貧乏人と金持ちの熾烈な友情

第八話 喉のリハビリ

貴船川のほとりで3人の沈黙を破ったのは宝袋虎康だった。

「彼は、、、というか彼のお父さんは真面目で懐が深く何に対しても情に厚く、それ故、詐欺師であろうと騙された振りをしてでもいつかは改心すると思い嘘の契約書にsineしハンコを押したんです。   」
そこまで話すと虎康は涙を流し言葉を詰まらせた。

「そか、そんな人情厚い人やったんやなあ。
」
角田は優しく諭した。
「八つ橋ササッ食え」純也も川べりからこちら向きになり笑顔を見せた。

「そか笑顔の裏に影があるんやな。」

「もう深い事は聴かん。
ただ俺はお前たちにエールを贈り続ける。
そのくらいは構わんやろ。
にしても喉のリハビリに貴船川か、俺もまた来る。
そしたら、また会おう。」


続く