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第二話 婚約破棄
あの日はとても寒かったことを覚えている。王立学院の卒業式が間近に迫っていて、僕は卒業後すぐに婚約者であるロジェと婚姻を結ぶ予定だった。
「どうしたの? いきなり呼び出して」
「座ってくれ」
ロジェは僕の疑問に答えずに冷たく言い放つ。
婚約者が恋愛感情を抱いていないことはわかっていた。でも、十歳で婚約してからもう八年だ。お互いに家族のような情は抱いていると思っていた。
「ロジェ体調悪いの? 今日は特に寒いもんね。外歩いてたらさ、息が真っ白になったよ」
僕は席に座りながらもう一度声をかける。しかし、ロジェは僕を見ようともしない。仕方なく僕は彼の様子を観察することにした。
蜂蜜色の真っ直ぐな髪は彼の性格を表しているようで、すっきりと短く整えられている。僕の平凡な茶髪と違い、薄暗い室内でも輝きを放っているようだ。
きりりとしたつり目が堂々とした印象を与えていて、藍色と紺色の間くらいの濃い青色の双眸はいつも自信に満ちあふれていた。
「本当にどうしたの? 大丈夫?」
心配になって再び声をかけると、ロジェは短くため息をついてから口を開いた。
「お前との婚約を破棄する。両家で話し合いも済ませた」
「は? あ、ごめん。意味が」
「俺たちはもう婚約者でもなんでもない。そういうことだ」
なぜこの人はこんなに淡々と話せるのだろう。あまりの衝撃に、夢を見ているのではないかと現実逃避をしかけた。
「だって、ついこの前式で着る衣装も見てきて」
「何回も言わせるな。オラーヌ家とショズナール家の縁が切れた。それだけの話だ」
「そんな! なんで、いきなり破棄だなんて話に」
「騎士団長の孫娘と婚約することになった」
頭が真っ白になった。何か言おうとしても、喉につかえて言葉が出てこない。
「お前のところはどちらかというと文官の家系だろ。将来のことを考えると、な?」
「なに、それ」
急に視界がぼやけたけど、固く目を閉じてやり過ごす。だめだ、泣くのは今じゃない。
「そもそも俺は、お前との婚約が不本意だった。祖父さんが勝手に決めた縁談だ。死んだら解消するのが筋ってもんだろ」
「その言い方は、あまりにも……」
「ああ、お前は祖父さんに気に入られてたからな。全く理解できないが」
「本当にどうしちゃったの? いつもの優しいロジェに戻ってよ」
僕が知ってるロジェは、口数が少ないけど優しい人だった。
転びそうになったらさりげなく支えてくれたり、苦手な剣術に付き合ってくれたこともあった。中身のない会話をするだけでも楽しくて、僕は彼と過ごす穏やかな時間が好きだった。
「優しい? 俺が? 婚約者としての義務で面倒を見てやってただけだ」
ロジェの目は冷め切っていて、僕への好意が何一つ感じられなかった。胸が苦しいけど涙をこらえるために少しだけ口角を上げると、ロジェが机に拳を叩きつけた。
「その態度が気に食わないんだよ! 容姿は並、成績は中の中、剣もまともに持てない。加えてスキルは役立たず。落ちこぼれのくせに、いつもへらへらしやがって!」
「へらへらなんて、そんなつもりは」
「内心ずっとイライラしてた。お前と結婚したからといって俺になんのメリットがある? むしろ足手纏いがいなくなってせいせいした」
もう聞いていられなかった。僕は立ち上がると、元婚約者に背を向けて部屋を去った。
「僕はロジェのこと大切な人だと思っていたよ。さようなら。今までありがとう」
一息で言い切り、駆け出した。ロジェの声も顔も思い出すだけで辛くて、僕は全力で逃げた。
それ以降、ロジェと顔を合わせることはなかった。
婚約破棄を告げられた日は辛すぎて家族に一部始終を話し慰めてもらった。翌日には屋敷中の人間が話を全部把握していて驚いたことを覚えている。
そのせいか、オラーヌ家では「アレ」といえばロジェという共通認識ができていた。
ロジェの言葉の一つ一つに、僕はしっかり傷ついていた。特に「役立たずのスキル」という言葉が僕の心を深くえぐって、今でもその傷は癒えていない。
スキルとは、十歳前後で発現することが多い特別な技能のことで、発現したら教会への届出が義務づけられている。
