王が、こうもしおらしくなるものかと我が目を疑う光景だ。
(魔王はあの花を咲かせたカツキに一目置いてる、のか? いや、うーん……カツキを力づくで服従させるなんてそれこそ簡単なことだろうし、今手を引っ張って連れて帰ったっておかしくないのに、どうしてそうしないんだ? まるで、きちんとした話し合いを望んでる、みたいな……?)
困惑するリオの目の前で、カツキと魔王はようやく話を進める。
「僕だって協力したくないわけじゃない。もらった土を見れば分かる、イルストリアはすごく荒れていて、人の手の入らない土地が多いんだと思う。かと言って植物が生い茂って回復するようなこともなく、ただ何も育たない土をどうにかすることができないまま……そんな感じだろ」
「……ああ、そうだ。妾の土地にはもう、誰も耕す者がいない」
「だったら、募ればいいだろ。人類側から入植する移民を」
カツキの提案に、魔王はふるふると静かに首を横に振った。
「ふん。それを伝えたが、人類は和平案を蹴ったではないか」
「それに関しては僕は関係ないけど人類側が悪いと思う」
あっさりとカツキは人類の非を認め、魔王は、はん、と鼻で笑った。つくづく、リオからすれば、カツキは飾らないし嘘を吐かない、よく言えば実直で誠実、悪く言えば腹芸のできない性格だった。それを魔王が好印象に思っているかどうかは分からないが、少なくとも不快に感じている様子はなく、鷹揚な態度で耳を傾けている。
「何も、すぐに仲良くしましょう、ってわけじゃない。まだ遠ざかっておいたほうがいいんならこっそりやればいいし、長い目で見て時間をかければ何とかなることだってあると思う。そういう話がしたいんなら、僕が話し相手になる」
「カツキ、それは」
「みんな立場があるから答えられなかったり、思ってることと違うことを言わないといけなかったりするんだ。だったら、何のしがらみもない僕が、話を聞くだけなら適任だと思うよ。それに」
カツキの視線が、赤と黄色の花へと向かう。釣られて、魔王とリオもそちらへと視線を送る。
「もっと花を咲かせてほしいんなら、土地の改良だけじゃなくて品種改良もしたほうがいい。さっきも言ったけど、現地の資料が欲しいんだ。それさえあればすぐにでも協力するよ」
二畳ほどの土地に、所狭しと咲き誇る赤と黄色の花。それらは広い土地に植えられれば、どれほど壮大に、美しく広がるだろう。あるいはもっと力強く、もっと人に寄り添う香りや実りを与えるようになるだろうか。
そんな構想がカツキの中にはある、そしてそれを実現させるつもりがあり、魔王へと協力を促している。大胆で、直截的で、伝えるべきことは伝わったはずだ。
対して、魔王はというと——腕組みをして、大きなため息を吐いていた。
その息を吐き切り、ようやく魔王は最初の用件へと話題を移す。
「まあいい、考えておく。それよりもだ……願いを言え、カツキ。妾が叶えられることならば、何でも叶えてやろう」
花を咲かせれば願いを叶える。魔王の取引についてもうカツキも何となく理解しただろう、さてはて何を言うのか、リオがドキドキしながらカツキの答えを待つ。きっと魔王も同じような心境だろう、カツキが何を言い出すのかさっぱり分からないからだ。とんでもない非常識なことは言わなくても、空気を読まない発言はしかねない。
何せ、ここで魔王に和平交渉を、人類側への侵略の停止を、なんてカツキが提案するだろうか? ——しないだろう、とリオは大体カツキの性格を分かってきていた。
案の定というべきか、カツキは首を傾げ、こう言った。
「いや、特にないけど」
これには魔王も、何を言っていいのか分からないのだろう、沈黙している。
ラスナイトが菜園の帰りに「おーい、そろそろお茶にしない?」と声をかけてくるまで、何となく三人は無言で突っ立ったままだった。気まずい雰囲気だと思っていたのは、おそらくリオ一人だけだろう。リオは自信を持ってそう言える、悲しいことにリオは常識人だった。
出だしの呼吸を読んだかのように、カツキが魔王に先んじて口を開いた。
「この花、持っていっていいよ。どうせ今のイルストリアに植えたって次の世代は咲かないだろうけどね」
「ではお前も来ればいい」
「僕にその努力をしろって言うのなら、お門違いだよ。僕がいるから花が咲いたんじゃない、そんなことも分からないの?」
嘲笑うように、しかし真面目にカツキは魔王へ挑発的に説教する。
「そこに祝福があれば何だって叶うと思ってるんなら、大間違いだ。僕はここに来てよく分かった、僕の『農耕神の手』はただのピースの一つにすぎない。お膳立てをされて初めてその能力を十分に振るえる、って意味ではまったくもって使いづらい能力だ」
リオは思わず「は?」と小声で問い返してしまった。
(何だってカツキは、自分の祝福を卑下してるんだ? こんなに……周囲一面を豊作にできるような、とんでもない力なのに?)
目の前には、満開の花々。周囲の整然とした畑には青々とした植物が健全に育ち、踏みしめる大地は適度に柔らかく——これらはカツキの祝福『農耕神の手』によって実現したものではないのか。カツキがいなければこの豊穣はなく、誰もこの見事な光景を得られなかったのではないか。
しかし、カツキが自己評価を下げているわけもなく、魔王も何も言わず耳を傾けているばかりだ。決して、嘲笑ったり怒ったり、カツキへの評価を変えることなく、その真意に注意を払っている。
カツキは大きく息を吸い、魔王へと訴えた。
「だってそうだろ? この豊かな土地を作ってきたのは、ここに住んでいる人たちとその祖先だ。ここに生えるたくさんの植物を守って、自然環境を守って、さらにはよそ者の僕なんかを受け入れて好き勝手させてくれるだけの心の余裕がある。それだけのお膳立てがあって初めて、僕は花を咲かせられたんだ。そこに至るまでの努力は、ただの人たちが何百年何千年も積み重ねてきたものであって、祝福がポンと作り出したものじゃない。なのに、その価値や成果を軽々しく盗もうとするなんて、なんて卑しいんだ! 魔王のくせに、恥を知れ!」
カツキは徐々に興奮し、ついには魔王への罵倒を口にする。傍で聞いているリオでさえ、あまりの豹変ぶりにどうしていいのか分からない。内容云々よりも、戦う力のないカツキが魔王を前にこれほどの強い口調で責める、ということが衝撃的すぎた。
幸いなことに、と言うべきか、魔王は逆上することもなく、静かにため息を吐いていた。
「どの口で……いや、違うな。お前たちはこの世界の人間ではない」
反論しても、責めても無駄だ、とばかりに魔王はそれ以上何も言わない。
魔王は、この世界の人類と長らく戦ってきた存在だ。カツキが豊かな土地と評したこのアイギナ村もまた人類が耕し、整え、守ってきた土地であり、魔王にとっては敵が苦労して作り上げたもの、でしかない——そのはずだ。それに敬意を払えとばかりのカツキの主張は、魔王にとっては受け入れがたいのではないか。単純な価値云々よりも、さまざまな関係性が正しい価値を見定めることを邪魔していてもおかしくないのだ。
それを魔王は殊更主張して、指摘することはなかった。カツキを追い詰めたり、説得したりという行動を取らなかったのだ。リオにとっては、城であれだけ高圧的な態度を取ってきた魔王が、こうもしおらしくなるものかと我が目を疑う光景だ。
(魔王はあの花を咲かせたカツキに一目置いてる、のか? いや、うーん……カツキを力づくで服従させるなんてそれこそ簡単なことだろうし、今手を引っ張って連れて帰ったっておかしくないのに、どうしてそうしないんだ? まるで、きちんとした話し合いを望んでる、みたいな……?)
困惑するリオの目の前で、カツキと魔王はようやく話を進める。
「僕だって協力したくないわけじゃない。もらった土を見れば分かる、イルストリアはすごく荒れていて、人の手の入らない土地が多いんだと思う。かと言って植物が生い茂って回復するようなこともなく、ただ何も育たない土をどうにかすることができないまま……そんな感じだろ」
「……ああ、そうだ。妾の土地にはもう、誰も耕す者がいない」
「だったら、募ればいいだろ。人類側から入植する移民を」
カツキの提案に、魔王はふるふると静かに首を横に振った。
「ふん。それを伝えたが、人類は和平案を蹴ったではないか」
「それに関しては僕は関係ないけど人類側が悪いと思う」
あっさりとカツキは人類の非を認め、魔王は、はん、と鼻で笑った。つくづく、リオからすれば、カツキは飾らないし嘘を吐かない、よく言えば実直で誠実、悪く言えば腹芸のできない性格だった。それを魔王が好印象に思っているかどうかは分からないが、少なくとも不快に感じている様子はなく、鷹揚な態度で耳を傾けている。
「何も、すぐに仲良くしましょう、ってわけじゃない。まだ遠ざかっておいたほうがいいんならこっそりやればいいし、長い目で見て時間をかければ何とかなることだってあると思う。そういう話がしたいんなら、僕が話し相手になる」
「カツキ、それは」
「みんな立場があるから答えられなかったり、思ってることと違うことを言わないといけなかったりするんだ。だったら、何のしがらみもない僕が、話を聞くだけなら適任だと思うよ。それに」
カツキの視線が、赤と黄色の花へと向かう。釣られて、魔王とリオもそちらへと視線を送る。
「もっと花を咲かせてほしいんなら、土地の改良だけじゃなくて品種改良もしたほうがいい。さっきも言ったけど、現地の資料が欲しいんだ。それさえあればすぐにでも協力するよ」
二畳ほどの土地に、所狭しと咲き誇る赤と黄色の花。それらは広い土地に植えられれば、どれほど壮大に、美しく広がるだろう。あるいはもっと力強く、もっと人に寄り添う香りや実りを与えるようになるだろうか。
そんな構想がカツキの中にはある、そしてそれを実現させるつもりがあり、魔王へと協力を促している。大胆で、直截的で、伝えるべきことは伝わったはずだ。
対して、魔王はというと——腕組みをして、大きなため息を吐いていた。
その息を吐き切り、ようやく魔王は最初の用件へと話題を移す。
「まあいい、考えておく。それよりもだ……願いを言え、カツキ。妾が叶えられることならば、何でも叶えてやろう」
花を咲かせれば願いを叶える。魔王の取引についてもうカツキも何となく理解しただろう、さてはて何を言うのか、リオがドキドキしながらカツキの答えを待つ。きっと魔王も同じような心境だろう、カツキが何を言い出すのかさっぱり分からないからだ。とんでもない非常識なことは言わなくても、空気を読まない発言はしかねない。
何せ、ここで魔王に和平交渉を、人類側への侵略の停止を、なんてカツキが提案するだろうか? ——しないだろう、とリオは大体カツキの性格を分かってきていた。
案の定というべきか、カツキは首を傾げ、こう言った。
「いや、特にないけど」
これには魔王も、何を言っていいのか分からないのだろう、沈黙している。
ラスナイトが菜園の帰りに「おーい、そろそろお茶にしない?」と声をかけてくるまで、何となく三人は無言で突っ立ったままだった。気まずい雰囲気だと思っていたのは、おそらくリオ一人だけだろう。リオは自信を持ってそう言える、悲しいことにリオは常識人だった。
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