科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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土屋さんの出来心

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友梨絵を誘惑する土屋は
困り者だ(笑)。


出勤してきた彼は、裏通路で
ジュースを品だししていた友梨絵に
何か話し掛けていた。


加藤は、にこにこしながら「何してはりまんねん?」


なぜか、京都の言葉で話し掛けると
あたりが柔らかい(笑)。



面白いもので、いきり立って話すと
喧嘩になるのだけれども。

長い歴史のある都の言葉なのか、争う気持ちには
あまりならない(笑)。


土屋は、照れながら「口説いてるの」と。



加藤は「歳を考えなはれ、土屋はん」と
にこにこしながら言うと、土屋も

きまり悪そうに笑った。



彼がもともと善良なので、そういう話しで
友梨絵の被害(笑)はなくなった。



土屋が、事務所へ去って行った後


「ありがとう」と、友梨絵は
加藤のそばに来て、笑顔を見せた。


ピッタリ寄り添うので、加藤も
身体に触れたくなったりする(笑)。



中学生の頃は、あんまりそういう風に
思わなかったのだけれども。


自分が歳取ってエッチになったのかな、と
思ったりした(笑)。




でもそうでもなくて、動物行動学なんかの
本を見ると

触れる事がコミュニケーションだったのは
言葉が無かった頃の人類の祖先の気持ちだと
仲良くなりたい、気持ちなのだろう、とか。

友梨絵も、誰にでも
寄り添う訳じゃないみたいだから
加藤と、仲良くなりたいのだろう。


朝9時が近づいて、そろそろバイトも終わり。

郵便局のバイトは午後からだから、家に帰って
一眠り。


2時半から出勤だ。



友梨絵は、すぐに学校。



「なんでそんなに働くの?」と、聞くと

友梨絵は「お父さん、大変だもの」 と。



「お父さん、好きなんだね」と、加藤が言うと




「うん。」と、友梨絵は笑顔で頷いた。




店の青い上着をハンガーに掛けて、タイムレコード。


レジにバーコードを読ませる、面白い方法。



外に出ると、まだ爽やかな朝の雰囲気だ。



「おつかれさま」と、友梨絵が
にこにこしながら歩いてきた。



今日は、ジーンズに
トレーナーとおとなしいけれども

そんな着る物の趣味も、加藤の世代に
近い感じがして。



どこか、懐かしい。



そんな感じがして、心和んだ。




昔の女の子は、みんな、そんな感じがして
仲良くなれたのだけれども



由香の話だと、今は男の子が乱暴なので
防御していないとダメだ、って事らしい。





友梨絵は、スクーターで学校へ行くのだろう。


「お休み、合わないね」と、何故かそんな事を
友梨絵は言う。

加藤も意外に思ったり。



「僕も、郵便局の仕事があるからね、どっちかが仕事になるし」


不景気なので、バイトを掛け持ちしても
時給800円では、収入が不足していた。


「どっか行きたいの?」と、尋ねると



友梨絵は「アタシ、乗馬したいなー」と
意外に高級な趣味を(笑)。




加藤は「いつも乗ってるの?」




友梨絵はかぶりを振り「ただ、乗ってみたいの。

大きいでしょ、あったかいでしょ、ゆっくり歩いたらどんなかなー」と、空想を楽しんでいた。


そんな友梨絵は、とても愛らしい。




「昔、乗った事あるな、大島で。
後、草千里とか、由布院とか」と、加藤は
トラベルライターのアルバイトもしていたので
旅行先の話をした。



「いいなー、連れてって?」と、友梨絵は楽しそう。


「いつかね」と、加藤は言って

自分の自転車の鍵を外した。



友梨絵も、その鍵の外れる音で
現実を思い


「学校、行く」と、スクーターの
シート下から
星のマークのヘルメットを出して、被った。


スクーターには、アルバローザ、と言う
ステッカーが
貼ってあるが


それがなんだか加藤は知らない(笑)。



ちょっと名残惜しそうに、友梨絵は
スクーターに乗って走り去った。


加藤も、自転車をこいで

家に向かう。
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