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第十章 Grand Galaxy Grand prix [Action!〕
アインの推察
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レースの前半戦は、かなり進行していた。
多くの観客を乗せた大型宇宙船は、レースのコースとは異なるルートで、惑星エメラルドへと航行している最中だった。
その宇宙船の一つ、ブルーホエールの通路にて。
アインは定食屋でミオ、そして謎の美女と別れた後一人、元居た場所に戻る所だった。
先ほどからヘンリック率いる銀河捜査局のエージェントとともに、アイン達スリースター・インダストリーの技術者も、調査協力している最中である。ずいぶん席を外したこともあり……急いで戻りたい所だった。
――今の所、まだ何も分かっていませんから。……やっぱり、情報が不足しています――
ゲルベルト重工がレースで行おうとしている事。それを知れているものの、やはり決定的な決め手が不足していた。
今回の観客も、虱潰しに当たったりもした。
特にゲルベルト重工の船舶、クイーンギャラクシーに乗る乗客に関して。
どの船にも、客層は様々だ。特にクイーンギャラクシーは一級の豪華客船であるだけあり、金持ち、資本家などの富裕層が多い。
……また、その船には他に、きな臭い人物が何人もいた。
身分を隠してはいるものの、犯罪組織、宇宙海賊のボスや幹部、独裁惑星国家の軍部高官、そしていくつかの軍事企業の役員、社長が乗っていた。
だが、それらの関係は今に始まったものではなく、これまでにもゲルベルトの近辺には見受けられる。
また、ゲルベルト重工の開発した、ブラッククラッカーと、そのパイロット・ジンジャーブレッドにも調査を入れた。
表向きは、ブラッククラッカーはかつてのジンジャーブレッドの愛機、クッキーを改良した高性能最新鋭機だ。かつて前機に搭載された人機一体型操縦システムも、更に発展させて精度も増している。
それだけでさえも、通常の小型機の性能よりも遥かに高い。
……が、それだけでなく、他にも謎な点がいくつかあった。
親善試合の最後で見せた、あの超加速。その機構に関してもはっきりとした内容は、不明なままだ。
加速については機体の量子化の確認がなされており、ワープ機構のそれに近いものを感じさせる。
これは機体のブラックボックスとして扱われ、この加速システムらしいものも、そして恐らく……他にもまだ機構が入ってそうだ。
そして――ジンジャーブレッドに対しても、怪しい所があった。
彼は三十年前から二十七年の間で活躍した、超一流のレーサーである事は、知っていた。
だが……そもそも引退してから、そして今こうして復帰して再び、ゲルベルト重工をバックにつけて復帰するまでの間の、空白の二十七年間――その間の記録が、全く見当たらなかった。
恐らく何者か――これもゲルベルト重工の可能性が高い――により、記録を意図的に削除されたのだろう。この情報こそが、一番の手がかりになるはずだ。
だが、どの情報が削除されたか――、可能性として考えられる件数はかなり多い。一体、何処の記録を削除されたのか、それを探るのには……時間がかかる、との事らしい。
つまり結局の所……殆ど何も、分かってはいないのだ。
アインがこれまでの調査を振り返っていた間に、いつの間にか目的の部屋にたどり着いた。
「……只今、戻りました」
部屋では、相変わらずの調査作業に打ち込む、捜査局の人間と、スリースター・インダストリーの職員。コンピューターと向かい合う座席は、いくつか空いている。
「ようやく戻ったか、アイン。今はうちのエージェントの何人かが、休憩をとっている。入れ違いとは有り難いな」
座席の一つには、銀河捜査局のヘンリックが座り、自ら指揮を執っていた。
アインは自分の席に座り、調査を再開する。
「そうだアイン、君がいない間……少し進展した展開があったのだ。情報は、できる限り共有しなければ、ならないからな」
「情報……ですって?」
ヘンリックは、うなづく。
「……ああ。ただ、ゲルベルト関連には、直接関係しないものだがね。
内容は、この件に関わりを見せている疑惑の強い、フォード・パイレーツについてだ」
宇宙海賊――フォード・パイレーツ。それについても今回の、調査対象に入っていた。
悪徳企業、犯罪組織をターゲットとした略奪、破壊行為を行う一方、民間を相手には基本手を出さないどころか、戦争などの社会混乱に介入してそれを鎮静化させ、貧困地域の支援の手を差し伸べるなどの慈善活動を行う、変わった海賊――この場合は義賊とも言えるだろうか――集団である。
そう、悪徳企業を相手取る海賊集団、フォード・パイレーツだ。そしてこの事件に関わるのは、フォード・パイレーツのターゲットとなり得る悪徳企業、ゲルベルト重工。介入する可能性は十分にあった。
「彼らについても、調査対象でしたね。最も……ゲルベルト重工とは敵対している、みたいですけれど。
