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第一章
相談員フランシス
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「ふぅ、終わった。ユーリ、お代わりもらえるかい?」
「はーい」
何とか雑談で場をつないで、寝そうになるコレットを起こし続けているところに相談客の相手をしていたフランシスが戻ってきた。
「ユーリ、私にもお代わり」
続いてアイリスが席に座り、だらしなく足を投げ出した。
「ふわぁ、フランシス~何聞かれた?」
コレットが欠伸をしながら尋ねた。他の相談員が何を聞かれているのかには興味があるらしい。
「ああ、今日は存在界の品物を入手できるか? とか、娯楽って何があるのか? というような質問ばかりだったな。いつもの質問といえばそれまでだが」
フランシスが苦笑いしながら答えた。
実はフランシスは「ケルークス」で一番多く相談客の相手をする魂霊の相談員だ。
移住者にとってネックになるのが、移住すると「同じような日常が未来永劫続く」ことである。
この状況をどれだけ楽しめるかが移住への適性を決めるのではないかと思う。
その意味では、娯楽のことを質問されるのは無理もない。
また、存在界の品物の入手に関しては相談員の中ではフランシスが圧倒的に詳しい。
彼のパートナーとなっている精霊が、存在界の品物に強い興味を持っていることが影響しているのだろう。
「さすがに存在界の品物の入手についての質問は多いから、アイリス、出張している精霊たちに情報提供するよう伝えた方がいいと思う」
毎回毎回同じ話をさせられるのはフランシスにとってもきついだろうから、アイリスにそう言ってみた。
「そうするわ。それにしても今日は食べ物とか飲み物の話が多かったわね。何これ?」
アイリスがいつの間にかユーリから受け取っていた麩菓子にかじりついていた。
食感が気になるのか、顔をしかめている。
「麩菓子ですよ。私がいたところの子供向けの菓子です」
「なるほど……私のいたところでは子供向けの菓子といえばグミだったな……」
フランシスが昔を思い出したのか、遠い目をした。
いつの間にかフランシスの手にも麩菓子が握られていた。
「……ふむ、これはヴァレリィが作るマナに近いな。彼女が興味を持ちそうだ」
麩菓子をかじったフランシスが興味深そうに手に残ったそれを観察している。
ちなみにヴァレリィというのが、存在界の品物に興味を持っている精霊の一体だ。
「アイリス、存在界のものをもう少しこちらに持ち込むことはできないのか? 移住者も必要としているし、ヴァレリィにせっつかれていてな……」
「私ももうちょっと色々と持ってきてほしいと思うけど、存在界に行ける精霊が多くないしね。溢壊が見えている連中を送り出すわけにはいかないし」
「さすがに無理はさせられないからな。何とかなってほしいものだが……」
フランシスにとって、存在界のもの、特にマンガ本とアニメの円盤が入ってこないのは死活問題なのだろう。
彼のパートナーの精霊がこれらの品物に興味を持っているのを知っているが、そもそもが彼の影響のはずだ。
というのも、フランシス本人から日本のマンガやアニメにハマっていたという話を聞いているからだ。
存在界に住んでいた時代には自宅とは別に、コレクション保管専用の一軒家を持っていたそうだ。
肝心の本人はベッドルームがひとつだけの小さな賃貸住宅に住んでいたらしいのだが。
「フランシス、こっちも存在界の食材が不足しているのだからね? 本とかディスクとかばっかり持ってこさせるわけにはいかないわよ」
ユーリが不満そうな目をアイリスに向けた。
フランシスをたしなめるふりをして、アイリスに苦情を言っているのだ。
私も存在界に出張している精霊たちから本やゲームを買っている立場なので、フランシスのことは言えない。
だから、苦笑しながら飲み物を飲むふりをするしかなかった。
「すみませーん! 以前相談に来た〇〇という者ですが、カフェは空いてますかぁ?」
入口の方から女性の声が聞こえてきた。相談客だ。
〇〇の部分は相談客の名前なのだが、私にも守秘義務があるため敢えて伏せさせていただいている。
「アイリス、この前ここで飲みたいって言っていた相談客じゃないか?」
「あ……そういえばそんなこと言っていたわね。ユーリ、行ってあげて」
フランシスに指摘されてアイリスが姿勢を正した。
どうやら今回の相談客は「ケルークス」のカフェを利用するらしい。
しかし、よく考えれば私のこの表現は変だ。
この施設は「精霊界移住相談所」が正式名称であり、カフェの店名が「ケルークス」だからだ。
「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ」
ユーリに案内されて入ってきたのは、年齢不詳に見える女性だ。
私は他人の外見から年齢を当てるのが得意ではないが、恐らく四十代後半から五十代半ばくらいだろうと思う。
ハイキングの服装をしているが、どこか地に足がついていないように見える。
「あ、フランシスさんですね。前回お話しした通り、今日は飲みに来ました!」
「ああ、存在界とちがってメニューは豊富ではないけど品質は保証する」
相談客へは前回フランシスが対応していたようで、彼女はフランシスの顔を覚えていた。
ユーリと厨房から出てきたブリスが丸テーブルに椅子を無理矢理五つ並べて、相談客を迎える席を作った。
「ちょっと狭いけど、今いる全員から話が聞けた方がいいでしょう?」
ユーリが胸を張りながら相談客を席に案内した。
本来四人用の丸テーブルなので少し狭いが、窮屈というほどでもない。
相談客の両隣にアイリスとフランシス、残った席に私とコレットが着いた。
「ようやく飲みに来ることができました! おススメは何ですか?」
相談客が興奮した様子でメニューを広げている。
「最初は飲み物からね? お酒が平気なら、当店一番人気のアンブロシア酒がおススメね」
ユーリがおススメといったアンブロシア酒は、もちろんカーリンのお手製だ。
「じゃあ、それで! 食べ物は……こっちのオリジナルのものってないですか?」
「うーん、うちにはマナしか置いていないのよね……ハードタイプとソフトタイプの二種類があるけど……」
「マナ、って何ですか? 何か魔法チックな気がします!」
相談客が目を輝かせながらユーリに尋ねた。
「ハードタイプは大きめの乾パン、といえば近いかな……ソフトタイプは蒸しパンみたいな感じだけど、ほんのりとした甘さしかないから、うちではディップをつけて食べてもらっているわ。ディップは……」
ユーリが料理の説明を始めた。
精霊界は料理のバリエーションに乏しいから、オリジナルのもの、と言われてユーリも内心困っていると思う。
「なるほど~、ディップで味を変えるんだぁ。それとこのアンブロシア酒っていうのは存在界に持って帰りたいくらいだし~」
相談客は楽しんでくれているようだが、ユーリは引きつった笑顔を見せている。
相談客が飲んでいるアンブロシア酒は三杯目だ。
アンブロシア酒は大量生産できないから、在庫が大きく減るのは都合が悪い。
一方、フランシスも苦笑している。
「何かあったのかい?」
「アーベルか。もうすぐわかる」
フランシスは答えを教えてくれなかった。
「あのー、ここって電波入るんですね!」
相談客が目を輝かせている。手にしているのはスマホだろうか。
「この建物の中なら大丈夫だね。ちょっと面白いものを紹介するよ」
そう言ってフランシスが立ち上がった。
「ここならこういうこともできる」
フランシスはノートパソコンを広げてみせた。
ちなみにこれは「精霊界移住相談所」の備品。
「存在界の情報は『ケルークス』にくれば見ることができる。動画だって!」
フランシスの声が興奮気味になってきた。
そう、「ケルークス」の店内では存在界の電波が入るので色々な情報を見ることができる。
ちなみに回線は存在界に出張している精霊が正規に契約しているので、問題はない……と思う。身分証明とかはどうしているか知らないのだが。
「存在界の情報が入らない、というのは精霊界の問題でもあるからね。少しでも改善しようと活動を続けているのさ。今のところはここに来ないとどうしようもないのだけど……」
フランシスが残念そうな顔をした。
「でも、ここだけでもネットがつながるなら全然違います~」
相談客の方はどうやら満足しているようだ。
フランシスは存在界では私よりかなり年上だった。
魂霊の割には新しいもの好きで、あまりいないタイプだと思う。
食べ物や酒には無頓着だったと本人が言っているが、それらに関しても現在の存在界の情報をよく知っていると思う。
「フランシスさん、こっちから存在界のお店とかに行くことはできるのですかぁ?」
「移住者は無理だね、残念だけど。精霊には行くことができる者がいる」
「残念です……そのあたりは改善の余地ありですね……」
結局相談者は二時間半ほど食事と酒を楽しんで帰っていった。
この相談客が精霊界に移住してくるかどうかはまだわからない。
一方で、フランシスの仕事ぶりを目の当たりにして改めて感心したことがある。
彼は相談客、すなわち移住候補者が移住に際して不安に感じていることや欲しいものといった情報を引き出すのが上手なのだ。
アイリスなどは、厄介な問題を持ち込んでと露骨に嫌そうな顔をしているが、精霊界の方でも対応が必要なのかもしれない。
「さて、今日はちょっと長くなってしまったな。お先に失礼するよ」
そう言ってフランシスが「ケルークス」を出ていった。
ユーリが彼の席に置かれていたタイマーを回収していったが、表示は四四時間と少しだった。
ということは、出勤してから六時間弱で出ていったのか……
時間の感覚が緩く、のんびりした性質の者が多い精霊界では、彼のようなタイプは異質なのだと思う。
「はーい」
何とか雑談で場をつないで、寝そうになるコレットを起こし続けているところに相談客の相手をしていたフランシスが戻ってきた。
「ユーリ、私にもお代わり」
続いてアイリスが席に座り、だらしなく足を投げ出した。
「ふわぁ、フランシス~何聞かれた?」
コレットが欠伸をしながら尋ねた。他の相談員が何を聞かれているのかには興味があるらしい。
「ああ、今日は存在界の品物を入手できるか? とか、娯楽って何があるのか? というような質問ばかりだったな。いつもの質問といえばそれまでだが」
フランシスが苦笑いしながら答えた。
実はフランシスは「ケルークス」で一番多く相談客の相手をする魂霊の相談員だ。
移住者にとってネックになるのが、移住すると「同じような日常が未来永劫続く」ことである。
この状況をどれだけ楽しめるかが移住への適性を決めるのではないかと思う。
その意味では、娯楽のことを質問されるのは無理もない。
また、存在界の品物の入手に関しては相談員の中ではフランシスが圧倒的に詳しい。
彼のパートナーとなっている精霊が、存在界の品物に強い興味を持っていることが影響しているのだろう。
「さすがに存在界の品物の入手についての質問は多いから、アイリス、出張している精霊たちに情報提供するよう伝えた方がいいと思う」
毎回毎回同じ話をさせられるのはフランシスにとってもきついだろうから、アイリスにそう言ってみた。
「そうするわ。それにしても今日は食べ物とか飲み物の話が多かったわね。何これ?」
アイリスがいつの間にかユーリから受け取っていた麩菓子にかじりついていた。
食感が気になるのか、顔をしかめている。
「麩菓子ですよ。私がいたところの子供向けの菓子です」
「なるほど……私のいたところでは子供向けの菓子といえばグミだったな……」
フランシスが昔を思い出したのか、遠い目をした。
いつの間にかフランシスの手にも麩菓子が握られていた。
「……ふむ、これはヴァレリィが作るマナに近いな。彼女が興味を持ちそうだ」
麩菓子をかじったフランシスが興味深そうに手に残ったそれを観察している。
ちなみにヴァレリィというのが、存在界の品物に興味を持っている精霊の一体だ。
「アイリス、存在界のものをもう少しこちらに持ち込むことはできないのか? 移住者も必要としているし、ヴァレリィにせっつかれていてな……」
「私ももうちょっと色々と持ってきてほしいと思うけど、存在界に行ける精霊が多くないしね。溢壊が見えている連中を送り出すわけにはいかないし」
「さすがに無理はさせられないからな。何とかなってほしいものだが……」
フランシスにとって、存在界のもの、特にマンガ本とアニメの円盤が入ってこないのは死活問題なのだろう。
彼のパートナーの精霊がこれらの品物に興味を持っているのを知っているが、そもそもが彼の影響のはずだ。
というのも、フランシス本人から日本のマンガやアニメにハマっていたという話を聞いているからだ。
存在界に住んでいた時代には自宅とは別に、コレクション保管専用の一軒家を持っていたそうだ。
肝心の本人はベッドルームがひとつだけの小さな賃貸住宅に住んでいたらしいのだが。
「フランシス、こっちも存在界の食材が不足しているのだからね? 本とかディスクとかばっかり持ってこさせるわけにはいかないわよ」
ユーリが不満そうな目をアイリスに向けた。
フランシスをたしなめるふりをして、アイリスに苦情を言っているのだ。
私も存在界に出張している精霊たちから本やゲームを買っている立場なので、フランシスのことは言えない。
だから、苦笑しながら飲み物を飲むふりをするしかなかった。
「すみませーん! 以前相談に来た〇〇という者ですが、カフェは空いてますかぁ?」
入口の方から女性の声が聞こえてきた。相談客だ。
〇〇の部分は相談客の名前なのだが、私にも守秘義務があるため敢えて伏せさせていただいている。
「アイリス、この前ここで飲みたいって言っていた相談客じゃないか?」
「あ……そういえばそんなこと言っていたわね。ユーリ、行ってあげて」
フランシスに指摘されてアイリスが姿勢を正した。
どうやら今回の相談客は「ケルークス」のカフェを利用するらしい。
しかし、よく考えれば私のこの表現は変だ。
この施設は「精霊界移住相談所」が正式名称であり、カフェの店名が「ケルークス」だからだ。
「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ」
ユーリに案内されて入ってきたのは、年齢不詳に見える女性だ。
私は他人の外見から年齢を当てるのが得意ではないが、恐らく四十代後半から五十代半ばくらいだろうと思う。
ハイキングの服装をしているが、どこか地に足がついていないように見える。
「あ、フランシスさんですね。前回お話しした通り、今日は飲みに来ました!」
「ああ、存在界とちがってメニューは豊富ではないけど品質は保証する」
相談客へは前回フランシスが対応していたようで、彼女はフランシスの顔を覚えていた。
ユーリと厨房から出てきたブリスが丸テーブルに椅子を無理矢理五つ並べて、相談客を迎える席を作った。
「ちょっと狭いけど、今いる全員から話が聞けた方がいいでしょう?」
ユーリが胸を張りながら相談客を席に案内した。
本来四人用の丸テーブルなので少し狭いが、窮屈というほどでもない。
相談客の両隣にアイリスとフランシス、残った席に私とコレットが着いた。
「ようやく飲みに来ることができました! おススメは何ですか?」
相談客が興奮した様子でメニューを広げている。
「最初は飲み物からね? お酒が平気なら、当店一番人気のアンブロシア酒がおススメね」
ユーリがおススメといったアンブロシア酒は、もちろんカーリンのお手製だ。
「じゃあ、それで! 食べ物は……こっちのオリジナルのものってないですか?」
「うーん、うちにはマナしか置いていないのよね……ハードタイプとソフトタイプの二種類があるけど……」
「マナ、って何ですか? 何か魔法チックな気がします!」
相談客が目を輝かせながらユーリに尋ねた。
「ハードタイプは大きめの乾パン、といえば近いかな……ソフトタイプは蒸しパンみたいな感じだけど、ほんのりとした甘さしかないから、うちではディップをつけて食べてもらっているわ。ディップは……」
ユーリが料理の説明を始めた。
精霊界は料理のバリエーションに乏しいから、オリジナルのもの、と言われてユーリも内心困っていると思う。
「なるほど~、ディップで味を変えるんだぁ。それとこのアンブロシア酒っていうのは存在界に持って帰りたいくらいだし~」
相談客は楽しんでくれているようだが、ユーリは引きつった笑顔を見せている。
相談客が飲んでいるアンブロシア酒は三杯目だ。
アンブロシア酒は大量生産できないから、在庫が大きく減るのは都合が悪い。
一方、フランシスも苦笑している。
「何かあったのかい?」
「アーベルか。もうすぐわかる」
フランシスは答えを教えてくれなかった。
「あのー、ここって電波入るんですね!」
相談客が目を輝かせている。手にしているのはスマホだろうか。
「この建物の中なら大丈夫だね。ちょっと面白いものを紹介するよ」
そう言ってフランシスが立ち上がった。
「ここならこういうこともできる」
フランシスはノートパソコンを広げてみせた。
ちなみにこれは「精霊界移住相談所」の備品。
「存在界の情報は『ケルークス』にくれば見ることができる。動画だって!」
フランシスの声が興奮気味になってきた。
そう、「ケルークス」の店内では存在界の電波が入るので色々な情報を見ることができる。
ちなみに回線は存在界に出張している精霊が正規に契約しているので、問題はない……と思う。身分証明とかはどうしているか知らないのだが。
「存在界の情報が入らない、というのは精霊界の問題でもあるからね。少しでも改善しようと活動を続けているのさ。今のところはここに来ないとどうしようもないのだけど……」
フランシスが残念そうな顔をした。
「でも、ここだけでもネットがつながるなら全然違います~」
相談客の方はどうやら満足しているようだ。
フランシスは存在界では私よりかなり年上だった。
魂霊の割には新しいもの好きで、あまりいないタイプだと思う。
食べ物や酒には無頓着だったと本人が言っているが、それらに関しても現在の存在界の情報をよく知っていると思う。
「フランシスさん、こっちから存在界のお店とかに行くことはできるのですかぁ?」
「移住者は無理だね、残念だけど。精霊には行くことができる者がいる」
「残念です……そのあたりは改善の余地ありですね……」
結局相談者は二時間半ほど食事と酒を楽しんで帰っていった。
この相談客が精霊界に移住してくるかどうかはまだわからない。
一方で、フランシスの仕事ぶりを目の当たりにして改めて感心したことがある。
彼は相談客、すなわち移住候補者が移住に際して不安に感じていることや欲しいものといった情報を引き出すのが上手なのだ。
アイリスなどは、厄介な問題を持ち込んでと露骨に嫌そうな顔をしているが、精霊界の方でも対応が必要なのかもしれない。
「さて、今日はちょっと長くなってしまったな。お先に失礼するよ」
そう言ってフランシスが「ケルークス」を出ていった。
ユーリが彼の席に置かれていたタイマーを回収していったが、表示は四四時間と少しだった。
ということは、出勤してから六時間弱で出ていったのか……
時間の感覚が緩く、のんびりした性質の者が多い精霊界では、彼のようなタイプは異質なのだと思う。
応援ありがとうございます!
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