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第一部 異世界ものに出てくる賢者
93. 異世界415日目 国境の町サイレウムへ
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朝食を取ってから早々にラーマトの町を出発。町の外に出てからすぐに車に乗りこんで走っていく。他の地域よりも道が立派なのは国境につながっているせいだろうか?
7日ほどかかり、昼過ぎに国境の町サイレウムの近くまで到着。結局今回も全て拠点に宿泊となってしまった。トイレとかの穴は掘らないといけないけど、楽だし、快適なんだもんなあ。仕方がないよね。
サイレウムの町に近づいたところで車を収納してから街道を走っていく。門のところでは流石にチェック待ちの行列ができていた。
「やっぱり人が多いわね。」
「他の国に行く人もいるからね。しかもアルモニアとハクセンの二国の出入口だし。」
初めての町なので身分証明証のチェックを受けないといけないのが面倒なところだ。まあこれはしょうがないことなんだけど、行列が長いのがつらい。
1時間近くかかるかもしれないと思ったが、半分の60分ほどで通ることができた。天気がそれなりによかったからいいけど、これで雨だったらいやだったなあ。
ちなみにこっちでも傘やカッパは普通に使われているんだが、地球と形があまり変わらないのでそれ以外に進化できなかったんだろう。ただ付与魔法がつけられたものもあって、雨をはじくのでほぼ雨に濡れることがない。
簡単な案内を見ると、町の規模はオカニウムとかと変わらないくらいだが、それぞれの国の町が併設しているので三つ全部合わせたらかなりの規模になりそうだ。
国境となるところに結構高い壁が作られており、行き来するにはそれぞれの壁に作られた検問で検査を受けなければならないらしい。
まずは役場に行って冒険者滞在の登録を済ませてから資料を読んでいく。白兎や氷狼、毛牛、白熊、氷蜥蜴という感じで白や氷と名のついたものが結構いるようだ。まあ雪が積もるところだしね。ただ、このあたりは今までの魔獣も出没するみたい。
攻撃の仕方は今までの魔獣と大きな差は無さそうだが、同階位の魔獣でも今までより大型のものが多いみたいなので脅威度は高い。
「いったんこの町で、初めて見る魔獣に少しでも慣れてから行った方がいいかなあ?」
「そうねえ、国が変わると何かあったときに困る可能性もあるからこっちで試した方がいいかも。なにか必要なものがあるかもしれないしね。」
「それじゃあ、期間にもよるけど上階位の魔獣を一通り退治出来たらアルモニアに行く感じで考えようか。」
「わかったわ。それでいきましょう。」
そう決めたのはいいが、やはり日帰りエリアでは並階位までの魔獣しかいないようだ。もっと上位のレベルとなるとやはり遠征が必要か。
まあやろうと思ったら日帰りはできそうだけど、拠点と収納バッグがあると日帰りにこだわらなくてもいいんだよね。狩場から自分たちの足で30分ほど離れたらほとんど出なくなるし。ムライオカのような前線基地のようなところはあるようだが、それならばおそらく野営の方がいいだろう。
大体の目星をつけてから役場を後にする。ほんとは他の冒険者から生の声を聞きたかったんだが、さすがにこの時間は冒険者もいないので情報を得るのは厳しそうだ。
この後カサス商会に行って挨拶をしていく。受付に名刺を出すとすぐに部屋に通してくれて支店長を呼んでくれた。
「初めまして、ジュンイチと言います。こちらはジェニファーです。いつもお世話になっています。」
「初めまして、ヌレアウムという。こちらこそよろしく頼む。」
ちょっとぶっきらぼうな言い方だが、元々のしゃべり方のようで態度が悪いわけではない。冒険者と言っても良さそうな体格をしている。
「こちらが依頼のあった魔符核の残りの300個です。とりあえずこれで依頼分は納入となりますが、もし追加の依頼があってもおそらく他の国で納めることになることになると思います。」
