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第八章
アイリスの休み方を考えよう
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「アイリス、お節介かもしれないけど休み方をもうちょっと考えたら? 今までは休みがあまり無かったから仕方ないかもしれないけど……」
ユーリの一声で、アイリスには休み方を考えてもらうことになった。
「アーベル、ただいま。何しているの?」
リビングにメラニーが戻ってきて、私の左隣に腰掛けた。突進してこなかったのは、他のメンバーが近くにいて危なかったからだろう。
「アイリスに休み方を考えてもらっているのだけど……」
私の代わりにユーリが一通り状況を説明してくれた。
「私やカーリンなんかは、司っている相手と一緒に過ごすことも多いけど……」
話を聞いたメラニーがそう言って言葉に詰まった。
「私もそうだよー」
オリヴィアが口を挟んできたが、実は何の解決にもなっていない。
「司っているもの、か……私の場合は数が多いから難しいところがあるわね……」
アイリスのこの言葉が答えだ。
彼女は生命を司る水属性の精霊ナイアスだ。
メイヴやヘスティアのように一体だけ、という種類ではないが数が非常に少ない。全部で三〇体くらいのはずだ。
精霊界と存在界に存在する生命のすべてが、この約三〇体のいずれかと紐づいている。
特定の生命についてナイアスの誰が司っているかの情報は公にされていない。
ごく一部の精霊がその情報を知るのみだ。
だが、アイリスとの契約の関係で、私の生命はアイリスが司っていないことを知らされている。
明文化はされていないが、ナイアスは司っている生命を公平に扱う義務を負っている。そのため、自らが司っている生命と契約を結ぶことは禁じられているのだそうだ。
私と契約出来たのは、私の生命を司っているのが他のナイアスであるという事情もある。
「それよね。ニーナみたいに司っているものと近しい者のそばにいる、という方法もあるけど……」
水属性の精霊ウンディーネであるニーナが司るのは水そのものだ。
彼女はリビングにいない場合、風呂場や台所など水に関連した場所に居ることが多い。
もっとも、彼女には服作りという趣味があるので、暇を持て余すようなことはないと思う。
「だったら仕事をしていないときはずっとアーベルにくっついていればいいけど、そうも行かないわよねぇ……」
アイリスが苦笑した。周囲からアイリスに冷たい視線が向けられる。
これもツッコんでほしいんだよな、多分。
「アイリス、それは契約を結んでいる全員の権利です。ですが、アーベル様の意向に逆らうのは厳禁です」
ニーナが厳しく言い放った。そこまで気を遣わなくてよいのだが。
「ニーナもだけど、私がリビングにいる間は構わない。でも、それだけだと解決にはならないかもしれないね」
私とアイリスが「ケルークス」に出勤する時間が被ることが多いとはいえ、私もそれ以外の用事で外出することはある。
「いざとなったら、カーリンとリーゼの泉の中でふよふよ漂っているわよ。ナイアスらしいでしょ?」
アイリスのいう「ナイアスらしい」という感覚がよくわからないのだが、どうやらそういうものらしい。
「ちょっと待って、それじゃ足りないわよ。カーリンはお酒造るし、リーゼはゲームをするもの。それに目の前の泉は潜れるほど深くないわよ」
ユーリがツッコんできた。何となく彼女の言いたいことはわからないでもない。
「でも、オリヴィアやメラニーのやっていることも私とあまり変わらないんじゃないの?」
アイリスが怪訝な顔をしながら尋ねた。
「オリヴィアはお酒の情報集めをするし、メラニーはいろんな遊びを考えているのよ。私も存在界の雑誌を読むくらいはしているし……」
ユーリの言葉は事実だ。
もっとも、雑誌の件についてはフランシスあたりの要望で「ケルークス」に入れたのかと思っていたのだが、ユーリ自身の趣味もあったようだ。
