科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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ビッグブラザー

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加藤は、芝田の自己暗示を解いた事で

芝田からは感謝された。


元々、芝田自身が環境下で抑圧されていると
(自分で)思い込んでいたので


そういうものはない、と

確認させただけ、である(笑)。



そういう、見えざる抑圧で
不幸になってしまう例は多い。




もう、働く必要のない世界なのだ。



「俺も、元々力比べなんて面倒なんだ」芝田は
笑っていた。



中学までの芝田は、そんな奴で
音楽を聞いて、楽しむような
そういう奴だった。




加藤もそうだった。



元々加藤は優等生、と言っても
天才的な閃きがあるタイプだったので(笑)

勉強の苦労も、徹夜勉強なんて事も知らなかったのは


おそらく、遺伝だろう。


僧侶の血統、武士の末裔。

そんな風な経験が記憶され、脳細胞の
設計図が違う事は、遺伝学的に有り得る。



犬でざえ、犬の種類で
脳の構造が異なる。

小型犬はよく吠える、噛み付くが

ラブラドールレトリーバーは大人しい、などなど


そういう制御の問題は、種類に関連するもので

すなわち、遺伝学情報に違いがある。



そういう気質の違いは、元々人間にはあるので


例えば、国鉄や警察、なんていう職種は
世襲が多いが

差別ではなく、適性が遺伝的にある事を
経験上知っているのだろう。




催眠を解く事は、別に医療行為ではないが
医学生であった加藤は、その方法を
たまたま知っていたので

それを使った、と言うだけの事だった。






神様は、それを天国から見ていて

「あれを、めぐ、とルーフィーに頼むかの」


ひとりごと(笑)。



世界が変わるまで、しばらくの間。




人類が発祥してこの方、殖えなくてもいい、などと言う
環境は発生しなかったから

その環境適応は、どのように起こるのだろう。




優れていなくてはならない、などと言う
妄想も最早説得力がない。


人類は、優れていなくてもいいので
個性的であれば、環境の変化に
適応する者がどこかに生まれる。


それが、進化論の本当の言説である。


なので、学校の勉強など
出来なくても良いのだ(エジソンも劣等生である)。


お金儲けもしなくていいし、優劣を
付けられる事もない。



家族も要らなくなる。



ひょっとして、男と女、の区別も
要らなくなったりする。


実際、生殖の必要もなくなる。
文化生活で、最後に残った生と死。

面倒な出産と育児が、人間の都市生活の中で
古臭く残った。


それが必要だと思うのは、ほとんど家督相続の
為だったので



それが必要ない世界であると、別に
子供を残さなくてもいい、と
考える人も増えた。



芝田も加藤も、婚姻を避けていたが

それは、単に面倒だと言うのもあったが


1970年代的な愛らしさを女性に求めても

そういう人が減ってしまった、と言うのもあって


機会にあまり恵まれなかった(笑)と言うのもある。
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