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第四十八話 いらないスキル
春が来てジェラルド様は討伐遠征に行った。もう二回目なのに、気が気でない日々を送っている。これに関しては一生慣れることはないのだろう。
だからといって落ち込んでいる暇はない。ジェラルド様に任された領主代理の仕事を全うするため、頬を叩いて気合いを入れる。
「ノア様どうしたの?」
「痛くないのー?」
「ごめん、ごめん。大丈夫だよ」
子供たちに心配されてしまった。遊びの最中だったのに悪いことをしたな。
今日は領都にある教会と併設されている孤児院を視察することになっていた。
教会の視察が早めに終わったおかげで、孤児院の子供たちと遊ぶ時間が多めに取れたのは喜ばしい。
子供の反応は素直でかわいいから、体力面は大変だけどつい張り切って一緒に遊んでしまう。
「次はおいかけっこしようよ!」
「かくれんぼがいいな」
「ごめん、ちょっと休憩」
息が切れて木にもたれかかる。春の強い風が逆に心地いい。子供たちは元気に動き回っていて、無限の体力が羨ましくなった。
「あれ? ハンカチがない! ノア様からもらったものなのに……」
先ほどまで笑顔で走っていた女の子が、泣きそうな顔でハンカチを探している。
「泣かないで。さっき裏庭で草むしりしたから、そこに落ちてるかもしれない。僕が代わりに取ってくるよ。疲れてまだ遊べそうにないから」
女の子に優しく声をかけて裏庭に向かうと、護衛も一人ついてきてくれた。
「あった、あった」
井戸の近くに落ちていたハンカチを見つけてほっとする。幸いそこまで汚れていない。
雑草が生い茂った裏庭はお世辞にも綺麗とは言えない。手入れをする余裕もないのだろう。一先ず今回の視察で気付いた課題として、孤児院の老朽化と人員不足を挙げておこう。
再び子供たちがいる広場に戻ろうとしたら人影が見えた。
警戒する護衛を手で制し、蹲っている少年に声をかける。
「久しぶり。どうしてここにいるの?」
「ノア様……」
彼はロコの村をお忍びで視察した時に仲良くなった少年だ。すでに僕が辺境伯の伴侶だということは伝わっているようで、お忍びの時に使った偽名で呼ばれることはなかった。
「ご両親は? 一人?」
「放っておいてください。平民のことなんて気にかける暇ないんじゃないですか?」
やけに刺々しい態度だ。前に「兄ちゃん」と笑いかけてくれた時との違いに戸惑う。
「そんなことない。子供が一人でいたら気にするよ。ここはロコの村じゃないから余計に」
「心配いらないです。一人にしてください。どうせ俺のことそこまで覚えていないくせに……」
不貞腐れているというよりは自暴自棄に見える。エタン君に何があったのだろうか。とにかく話を聞かないことには始まらない。
「何言ってるの? 忘れるわけないじゃん。これは偶然だけど、盗まれたハンカチ今持ってるよ。ほら」
ポケットからハンカチを出してエタン君に見せる。エタン君は驚いた顔をして、その後すぐに僕を睨みつけた。
「平民のフリして嘘ついて、楽しかったですか? 普段食べないような粗末な飯も美味しそうに食べてましたね。お貴族様は演技力もあるんだなって思いました」
「何があったのか知らないけど、粗末だなんて絶対言っちゃだめだよ。平民だって嘘をついたのは悪かったけど、ナタンのご飯は本当に美味しかった。そこは嘘じゃない」
「父ちゃんの名前、覚えて……」
「僕はお貴族様だから腕のいい料理人の名前は覚えてるよ。そうしないと美味しいものを食べたい時に呼びつけられないからね」
「ごめんなさい、俺」
いたずらな感じで笑いかけると、エタン君は弱々しい声で謝った。そして腕で顔を隠し大声で泣き始めた。僕は彼が泣き止むまで背中を撫で続けた。
「落ち着いた?」
「はい。すみません」
「今だけ護衛がいない間は普段通りの話し方でいいよ」
護衛にハンカチを渡し女の子に届けてもらっているので少しの間完全に二人きりだ。丁寧な言葉遣いも大事だが、それを十歳くらいの子供に求めるのも酷だと思う。周りの目がない時だけはエタン君の言葉を聞きたかった。
「俺の名前も覚えてるなんて兄ちゃんすごいな」
「エタン君こそ、僕のこと覚えてくれてて嬉しかったよ」
