35 / 71
奴隷編
反撃
しおりを挟む
「ここにも異常はない、か……水夫どもが持ち場から離れた訳じゃないんだね?」
「ええ、ここにはかなり多く見張りを配置してますから、妙な動きを見せれば一発でさ」
「そうかい……いや、変なことを聞きにきてすまなかったね。あんたも持ち場に戻ってくれて構わないよ」
「へい」
手下を戻したマルティナは、眉を寄せてため息を漏らした。
先程の手下が口にしていた内容は、もちろんマルティナとて理解している。
水夫達の人数は非常に多く、いくら人質を取っていたとしても安心はできない。
奇妙な動きを見せれば即座に粛清し、見せしめにする。
しかしそのためには、ここに多くの部下を配置せねばならない。
監視の目は厳しくするよう言い渡してある。
故に、水夫達が何か行動を起こせば気付かないはずはない。
「やっぱり船内の奴隷共が動いたのか……いや、それにしたって……」
部屋には見張りがいる。何かあっても、誰かがマルティナまでたどり着けるように、数人の者を配置しておいたのだ。
それが、全員倒れていた。
しかも、マルティナが現場にいくまでに、騒ぎになった形跡も、争った跡もなかった。
「それだけの手練れは船に乗っていなかったはず……それがどうして……?」
船にいる奴隷のうち、戦いを生業としている者達は全員足の健を切ってある。
まともに動けるはずはない。
それに子供を人質にしているのだ。
「……まさか、本当に幽霊? はっ、バカバカしい……」
とは言いつつも、マルティナはこの事態に胸騒ぎがして仕方ない。
何か得体の知れない存在が船内に潜んでいる。
「……まさか、あの『女』が……」
と、マルティナは先日海で拾った、ある一人の女性を思い浮かべた。
顔の半分が潰れた死に掛けの女。
引き上げたときは今にも死にそうだったのに、それが数日で目を覚ました。
あの異常な回復力に違和感を抱きつつも、あの時は手間もなく商品を仕入れられたとただ喜んだが、今にして考えれば奇妙な事が多すぎる女だった。
「……もう一度さっきの部屋に戻ってみるかい……」
と、マルティナが踵を返した瞬間――
[♪~~~……♪~~、♪~~~~……]
「歌……?」
どこからか、女性の美しい歌声が耳に届く。
しかし、この場にいる女性はマルティナだけ……
この船にいる他の女性は、全員が部屋に閉じ込められているはずだ。
「どこから……?」
と、マルティナが周囲を見渡したときだった。
「か、頭! 大変でさ~~っ!!」
突然、背後から手下の一人である男が、マルティナの元へと駆け寄ってきた。
「なんだい騒々しい」
振り向いた先には、よほど慌てていたのか、汗だくで呼吸を荒げる手下の姿があった。
「た、大変っす! 奴隷共が、奴隷共が!」
「落ち着きな! それで、何があったんだい?」
「っ! それが――奴隷共が部屋を抜け出して、攻めてきやがりました!!」
「なっ?!」
と、マルティナが手下の言葉に唖然となっていると、
「「うおおおおおおおおお――!!!」」
「「?!」」
マルティナの視線の先。船内へと続く扉が乱暴に開かれ、中から他種族と人の集団が雪崩れ込んできた。
ひと一人をすっぽりと覆う木の壁を持った者が数人。
その後ろからは、長い木の棒を手に持った者が何人もいる。
「いたぞ! 盗賊団の女首領だ!」
「壁役は前に出ろ! 槍持ちは隙間から牽制しつつ、相手を攻撃するんだ!」
「よし、一気に畳み掛けるぞ!!」
「「おおおおお――!!」」
「な、何がどうなって――ちょ?! 来るな来るな来るな!!」
「あぎゃ! お頭、何するんでさ! ――って、俺を置いて行かないでぇ!!」
マルティナは手下の一人を集団の前に蹴り飛ばすと、一目散に逃げ出す。
しかし、ここは狭い船の上。逃げ場などほとんどない。
「追え! あいつを捕まえれば、盗賊団は総崩れだ!!」
「「おう!」」
奇妙な連携を見せて、他種族と人の混成部隊はマルティナを追った。
その迫力は凄まじく、鬼気迫る勢いである。
「何で、何で人が『化け物』と手を組んで共闘してるんだい?!」
人は他種族を見下し、軽蔑している。
それが、なぜあのように息の合った行動をできているのか。
