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第十八話 寝室
「よく寝たー!」
久しぶりのすっきりした目覚めに思いっきり背筋を伸ばす。
嫌な予感ほど当たるとはよく言ったもので、あの日の翌日から風邪を引いてしまい、しばらく起き上がることができなかった。
幸いジェラルド様には移らなかったけど、高熱で夢と現実の区別がつかないくらい寝込んでしまった。
そう、想いが通じ合ったと思ったら、まさかの一週間もジェラルド様と触れ合えない日々を過ごしてしまったのだ。
これは深刻な事態だ。急いで一週間分の遅れを取り戻さなくてはならない。
僕に気づいたジョゼフがお医者様を呼んでくれて、完治したことを告げられた。よかった、これで動くことができる。
部屋を出るため髪と服を整えていたら、ジェラルド様がこちらに来てくれた。
「ジェラルド様!」
抱きつきそうになるが、寸前で思いとどまった。
「もう治ったのか?」
「はい! 全く問題ないです」
ジェラルド様は安堵したように優しく微笑んでくれた。その笑顔が嬉しくて、僕も笑顔になる。
これは、どっちだ?
僕は迷っていた。ありえないことだと理解しつつ、高熱が続いたせいであの告白は夢だったのではと不安がよぎり、ジェラルド様に触れるのを躊躇してしまう。
「あの、ジェラルド様、不躾なお願いなのですが……」
「なんだ?」
「抱っこしてください」
よし、言えた。これなら告白が夢だった場合、嫌がるか戸惑うか態度に出るはずだ。
自分でも何を言っているんだと思わなくもないけど、両想いならこれくらい許されるよね、たぶん。
「まだ本調子ではないのか?」
ジェラルド様が軽々と片腕で僕を抱き上げる。立っていた時より顔が近くて、心臓が早鐘を打った。この作戦は失敗だったかもしれない。
「あ、違います。その、これは現実ですよね?」
訳がわからなくなって変な質問をしてしまった。ちゃんと、僕たち両想いですよねって確認しないといけないのに。
気持ちを落ち着かせるため、ジェラルド様の肩に置いた手を握り込む。
すると、下から笑い声が聞こえてきた。
「現実だ。私の方こそ、いきなり可愛いおねだりをされたから夢かと思った」
こんなに感情を表に出すジェラルド様を見たのは初めてだ。
その笑顔を見て、ようやく実感が湧いてきた。ジェラルド様は僕のことが好きだし、僕はとんでもなく恥ずかしいお願いをしたみたいだ。
「お、下ろしてください」
「嫌だ。もう少しだけこのままで」
見つめあったまま無言の時間が続く。でも決して気まずい時間ではなく、心が満たされる。
「ジェラルド様」
「ノア」
名前を呼び合うだけで幸せな気持ちになる。なんだか不思議だ。
二人の間に流れる空気がどんどん甘くなっていき胸の鼓動が最高潮に達した瞬間、ジョゼフの声が割り込んできた。
「あっ、あの、しばらく滞在されるなら、僕は失礼します! な、何も見てませんから!」
顔を真っ赤にさせたジョゼフがバタバタと慌てて去っていった。
まずい、一緒に部屋にいたジョゼフのことが完全に頭から抜けていた。後で謝ろう。
その後、ジェラルド様が僕に見せたいものがあるとのことで、ようやく腕から下ろしてもらえた。
それなのに床に立っていてもドキドキが続いていて、変だなと思った。
「僕に見せたいものって何ですか?」
「二階にある」
執務室かな。でも、今日は僕のために午前中だけ休みを取ったと教えてくれたから違うよね。
階段を上がり、執務室の前を通り過ぎる。今まで二階の奥に入ったことがないから緊張する。
「ここだ」
ジェラルド様が豪華な扉の前で立ち止まった。
「えっと、こちらは?」
「君の部屋だ。急ごしらえだからまだ殺風景かもしれないが」
扉を開けると、今の部屋とあまり雰囲気が変わらない部屋が広がっていた。だけど、この部屋の方が明らかに広い。
急ごしらえと思えないくらい、僕が好きな調度品を集めてくれたのが見るからにわかった。
シンプルな机は手紙などを書く作業に向いていそうだし、お茶会用のテーブルセットもある。本棚には僕が好きだと言った恋愛小説が並んでいた。奥の方にあるベッドも寝心地がよさそうだ。
落ち着いている色調の中に明るい色が数点あるのが、余計に部屋全体の雰囲気を心地よくさせている。
「素敵な部屋ですね!」
「足りないものがあったら遠慮なく申し出てくれ」
「ありがとうございます。でも、僕の部屋はすでにありますが……」
「君さえよければ、今日からここで過ごしてほしい。この部屋は私の寝室の隣で、つまり私たちは、夫婦だから」
ジェラルド様が口ごもった。今日は珍しい姿がたくさん見れるから新鮮だ。
「なぜわざわざ隣に? ジェラルド様は寝室でも仕事をされるのですか?」