この件については関わりがあるそうですが、肝心の目的については、やはり不明でしたね」
アインの問いに、ヘンリックは答える。
「そうだ、目的は相変わらず不明なままだが……フォード・パイレーツは今回のG3レースへの関与について、新たな展開があった。先ほど、トライジュエル星系周辺の宙域に、旗艦であるラグナシアの姿が現れた。……と言う事は、恐らくレースへの関与は確実な事だろう。これが――その映像だ」
するとアインのモニターに、彼に言われた映像が送られて来た。
それはエメラルド付近の宇宙空間。
レースのコースからも幾らか距離の離れた小惑星群の中、そこは小惑星群においても、大規模の小惑星がとりわけ多い宙域である。
そんな小惑星の陰に隠れ、僅かに大型宇宙艦艇の姿が見えた。
ダークブルーの船体を鈍く光らせ、さながらシャチのような優美な姿が、小惑星の間に泳ぐ。
「これが、フォード・パイレーツの、ラグナシアですね。しかし、聞いた話だとかなり有能だと聞いていましたが、こうして姿を見せるような真似など、するでしょうか?」
……しかし、この質問にヘンリックは、苦々しい顔を見せた。
「……痛い所をつくではないか。これも……奴らの狙いさ、あえて注目させて注意を惹くつもりなのだろう。我々を、甘く見おってからに」
恐らく、何度か経験があったのだろう。そう話している彼には、苛立ちが表に出ている。
「だが――あんな行動を起こす、と言うことは、この後も必ず動きは出てくるはずだ。それも、大きな動きがな。
フォード・パイレーツの首領であるカイル・フォード……、一体何を考えている」
海賊のトップに位置する、カイル・フォードと呼ばれる謎の人物。ヘンリックもその正体を掴めていないが、あのフォード・パイレーツを率いるほどの人物だ。恐らく……並大抵の人間ではないだろう。
そして、ヘンリックは続ける。
「それにもう一つ……、我々はそれに関する新たな情報も、手に入れることが出来た。
情報によれば、どうやらフォード・パイレーツの他に、別の宇宙海賊もいるとの事だ。
最も、海賊船で乗り込むと言うわけではなく、少数の海賊が会場に忍び込んでいるらしいがな」
ここに来て、新たな組織の登場……。これにはアインも意外だった。
「別の海賊ですか。恐らくは……フォード・パイレーツの同盟者、ですね」
ヘンリックは同意する。
「……ふむ。実はこの情報に関しては、つい先ほど、匿名で送られたものだ。その為信ぴょう性は薄いが、もし本当ならば……その可能性が高いだろうな」
と、同時に、難しい様子を見せた。
「本当に――情報は増えたとは言え、それが本当に手掛かりか……それとも、我々を混乱に貶める罠か……実に難しい問題と言えるな」
レースの前半戦は、かなり進行していた。
多くの観客を乗せた大型宇宙船は、レースのコースとは異なるルートで、惑星エメラルドへと航行している最中だった。
その宇宙船の一つ、ブルーホエールの通路にて。
アインは定食屋でミオ、そして謎の美女と別れた後一人、元居た場所に戻る所だった。
先ほどからヘンリック率いる銀河捜査局のエージェントとともに、アイン達スリースター・インダストリーの技術者も、調査協力している最中である。ずいぶん席を外したこともあり……急いで戻りたい所だった。
――今の所、まだ何も分かっていませんから。……やっぱり、情報が不足しています――
ゲルベルト重工がレースで行おうとしている事。それを知れているものの、やはり決定的な決め手が不足していた。
今回の観客も、虱潰しに当たったりもした。
特にゲルベルト重工の船舶、クイーンギャラクシーに乗る乗客に関して。
どの船にも、客層は様々だ。特にクイーンギャラクシーは一級の豪華客船であるだけあり、金持ち、資本家などの富裕層が多い。
……また、その船には他に、きな臭い人物が何人もいた。
身分を隠してはいるものの、犯罪組織、宇宙海賊のボスや幹部、独裁惑星国家の軍部高官、そしていくつかの軍事企業の役員、社長が乗っていた。
だが、それらの関係は今に始まったものではなく、これまでにもゲルベルトの近辺には見受けられる。
また、ゲルベルト重工の開発した、ブラッククラッカーと、そのパイロット・ジンジャーブレッドにも調査を入れた。
表向きは、ブラッククラッカーはかつてのジンジャーブレッドの愛機、クッキーを改良した高性能最新鋭機だ。かつて前機に搭載された人機一体型操縦システムも、更に発展させて精度も増している。
それだけでさえも、通常の小型機の性能よりも遥かに高い。
……が、それだけでなく、他にも謎な点がいくつかあった。
親善試合の最後で見せた、あの超加速。その機構に関してもはっきりとした内容は、不明なままだ。
加速については機体の量子化の確認がなされており、ワープ機構のそれに近いものを感じさせる。
これは機体のブラックボックスとして扱われ、この加速システムらしいものも、そして恐らく……他にもまだ機構が入ってそうだ。
そして――ジンジャーブレッドに対しても、怪しい所があった。