「食堂の常連もみんな覚えてたよ。ノア様だって知った時の慌てっぷり見せてやりたかったぜ」
「すごいことになってそうだなぁ。そうそう、エタン君が料理人になったらご馳走してくれるって話も忘れてないよ」
「その話、なくなったんだ」
「えっ! なんで?」
エタン君の声が急に暗くなった。彼の悲壮な様子に、思わず身を乗り出してしまう。
「俺ちょっと前に十歳になってさ、今日教会でスキルの鑑定してもらったんだ」
「おめでとう。だから領都にいたんだね」
まさかスキルが調理系のものじゃなかったから夢を諦めたという話か? でもエタン君はそんなハンデも気にせず突き進みそうだけど。
「俺のスキル、火魔法だった」
「それは、かなり珍しいね」
「最初冗談かと思ったら大人たちが慌てだしてさ、耐えられなくて飛び出してきた」
平民から魔法系のスキルが出ることはとても珍しい。魔法系のスキルは希少なため、判明次第教会が国に報告することが義務となっている。魔力さえあれば小さな子供でも人を殺傷する力があるからだ。
「どうして飛び出してきたの?」
「父ちゃんも母ちゃんも、教会のやつらも、みんな料理人なんてやめて王都の学校に行けって言うんだよ。俺は父ちゃんみたいな料理人になりたいって言ったのに」
「それは……」
ナタンも本心ではエタン君の夢を応援したいはずだ。でもそれは難しい。魔法系のスキルを持つ者が王都の学校に通うことは法律で定められた義務だからだ。
「本当はわかってるよ……魔法系のスキルを持ったら魔法使いにならないといけないって。でもさ、そしたら今までの俺の努力って何だったの? 俺、こんなスキルいらなかった。選ばれた者にしか与えられない奇跡って言われても、そんなのちっとも嬉しくない。いやだ、いやだよ」
エタン君がまた泣き出した。無理もない。本来なら祝福されて終わるはずの儀式に残酷な現実を突きつけられたのだから。
エタン君の姿に十歳の時の僕が重なる。人の心を和ませるだけの実用性に乏しいスキルと鑑定されて、貴族として身を立てることが絶望的になった日。
世間的に見たらエタン君は恵まれていて、僕は役に立たないスキルだけど、どちらも望ましくないスキルによって人生が大きく変わったという点で共通している。
「エタン君、あのね」
語りかけようとした瞬間、女性の悲鳴が孤児院の方から聞こえた。周囲を見回して警戒する。護衛はまだこちらに来ていない。
「何、なにがあったの?」
「落ち着いて。とにかく状況を把握」
全て言い切る前に、何者かに口を塞がれた。全力で抵抗しても押さえつけられ、薬品を嗅がされたのか強烈な眠気に襲われる。
霞む視界で必死にエタン君を探すと、彼も同じように口を塞がれていた。
少しでも状況を把握したいのに思考がまとまらない。頭をよぎるのは少し前に団長と交わした会話だ。
「ノア様。私たちが討伐遠征に行っている間、絶対に警戒を怠らないでください。不躾なお願いではありますがどうか」
「もちろん気をつけるけど、いきなりどうしたの?」
「あー、いや。私事ではありますが、恋人がですね。『遠征終了後広場に集合したらすぐ解散しないように。守らなかったらあなたは一生後悔します』と言ってきまして。遠征中ならともかく遠征終了後というのが気になってしまって」
「恋人さんは予知のスキル持ちなの?」
「違いますが、似たようなものです。持ち主に似た性格の悪いスキルですよ」
団長が気まずそうに頭を掻く。前から気になっていたことを聞けるちょうどいい機会だ。
「違ってたら申し訳ないんだけど、団長の恋人って宝石商の人?」
「えっ! なっ、どこでそれを?」
「やっぱりかぁ。直接聞いたわけじゃないけどね、宝石商が会うたびに団長のこと嬉しそうに話すから雰囲気でなんとなく。ジョゼフも気付き始めてるよ」
「ジョゼフにもって……絶対わざとじゃねぇか! 許せねぇ! 帰ったらぶん殴ってやる!」
団長の中でジョゼフって鈍いキャラなんだな。とりあえず宝石商には後日謝っておこう。
違う。今はこんなことを思い返す時間ではない。この状況を打開する方法を考えないと。
「ガキと若い男か。ハズレだな。シスターでもいればマシだったのによ」
舌打ちとともに吐き捨てるような言葉が聞こえる。荒々しい男の声だ。
