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プロローグ
異世界転生開始!
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死んだ。
俺は、どこにでもいるような普通のサラリーマンだった。毎日同じように食事をし、仕事をし、経済をまわしているようなごく普通の。
しかも、最期は暴走したトラックにはねられた。どこにでもありそうな死因だった。
だが、今俺がいる場所は違う。
辺りが眩しいくらいの白色に包まれていて、目の前の玉座のようなところには、一人の青年が座っている。
もしかして、ここが天国というものなのだろうか。
「上手く此処にこられたみたいだね。ここは、君たちの世界で言うところの天国で、僕は天使だ」
青年に目を合わせると、ひとりでに喋り出した。
っていうか、こんなことしてるのに神じゃないんかい。俺には神に見えるのに。
「……そうなんですね。ところで、なんで僕がそんなところに?」
そう質問すると、ふふっと天使は笑った。
「君には、異世界転生をしてもらいたいんだ。君たちの世界ではよくこういう小説、あったでしょう?」
頷き返す。何せ、読書が趣味なのだ。最近の流行である、異世界転生は知っていた。
「君が転生する世界には、今から数年後、災厄が起きる。それから、世界を救って欲しいんだ」
なぜ、俺が選ばれたのだろう。どこにでもいるような、平凡なサラリーマンだったはずなのに。
不思議に思っていると、声をかけられた。
「そんなに戸惑った顔しないでよ。大丈夫、最初のうちは支援してあげるから。協力してくれるかな? 今なら、顔とか体とか好きにいじれるようにしてあげるからさ」
ここまできて、随分譲歩しているのが分かる。
十分くらい考えて、異世界転生をする事に決めた。
異世界転生ができるというのは楽しみでもあるし、魔法とかもできるかもしれない。とてもワクワクしている。
「やります! 俺、異世界転生をしてみたいです」
「ありがとう。じゃあ早速、転生開始といこうか。自分がなりたい姿を思い浮かべて~」
「え、ちょ、ちょっと待ってください。えっと、出来るだけイケメンで、あとは、髪色は黒とかそこらへんでいいかな? 身長は高めで、痩せ型。太らないのがいいな~」
思い浮かべただけでもたくさんある。
いや、今の自分の容姿に文句があるわけじゃあないけれども。
「よし、大体終わったみたいだから、やっちゃうね~。いってらっしゃ~い」
もともと真っ白に近かった視界がさらに白くなっていく。
俺に世界を救えるのだろうか、等と考えていたが、今から起きる事を楽しみにしていた。
いったい、第二の人生はどんな風になるのだろうか。
俺は、どこにでもいるような普通のサラリーマンだった。毎日同じように食事をし、仕事をし、経済をまわしているようなごく普通の。
しかも、最期は暴走したトラックにはねられた。どこにでもありそうな死因だった。
だが、今俺がいる場所は違う。
辺りが眩しいくらいの白色に包まれていて、目の前の玉座のようなところには、一人の青年が座っている。
もしかして、ここが天国というものなのだろうか。
「上手く此処にこられたみたいだね。ここは、君たちの世界で言うところの天国で、僕は天使だ」
青年に目を合わせると、ひとりでに喋り出した。
っていうか、こんなことしてるのに神じゃないんかい。俺には神に見えるのに。
「……そうなんですね。ところで、なんで僕がそんなところに?」
そう質問すると、ふふっと天使は笑った。
「君には、異世界転生をしてもらいたいんだ。君たちの世界ではよくこういう小説、あったでしょう?」
頷き返す。何せ、読書が趣味なのだ。最近の流行である、異世界転生は知っていた。
「君が転生する世界には、今から数年後、災厄が起きる。それから、世界を救って欲しいんだ」
なぜ、俺が選ばれたのだろう。どこにでもいるような、平凡なサラリーマンだったはずなのに。
不思議に思っていると、声をかけられた。
「そんなに戸惑った顔しないでよ。大丈夫、最初のうちは支援してあげるから。協力してくれるかな? 今なら、顔とか体とか好きにいじれるようにしてあげるからさ」
ここまできて、随分譲歩しているのが分かる。
十分くらい考えて、異世界転生をする事に決めた。
異世界転生ができるというのは楽しみでもあるし、魔法とかもできるかもしれない。とてもワクワクしている。
「やります! 俺、異世界転生をしてみたいです」
「ありがとう。じゃあ早速、転生開始といこうか。自分がなりたい姿を思い浮かべて~」
「え、ちょ、ちょっと待ってください。えっと、出来るだけイケメンで、あとは、髪色は黒とかそこらへんでいいかな? 身長は高めで、痩せ型。太らないのがいいな~」
思い浮かべただけでもたくさんある。
いや、今の自分の容姿に文句があるわけじゃあないけれども。
「よし、大体終わったみたいだから、やっちゃうね~。いってらっしゃ~い」
もともと真っ白に近かった視界がさらに白くなっていく。
俺に世界を救えるのだろうか、等と考えていたが、今から起きる事を楽しみにしていた。
いったい、第二の人生はどんな風になるのだろうか。
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