傭兵から冒険者へ~自分を知るため世界を旅する~

アストレイ

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冒険者 Gクラス

対決ゴブリンキング

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 私たちはゴブリンキングたちがいる部屋の前の入り口まで行き、ゴブリンキングに仕掛ける。
部屋の中を見るとさっきと違いゴブリンたちの数が増えていた。
出入り口は見た限り私たちいるところしかない。ならなぜゴブリンたちが増えているのか。
その謎はすぐにわかった。ゴブリンキングの周りに魔法陣があってそこからゴブリンが湧き出てきていた。
こんなことは初めてでゴブリンキングにこのような能力があることはゴブリンの専門家からも聞いたことがなかった。ここにいるゴブリンキングはユニークと呼ばれる特殊な個体かもしれない。

「なんだあれ・・・」
「ゴブリンを召喚している」
「ゴブリンキングってそんな能力があるの?」
「ない。ユニーク個体と見ていいだろう」

グレンたちもゴブリンキングの召喚能力に困惑していた。
私もゴブリンキングの召喚は初めてだ。だが、私たちはゴブリンキングを倒さなければならい。
元々は私のミスからここまで来てしまったけど、このままだとゴブリンによる被害が増えていくこと間違いない。
なら、やることは変わらない。作戦通り速攻でゴブリンキングを倒す。

「作戦に変更はない。だが、私が速攻でゴブリンキングを倒せなかった時、火炎瓶をここに投げる。その時はすぐにここをふさいでさっきの小部屋に戻れ、私はこいつらとデスマッチをする」
「死ぬ気(か)!」
「死ぬ気はない。これはもしもの話だ。それに・・・」
「それに・・・、何?」
「いや、何でもない。要は速攻で倒せばいいだけの話だ。行くぞ」

そうして、私たちはゴブリンたちがいる部屋に入ろうとする。
そこでキルティに私が突撃するときにある言葉を言ってもらうようにお願いした。
キルティは最初は何言ってんの言われたが、気合を入れるためというとわかったと言ってグレンにお願いした。

私が出入り口に立った後、突撃態勢とを取る。
そうして、

「突っ込め!猪!!!」
「でやああああああ!!!!!!」

私はゴブリンの集団に突撃した。
突撃した後、すぐに強烈な光が部屋中を照らす。それによってゴブリンたちは目をやられて身動きが取れなくなった。しかし、この時、私も光をまともに見ないようにしていたために視界が一時的に制限を受けていた。だから気づかなかったたった1体だけ光によって目がつぶれていない奴いたなんて。
ゴブリン集団の間を抜けていかずジャンプで飛んでゴブリンキングとの間合いを一気に詰める。

「もらった!」

小太刀から光の刃を作り出してゴブリンキングに振るう。
ゴブリンキングに反応はない。私はこのままいけば倒せると思った。
しかし、

「なに!?」

ゴブリンキングは私の斬撃をすんでのところで避けた。
これは私も予想していなかった。速攻で倒せないのは予想していた。だが、よけられるとは思いもしなかった。

『クハハ、ワルカッタナ、オマエラノヨソウヲウラギッテシマッテ』

えっ!シヤベツタ!!!!!!
あり得ないゴブリンキングが喋った。それどころか魔物が喋ったなんて初めての事例じゃないか!
いかん!ゴブリンキングが喋ったことで頭が一瞬気がとられたすぐに火炎瓶を投げないと。
慌てて火炎瓶を入り口へ投げて速攻でゴブリンキングが倒せなかったを知らせた。