「いや、寝るだけだが」
「新しい部屋はとても嬉しいのですが、同じ部屋じゃないのは、ちょっとだけ寂しいです」
「えっ?」
「ん?」
ジェラルド様の顔が真っ赤になった。僕はまた変なことを言ったのだろうか。
同じ部屋で寝たいってそんなにおかしいことかな。実家では領地でも王都の屋敷でも夫婦同室が当たり前だったからよくわからない。
「非常に言いづらいのだが、寝室が同じなのは珍しいのではないかと……」
ジェラルド様が口に手を当てて黙り込んだ。気まずそうに視線も逸らしている。
そういえば昔、シモン兄様から『うちの両親はかなり変わっているというか、平然と貴族のルールから外れたことやってるからノアくんも気をつけてね。長男の僕はかなり苦労したから……』とか言われていた気がする。
思い返せば夫婦の寝室が別々なのは普通のことだった。シモン兄様が何回かそのことを話していた記憶がある。
ジェラルド様と両想いになれたことが嬉しくて、かなり浮かれていたようだ。
「ごめんなさいっ! 実家が特殊なこと忘れてました! せっかく僕のために素敵な部屋を用意していただいたのに、申し訳ございません」
知らなかったとはいえ、不満を言う形になったのは事実だ。嫌われてしまったかもしれない。
ジェラルド様の様子を窺うため視線を上に向ける。依然としてその表情は硬いままだ。
「謝る必要はない。君は、どうなんだ?」
「どう、とは?」
「同じ部屋でも嫌じゃないのか?」
この状況で答えるのは恥ずかしすぎる。だけど、自分の気持ちに嘘をつきたくない。
「嫌じゃないです。むしろ、少しでも長く一緒にいられたら嬉しい、です」
緊張で少しだけ声が震えてしまった。頬が熱くて、ジェラルド様の顔が見られない。
「そうか」
ジェラルド様は短く返事をすると、なぜか壁の方へ近づいた。
「ジェラルド様、何をなさっているのでしょうか」
「ああ、壁をぶち破ろうかと思って」
「そうですか、壁を……え?」
詳細を聞く前にジェラルド様は拳を壁に突き立てていた。
重量のある打撃音が部屋中に響き、壁の一部に拳大の穴が空いた。
見たことないけど、解体工事ってこんな感じだと思う。
「やめたほうがいい、やめたほうがいいです」
ジェラルド様の服の裾を掴み、必死で止める。
「止めないでくれ、ノア。これは男の沽券に関わる問題だ」
尊厳の話になってしまった。僕はただ、寝室は一緒がいいと言っただけなのに。
「えっ? 何やってんの? え?」
二発目が入る前にアルチュールが駆けつけてきた。
「アルチュールか。ちょっと壁を壊そうと思ってな」
「だからその理由を説明しろ!」
アルチュールがジェラルド様と壁の間に割って入る。彼の目は固く閉ざされていて、体を張って止めてくれたことは明らかだ。
こんな展開、前にもあったなぁと思いながら、僕がジェラルド様に代わって経緯を説明した。
結局いろいろあってレジスも巻き込んだ結果、寝室の壁に扉をつけることと、ベッドを一回り大きいものに買い替えることで話が落ち着いた。
それと遠回しに僕たちが浮かれすぎていると指摘された。自分にも他人にも厳しいレジスが気遣わしげに言葉を選んでいて、申し訳なくなった。
壁の破片が掃除された新しい自室で、ジェラルド様と僕は静かにお茶を飲みながら反省していた。
「注意されましたね」
「そうだな」
「浮かれすぎでしたよね」
「ああ。さすがにやりすぎだった」
「レジスたちには悪いけど、ジェラルド様も浮かれてるとわかって安心しちゃいました」
ジェラルド様と顔を見合わせて笑う。
十年後も、二十年後もこの話で笑えたらいいなぁと未来に思いを馳せる。
想像したら微笑ましい気持ちになって、ジェラルド様にもこの感情をお裾分けするために、飲みかけのカップを持ったまま口を開いた。
久しぶりのすっきりした目覚めに思いっきり背筋を伸ばす。
嫌な予感ほど当たるとはよく言ったもので、あの日の翌日から風邪を引いてしまい、しばらく起き上がることができなかった。
幸いジェラルド様には移らなかったけど、高熱で夢と現実の区別がつかないくらい寝込んでしまった。
そう、想いが通じ合ったと思ったら、まさかの一週間もジェラルド様と触れ合えない日々を過ごしてしまったのだ。
これは深刻な事態だ。急いで一週間分の遅れを取り戻さなくてはならない。
僕に気づいたジョゼフがお医者様を呼んでくれて、完治したことを告げられた。よかった、これで動くことができる。
部屋を出るため髪と服を整えていたら、ジェラルド様がこちらに来てくれた。
「ジェラルド様!」
抱きつきそうになるが、寸前で思いとどまった。
「もう治ったのか?」
「はい! 全く問題ないです」
ジェラルド様は安堵したように優しく微笑んでくれた。その笑顔が嬉しくて、僕も笑顔になる。
これは、どっちだ?