エタン君は無事だろうか。手を伸ばしたくても腕が動かせない。
勝手に瞼が閉じていく。徐々に身体の感覚もなくなっていって、僕の意識はそこで途絶えた。
だからといって落ち込んでいる暇はない。ジェラルド様に任された領主代理の仕事を全うするため、頬を叩いて気合いを入れる。
「ノア様どうしたの?」
「痛くないのー?」
「ごめん、ごめん。大丈夫だよ」
子供たちに心配されてしまった。遊びの最中だったのに悪いことをしたな。
今日は領都にある教会と併設されている孤児院を視察することになっていた。
教会の視察が早めに終わったおかげで、孤児院の子供たちと遊ぶ時間が多めに取れたのは喜ばしい。
子供の反応は素直でかわいいから、体力面は大変だけどつい張り切って一緒に遊んでしまう。
「次はおいかけっこしようよ!」
「かくれんぼがいいな」
「ごめん、ちょっと休憩」
息が切れて木にもたれかかる。春の強い風が逆に心地いい。子供たちは元気に動き回っていて、無限の体力が羨ましくなった。
「あれ? ハンカチがない! ノア様からもらったものなのに……」
先ほどまで笑顔で走っていた女の子が、泣きそうな顔でハンカチを探している。
「泣かないで。さっき裏庭で草むしりしたから、そこに落ちてるかもしれない。僕が代わりに取ってくるよ。疲れてまだ遊べそうにないから」
女の子に優しく声をかけて裏庭に向かうと、護衛も一人ついてきてくれた。
「あった、あった」
井戸の近くに落ちていたハンカチを見つけてほっとする。幸いそこまで汚れていない。
雑草が生い茂った裏庭はお世辞にも綺麗とは言えない。手入れをする余裕もないのだろう。一先ず今回の視察で気付いた課題として、孤児院の老朽化と人員不足を挙げておこう。
再び子供たちがいる広場に戻ろうとしたら人影が見えた。
警戒する護衛を手で制し、蹲っている少年に声をかける。
「久しぶり。どうしてここにいるの?」
「ノア様……」
彼はロコの村をお忍びで視察した時に仲良くなった少年だ。すでに僕が辺境伯の伴侶だということは伝わっているようで、お忍びの時に使った偽名で呼ばれることはなかった。
「ご両親は? 一人?」
「放っておいてください。平民のことなんて気にかける暇ないんじゃないですか?」
やけに刺々しい態度だ。前に「兄ちゃん」と笑いかけてくれた時との違いに戸惑う。
「そんなことない。子供が一人でいたら気にするよ。ここはロコの村じゃないから余計に」
「心配いらないです。一人にしてください。どうせ俺のことそこまで覚えていないくせに……」
不貞腐れているというよりは自暴自棄に見える。エタン君に何があったのだろうか。とにかく話を聞かないことには始まらない。
「何言ってるの? 忘れるわけないじゃん。これは偶然だけど、盗まれたハンカチ今持ってるよ。ほら」
ポケットからハンカチを出してエタン君に見せる。エタン君は驚いた顔をして、その後すぐに僕を睨みつけた。
「平民のフリして嘘ついて、楽しかったですか? 普段食べないような粗末な飯も美味しそうに食べてましたね。お貴族様は演技力もあるんだなって思いました」
「何があったのか知らないけど、粗末だなんて絶対言っちゃだめだよ。平民だって嘘をついたのは悪かったけど、ナタンのご飯は本当に美味しかった。そこは嘘じゃない」
「父ちゃんの名前、覚えて……」
「僕はお貴族様だから腕のいい料理人の名前は覚えてるよ。そうしないと美味しいものを食べたい時に呼びつけられないからね」
「ごめんなさい、俺」
いたずらな感じで笑いかけると、エタン君は弱々しい声で謝った。そして腕で顔を隠し大声で泣き始めた。僕は彼が泣き止むまで背中を撫で続けた。
「落ち着いた?」
「はい。すみません」
「今だけ護衛がいない間は普段通りの話し方でいいよ」
護衛にハンカチを渡し女の子に届けてもらっているので少しの間完全に二人きりだ。丁寧な言葉遣いも大事だが、それを十歳くらいの子供に求めるのも酷だと思う。周りの目がない時だけはエタン君の言葉を聞きたかった。
「俺の名前も覚えてるなんて兄ちゃんすごいな」
「エタン君こそ、僕のこと覚えてくれてて嬉しかったよ」
「食堂の常連もみんな覚えてたよ。ノア様だって知った時の慌てっぷり見せてやりたかったぜ」