彼は三十年前から二十七年の間で活躍した、超一流のレーサーである事は、知っていた。
だが……そもそも引退してから、そして今こうして復帰して再び、ゲルベルト重工をバックにつけて復帰するまでの間の、空白の二十七年間――その間の記録が、全く見当たらなかった。
恐らく何者か――これもゲルベルト重工の可能性が高い――により、記録を意図的に削除されたのだろう。この情報こそが、一番の手がかりになるはずだ。
だが、どの情報が削除されたか――、可能性として考えられる件数はかなり多い。一体、何処の記録を削除されたのか、それを探るのには……時間がかかる、との事らしい。
つまり結局の所……殆ど何も、分かってはいないのだ。
アインがこれまでの調査を振り返っていた間に、いつの間にか目的の部屋にたどり着いた。
「……只今、戻りました」
部屋では、相変わらずの調査作業に打ち込む、捜査局の人間と、スリースター・インダストリーの職員。コンピューターと向かい合う座席は、いくつか空いている。
「ようやく戻ったか、アイン。今はうちのエージェントの何人かが、休憩をとっている。入れ違いとは有り難いな」
座席の一つには、銀河捜査局のヘンリックが座り、自ら指揮を執っていた。
アインは自分の席に座り、調査を再開する。
「そうだアイン、君がいない間……少し進展した展開があったのだ。情報は、できる限り共有しなければ、ならないからな」
「情報……ですって?」
ヘンリックは、うなづく。
「……ああ。ただ、ゲルベルト関連には、直接関係しないものだがね。
内容は、この件に関わりを見せている疑惑の強い、フォード・パイレーツについてだ」
宇宙海賊――フォード・パイレーツ。それについても今回の、調査対象に入っていた。
悪徳企業、犯罪組織をターゲットとした略奪、破壊行為を行う一方、民間を相手には基本手を出さないどころか、戦争などの社会混乱に介入してそれを鎮静化させ、貧困地域の支援の手を差し伸べるなどの慈善活動を行う、変わった海賊――この場合は義賊とも言えるだろうか――集団である。
そう、悪徳企業を相手取る海賊集団、フォード・パイレーツだ。そしてこの事件に関わるのは、フォード・パイレーツのターゲットとなり得る悪徳企業、ゲルベルト重工。介入する可能性は十分にあった。
「彼らについても、調査対象でしたね。最も……ゲルベルト重工とは敵対している、みたいですけれど。
この件については関わりがあるそうですが、肝心の目的については、やはり不明でしたね」
アインの問いに、ヘンリックは答える。
「そうだ、目的は相変わらず不明なままだが……フォード・パイレーツは今回のG3レースへの関与について、新たな展開があった。先ほど、トライジュエル星系周辺の宙域に、旗艦であるラグナシアの姿が現れた。……と言う事は、恐らくレースへの関与は確実な事だろう。これが――その映像だ」
するとアインのモニターに、彼に言われた映像が送られて来た。
それはエメラルド付近の宇宙空間。
レースのコースからも幾らか距離の離れた小惑星群の中、そこは小惑星群においても、大規模の小惑星がとりわけ多い宙域である。
そんな小惑星の陰に隠れ、僅かに大型宇宙艦艇の姿が見えた。
ダークブルーの船体を鈍く光らせ、さながらシャチのような優美な姿が、小惑星の間に泳ぐ。
「これが、フォード・パイレーツの、ラグナシアですね。しかし、聞いた話だとかなり有能だと聞いていましたが、こうして姿を見せるような真似など、するでしょうか?」
……しかし、この質問にヘンリックは、苦々しい顔を見せた。
「……痛い所をつくではないか。これも……奴らの狙いさ、あえて注目させて注意を惹くつもりなのだろう。我々を、甘く見おってからに」
恐らく、何度か経験があったのだろう。そう話している彼には、苛立ちが表に出ている。
「だが――あんな行動を起こす、と言うことは、この後も必ず動きは出てくるはずだ。それも、大きな動きがな。
フォード・パイレーツの首領であるカイル・フォード……、一体何を考えている」
海賊のトップに位置する、カイル・フォードと呼ばれる謎の人物。ヘンリックもその正体を掴めていないが、あのフォード・パイレーツを率いるほどの人物だ。恐らく……並大抵の人間ではないだろう。
そして、ヘンリックは続ける。
「それにもう一つ……、我々はそれに関する新たな情報も、手に入れることが出来た。
情報によれば、どうやらフォード・パイレーツの他に、別の宇宙海賊もいるとの事だ。
最も、海賊船で乗り込むと言うわけではなく、少数の海賊が会場に忍び込んでいるらしいがな」
ここに来て、新たな組織の登場……。これにはアインも意外だった。
「別の海賊ですか。恐らくは……フォード・パイレーツの同盟者、ですね」
ヘンリックは同意する。
「……ふむ。実はこの情報に関しては、つい先ほど、匿名で送られたものだ。その為信ぴょう性は薄いが、もし本当ならば……その可能性が高いだろうな」
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