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なな
しおりを挟む東京駅に定刻、7時6分に着いたサンライズエクスプレスは
特に、疲れた様子も見せないから
神様には、ちょっと不思議に思ったりもする。
「八百万の神様、と言うがのぉ。
電車に魂があるとすれば、疲れるかもしれん、
夜通し走れば」と
神様は、人間っぽい事を思いながら
クリーム色のボディを撫でた。
先頭を、顔に見える電車の14号車は
ファニーフェイス。
笑顔のように見えるところが、どことなく
神様は気に入って。
「かわいいのぉ」と、つぶやくと
背中に気配を感じて、神様は振り返る。
小柄な女の子がひとり。
細身だけれでも、丸顔でちょっとブラウンかかった
髪は、ボブ。
微笑んでいて、丸いめがねの瞳も、にこにこ。
短いスカートに、レギンス。
ファニーフェイスは、サンライズエクスプレスのようだ(笑)。
ちょっと、頬がピンクで。
「あ、あぁ、電車がの、一晩中走っていて
ご苦労様っての」
と、神様は、なぜか説明調(笑)
若い女の子は苦手である(笑)、かわいいと
思うと
どうしていいかわからなくなる(笑)。
その女の子は、くすっ、と笑って
「優しいんですね」と。
神様は、なんとなく、どぎまぎ(笑)。
「あ、ああ?そうか?」と。
なんとなく笑顔になると、女の子は
とてとて、と歩み寄って
サンライズエクスプレスの、ライトのあたりに
触れて。
「ずっと、夜通し走ってくれたんですね」と
神様の方を見上げた。
「この列車に乗ってきたの?」と
神様が言うと
はい、と
女の子は笑顔で
「少し、お休みが出来たので」と
言った、彼女の笑顔が
神様には、揺らいで見えて。
「あ、あれ?」
「おじさま、日本語がお上手なのですね」と
ななは、楽しそう。
ずっと、個室寝台車でひとりだったから
おしゃべりをしたいのかもしれない。
285系電車、サンライズは
回送表示で、静かに東京駅を出発。
「あーあ、終わっちゃった」と、
ななは、ちょっと名残惜しそうに
ベージュの電車を見送った。
朝の風が、ふたりの間を吹き抜ける。
小さなレザーの、茶色いリュックサックだけの
ななは、なんとなく遠足の小学生みたいだ。
カーブを曲がって、見えなくなるまで
電車を見送った、ななのお腹が鳴って(笑)
ななは、お腹をおさえて笑った。
「さ、じゃあ、ななちゃんかのぉ、
モーニングでも」と、神様は言って
「はい。あたし、夕べから何も」と言って
にこにこ。
10番ホームにはなぜか付いている、銀の鈴へのエレベーター。
最後の寝台列車のホーム、だからか。
そこに、神様は
ななとふたりで乗った。
「ご旅行ですか?日本に」と、ななは
もちろん日本人ふうではない、背の高い
神様を見上げながら。
「わしか?出雲にな。神様の会議」と
神様は本当の事を言った。
ななは、楽しそうに笑い「神無月、って。
それじゃ、おじさまは神様なのね」と
ユーモアだと思って、言葉を返す。
機転の効く子じゃ、と
「ななちゃんは、お話が上手じゃの」と
神様は返答した。
エレベーターが地下、銀の鈴に着いた。
「はい、あたし。話すお仕事だったから」
ななは、にこにこしながら
エレベーターを下りた。
銀の鈴の前に、コーヒースタンドはあるけれど
朝は、オフィス街みたいで
ちょっとせわしい。
神様は、ななと
ゆっくり話がしてみたかったから
地下道の先にあるエスカレーターで
地上に上がり、来る時に寄った
日本食堂に向かった。
「話す仕事?アナウンサーとか?」と
神様は、可愛らしいななの様子を見て
レポーターかな、旅番組の、とか
思ったり(笑)。
ななは、にこにこしながら「いいえ、コールセンターの、電話かかりだったの」と
すこし、口調が砕けて。
それから、すこし、笑顔が曇り空。
神様は、何か思い出があるのかな、と
伺いながら、こじんまりとした
ノースコートの、日本食堂の扉を押した。
7時から営業していることは、意外に
知られていない。
いらっしゃいませ、と
朝でも格調高い洋食のお店で
ななは、それでも気後れする事なく。
「素敵なお店」と
笑顔に戻って。
神様に続いて、お店に入る。
「電話のお仕事じゃな。わしの国には
無いが」と、神様は笑顔になって。