スキルは一人につき一つが基本だが、複数所持している人もいる。王族や高位貴族に多い特徴だ。
スキルの内容は様々で、剣術や魔法といった戦闘系のものから、料理や裁縫といった日常に役立つものまである。珍しいものだと動物と話せるスキルだったり、特定の病気だけを治せるスキル、あらゆる毒物を無効化するスキルもあるらしい。
僕のスキルは「癒し」だが、怪我を治すものではない。僕の周囲にいる人たちが和やかな気持ちになって心が癒されるというだけのものだ。
貴族の血を引く人間は剣術や魔法といった戦闘に特化したスキルや、学業や領地運営に有用なスキルを持っていることが多い。また、親が所持しているスキルが子に遺伝することもあるため、結婚相手に実用的なスキルを求めることは半ば常識となっている。
そのため、僕は昔からスキルのことで馬鹿にされていた。「オラーヌ家の出来損ない」と言われたのはいつの頃だったか。
僕だってシモン兄様のような水魔法やマルク兄様のような剣術のスキルが欲しかった。でも、現実は非情だった。
努力を重ねても周囲から認められることはなく、与えられたものを受け入れて前向きに生きるしかないと開き直ったのは十五歳の時だ。
お父様とお母様はそんな落ちこぼれの僕を心から愛してくれたし、僕の未来を考えて真剣に婚約者を選んでくれた。
彼と生涯を共に歩むのだと、そう心に決めたのに最悪な形で終わってしまった。
学院を卒業後、お茶会や舞踏会などの社交の場に積極的に参加したが成果はなかった。僕のスキルは周知の事実で、結婚相手には向かないと冷ややかな反応だった。
王弟殿下と知り合ったのは王家主催の舞踏会だ。殿下は「魅了」という強力なスキルを所持していて、それが効かない僕に興味を持ったようだ。何度か王宮に呼び出されて、自然と年の離れた友人のような関係になっていた。
スキルには謎が多い。僕が殿下の魅了に影響されないのもその一つだ。
魅了や洗脳といった精神に干渉するスキルは、同じ系統のスキルを持つ者には通用しない。仕組みは解明されていないけど周知の事実だ。
僕の癒しスキルも精神に干渉する系統である。殿下の魅了と比べたら効果は取るに足らないのに、なんだか居た堪れない。
でも、そのおかげで辺境伯との婚姻が決まったのだからありがたい話だ。
「ノア様、村が見えてきました。あちらで少し休憩しましょう」
「はーい」
馬車の揺れに身を任せたまま過去を振り返っていると、従者に声をかけられた。しばらくして馬車が村に到着した。
「一人で村を歩き回りたいなぁ。だめ?」
「いけません! 危険すぎます!」
「じゃあ見えるところ……あそこのベンチに座って待っててもいい?」
従者が渋々承諾してくれた。休憩がいつ終わるかは馬次第なため、馬車に閉じこもるより外にいるほうがましだ。
背もたれに頭を預けると、青く澄んだ空が目に飛び込む。全然違う色なのに元婚約者の顔が浮かんだ。
「いいかげん忘れないとなぁ」
自分に言い聞かせるように呟く。空の色だけで気分が沈むのは重症だ。あの色はどちらかといえば王弟殿下の瞳に近いし、ここまで引きずるのは僕らしくない。
さすがにこの体勢はお行儀が悪すぎるか。きちんと座り直すと、寄り添うように歩いている老夫婦の姿が視界に入った。
結婚したら幸せになれると信じていた。なのに、それすらできなかった。これが最後のチャンスかもしれない。今度こそ、僕は幸せになれるのだろうか。
老夫婦はまだ視界の端にいる。お互いを支え合い微笑み合う様子はまさに理想の夫婦で、幸福が形になったように見えた。
素敵だなと思った。僕もあのような慈愛のこもった眼差しで見つめられたら、幸せな結婚生活を送っていると胸を張って言えるだろう。
「よし! とりあえず頑張るか!」
立ち上がりながら拳を突き上げる。周辺にはぽつぽつと人がいて、生暖かい目で見られた。
半ば自棄で受けた婚姻だけど、きちんと向き合わないのは相手に失礼だ。もしかしたらあの夫婦のように歳を重ねながら寄り添う関係になれるかもしれない。
周囲の目を振り払うように足早にベンチから離れる。目線の先には例の老夫婦がいて、どんどん距離が縮まる。
まずはあの二人に夫婦円満の秘訣を聞くところから始めよう。
猪突猛進が僕の長所だと言ってくれたのはお母様だったか。いや、家族全員かもしれない。
