48 / 58
第四十七話 星降祭
王都からフロンドル領に帰ってきて二週間が経った。ジェラルド様は溜まっていた仕事をこなすため毎日遅くまで執務室にこもっている。
僕も微力ならほぼ毎日お手伝いをしている。といっても簡単な書類整理をしながら業務時間中執務室にこもっているだけではあるが。
でも僕が執務室にいるだけで、文官たちは別館で書類仕事をする必要がなくなるから効率は上がっているらしい。
この前文官から「ノア様が業務効率化の妖精に思えてきました」と据わった目で拝まれて反応に困った。レジス同様彼らにも休息が必要な気がする。
そんな忙しい日々が続く中、本日はいつもより早い時間に仕事が終わった。
今日は昼の時間が一年で一番短い日で、フロンドル領では星降祭と呼ばれるお祭りが行われる。
僕とジェラルド様は領都の催しに招待され、会場である教会に向かうため馬車に乗り込んだ。
馬車が出発してから少しして、隣に座るジェラルド様が心配そうに声をかける。
「寒くないか? もう少し着込んだほうがよかったような……」
「ジェラルド様に言われて厚着したから大丈夫です。それにこれ以上着たら腕が曲げられなくなります」
「それならいいが」
「すぐ僕に厚着させようとしてきますけど、そんなに身体弱くないですよ。風邪も滅多に引きませんし」
「心配なのもあるが、その、可愛くてつい」
「可愛い?」
僕が着ているのは焦げ茶のコートだ。そこまで可愛い印象があるとは思えない。
「もこもこしてて」
「もこもこ……」
ジェラルド様の目に僕はどう写っているのだろうか。本気で気になってきた。自分で言うのも悲しいが、僕は街中にいても馴染むくらい平凡な顔だ。
今度僕の顔を描いてもらおう。ジェラルド様に絵心があるといいけど。
馬車の窓に目を移すと外はすでに薄暗くなっていた。完全に暗くなったら祭りが始まる。そう思うと景色に反して気持ちは明るくなってくる。
昔の人もこうして夜の寂しさを紛らわせていたのだろうか。
「楽しみだな」
「はい、とても」
どちらからともなく重ねた手は、手袋をしているのに、直接触れたかのような熱があった。
星が降り注ぐように街に光が溢れている。星降祭の名に恥じない、幻想的な光景に感動して頬が緩んでいく。
「素晴らしい景色ですね」
「ああ、魔石で出来た灯りも見事だな。これを街灯に利用できたらいいが数時間しか持たないから……」
「ジェラルド様、今はそういうの忘れましょう」
満天の星も今は街の灯りに負けてひっそりと輝いている。冬の冷たさも忘れてしまいそうだ。
教会の広場では子供たちがくるくると踊っている。先ほど話をしたが、みんなこの後家でご馳走を食べるのだと楽しそうに話してくれた。
子供もいる催しにジェラルド様が招待されるようになったのはとても嬉しい。視察を頑張った甲斐があった。
肝心の子供たちはジェラルド様を怖がって近寄らなかったけど。わかるよ、僕も最初の頃怖かったから。
こんなに優しい人なのにねぇ、という気持ちを込めてジェラルド様の背中を撫でると「寒いのか? やはりもう一枚着た方が」と言われて、僕は思わず笑った。
ジェラルド様が街の代表者に呼ばれ、別行動をすることになった。
僕はなぜか女性たちに囲まれ、編み物の相談をされている。彼女たちにとって家計を支える冬の大事な仕事なので僕も真剣に答えた。
「ありがとうございました。ところで奥様」
「どうしたの?」
「辺境伯様はどのようなお方なのでしょうか?」
彼女たちの期待のこもった目。それだけで何を求められているのかわかる。学院時代を思い出す。恋愛話の熱量は貴族も平民も変わらないなぁ。
「優しい方だよ。さっきも『君はもう少し着込んだ方がいい』と心配してくれたし」
「待ってください。君、と呼ばれているのですか?」
「呼びかける時はだいたい君か名前だね」
僕の答えに彼女たちはキャーキャー騒ぎ出す。
どこに盛り上がる要素があったのかわからないけど、楽しそうだからいいか。
街を照らす灯りも、女性たちの明るさには負けているような気がした。
魔石の灯りがだんだん暗くなっていく。この灯りが完全に暗くなり長い夜が訪れたら、人々は家に戻り食卓を囲むのだろう。
祭りの終わりは少し寂しくて、でも楽しかった出来事を帳消しにしたくないからあえて言うことはない。
ジェラルド様が最後の挨拶をして催しが終わった。
「ノア、そろそろ」
「はい」
見送ってくれた領民たちに手を振り馬車に乗り込む。皆が笑顔で手を振り返してくれて、そこに恐怖の感情は感じられなかった。
馬車が走り出すとそこは完全に二人きりの世界だ。
「良い催しでした。みんな楽しそうで、こちらも元気をもらえました」
「そうだな。まさか参加できることになるとは思わなかった。祭りというのは不思議な魅力がある」