僕は迷っていた。ありえないことだと理解しつつ、高熱が続いたせいであの告白は夢だったのではと不安がよぎり、ジェラルド様に触れるのを躊躇してしまう。
「あの、ジェラルド様、不躾なお願いなのですが……」
「なんだ?」
「抱っこしてください」
よし、言えた。これなら告白が夢だった場合、嫌がるか戸惑うか態度に出るはずだ。
自分でも何を言っているんだと思わなくもないけど、両想いならこれくらい許されるよね、たぶん。
「まだ本調子ではないのか?」
ジェラルド様が軽々と片腕で僕を抱き上げる。立っていた時より顔が近くて、心臓が早鐘を打った。この作戦は失敗だったかもしれない。
「あ、違います。その、これは現実ですよね?」
訳がわからなくなって変な質問をしてしまった。ちゃんと、僕たち両想いですよねって確認しないといけないのに。
気持ちを落ち着かせるため、ジェラルド様の肩に置いた手を握り込む。
すると、下から笑い声が聞こえてきた。
「現実だ。私の方こそ、いきなり可愛いおねだりをされたから夢かと思った」
こんなに感情を表に出すジェラルド様を見たのは初めてだ。
その笑顔を見て、ようやく実感が湧いてきた。ジェラルド様は僕のことが好きだし、僕はとんでもなく恥ずかしいお願いをしたみたいだ。
「お、下ろしてください」
「嫌だ。もう少しだけこのままで」
見つめあったまま無言の時間が続く。でも決して気まずい時間ではなく、心が満たされる。
「ジェラルド様」
「ノア」
名前を呼び合うだけで幸せな気持ちになる。なんだか不思議だ。
二人の間に流れる空気がどんどん甘くなっていき胸の鼓動が最高潮に達した瞬間、ジョゼフの声が割り込んできた。
「あっ、あの、しばらく滞在されるなら、僕は失礼します! な、何も見てませんから!」
顔を真っ赤にさせたジョゼフがバタバタと慌てて去っていった。
まずい、一緒に部屋にいたジョゼフのことが完全に頭から抜けていた。後で謝ろう。
その後、ジェラルド様が僕に見せたいものがあるとのことで、ようやく腕から下ろしてもらえた。
それなのに床に立っていてもドキドキが続いていて、変だなと思った。
「僕に見せたいものって何ですか?」
「二階にある」
執務室かな。でも、今日は僕のために午前中だけ休みを取ったと教えてくれたから違うよね。
階段を上がり、執務室の前を通り過ぎる。今まで二階の奥に入ったことがないから緊張する。
「ここだ」
ジェラルド様が豪華な扉の前で立ち止まった。
「えっと、こちらは?」
「君の部屋だ。急ごしらえだからまだ殺風景かもしれないが」
扉を開けると、今の部屋とあまり雰囲気が変わらない部屋が広がっていた。だけど、この部屋の方が明らかに広い。
急ごしらえと思えないくらい、僕が好きな調度品を集めてくれたのが見るからにわかった。
シンプルな机は手紙などを書く作業に向いていそうだし、お茶会用のテーブルセットもある。本棚には僕が好きだと言った恋愛小説が並んでいた。奥の方にあるベッドも寝心地がよさそうだ。
落ち着いている色調の中に明るい色が数点あるのが、余計に部屋全体の雰囲気を心地よくさせている。
「素敵な部屋ですね!」
「足りないものがあったら遠慮なく申し出てくれ」
「ありがとうございます。でも、僕の部屋はすでにありますが……」
「君さえよければ、今日からここで過ごしてほしい。この部屋は私の寝室の隣で、つまり私たちは、夫婦だから」
ジェラルド様が口ごもった。今日は珍しい姿がたくさん見れるから新鮮だ。
「なぜわざわざ隣に? ジェラルド様は寝室でも仕事をされるのですか?」
「いや、寝るだけだが」
「新しい部屋はとても嬉しいのですが、同じ部屋じゃないのは、ちょっとだけ寂しいです」
「えっ?」
「ん?」