これは、僕が僕らしく生きる第一歩だ。
一度空を見上げて老夫婦を視界に捉える。勢いよく足を踏み出すと、心地よい秋風が頬に当たった。
「どうしたの? いきなり呼び出して」
「座ってくれ」
ロジェは僕の疑問に答えずに冷たく言い放つ。
婚約者が恋愛感情を抱いていないことはわかっていた。でも、十歳で婚約してからもう八年だ。お互いに家族のような情は抱いていると思っていた。
「ロジェ体調悪いの? 今日は特に寒いもんね。外歩いてたらさ、息が真っ白になったよ」
僕は席に座りながらもう一度声をかける。しかし、ロジェは僕を見ようともしない。仕方なく僕は彼の様子を観察することにした。
蜂蜜色の真っ直ぐな髪は彼の性格を表しているようで、すっきりと短く整えられている。僕の平凡な茶髪と違い、薄暗い室内でも輝きを放っているようだ。
きりりとしたつり目が堂々とした印象を与えていて、藍色と紺色の間くらいの濃い青色の双眸はいつも自信に満ちあふれていた。
「本当にどうしたの? 大丈夫?」
心配になって再び声をかけると、ロジェは短くため息をついてから口を開いた。
「お前との婚約を破棄する。両家で話し合いも済ませた」
「は? あ、ごめん。意味が」
「俺たちはもう婚約者でもなんでもない。そういうことだ」
なぜこの人はこんなに淡々と話せるのだろう。あまりの衝撃に、夢を見ているのではないかと現実逃避をしかけた。
「だって、ついこの前式で着る衣装も見てきて」
「何回も言わせるな。オラーヌ家とショズナール家の縁が切れた。それだけの話だ」
「そんな! なんで、いきなり破棄だなんて話に」
「騎士団長の孫娘と婚約することになった」
頭が真っ白になった。何か言おうとしても、喉につかえて言葉が出てこない。
「お前のところはどちらかというと文官の家系だろ。将来のことを考えると、な?」
「なに、それ」
急に視界がぼやけたけど、固く目を閉じてやり過ごす。だめだ、泣くのは今じゃない。
「そもそも俺は、お前との婚約が不本意だった。祖父さんが勝手に決めた縁談だ。死んだら解消するのが筋ってもんだろ」
「その言い方は、あまりにも……」
「ああ、お前は祖父さんに気に入られてたからな。全く理解できないが」
「本当にどうしちゃったの? いつもの優しいロジェに戻ってよ」
僕が知ってるロジェは、口数が少ないけど優しい人だった。
転びそうになったらさりげなく支えてくれたり、苦手な剣術に付き合ってくれたこともあった。中身のない会話をするだけでも楽しくて、僕は彼と過ごす穏やかな時間が好きだった。
「優しい? 俺が? 婚約者としての義務で面倒を見てやってただけだ」
ロジェの目は冷め切っていて、僕への好意が何一つ感じられなかった。胸が苦しいけど涙をこらえるために少しだけ口角を上げると、ロジェが机に拳を叩きつけた。
「その態度が気に食わないんだよ! 容姿は並、成績は中の中、剣もまともに持てない。加えてスキルは役立たず。落ちこぼれのくせに、いつもへらへらしやがって!」
「へらへらなんて、そんなつもりは」
「内心ずっとイライラしてた。お前と結婚したからといって俺になんのメリットがある? むしろ足手纏いがいなくなってせいせいした」
もう聞いていられなかった。僕は立ち上がると、元婚約者に背を向けて部屋を去った。
「僕はロジェのこと大切な人だと思っていたよ。さようなら。今までありがとう」
一息で言い切り、駆け出した。ロジェの声も顔も思い出すだけで辛くて、僕は全力で逃げた。
それ以降、ロジェと顔を合わせることはなかった。
婚約破棄を告げられた日は辛すぎて家族に一部始終を話し慰めてもらった。翌日には屋敷中の人間が話を全部把握していて驚いたことを覚えている。
そのせいか、オラーヌ家では「アレ」といえばロジェという共通認識ができていた。
ロジェの言葉の一つ一つに、僕はしっかり傷ついていた。特に「役立たずのスキル」という言葉が僕の心を深くえぐって、今でもその傷は癒えていない。
スキルとは、十歳前後で発現することが多い特別な技能のことで、発現したら教会への届出が義務づけられている。
スキルは一人につき一つが基本だが、複数所持している人もいる。王族や高位貴族に多い特徴だ。
