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18歳の夜

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ラッキーちゃんは、その夜、今まで僕と妻に今までのぶつけどころのない想いを打ち明けてくれた。

ラッキーちゃんは病気療養している僕の都合で出世して妻方のじいちゃんばあちゃんの元で面倒をみて貰わざる得なかった。

この18年間の間にじいちゃん、ばあちゃんがラッキーちゃんを苦しめていた事はある程度察していたが、ラッキーちゃんにとって、それが原因で思った以上に気を病ませていた。

今夜、ラッキーちゃんと激しく言い争ってしまった事を機に妻と僕とラッキーちゃんは冷静に話し合えた。

しかし、僕は、ラッキーちゃんを苦しめていた実家での生活での事は、僕も妻も今後も反省して、ラッキーちゃんが負った心の傷の回復を改めて時間と労を惜しまないと誓った。

今夜から、ラッキーちゃんの部屋は閉め切ってもいいと伝えた。

僕は、ラッキーちゃんを信用しているものの、真実が見えつつあるラッキーちゃんの心が少しでも、安定するように信じて祈りを込めて、ラッキーちゃんの人生が幸せの法則に導かれるよう願ってやまない。

今夜、ラッキーちゃんが安息の眠りにつきますように。。
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