「ケルークス」には女性向けの雑誌もあるが彼女の場合、グルメ雑誌を見ていることが多い。
「……何となく理解したわ。でも、いきなり考えろと言われても……」
アイリスが困惑した表情で私の方に目をやった。助けてくれ、ということか。
確かにアイリスもこれでは困るだろう。まさか精霊がこの手の問題で悩むことになるとは思わなかったが……
「確かに今すぐ決めろと言われても困るよな……これから空いた時間ができるのだし、その中で考えていけばいいんじゃないか? 必要に迫られれば何か思いつくかもしれないし……」
私の言葉も歯切れが悪いが、暇を持て余すという経験がほとんどないのでこう答えるしかできない。
まさか精霊界に移住して五〇年後に仕事一筋の人が引退したときに抱えるような悩みに直面することになろうとは考えもしなかったが……
それも私自身ではなく、パートナーが抱える問題だからなおさらだ。
私も人間時代から多趣味とは言えなかったが、存在界にいるときから今のような暮らしをするのが目標だった。
それを実現できた今は、現在の状態を未来永劫続けることを目指している。
アイリスにも近いうちに何かすることを見つけられればいい、そのくらいのスタンスが望ましいのかもしれない。
精霊には時間が無限にあるのだから、ゆっくり考えればいいと思う。
アイリスは今まで生物を造ったり、相談所の所長として相談への対応、各種関係者との調整など忙しく働いていた。
生物を造っていた時期はともかく、相談所の業務については「人間と比較したら大したレベルじゃない」と本人は言うけど、精霊としては明らかに働きすぎだった。
「そうよね。アーベルの言う通りじっくり考えればいいわよねー」
アイリスが私にしなだれかかってきた。このくらいは許容してもいいだろう。
「じゃ、私も」
今度はメラニーが左腕に抱きついたまま体重をかけてくる。といっても精霊のそれなので軽いのだけど。
「むぅ、今日のところは仕方ないか……私、お茶の準備してくるね」
「わたくしはマナを準備いたします」
ユーリがジト目をアイリスに向けた後キッチンへと向かうと、それまでほぼ無言だったニーナが後に続いた。
「うーん、あんまりムズかしく考えないでいいんじゃないかなー。私だって、お酒の情報調べるようになったのアーベルと契約してからだよー」
ユーリの姿が見えなくなったのを確かめてから、オリヴィアが雑誌を閉じた。
「そうなのか? いつもグラネトエールを楽しみにしているイメージだったけど?」
オリヴィアの言葉が意外だったので、思わず聞いてしまった。
「アーベル、ひどいなー。それじゃ私がいつもグラネトエールを欲しがっているみたいじゃないかー。間違っていないけどさぁ」
オリヴィアが悪びれることなく文句を言った。彼女の文句は陽性で嫌味がない。もしかしたら、文句のつもりが無いのかもしれない。
「うちに来たときは大抵飲んでいた気がしたが……」
「はい、アーベル様の認識に間違いはないかと」
キッチンからニーナも私の見解に賛同してくれた。
「まあ、そうだけどさ。アーベルのところと、『ケルークス』のとを飲んでみたら違うから面白いなーと思ったんだよね。カーリンと違って私はグラネトエールと日本酒の情報しか集めないけどね」
言われてみればカーリンもお酒の情報集めはやっている。もっとも、カーリンの場合は自分の酒造りの参考にする目的のようだが。
「精霊界に日本酒はないけどさー、雑誌で見てみるといろいろ種類があって面白いなーとは思うよ。これなんかさ……」
オリヴィアが雑誌を開いて日本酒の説明を始めた。
「へぇ、色々あるのね。精霊界は飲み物や食べ物のバリエーションが少ないから、こういうのは新鮮よね」
オリヴィアの説明に、アイリスが感心したようにうなずいている。
「でしょでしょ? でも『ケルークス』にあまり色々入れちゃうと上がうるさいんでしょ?」
「そうなのよねー。上の言うこともわかるけどね。ユーリ、『ケルークス』の商品は時々入れ替えるわよね? その時を狙ってみるのもいいかもね」