スキルの内容は様々で、剣術や魔法といった戦闘系のものから、料理や裁縫といった日常に役立つものまである。珍しいものだと動物と話せるスキルだったり、特定の病気だけを治せるスキル、あらゆる毒物を無効化するスキルもあるらしい。
僕のスキルは「癒し」だが、怪我を治すものではない。僕の周囲にいる人たちが和やかな気持ちになって心が癒されるというだけのものだ。
貴族の血を引く人間は剣術や魔法といった戦闘に特化したスキルや、学業や領地運営に有用なスキルを持っていることが多い。また、親が所持しているスキルが子に遺伝することもあるため、結婚相手に実用的なスキルを求めることは半ば常識となっている。
そのため、僕は昔からスキルのことで馬鹿にされていた。「オラーヌ家の出来損ない」と言われたのはいつの頃だったか。
僕だってシモン兄様のような水魔法やマルク兄様のような剣術のスキルが欲しかった。でも、現実は非情だった。
努力を重ねても周囲から認められることはなく、与えられたものを受け入れて前向きに生きるしかないと開き直ったのは十五歳の時だ。
お父様とお母様はそんな落ちこぼれの僕を心から愛してくれたし、僕の未来を考えて真剣に婚約者を選んでくれた。
彼と生涯を共に歩むのだと、そう心に決めたのに最悪な形で終わってしまった。
学院を卒業後、お茶会や舞踏会などの社交の場に積極的に参加したが成果はなかった。僕のスキルは周知の事実で、結婚相手には向かないと冷ややかな反応だった。
王弟殿下と知り合ったのは王家主催の舞踏会だ。殿下は「魅了」という強力なスキルを所持していて、それが効かない僕に興味を持ったようだ。何度か王宮に呼び出されて、自然と年の離れた友人のような関係になっていた。
スキルには謎が多い。僕が殿下の魅了に影響されないのもその一つだ。
魅了や洗脳といった精神に干渉するスキルは、同じ系統のスキルを持つ者には通用しない。仕組みは解明されていないけど周知の事実だ。
僕の癒しスキルも精神に干渉する系統である。殿下の魅了と比べたら効果は取るに足らないのに、なんだか居た堪れない。
でも、そのおかげで辺境伯との婚姻が決まったのだからありがたい話だ。
「ノア様、村が見えてきました。あちらで少し休憩しましょう」
「はーい」
馬車の揺れに身を任せたまま過去を振り返っていると、従者に声をかけられた。しばらくして馬車が村に到着した。
「一人で村を歩き回りたいなぁ。だめ?」
「いけません! 危険すぎます!」
「じゃあ見えるところ……あそこのベンチに座って待っててもいい?」
従者が渋々承諾してくれた。休憩がいつ終わるかは馬次第なため、馬車に閉じこもるより外にいるほうがましだ。
背もたれに頭を預けると、青く澄んだ空が目に飛び込む。全然違う色なのに元婚約者の顔が浮かんだ。
「いいかげん忘れないとなぁ」
自分に言い聞かせるように呟く。空の色だけで気分が沈むのは重症だ。あの色はどちらかといえば王弟殿下の瞳に近いし、ここまで引きずるのは僕らしくない。
さすがにこの体勢はお行儀が悪すぎるか。きちんと座り直すと、寄り添うように歩いている老夫婦の姿が視界に入った。
結婚したら幸せになれると信じていた。なのに、それすらできなかった。これが最後のチャンスかもしれない。今度こそ、僕は幸せになれるのだろうか。
老夫婦はまだ視界の端にいる。お互いを支え合い微笑み合う様子はまさに理想の夫婦で、幸福が形になったように見えた。
素敵だなと思った。僕もあのような慈愛のこもった眼差しで見つめられたら、幸せな結婚生活を送っていると胸を張って言えるだろう。
「よし! とりあえず頑張るか!」
立ち上がりながら拳を突き上げる。周辺にはぽつぽつと人がいて、生暖かい目で見られた。
半ば自棄で受けた婚姻だけど、きちんと向き合わないのは相手に失礼だ。もしかしたらあの夫婦のように歳を重ねながら寄り添う関係になれるかもしれない。
周囲の目を振り払うように足早にベンチから離れる。目線の先には例の老夫婦がいて、どんどん距離が縮まる。
まずはあの二人に夫婦円満の秘訣を聞くところから始めよう。
猪突猛進が僕の長所だと言ってくれたのはお母様だったか。いや、家族全員かもしれない。
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