小さな、向かい合わせのテーブルに、ななと
一緒。
「天国にお電話って、無いのかしら」と
ななは冗談の続きのつもりだ(笑)。
本当に、電話はないが
携帯電話はあったりして(笑)
めぐと、メールしたりはする(笑)。
早朝とあって、人影まばらな
お店の奥で、ふたりはモーニング。
なんとなく不釣り合いな神様と
かわいらしいなな、とのカップル(笑)
でも、格調高いこの店では
それを気にする事もない。
「電話のお仕事も、大変じゃろうな」と
神様が言う。
なーんとなく、深夜テレビの通販みたいな
そういうぼんやりとしてイメージで。
「大変!そう。大変だったの。
声だけでお仕事しないとならないし。
最初の頃は、辛くて辛くて。
厳しいお客様もいらしたし」と、ななは
それでも笑顔で。
神様は思う。
それは、人々が
まだ、優しさを忘れていた頃の話じゃろな、と。
「そこのお店で、今年の春だったかしら。
とっても優しい笑顔の、人に出会って。
あれ、あたし、なんでこんな事。
言うつもりなかったのに。ごめんなさい」と
ななは、ちょっと思い出しちゃったらしい。
神様は、「うんうん、そうか。」と
微笑んだまま。
「なんとなく、おじさまに似てる」と
ななは恥ずかしそうに笑う。
「なぜかしら。すっ、って
話せるのって」と、
めがねの奥で笑った。
「そうか。わしは
神様だから」と、神様は
本当の事を言うのだけれど
「おもしろいおじさま。あの人も
ユーモアがあって、ふんわりしてて。
会ったその時から、古いお友達みたいだったの。
誰にでも優しくて。神父さんみたいに静かで」と、ななは思い出を誰かに話したかったのだろう。
でも、偶然神様に出会えて。
話し相手が見つかって、幸せそうだ(笑)。
テーブルには、きちんとクロスが敷かれて
朝だとしても、格調の高いレストランらしい。
サラダとスープを、ウェイターが
颯爽と持ってくる。
見たところ、日本ふうの洋食なので
和風に作られている。
そこが、長年の人気の秘密で
食べ物の好みは、ひとそれぞれだけど
日本で取れる食物をおいしい、と思う
気持ちは日本ふう、の感覚である。
「いただきます」って、ななはにこにこ。
スープを味わうと「おいしいです、とっても。やさしい味。」
ふつうに、食べ物の旨味を煮出したものが
スープだけれども
しっかり作るのは、手間も掛かるので
工場で煮たものを使ったりするのが、流行。
ここのお店は、ずっと昔から東京駅にあった。
改札を抜けて、広い駅の廊下を東に向かう
学校の体育館くらいの、大きな食堂だった事を
もちろん、ななは知らないけれど
伝統のスープは、そういう歴史を伝えてくれて。
やさしい御味で、ななの心に
過ぎた時間の蓄積を伝える。
神様は、ななの愛らしいしぐさを
微笑んで眺める。
それで、クリスタさんやめぐの
姉妹のような可愛らしさを思い出したりする。
「旅の終わり、じゃね。」と、神様はつぶやく。
「はい、おじさまはまだ途中ですね」と
ななは、神様の時間を気にするけれど
もともと神様だから、時間も空間も飛び越えて行けばいいのだ(笑)。
神様は、時間に沿って存在していないから
ななの感じる、想い出を
懐かしむ気持ちも
遠い記憶に残るだけ、である。
「では、これから飛行機で帰られるのですか?」ななは、焼きたてのパンの香ばしさを
喜びつつ、神様の時間を損なっていないか、気遣う。
気のいい子だ、と神様は思う。
そうそう、電話でお仕事をしていたんだっけ。
辞めた理由はいろいろあるだろうけれど、
折角の旅の一日、そういう事を
聞かない方がいいかな、と
神様は思った。
それで「いつ、帰ってもいいんじゃな。わしは、神様だから」と、本当の事を言った。
「いいですね、自由で」と、ななは言い
「あたし、シスターになろうかな、と思ったりもして、それで、お仕事を辞めたんです」と
神様は、キリスト教じゃないから(笑、その神様はイエス様だもの)
ちょっとびっくり。
「かわいらしい、ななちゃんがシスター。
似合うね、きっと、修道服。」と、神様が言うを
ななは、楽しそうに笑い「あの人も、そんなふうに
かわいらしい、って言ってくれて。」
仕事の話を、自分から話し始めた。
「なんか、落ち着くんです、その人の隣だと。
恋人とか、そういうのじゃないと思うけど。