 出入り口でグレンたちは突撃するリィスを見届けた後、次の行動に移っていた。
クリスは弓をつがえ、グレンに松明で矢の先を燃やしてもらっていた。
キルティは魔法を唱えていつでも出入り口をふさげるようにしていた。
3人はリィスがうまくゴブリンキングを倒せることを期待していた。しかし、その期待は入り口のほうへ火炎瓶が投げられたことによって砕かれてしまった。
出入り口に火炎瓶がこちらへ投げ込まれた。それはリィスがゴブリンキングを倒すことに失敗したということ。
それが分かった3人はリィスに言われたことをやり始める。
グレンは一度前に出てクリスとキルティが下がるの待つ。
クリスは火矢を放ってゴブリンの1体を燃やす。
二人が下がった後、すぐにグレンも悔しい気持ちを押し殺しながらも自分の力ではどうにもならないことが分かっているために下がった。
少し前のグレンだったらすぐに助けに行くいこうとして無謀な突撃をしただろう。
しかし、自分の力のなさを知った今、すぐに足が前に出なかった。それどころか怖いと思って足が出なかった。
二度とこんなことが起こらないよう力をつけようとグレンは誓った
グレンが通路まで下がるとキルティは魔法で出入り口をふさいだ。
安全になった3人のできることはリィスが無事でいることをただ願うばかりだった。



 亜種のゴブリンキングを倒すことができなかった私は、誰が見ても絶体絶命と思うだろう。しかし、誰も見ていない状態ならすべてを出し切ればここを切り抜けてることができる。
さあ、行こうか。ここから魔法も銃も解禁だ。

リィスは生き残ることをあきらめていない。ここを切り抜けて生き残る気満々だ。
しかし、現状は絶体絶命、前にはゴブリンキングがいて、多種多様のゴブリンに包囲されている。上にジャンプするとアーチャーとマジシャンにより狙い撃たれる。よって上には逃げられない。さぁ、どうする。

 やれることはやるだけだ・作戦は続行中、火炎瓶と油を回り投げてここを火の海にして持久戦だ。はっきりいて悪手だが、こいつらを全滅させること前提にして動くならこうするしかない。
それに私が完全に絶体絶命状態になったとき、ドラゴン戦の時のように何かあるかもしれない。
これは完全に賭けだ。期待して何もないかもしれない。その時は私が死ぬだけだ。だけど、なぜか私は何か起こるのではないかとそんな予感がしている。

こうして私が動かないでいるとゴブリンキングが笑い出した。

『クカカ、ドウシタニンゲン。イマサラコワクナッテ、カラダガチヂミアガッテシマッタカ』

どうやら私が動ないのは恐怖のあまり動けないと思っていたようだ。
喋るだけの知能があるのに考えるのことはあほらしい。
だから私はゴブリンキングを鼻で笑い返した。

『何がおかしい』
「簡単なことさ。お前のバカさ加減につい笑ってしまっただけだ」
『ナニィ!』
「一度宣言しておく。私は生き残る。お前らを全滅だ!!!!!!」
『ヨクイッタ!ニンゲン!!!イマスグシネ!スグシネ!!!ホネマデクダケロ!!!!!!』

ゴブリンキングが怒り出したと同時に周りのゴブリンたちが一斉に私を攻撃してくる。
私はすぐに魔法を使い、部屋中に強烈な光を放った。
魔法を使った目つぶし、周りのゴブリンはまたもや光で目をやられた。ただし、ゴブリンキングだけは腕で目隠しして目を守った。
この隙をついてゴブリンキングに一発入れたいが、まずは、少しでも数を減らす。
火炎瓶と油の入った瓶を投げ、ゴブリンたち燃やす。
火のついた油である以上、水では火を消すことができない。それにこの油は発火性が強く、燃えだしたら消えにくい性質を持つ。ゴブリンにこの油の日を消せるとは思わない。
ここからはデスマッチ、互いに逃げ道などない、時間をかけるとこの部屋は火の海になり、この身を焼いていく。さらに時間をかけるとこの部屋からがなくなる。ここまでくれば部屋は超高温だここに冷たい水をかければが起きてこの部屋をつぶせる。まぁここまでやるのは完全にアウトだけど、それぐらいやる気でいかせもらう。
あとってなんだ?また頭に言葉がよぎった。こういうのは後だ。

さぁ、きやがれゴブリンども全滅せてやるよ!!!!!!
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