「日本酒がウケるかはわからないけど、スポットで入れるのはアリかも。存在界に出張しているメンバーから推薦があればすぐに入れられるけど……」
キッチンからユーリも会話に加わって「ケルークス」に日本酒を入れるにはどうしたらいいか? とやいやいやり出した。
アイリスはオリヴィアとユーリのやり取りを聞きながら、質問をしたりアドバイスを入れたりしている。
他のパートナーとは上手くやれそうだし、アイリスは話をするのが結構好きなのではないかと思った。
「ケルークス」の店内でだらしなくしているときも、なにかと会話には割り込んできたよな。
もしかしたらここにアイリスが休みのときにすることのヒントがあるのかもしれない。
「アーベルさん、戻りました」「私もです」
私がアイリスたちのやり取りを見守っていると、外にいたカーリンとリーゼがリビングに入ってきた。
泉での休憩時間は終わりにしたようだ。
「あ、戻りましたね。お茶にしましょう」
ニーナがキッチンからマナの入った籠を持って出てきた。
「こっちも準備できたわ」
ユーリはお茶のセットを持ってニーナの後に続いていた。
「あ、お茶ですか。私も手伝います」
カーリンが手際よくユーリの持つトレイからカップを取ってテーブルへと並べていく。
「オリヴィアの持っている本は何の雑誌ですか?」
リーゼはオリヴィアの雑誌が気になるようだ。
オリヴィアが「ケルークス」に日本酒を入れられないか相談している、と答えるとカーリンが身を乗り出してきた。
「日本酒って、アーベルさんやユーリがこっちに来る前にいた世界のお酒ですよね? どんなお酒なのですか?」
お酒となるとカーリンの食いつきがよい。
彼女の場合は自分が造るときの参考にするためだ。
そのため、材料や製法を根掘り葉掘り私とユーリに尋ねてきた。
私やユーリはそれほど日本酒に詳しい訳ではないので、時折回答に詰まって宿題にさせてもらった。
その点は後で「ケルークス」に行ったときに調べることにする。「ケルークス」なら存在界のネットにつながる環境があるからだ。
「カーリンのお酒造りにかける情熱は凄いわねぇ。私も何か探してみることにするわ」
お茶を飲んでいる最中にアイリスがつぶやいた。
時間はいくらでもあるから、今はそれでいいのだろう。
ユーリの一声で、アイリスには休み方を考えてもらうことになった。
「アーベル、ただいま。何しているの?」
リビングにメラニーが戻ってきて、私の左隣に腰掛けた。突進してこなかったのは、他のメンバーが近くにいて危なかったからだろう。
「アイリスに休み方を考えてもらっているのだけど……」
私の代わりにユーリが一通り状況を説明してくれた。
「私やカーリンなんかは、司っている相手と一緒に過ごすことも多いけど……」
話を聞いたメラニーがそう言って言葉に詰まった。
「私もそうだよー」
オリヴィアが口を挟んできたが、実は何の解決にもなっていない。
「司っているもの、か……私の場合は数が多いから難しいところがあるわね……」
アイリスのこの言葉が答えだ。
彼女は生命を司る水属性の精霊ナイアスだ。
メイヴやヘスティアのように一体だけ、という種類ではないが数が非常に少ない。全部で三〇体くらいのはずだ。
精霊界と存在界に存在する生命のすべてが、この約三〇体のいずれかと紐づいている。
特定の生命についてナイアスの誰が司っているかの情報は公にされていない。
ごく一部の精霊がその情報を知るのみだ。
だが、アイリスとの契約の関係で、私の生命はアイリスが司っていないことを知らされている。
明文化はされていないが、ナイアスは司っている生命を公平に扱う義務を負っている。そのため、自らが司っている生命と契約を結ぶことは禁じられているのだそうだ。
私と契約出来たのは、私の生命を司っているのが他のナイアスであるという事情もある。
「それよね。ニーナみたいに司っているものと近しい者のそばにいる、という方法もあるけど……」
水属性の精霊ウンディーネであるニーナが司るのは水そのものだ。
彼女はリビングにいない場合、風呂場や台所など水に関連した場所に居ることが多い。