「話は聞いている。魔符核については後で確認してもらうので、支払いをしておこう。追加依頼があった場合は他の国に納めてもらってかまわない。あとでどの町に支店があるのかと可能であれば納めてほしい町を記載したリストを渡すので確認してほしい。」
「わかりました。」
アルモニアでも大きな町には商店があるみたいなので店のことのほか、それぞれの町の情報なども確認していく。
「すみませんが、車の改造を行いたいのでどこかで工房を借りることができないでしょうか?」
「急がないのであればカサス商会の持っている工房を貸すことができるが、どうだ?今使っているので4日後から3日以内であれば特にお金は取らないぞ。」
「それはありがたいです。おそらく1日で終わると思いますのでその予定で使わせてもらっていいですか?」
「わかった。それでは4日後にこの店に工房の鍵を取りに来てくれ。工房にはだいたいの道具はおいているので自由に使ってかまわない。」
「ありがとうございます。」
このあとカサス商会だけでなく他のお店も見て回り、変わった食材やお酒などを仕入れていく。
夕方に役場に行って資料室のところで他の冒険者と情報交換をする。お酒は禁止だが、他の人たちも情報交換のために夕食前にここでくつろいでいるのですぐに情報交換できて楽だ。ただ時間がそれほどないので細かい話ができるわけでなく、簡単な情報交換だけだ。
宿はツインで800ドールの北の大地という宿にした。食事は別払いだが、宿のレベルはなかなかのところだった。ここはお風呂に入れるというのがいい。残念ながら温泉ではないし、大浴場というわけではないけどね。
夕食は宿に併設の食堂で食べることにしたが、今日はボルシチのようなものを食べる。このあと魔法の練習や魔符核作りをしてから眠りにつく。
魔符核はすでに規定数納入したが、まだ追加受注の可能性もあるので在庫で作っておいた方がいいと思ってやっている。今は気分転換にさらに効率を上げたものや他のものもいろいろと試しているけどね。拠点に使っている魔道具も改良をしており、いくつかは魔獣石をほとんど使わなくても稼働するようになってきている。
7日ほどかかり、昼過ぎに国境の町サイレウムの近くまで到着。結局今回も全て拠点に宿泊となってしまった。トイレとかの穴は掘らないといけないけど、楽だし、快適なんだもんなあ。仕方がないよね。
サイレウムの町に近づいたところで車を収納してから街道を走っていく。門のところでは流石にチェック待ちの行列ができていた。
「やっぱり人が多いわね。」
「他の国に行く人もいるからね。しかもアルモニアとハクセンの二国の出入口だし。」
初めての町なので身分証明証のチェックを受けないといけないのが面倒なところだ。まあこれはしょうがないことなんだけど、行列が長いのがつらい。
1時間近くかかるかもしれないと思ったが、半分の60分ほどで通ることができた。天気がそれなりによかったからいいけど、これで雨だったらいやだったなあ。
ちなみにこっちでも傘やカッパは普通に使われているんだが、地球と形があまり変わらないのでそれ以外に進化できなかったんだろう。ただ付与魔法がつけられたものもあって、雨をはじくのでほぼ雨に濡れることがない。
簡単な案内を見ると、町の規模はオカニウムとかと変わらないくらいだが、それぞれの国の町が併設しているので三つ全部合わせたらかなりの規模になりそうだ。
国境となるところに結構高い壁が作られており、行き来するにはそれぞれの壁に作られた検問で検査を受けなければならないらしい。
まずは役場に行って冒険者滞在の登録を済ませてから資料を読んでいく。白兎や氷狼、毛牛、白熊、氷蜥蜴という感じで白や氷と名のついたものが結構いるようだ。まあ雪が積もるところだしね。ただ、このあたりは今までの魔獣も出没するみたい。
攻撃の仕方は今までの魔獣と大きな差は無さそうだが、同階位の魔獣でも今までより大型のものが多いみたいなので脅威度は高い。