ジェラルド様の顔が真っ赤になった。僕はまた変なことを言ったのだろうか。
同じ部屋で寝たいってそんなにおかしいことかな。実家では領地でも王都の屋敷でも夫婦同室が当たり前だったからよくわからない。
「非常に言いづらいのだが、寝室が同じなのは珍しいのではないかと……」
ジェラルド様が口に手を当てて黙り込んだ。気まずそうに視線も逸らしている。
そういえば昔、シモン兄様から『うちの両親はかなり変わっているというか、平然と貴族のルールから外れたことやってるからノアくんも気をつけてね。長男の僕はかなり苦労したから……』とか言われていた気がする。
思い返せば夫婦の寝室が別々なのは普通のことだった。シモン兄様が何回かそのことを話していた記憶がある。
ジェラルド様と両想いになれたことが嬉しくて、かなり浮かれていたようだ。
「ごめんなさいっ! 実家が特殊なこと忘れてました! せっかく僕のために素敵な部屋を用意していただいたのに、申し訳ございません」
知らなかったとはいえ、不満を言う形になったのは事実だ。嫌われてしまったかもしれない。
ジェラルド様の様子を窺うため視線を上に向ける。依然としてその表情は硬いままだ。
「謝る必要はない。君は、どうなんだ?」
「どう、とは?」
「同じ部屋でも嫌じゃないのか?」
この状況で答えるのは恥ずかしすぎる。だけど、自分の気持ちに嘘をつきたくない。
「嫌じゃないです。むしろ、少しでも長く一緒にいられたら嬉しい、です」
緊張で少しだけ声が震えてしまった。頬が熱くて、ジェラルド様の顔が見られない。
「そうか」
ジェラルド様は短く返事をすると、なぜか壁の方へ近づいた。
「ジェラルド様、何をなさっているのでしょうか」
「ああ、壁をぶち破ろうかと思って」
「そうですか、壁を……え?」
詳細を聞く前にジェラルド様は拳を壁に突き立てていた。
重量のある打撃音が部屋中に響き、壁の一部に拳大の穴が空いた。
見たことないけど、解体工事ってこんな感じだと思う。
「やめたほうがいい、やめたほうがいいです」
ジェラルド様の服の裾を掴み、必死で止める。
「止めないでくれ、ノア。これは男の沽券に関わる問題だ」
尊厳の話になってしまった。僕はただ、寝室は一緒がいいと言っただけなのに。
「えっ? 何やってんの? え?」
二発目が入る前にアルチュールが駆けつけてきた。
「アルチュールか。ちょっと壁を壊そうと思ってな」
「だからその理由を説明しろ!」
アルチュールがジェラルド様と壁の間に割って入る。彼の目は固く閉ざされていて、体を張って止めてくれたことは明らかだ。
こんな展開、前にもあったなぁと思いながら、僕がジェラルド様に代わって経緯を説明した。
結局いろいろあってレジスも巻き込んだ結果、寝室の壁に扉をつけることと、ベッドを一回り大きいものに買い替えることで話が落ち着いた。
それと遠回しに僕たちが浮かれすぎていると指摘された。自分にも他人にも厳しいレジスが気遣わしげに言葉を選んでいて、申し訳なくなった。
壁の破片が掃除された新しい自室で、ジェラルド様と僕は静かにお茶を飲みながら反省していた。
「注意されましたね」
「そうだな」
「浮かれすぎでしたよね」
「ああ。さすがにやりすぎだった」
「レジスたちには悪いけど、ジェラルド様も浮かれてるとわかって安心しちゃいました」
ジェラルド様と顔を見合わせて笑う。
十年後も、二十年後もこの話で笑えたらいいなぁと未来に思いを馳せる。
想像したら微笑ましい気持ちになって、ジェラルド様にもこの感情をお裾分けするために、飲みかけのカップを持ったまま口を開いた。
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