「すごいことになってそうだなぁ。そうそう、エタン君が料理人になったらご馳走してくれるって話も忘れてないよ」
「その話、なくなったんだ」
「えっ! なんで?」
エタン君の声が急に暗くなった。彼の悲壮な様子に、思わず身を乗り出してしまう。
「俺ちょっと前に十歳になってさ、今日教会でスキルの鑑定してもらったんだ」
「おめでとう。だから領都にいたんだね」
まさかスキルが調理系のものじゃなかったから夢を諦めたという話か? でもエタン君はそんなハンデも気にせず突き進みそうだけど。
「俺のスキル、火魔法だった」
「それは、かなり珍しいね」
「最初冗談かと思ったら大人たちが慌てだしてさ、耐えられなくて飛び出してきた」
平民から魔法系のスキルが出ることはとても珍しい。魔法系のスキルは希少なため、判明次第教会が国に報告することが義務となっている。魔力さえあれば小さな子供でも人を殺傷する力があるからだ。
「どうして飛び出してきたの?」
「父ちゃんも母ちゃんも、教会のやつらも、みんな料理人なんてやめて王都の学校に行けって言うんだよ。俺は父ちゃんみたいな料理人になりたいって言ったのに」
「それは……」
ナタンも本心ではエタン君の夢を応援したいはずだ。でもそれは難しい。魔法系のスキルを持つ者が王都の学校に通うことは法律で定められた義務だからだ。
「本当はわかってるよ……魔法系のスキルを持ったら魔法使いにならないといけないって。でもさ、そしたら今までの俺の努力って何だったの? 俺、こんなスキルいらなかった。選ばれた者にしか与えられない奇跡って言われても、そんなのちっとも嬉しくない。いやだ、いやだよ」
エタン君がまた泣き出した。無理もない。本来なら祝福されて終わるはずの儀式に残酷な現実を突きつけられたのだから。
エタン君の姿に十歳の時の僕が重なる。人の心を和ませるだけの実用性に乏しいスキルと鑑定されて、貴族として身を立てることが絶望的になった日。
世間的に見たらエタン君は恵まれていて、僕は役に立たないスキルだけど、どちらも望ましくないスキルによって人生が大きく変わったという点で共通している。
「エタン君、あのね」
語りかけようとした瞬間、女性の悲鳴が孤児院の方から聞こえた。周囲を見回して警戒する。護衛はまだこちらに来ていない。
「何、なにがあったの?」
「落ち着いて。とにかく状況を把握」
全て言い切る前に、何者かに口を塞がれた。全力で抵抗しても押さえつけられ、薬品を嗅がされたのか強烈な眠気に襲われる。
霞む視界で必死にエタン君を探すと、彼も同じように口を塞がれていた。
少しでも状況を把握したいのに思考がまとまらない。頭をよぎるのは少し前に団長と交わした会話だ。
「ノア様。私たちが討伐遠征に行っている間、絶対に警戒を怠らないでください。不躾なお願いではありますがどうか」
「もちろん気をつけるけど、いきなりどうしたの?」
「あー、いや。私事ではありますが、恋人がですね。『遠征終了後広場に集合したらすぐ解散しないように。守らなかったらあなたは一生後悔します』と言ってきまして。遠征中ならともかく遠征終了後というのが気になってしまって」
「恋人さんは予知のスキル持ちなの?」
「違いますが、似たようなものです。持ち主に似た性格の悪いスキルですよ」
団長が気まずそうに頭を掻く。前から気になっていたことを聞けるちょうどいい機会だ。
「違ってたら申し訳ないんだけど、団長の恋人って宝石商の人?」
「えっ! なっ、どこでそれを?」
「やっぱりかぁ。直接聞いたわけじゃないけどね、宝石商が会うたびに団長のこと嬉しそうに話すから雰囲気でなんとなく。ジョゼフも気付き始めてるよ」
「ジョゼフにもって……絶対わざとじゃねぇか! 許せねぇ! 帰ったらぶん殴ってやる!」
団長の中でジョゼフって鈍いキャラなんだな。とりあえず宝石商には後日謝っておこう。
違う。今はこんなことを思い返す時間ではない。この状況を打開する方法を考えないと。
「ガキと若い男か。ハズレだな。シスターでもいればマシだったのによ」
舌打ちとともに吐き捨てるような言葉が聞こえる。荒々しい男の声だ。
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