「いったんこの町で、初めて見る魔獣に少しでも慣れてから行った方がいいかなあ?」
「そうねえ、国が変わると何かあったときに困る可能性もあるからこっちで試した方がいいかも。なにか必要なものがあるかもしれないしね。」
「それじゃあ、期間にもよるけど上階位の魔獣を一通り退治出来たらアルモニアに行く感じで考えようか。」
「わかったわ。それでいきましょう。」
そう決めたのはいいが、やはり日帰りエリアでは並階位までの魔獣しかいないようだ。もっと上位のレベルとなるとやはり遠征が必要か。
まあやろうと思ったら日帰りはできそうだけど、拠点と収納バッグがあると日帰りにこだわらなくてもいいんだよね。狩場から自分たちの足で30分ほど離れたらほとんど出なくなるし。ムライオカのような前線基地のようなところはあるようだが、それならばおそらく野営の方がいいだろう。
大体の目星をつけてから役場を後にする。ほんとは他の冒険者から生の声を聞きたかったんだが、さすがにこの時間は冒険者もいないので情報を得るのは厳しそうだ。
この後カサス商会に行って挨拶をしていく。受付に名刺を出すとすぐに部屋に通してくれて支店長を呼んでくれた。
「初めまして、ジュンイチと言います。こちらはジェニファーです。いつもお世話になっています。」
「初めまして、ヌレアウムという。こちらこそよろしく頼む。」
ちょっとぶっきらぼうな言い方だが、元々のしゃべり方のようで態度が悪いわけではない。冒険者と言っても良さそうな体格をしている。
「こちらが依頼のあった魔符核の残りの300個です。とりあえずこれで依頼分は納入となりますが、もし追加の依頼があってもおそらく他の国で納めることになることになると思います。」
「話は聞いている。魔符核については後で確認してもらうので、支払いをしておこう。追加依頼があった場合は他の国に納めてもらってかまわない。あとでどの町に支店があるのかと可能であれば納めてほしい町を記載したリストを渡すので確認してほしい。」
「わかりました。」
アルモニアでも大きな町には商店があるみたいなので店のことのほか、それぞれの町の情報なども確認していく。
「すみませんが、車の改造を行いたいのでどこかで工房を借りることができないでしょうか?」
「急がないのであればカサス商会の持っている工房を貸すことができるが、どうだ?今使っているので4日後から3日以内であれば特にお金は取らないぞ。」
「それはありがたいです。おそらく1日で終わると思いますのでその予定で使わせてもらっていいですか?」
「わかった。それでは4日後にこの店に工房の鍵を取りに来てくれ。工房にはだいたいの道具はおいているので自由に使ってかまわない。」
「ありがとうございます。」
このあとカサス商会だけでなく他のお店も見て回り、変わった食材やお酒などを仕入れていく。
夕方に役場に行って資料室のところで他の冒険者と情報交換をする。お酒は禁止だが、他の人たちも情報交換のために夕食前にここでくつろいでいるのですぐに情報交換できて楽だ。ただ時間がそれほどないので細かい話ができるわけでなく、簡単な情報交換だけだ。
宿はツインで800ドールの北の大地という宿にした。食事は別払いだが、宿のレベルはなかなかのところだった。ここはお風呂に入れるというのがいい。残念ながら温泉ではないし、大浴場というわけではないけどね。
夕食は宿に併設の食堂で食べることにしたが、今日はボルシチのようなものを食べる。このあと魔法の練習や魔符核作りをしてから眠りにつく。
魔符核はすでに規定数納入したが、まだ追加受注の可能性もあるので在庫で作っておいた方がいいと思ってやっている。今は気分転換にさらに効率を上げたものや他のものもいろいろと試しているけどね。拠点に使っている魔道具も改良をしており、いくつかは魔獣石をほとんど使わなくても稼働するようになってきている。
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