マルティナは水夫を監視してる手下どもを集めて、向かってくる奴隷共と対峙させた。
しかし、
「怯むな! 我らには『神のご加護』がある!!」
「おうよ!!」
「ああ、この感情の昂ぶり……負ける気がしない!!」
「な、なんだこいつら?! 妙に力が強ぇ!」
「おい! そこっ、一人で逃げるんじゃねぇよ!」
「くそっ、この化け物共が!」
相手の戦意や指揮は異常に高く、こちらはてんでバラバラな動き。
とてもではないが、全く戦いになっていないかった。
「くっ、このままじゃ、押し負ける……!」
「頭! どうすりゃいんですか?! 頭!!」
しかも、この状況でマルティナ一人に頼ろうとする無能ぶり。
確かに寄せ集めな集団ではあるのだが、少なくとも他種族や人が即席で協力しているよりは連携が取れるはずだった。
だが、相手側の動きは『統率が取れすぎていた』。
不仲な種族同士が組んでいるとは思えないほどだ。
「ちっ! あんたら! ガキ共の命が惜しくないのかい?! これだけの騒ぎを起こしておいて、只で済むと思ってんじゃないだろうね?!」
マルティナが叫ぶ。
このまま暴れれば、人質の命はないと。
だが、
「そんな脅しが効くと思うな!」
「ああ、既に俺達の子供は、貴様らの手から開放済みだ!」
「『あのお方』のお陰で、俺達は何も気にせず戦える!」
「おう! これまで散々いたぶられた借りを、ここで返させてもらうぜ!」
「なっ……?!」
マルティナは絶句した。
切り札と思っていた子供達が、既に奪い取られているという事実に。
だが、これが相手のハッタリである可能性は十分にあった。
「くっ、お前達! あたしが戻るまでこの場を死守するんだよ!」
「って、お頭! どこに行くんですか?!」
「俺達を見捨てるんですか?!」
「お頭! お頭!!」
背後から聞こえる手下の悲痛な声を無視して、マルティナは子供を押し込めている部屋へと走った。
何事かと作業の手を止めている水夫達を押しのけて、マルティナは船内に入ると、一目散に部屋を目指して通路を駆け抜けた。
「くそっ、くそっ、くそっ!!」
悪態が止まらず、歯をギリリと噛み締める。
「なんで、急に奴隷共が活気付いた……? なんであんなに緻密な連携が取れる……? ガキ共を奪い返した? いつ……?!」
疑問は尽きることなく湧いてくる。
そして、
[♪~~、♪~~、♪~~~……]
「それに、この胸をざわつかせる歌は、何処から、響いてるってんだい!!」
先程、奴隷達が押し寄せてきた少し前から聞こえ始めた謎の歌。
それは今も続いており、船の外だろうが中だろうが、それこそあの騒動の中にあってもハッキリと聞き取れてしまう。
[♪~、♪~~~~、……♪~~]
「ああ、さっきから耳障りなんだよ!! いい加減にしな!!」
とても美しく、心を浄化されそうな純白の旋律。
盗賊になる前、まだマルティナが、『普通の少女だった頃』を思い出させるような、無垢なる調《しら》べ。
「思い出させるな……『あんなもの』を思い出させるな……あたしは、あたしは……『私』は――っ!!」
ズキズキと痛む頭を押さえながら、マルティナは必死に通路を走った。
なぜか、その道中には誰もおらず、まるで導かれるように部屋へと到着する。
勢いよく扉を蹴破るように部屋へと入ったマルティナ。
すると、そこには……
「あんた……」
「……」
無言で佇み、銀の長髪を腰まで伸ばした、美しい女性の姿があった。
その出で立ちは『白いドレス』で全身を包み、淡い輝きを放つ羽衣を纏った幻想的な姿。
その女性の顔を、マルティナは知っている。
だが、彼女の顔は、『半分が醜く潰れた』、醜悪なものであるはずだった。
「なんなんだい、あんたは――」
マルティナは腰に挿した短剣を勢いよく引き抜くと、相手に向けて構えた。
だが、銀の女性は身じろぎひとつぜず、ただ立ち尽くしている。
余裕のないマルティナは、そんな相手に苛立ちを覚えながら、吼えた。
「一体なんだっていうんだよ! あんたは?!!」
「……」
しかし、彼女は答えない。
『静寂』が支配する空間の中、対峙した二人の女性。
……そんな中、いつの間にかあの心を揺さぶられる歌は、
すっかり止んでいたのだった……