今までジェラルド様は報告を聞くだけで、参加したことはなかったそうだ。僕のスキルが役に立ったのかと思うと胸が熱くなる。
「領民たちも温かく受け入れてくれて楽しい話ができました」
「それはよかった」
ジェラルド様が僕の肩に手を添える。身体をジェラルド様の方に向けると、彼は覚悟を決めた顔で口を開いた。
「私が討伐遠征で留守の間、君に当主代理を任せたい。君なら領民たちの期待に応えられるはずだ」
「はい」
「もちろん去年も任せていたが改めてというか」
「わかってます。僕も領民たちとの交流を通じてより実感できましたから」
お母様が教えてくれた領主の伴侶としての心得が脳裏をよぎる。僕なりの方法で領民たちの笑顔を守っていきたい。まだ力不足かもしれないが、頑張っていこうと心に誓った。
「ノア」
ジェラルド様が僕の唇に口付ける。少しだけお酒の香りがした。
「ジェラルド様飲みました?」
「……誘われて一杯だけ」
「ほどほどにしてくださいね」
気まずそうに目を逸らされた。たまに見せるジェラルド様の子供っぽいところが可愛い。
なぜ僕が注意するのか。それは実家に泊まった時に遡る。
男同士での酒盛りで飲み過ぎたジェラルド様は、唐突に惚気話を延々と語り出したそうだ。お父様もシモン兄様も悪ノリして惚気まくり、マルク兄様は付き合ってられないと早々に抜け出した。
マルク兄様曰く、各々が語りたいことを一方的に話し続ける混沌とした空間だったそうだ。
女性も男性も関係なく、恋愛話が好きなのかもしれない。もちろん僕だって好きだ。
「ジェラルド様」
「なんだ?」
「僕のどこが可愛いのか教えてください」
「全部だ」
「もっと具体的にお願いします」
「詳しくと言われても……」
渋るジェラルド様にしつこくせがんだら唇を塞がれた。
僕はどうやって話を引き出そうかなと頭の中で作戦を立てながら、ジェラルド様の首に腕を回した。
僕も微力ならほぼ毎日お手伝いをしている。といっても簡単な書類整理をしながら業務時間中執務室にこもっているだけではあるが。
でも僕が執務室にいるだけで、文官たちは別館で書類仕事をする必要がなくなるから効率は上がっているらしい。
この前文官から「ノア様が業務効率化の妖精に思えてきました」と据わった目で拝まれて反応に困った。レジス同様彼らにも休息が必要な気がする。
そんな忙しい日々が続く中、本日はいつもより早い時間に仕事が終わった。
今日は昼の時間が一年で一番短い日で、フロンドル領では星降祭と呼ばれるお祭りが行われる。
僕とジェラルド様は領都の催しに招待され、会場である教会に向かうため馬車に乗り込んだ。
馬車が出発してから少しして、隣に座るジェラルド様が心配そうに声をかける。
「寒くないか? もう少し着込んだほうがよかったような……」
「ジェラルド様に言われて厚着したから大丈夫です。それにこれ以上着たら腕が曲げられなくなります」
「それならいいが」
「すぐ僕に厚着させようとしてきますけど、そんなに身体弱くないですよ。風邪も滅多に引きませんし」
「心配なのもあるが、その、可愛くてつい」
「可愛い?」
僕が着ているのは焦げ茶のコートだ。そこまで可愛い印象があるとは思えない。
「もこもこしてて」
「もこもこ……」
ジェラルド様の目に僕はどう写っているのだろうか。本気で気になってきた。自分で言うのも悲しいが、僕は街中にいても馴染むくらい平凡な顔だ。
今度僕の顔を描いてもらおう。ジェラルド様に絵心があるといいけど。
馬車の窓に目を移すと外はすでに薄暗くなっていた。完全に暗くなったら祭りが始まる。そう思うと景色に反して気持ちは明るくなってくる。
昔の人もこうして夜の寂しさを紛らわせていたのだろうか。
「楽しみだな」
「はい、とても」
どちらからともなく重ねた手は、手袋をしているのに、直接触れたかのような熱があった。
星が降り注ぐように街に光が溢れている。星降祭の名に恥じない、幻想的な光景に感動して頬が緩んでいく。
「素晴らしい景色ですね」
「ああ、魔石で出来た灯りも見事だな。これを街灯に利用できたらいいが数時間しか持たないから……」
「ジェラルド様、今はそういうの忘れましょう」
満天の星も今は街の灯りに負けてひっそりと輝いている。冬の冷たさも忘れてしまいそうだ。
教会の広場では子供たちがくるくると踊っている。先ほど話をしたが、みんなこの後家でご馳走を食べるのだと楽しそうに話してくれた。
子供もいる催しにジェラルド様が招待されるようになったのはとても嬉しい。視察を頑張った甲斐があった。
肝心の子供たちはジェラルド様を怖がって近寄らなかったけど。わかるよ、僕も最初の頃怖かったから。
こんなに優しい人なのにねぇ、という気持ちを込めてジェラルド様の背中を撫でると「寒いのか? やはりもう一枚着た方が」と言われて、僕は思わず笑った。
