ふたりのMeg

深町珠

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遠い記憶

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遠い記憶


めぐの見ている、にゃごは
ごくふつうの、とらとらにゃんこ。

でも、魂は・・・・前々生は人間だった。

そんなことは、わからない。

ふつうのかわいいにゃんこ。


でも、美人猫さんとカップルになって。

子猫がいたりする(笑)。





そんなもので、ひとつの見方では見えない、その人(にゃご?)の
いろんな側面があるんだろう。




めぐだって、ふつうの女の子なのに
魔法が使えたり。


それは、ルーフィに出会う前から、そうだったのかもしれないけれど・・・。







リビングで、ディナーを頂きながら。


きょうは、イタリアンかしら。


ほうれん草とベーコンのキッシュ。


舌平目のソテー・パルミジャーノ風味。パセリかけ。


モッツァレラのデザート。


などなど。





ルーフィは、優雅に、のんびりと頂きながら。


おばあちゃん、お父さん、お母さん。


クリスタさんも。


白ワインなど傾けながら。


お父さんは、白ワインの代わりに日本の純米酒を。

辛口ワインよりも、更に辛いとお好みだ。

つまり・・・・アルコールに近いと言う事なので(笑)
それならエチルアルコール(C2H5OH)を飲むともっと辛いだろう(笑)。
OH、水酸基があるので刺激的なはずだ。




めぐは、まだお酒は飲めない。体質に合わない、と言うのもあるだろう。


アルコールの芳香で酔ってしまうので
めぐと、みんなでお食事を済ませてから


お酒を好む人達だけで(笑)こうして頂いている。





優雅な夜だ。




「おばあちゃんは、昔から魔法が使えたんですか。」と
ルーフィは、なんとなく予想していた事を、おばあちゃんに聞いてみた。

はっきりとは言わないけれど、そういう事。


そんな雰囲気で、おばあちゃんは答えた。



どうやって覚えたか?なんて事をルーフィは聞かない。


素質と言うか、魔法は血統なのだ。



使える人は、使える。


そういうものだ。



そして・・・・たぶん。ルーフィの魔法とそっくりの使い方が出来るなら


遠い祖先のどこかで、ルーフィの一族と、めぐの一族はつながっている。

そんな感じだろうとルーフィは思った。




たぶん、めぐが、ルーフィに親しみを感じるのは
ひょっとすると、おじいちゃんが好きだっためぐ、が

おじいちゃんと似た感じを、ルーフィに感じたから、かもしれない。




そう、ルーフィは青年だけれども

魔法使いで、いろいろな記憶を持っているし

その、過ごした年代がおじいちゃんの年代だったりすると

文化の影響で、おじいちゃんたちの年代の男、そのダンディズムに
似ているところがあるのかもしれないから。




ルーフィの国、イギリスに
近い、この国だから

どこかで、そういう交流が
ひょっとして、あったのかもしれない。





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