「ええ、ここにはかなり多く見張りを配置してますから、妙な動きを見せれば一発でさ」
「そうかい……いや、変なことを聞きにきてすまなかったね。あんたも持ち場に戻ってくれて構わないよ」
「へい」
手下を戻したマルティナは、眉を寄せてため息を漏らした。
先程の手下が口にしていた内容は、もちろんマルティナとて理解している。
水夫達の人数は非常に多く、いくら人質を取っていたとしても安心はできない。
奇妙な動きを見せれば即座に粛清し、見せしめにする。
しかしそのためには、ここに多くの部下を配置せねばならない。
監視の目は厳しくするよう言い渡してある。
故に、水夫達が何か行動を起こせば気付かないはずはない。
「やっぱり船内の奴隷共が動いたのか……いや、それにしたって……」
部屋には見張りがいる。何かあっても、誰かがマルティナまでたどり着けるように、数人の者を配置しておいたのだ。
それが、全員倒れていた。
しかも、マルティナが現場にいくまでに、騒ぎになった形跡も、争った跡もなかった。
「それだけの手練れは船に乗っていなかったはず……それがどうして……?」
船にいる奴隷のうち、戦いを生業としている者達は全員足の健を切ってある。
まともに動けるはずはない。
それに子供を人質にしているのだ。
「……まさか、本当に幽霊? はっ、バカバカしい……」
とは言いつつも、マルティナはこの事態に胸騒ぎがして仕方ない。
何か得体の知れない存在が船内に潜んでいる。
「……まさか、あの『女』が……」
と、マルティナは先日海で拾った、ある一人の女性を思い浮かべた。
顔の半分が潰れた死に掛けの女。
引き上げたときは今にも死にそうだったのに、それが数日で目を覚ました。
あの異常な回復力に違和感を抱きつつも、あの時は手間もなく商品を仕入れられたとただ喜んだが、今にして考えれば奇妙な事が多すぎる女だった。
「……もう一度さっきの部屋に戻ってみるかい……」
と、マルティナが踵を返した瞬間――
[♪~~~……♪~~、♪~~~~……]
「歌……?」
どこからか、女性の美しい歌声が耳に届く。
しかし、この場にいる女性はマルティナだけ……
この船にいる他の女性は、全員が部屋に閉じ込められているはずだ。
「どこから……?」
と、マルティナが周囲を見渡したときだった。
「か、頭! 大変でさ~~っ!!」
突然、背後から手下の一人である男が、マルティナの元へと駆け寄ってきた。
「なんだい騒々しい」
振り向いた先には、よほど慌てていたのか、汗だくで呼吸を荒げる手下の姿があった。
「た、大変っす! 奴隷共が、奴隷共が!」
「落ち着きな! それで、何があったんだい?」
「っ! それが――奴隷共が部屋を抜け出して、攻めてきやがりました!!」
「なっ?!」
と、マルティナが手下の言葉に唖然となっていると、
「「うおおおおおおおおお――!!!」」
「「?!」」
マルティナの視線の先。船内へと続く扉が乱暴に開かれ、中から他種族と人の集団が雪崩れ込んできた。
ひと一人をすっぽりと覆う木の壁を持った者が数人。
その後ろからは、長い木の棒を手に持った者が何人もいる。
「いたぞ! 盗賊団の女首領だ!」
「壁役は前に出ろ! 槍持ちは隙間から牽制しつつ、相手を攻撃するんだ!」
「よし、一気に畳み掛けるぞ!!」
「「おおおおお――!!」」
「な、何がどうなって――ちょ?! 来るな来るな来るな!!」
「あぎゃ! お頭、何するんでさ! ――って、俺を置いて行かないでぇ!!」
マルティナは手下の一人を集団の前に蹴り飛ばすと、一目散に逃げ出す。
しかし、ここは狭い船の上。逃げ場などほとんどない。
「追え! あいつを捕まえれば、盗賊団は総崩れだ!!」
「「おう!」」
奇妙な連携を見せて、他種族と人の混成部隊はマルティナを追った。
その迫力は凄まじく、鬼気迫る勢いである。
「何で、何で人が『化け物』と手を組んで共闘してるんだい?!」
人は他種族を見下し、軽蔑している。
それが、なぜあのように息の合った行動をできているのか。
マルティナは水夫を監視してる手下どもを集めて、向かってくる奴隷共と対峙させた。
しかし、
「怯むな! 我らには『神のご加護』がある!!」