ジェラルド様が街の代表者に呼ばれ、別行動をすることになった。
僕はなぜか女性たちに囲まれ、編み物の相談をされている。彼女たちにとって家計を支える冬の大事な仕事なので僕も真剣に答えた。
「ありがとうございました。ところで奥様」
「どうしたの?」
「辺境伯様はどのようなお方なのでしょうか?」
彼女たちの期待のこもった目。それだけで何を求められているのかわかる。学院時代を思い出す。恋愛話の熱量は貴族も平民も変わらないなぁ。
「優しい方だよ。さっきも『君はもう少し着込んだ方がいい』と心配してくれたし」
「待ってください。君、と呼ばれているのですか?」
「呼びかける時はだいたい君か名前だね」
僕の答えに彼女たちはキャーキャー騒ぎ出す。
どこに盛り上がる要素があったのかわからないけど、楽しそうだからいいか。
街を照らす灯りも、女性たちの明るさには負けているような気がした。
魔石の灯りがだんだん暗くなっていく。この灯りが完全に暗くなり長い夜が訪れたら、人々は家に戻り食卓を囲むのだろう。
祭りの終わりは少し寂しくて、でも楽しかった出来事を帳消しにしたくないからあえて言うことはない。
ジェラルド様が最後の挨拶をして催しが終わった。
「ノア、そろそろ」
「はい」
見送ってくれた領民たちに手を振り馬車に乗り込む。皆が笑顔で手を振り返してくれて、そこに恐怖の感情は感じられなかった。
馬車が走り出すとそこは完全に二人きりの世界だ。
「良い催しでした。みんな楽しそうで、こちらも元気をもらえました」
「そうだな。まさか参加できることになるとは思わなかった。祭りというのは不思議な魅力がある」
今までジェラルド様は報告を聞くだけで、参加したことはなかったそうだ。僕のスキルが役に立ったのかと思うと胸が熱くなる。
「領民たちも温かく受け入れてくれて楽しい話ができました」
「それはよかった」
ジェラルド様が僕の肩に手を添える。身体をジェラルド様の方に向けると、彼は覚悟を決めた顔で口を開いた。
「私が討伐遠征で留守の間、君に当主代理を任せたい。君なら領民たちの期待に応えられるはずだ」
「はい」
「もちろん去年も任せていたが改めてというか」
「わかってます。僕も領民たちとの交流を通じてより実感できましたから」
お母様が教えてくれた領主の伴侶としての心得が脳裏をよぎる。僕なりの方法で領民たちの笑顔を守っていきたい。まだ力不足かもしれないが、頑張っていこうと心に誓った。
「ノア」
ジェラルド様が僕の唇に口付ける。少しだけお酒の香りがした。
「ジェラルド様飲みました?」
「……誘われて一杯だけ」
「ほどほどにしてくださいね」
気まずそうに目を逸らされた。たまに見せるジェラルド様の子供っぽいところが可愛い。
なぜ僕が注意するのか。それは実家に泊まった時に遡る。
男同士での酒盛りで飲み過ぎたジェラルド様は、唐突に惚気話を延々と語り出したそうだ。お父様もシモン兄様も悪ノリして惚気まくり、マルク兄様は付き合ってられないと早々に抜け出した。
マルク兄様曰く、各々が語りたいことを一方的に話し続ける混沌とした空間だったそうだ。
女性も男性も関係なく、恋愛話が好きなのかもしれない。もちろん僕だって好きだ。
「ジェラルド様」
「なんだ?」
「僕のどこが可愛いのか教えてください」
「全部だ」
「もっと具体的にお願いします」
「詳しくと言われても……」
渋るジェラルド様にしつこくせがんだら唇を塞がれた。
僕はどうやって話を引き出そうかなと頭の中で作戦を立てながら、ジェラルド様の首に腕を回した。
あなたにおすすめの小説
田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます
ひと息
BL
突然の過労死。そして転生。
休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。
転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。
そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・
知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
神子の余分
朝山みどり
BL
ずっと自分をいじめていた男と一緒に異世界に召喚されたオオヤナギは、なんとか逃げ出した。
おまけながらも、それなりのチートがあるようで、冒険者として暮らしていく。
途中、長く中断致しましたが、完結できました。最後の部分を修正しております。よければ読み直してみて下さい。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。