もっとも、彼女には服作りという趣味があるので、暇を持て余すようなことはないと思う。
「だったら仕事をしていないときはずっとアーベルにくっついていればいいけど、そうも行かないわよねぇ……」
アイリスが苦笑した。周囲からアイリスに冷たい視線が向けられる。
これもツッコんでほしいんだよな、多分。
「アイリス、それは契約を結んでいる全員の権利です。ですが、アーベル様の意向に逆らうのは厳禁です」
ニーナが厳しく言い放った。そこまで気を遣わなくてよいのだが。
「ニーナもだけど、私がリビングにいる間は構わない。でも、それだけだと解決にはならないかもしれないね」
私とアイリスが「ケルークス」に出勤する時間が被ることが多いとはいえ、私もそれ以外の用事で外出することはある。
「いざとなったら、カーリンとリーゼの泉の中でふよふよ漂っているわよ。ナイアスらしいでしょ?」
アイリスのいう「ナイアスらしい」という感覚がよくわからないのだが、どうやらそういうものらしい。
「ちょっと待って、それじゃ足りないわよ。カーリンはお酒造るし、リーゼはゲームをするもの。それに目の前の泉は潜れるほど深くないわよ」
ユーリがツッコんできた。何となく彼女の言いたいことはわからないでもない。
「でも、オリヴィアやメラニーのやっていることも私とあまり変わらないんじゃないの?」
アイリスが怪訝な顔をしながら尋ねた。
「オリヴィアはお酒の情報集めをするし、メラニーはいろんな遊びを考えているのよ。私も存在界の雑誌を読むくらいはしているし……」
ユーリの言葉は事実だ。
もっとも、雑誌の件についてはフランシスあたりの要望で「ケルークス」に入れたのかと思っていたのだが、ユーリ自身の趣味もあったようだ。
「ケルークス」には女性向けの雑誌もあるが彼女の場合、グルメ雑誌を見ていることが多い。
「……何となく理解したわ。でも、いきなり考えろと言われても……」
アイリスが困惑した表情で私の方に目をやった。助けてくれ、ということか。
確かにアイリスもこれでは困るだろう。まさか精霊がこの手の問題で悩むことになるとは思わなかったが……
「確かに今すぐ決めろと言われても困るよな……これから空いた時間ができるのだし、その中で考えていけばいいんじゃないか? 必要に迫られれば何か思いつくかもしれないし……」
私の言葉も歯切れが悪いが、暇を持て余すという経験がほとんどないのでこう答えるしかできない。
まさか精霊界に移住して五〇年後に仕事一筋の人が引退したときに抱えるような悩みに直面することになろうとは考えもしなかったが……
それも私自身ではなく、パートナーが抱える問題だからなおさらだ。
私も人間時代から多趣味とは言えなかったが、存在界にいるときから今のような暮らしをするのが目標だった。
それを実現できた今は、現在の状態を未来永劫続けることを目指している。
アイリスにも近いうちに何かすることを見つけられればいい、そのくらいのスタンスが望ましいのかもしれない。
精霊には時間が無限にあるのだから、ゆっくり考えればいいと思う。
アイリスは今まで生物を造ったり、相談所の所長として相談への対応、各種関係者との調整など忙しく働いていた。
生物を造っていた時期はともかく、相談所の業務については「人間と比較したら大したレベルじゃない」と本人は言うけど、精霊としては明らかに働きすぎだった。
「そうよね。アーベルの言う通りじっくり考えればいいわよねー」
アイリスが私にしなだれかかってきた。このくらいは許容してもいいだろう。
「じゃ、私も」
今度はメラニーが左腕に抱きついたまま体重をかけてくる。といっても精霊のそれなので軽いのだけど。
「むぅ、今日のところは仕方ないか……私、お茶の準備してくるね」
「わたくしはマナを準備いたします」
ユーリがジト目をアイリスに向けた後キッチンへと向かうと、それまでほぼ無言だったニーナが後に続いた。
「うーん、あんまりムズかしく考えないでいいんじゃないかなー。私だって、お酒の情報調べるようになったのアーベルと契約してからだよー」
ユーリの姿が見えなくなったのを確かめてから、オリヴィアが雑誌を閉じた。
「そうなのか? いつもグラネトエールを楽しみにしているイメージだったけど?」
オリヴィアの言葉が意外だったので、思わず聞いてしまった。
「アーベル、ひどいなー。それじゃ私がいつもグラネトエールを欲しがっているみたいじゃないかー。間違っていないけどさぁ」
オリヴィアが悪びれることなく文句を言った。彼女の文句は陽性で嫌味がない。もしかしたら、文句のつもりが無いのかもしれない。
「うちに来たときは大抵飲んでいた気がしたが……」
「はい、アーベル様の認識に間違いはないかと」
キッチンからニーナも私の見解に賛同してくれた。
「まあ、そうだけどさ。アーベルのところと、『ケルークス』のとを飲んでみたら違うから面白いなーと思ったんだよね。カーリンと違って私はグラネトエールと日本酒の情報しか集めないけどね」
言われてみればカーリンもお酒の情報集めはやっている。もっとも、カーリンの場合は自分の酒造りの参考にする目的のようだが。
「精霊界に日本酒はないけどさー、雑誌で見てみるといろいろ種類があって面白いなーとは思うよ。これなんかさ……」
オリヴィアが雑誌を開いて日本酒の説明を始めた。
「へぇ、色々あるのね。精霊界は飲み物や食べ物のバリエーションが少ないから、こういうのは新鮮よね」
オリヴィアの説明に、アイリスが感心したようにうなずいている。
「でしょでしょ? でも『ケルークス』にあまり色々入れちゃうと上がうるさいんでしょ?」
「そうなのよねー。上の言うこともわかるけどね。ユーリ、『ケルークス』の商品は時々入れ替えるわよね? その時を狙ってみるのもいいかもね」
「日本酒がウケるかはわからないけど、スポットで入れるのはアリかも。存在界に出張しているメンバーから推薦があればすぐに入れられるけど……」
キッチンからユーリも会話に加わって「ケルークス」に日本酒を入れるにはどうしたらいいか? とやいやいやり出した。
アイリスはオリヴィアとユーリのやり取りを聞きながら、質問をしたりアドバイスを入れたりしている。
他のパートナーとは上手くやれそうだし、アイリスは話をするのが結構好きなのではないかと思った。
「ケルークス」の店内でだらしなくしているときも、なにかと会話には割り込んできたよな。
もしかしたらここにアイリスが休みのときにすることのヒントがあるのかもしれない。
「アーベルさん、戻りました」「私もです」
私がアイリスたちのやり取りを見守っていると、外にいたカーリンとリーゼがリビングに入ってきた。
泉での休憩時間は終わりにしたようだ。
「あ、戻りましたね。お茶にしましょう」
ニーナがキッチンからマナの入った籠を持って出てきた。
「こっちも準備できたわ」
ユーリはお茶のセットを持ってニーナの後に続いていた。
「あ、お茶ですか。私も手伝います」
カーリンが手際よくユーリの持つトレイからカップを取ってテーブルへと並べていく。
「オリヴィアの持っている本は何の雑誌ですか?」
リーゼはオリヴィアの雑誌が気になるようだ。
オリヴィアが「ケルークス」に日本酒を入れられないか相談している、と答えるとカーリンが身を乗り出してきた。
「日本酒って、アーベルさんやユーリがこっちに来る前にいた世界のお酒ですよね? どんなお酒なのですか?」
お酒となるとカーリンの食いつきがよい。
彼女の場合は自分が造るときの参考にするためだ。
そのため、材料や製法を根掘り葉掘り私とユーリに尋ねてきた。
私やユーリはそれほど日本酒に詳しい訳ではないので、時折回答に詰まって宿題にさせてもらった。
その点は後で「ケルークス」に行ったときに調べることにする。「ケルークス」なら存在界のネットにつながる環境があるからだ。
「カーリンのお酒造りにかける情熱は凄いわねぇ。私も何か探してみることにするわ」
お茶を飲んでいる最中にアイリスがつぶやいた。
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