「おうよ!!」
「ああ、この感情の昂ぶり……負ける気がしない!!」
「な、なんだこいつら?! 妙に力が強ぇ!」
「おい! そこっ、一人で逃げるんじゃねぇよ!」
「くそっ、この化け物共が!」
相手の戦意や指揮は異常に高く、こちらはてんでバラバラな動き。
とてもではないが、全く戦いになっていないかった。
「くっ、このままじゃ、押し負ける……!」
「頭! どうすりゃいんですか?! 頭!!」
しかも、この状況でマルティナ一人に頼ろうとする無能ぶり。
確かに寄せ集めな集団ではあるのだが、少なくとも他種族や人が即席で協力しているよりは連携が取れるはずだった。
だが、相手側の動きは『統率が取れすぎていた』。
不仲な種族同士が組んでいるとは思えないほどだ。
「ちっ! あんたら! ガキ共の命が惜しくないのかい?! これだけの騒ぎを起こしておいて、只で済むと思ってんじゃないだろうね?!」
マルティナが叫ぶ。
このまま暴れれば、人質の命はないと。
だが、
「そんな脅しが効くと思うな!」
「ああ、既に俺達の子供は、貴様らの手から開放済みだ!」
「『あのお方』のお陰で、俺達は何も気にせず戦える!」
「おう! これまで散々いたぶられた借りを、ここで返させてもらうぜ!」
「なっ……?!」
マルティナは絶句した。
切り札と思っていた子供達が、既に奪い取られているという事実に。
だが、これが相手のハッタリである可能性は十分にあった。
「くっ、お前達! あたしが戻るまでこの場を死守するんだよ!」
「って、お頭! どこに行くんですか?!」
「俺達を見捨てるんですか?!」
「お頭! お頭!!」
背後から聞こえる手下の悲痛な声を無視して、マルティナは子供を押し込めている部屋へと走った。
何事かと作業の手を止めている水夫達を押しのけて、マルティナは船内に入ると、一目散に部屋を目指して通路を駆け抜けた。
「くそっ、くそっ、くそっ!!」
悪態が止まらず、歯をギリリと噛み締める。
「なんで、急に奴隷共が活気付いた……? なんであんなに緻密な連携が取れる……? ガキ共を奪い返した? いつ……?!」
疑問は尽きることなく湧いてくる。
そして、
[♪~~、♪~~、♪~~~……]
「それに、この胸をざわつかせる歌は、何処から、響いてるってんだい!!」
先程、奴隷達が押し寄せてきた少し前から聞こえ始めた謎の歌。
それは今も続いており、船の外だろうが中だろうが、それこそあの騒動の中にあってもハッキリと聞き取れてしまう。
[♪~、♪~~~~、……♪~~]
「ああ、さっきから耳障りなんだよ!! いい加減にしな!!」
とても美しく、心を浄化されそうな純白の旋律。
盗賊になる前、まだマルティナが、『普通の少女だった頃』を思い出させるような、無垢なる調《しら》べ。
「思い出させるな……『あんなもの』を思い出させるな……あたしは、あたしは……『私』は――っ!!」
ズキズキと痛む頭を押さえながら、マルティナは必死に通路を走った。
なぜか、その道中には誰もおらず、まるで導かれるように部屋へと到着する。
勢いよく扉を蹴破るように部屋へと入ったマルティナ。
すると、そこには……
「あんた……」
「……」
無言で佇み、銀の長髪を腰まで伸ばした、美しい女性の姿があった。
その出で立ちは『白いドレス』で全身を包み、淡い輝きを放つ羽衣を纏った幻想的な姿。
その女性の顔を、マルティナは知っている。
だが、彼女の顔は、『半分が醜く潰れた』、醜悪なものであるはずだった。
「なんなんだい、あんたは――」
マルティナは腰に挿した短剣を勢いよく引き抜くと、相手に向けて構えた。
だが、銀の女性は身じろぎひとつぜず、ただ立ち尽くしている。
余裕のないマルティナは、そんな相手に苛立ちを覚えながら、吼えた。
「一体なんだっていうんだよ! あんたは?!!」
「……」
しかし、彼女は答えない。
『静寂』が支配する空間の中、対峙した二人の女性。
……そんな中、いつの間にかあの心を揺さぶられる歌は、
すっかり止んでいたのだった……
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる