幼なじみ

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文化祭

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「はいはい!!みんな文化祭何したい!?」
春が教卓に手をついて言った。
「えー、模擬店?」
「いや、ここはメイド喫茶だろ!」
「はー?劇しようよ!」
わーわーとみんなが勝手に話し出す。
「ちょ、みんな!」
ばん!!!
「……」
教室が一気に静かになる
「みんなうるさい。ちょっと協力してくれ」
「ご、ごめん陵」
「よーしっ!みんなどんどんしたい事上げてって!最後に多数決とろ!」
「えっと、、、」


最終的に模擬店、喫茶店、劇、お化け屋敷のなかから模擬店に決まった
「普通に模擬店やってても面白くないよねー」
「コスプレとかしちゃう?」
「ありあり!!」
「模擬店って言っても何する??」
「そこが問題だよなー、」
「ありきたりなのはなー、」
「うーん…」
「タピオカ!!!!」
「タピオカ?春何いってんの?」
「珍しいし、ジュースに混ぜるだけだし、何より私が飲みたい!!」
「まぁ、最後の理由はなしとして、確かにタピオカってないね」
「もう、タピオカでいいんじゃない?」
「まてまて、タピオカってなんだよ」
「えー?タピオカ知らないの?」

「ということでうちのクラスは売り子のみんながコスプレしてタピオカ売りまーす!みんなオッケイ?」
「「はーい!!」」

というノリで決まってしまった。
「じゃあ早速係決めよか!」
「コスプレだから、衣装係と買い出し組と飾り付けと…」
「タピオカってどこで売ってんのかな」
「あ!タピオカって作れるんだよ~」
「なにそれすごい!」

そして、、、

文化祭当日

「タピオカー!タピオカはいかがですかー!お店の方美男美女がお待ちしておりますー!!」
「ちょ、うちのクラス美男美女なんかいないよ!」
「だまれ。」
「うお!こえぇ」
「ショーもないことばっかり言ってないであんたも宣伝しなさいよね」
「ちょっとちょっと!!」
春がふたりを注意する
「あなたたちうちのクラスの名物双子なのにふたりが喧嘩してどうするの!」
「「だってうっとおしいんだもん」」
「はい!仲直りの息ぴったりね!」
「「春…」」
「じゃ!私お店の方行ってるから!なかよくね!」
「春楽しそうね」
「あいつ色々今日のために頑張ってたからなぁ」
「よし!わたしらもがんばるか!」
「うっしゃ!」

「ちょっと!凌くん!ちゃんとコスプレしてよ!」
「あんなのきれねーよ!」
「はぁ?!ちゃんと許可とったじゃん!」
「あん時はちゃんと聞いてなかったんだよ!」
「…」
しょぼんと下を向いた
「凌くんの服だから頑張ったのに」
「っっ…ごめん!着るから!そんな顔すんな」
「ほんと!やった!…ってなんで凌くん顔赤いの?」
「うっせだまれ」
「えぇー」
「春ー!タピオカ足んなくなってきた!」
「まじで!調理班からもらってくる!」
「ありがと!」
バタバタと走って家庭科室に急ぐ春
「わっ!!」
ボン!っとぶつかって吹っ飛んでしまった
「ごめんなさい大丈夫??」
「全然大丈夫です!!って、、」
「あ、春ちゃんじゃん!!」
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