RUMIKO

カイト現る

メグとルミコとハルとチアキは、同じマンションのユミに誘われて合コンに行くことになった。

相手は、ユミのバイト先の先輩とその友達らしい。
ユミはその先輩に好意を持っていて、合コンという口実でその先輩と外で会えることを楽しみにしていた。

はっきり言ってメグにとって、全く興味はなかった。
ノリの合わないかもしれない知らない男達と飲んだり食べたりするなら、気の合う友達といたい、という考えだった。

ハルとチアキもメグミと同じような考え方だったが、ユミに協力したいと言うルミコの説得で、しぶしぶ行くことになった。

当日、ルミコはいつも以上にメイクをバッチリ決めてきた。
ルミコの張り切った姿を見て、メグは若干引いてしまった。

ユミはメグ達に気を配りながら、その場を盛り上げてくれた。
おとなしいメグにとって、ユミのような存在はありがたい。

ハルは意外にもお酒の話で男と話が盛り上がっていた。

ユミは先輩と楽しく話ができている様子。

ルミコは、明らかにカイトという男が気に入った様子で、ずっとカイトとばかり話していた。

メグは料理を堪能した後は、ただ帰りたい気持ちでいっぱいだった。

楽しんでます、というフリをしながら過ごしていた。
つまらない表情でその場の雰囲気を盛り下げてしまうのは、ユミに申し訳ないと思っていた。
多分チアキも同じだろう。

帰り道女同士の話では、ルミコはやはりカイトが気に入ったようだった。
女側は誰もが皆気づいていた。
とにかくルミコは分かりやすい。

連絡先も交換したらしく、ルミコは舞い上がっていた。