レオナルド先生創世記

山本一義

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第一章第八話 地球アップデートプログラム

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かくして、レオナルド先生が最初の「地球誕生プログラム」を起動して、2日前の復活祭で華々しくデビューしてからの今日は、それまでと同じように、多忙を極めた。

相変わらず作業部屋にこもり、次の仕事へと移っていった。

レオナルド氏の助手のコンピューターが、レオナルド氏が大まかなシナリオの命題を圧倒的な速さで処理して、リスニングによる確認と修整と変更を打ちつける。

隣で、レオナルド氏に従事している妻が、食卓に用意された、皿に盛りつけを開始する頃、レオナルド先生は用意の整った書類。

シナリオや地球アップデートに必要な資料のものも含めて、今しがた、展開を試みる。

万能のコンピューター助手のフリューゲルがファイルを展開し始めるると。

レオナルド氏は、その光景を見守りながら、葉巻に火をつける。

レオナルド夫人は、お疲れ様と言わんばかりに、エネチャージドリンクをグラスに並々と注いだ。

一瞬間、レオナルド先生の黒縁メガネが光沢を放ったようにみて取れた。

レオナルド氏は助手のフリューゲルに、労るように、【フリューゲル!】と祈った。

この作業部屋にも地球と同じように夕暮れがカーテンの隙間から差し込んでいた。

レオナルド夫人は、ししゃもを盛りつけ、具だくさん味噌汁を器に流し込むように入れ、里芋の煮っ転がしに、軽くポン酢を入れ、ご飯を盛りつけ、昆布の佃煮を添えた。

スッカリ、お腹の減ったレオナルド氏の家族であった。
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