でも、ほかの人と付き合いたくないし。
初めて、その人の笑顔に出会ってから。
でも。」
ななは、想い出をかみ締めるように
告げた。
「その人は、フリーだったから
仕事の合間にアルバイトで来てて。
次の仕事が決まるまで、って。
でも、その人は。
なんていうか、ふんわりとしてて。
」
ななは、想い出の中のその人を
懐かしそうに語った。
神様は、静かに聞いていた。
「だけど、あたし。
どうしてかわからないけど、その人と
ずっとそばにいたい、って感じて。
ななは、微笑んだまま
「はい。あの人は
男の人、って言う感じがしなくて。
神父さんみたいに、みんなのしあわせを
考えている、そういう人。
あたしひとりの、恋人にしたい、なんて
そういう気持ちを持ってはいけないのかしら、
そう感じたの。
でも、その人にもあたしは
しあわせになってほしくて。
」
なにか、してあげたい。
そういうふうに、ななは思ったと
神様に言った。
神様は、もちろん
天国に集まる人達の事を良く知っているから
その人は、自分のしあわせより
なな、や
みんなのしあわせを考えるような
天国に近いひと、だったのかもしれないと
神様は思った。
日本の神様かもしれないし、
仏様、だったのかもしれない。
なんといっても、日本は八百万の神様が
昔から仲良く暮らしている国なんだから。
そんな国は、他にない。
そう、神様は思う。
ななは、懺悔するみたいに
「でも、あたし。
そんな気持ちが自分のどこにあるのでしょう?って思うくらい
自分を見てほしいって気持ちになるんです。
それで。」ななは、神様には言えなかったけど
シャツのボタンをふたつ外して、その人の
そばに寄ったり。
ミニスカートで、立て膝ついたりして
悩殺しちゃおうとか、思ったり(笑)
ほんの、いたずら心だけど
ななの心は、精一杯の気持ちで
その人に見てほしい、そう思ったりしたのだろう。
「あたしって、罪深いんです」と、ななは
真面目な顔になって、それで、笑顔に戻った。
「ななちゃんは、罪深くなんかないんじゃな。ひとの愛は、そういうものじゃ。」
神様は、静かに。
「でも、神様。ななを見てくれないって
はしたない事をするあたしって、罪深い
女の子じゃないのですか?」
ななは、真面目にそう思っている。
「あの人でなくては愛せないって、我が儘では
ないですか?」
真剣に思い込む、ななを
神様は愛おしいと思う。
「それが、人の愛じゃ。誰よりも
ひとりを愛したいって気持ちは、尊いものじゃよ。それで、シスターになりたいって言うのは、その事で。」と、神様。
「はい。ななは、その人のそばにいられないのが淋しくて」と。
ずっと、神様にお仕えして過ごしたいと。
それは、イエス様の事で
神様は、「わしのとこではどうかの?(笑)」と、言いそうになった
お茶目な神様である。
「でも、なんとなく。」ななは、笑顔に
戻って。
「あの人は、ななの事を
可愛らしいって言ってくれたけど、
好きになってくれないの、どうしてかな、なんて。」
と、ななは、かわいらしくわがままを言った。
神様から見ても、愛らしいななの
そんな気持ちを、叶えてあげたいと
神様も、そう思ってしまったり。
「お別れの時、笑顔でその人は
振り返らずに行きました。
ななも、笑顔で見送ったけど。
でも、その人が振り向かなくて良かった。
笑顔だったけど、涙になってしまって」と
ななは、思い出に浸って。
少し、悲しそう。
珈琲を、神様はひと口
嗜む。
「濃いかな」
ななは、ちいさな手で両の頬をおさえて
「恋、なんて。やだぁ。恥ずかしい」と
みみたぶまで真っ赤(笑)。
神様は「あ、ああ、すまんのぉ」(笑)。
優しいおじいちゃんである。
「じゃがの、そのひとも
別れたくなかったかもしれんのぉ」と
神様は、素直な感想。
「そう...かしら」ななは、掌を
頬から離して。
神様を、黒い瞳でみた。
「うむ。振り返らずに別れた、のは
気持ち、だったのかもしれんの。」と
神様は、考えながらそう言った。
「確かめてみたいじゃろ?」
「はい。でも、いいんです。
好きなままで、いられるだけでも」
ななは、にっこり。
それで、出雲に旅したのだろうと
神様は思ったり。
出雲大社は、縁結びの神様と
言われていて。
「あいつがなぁ」と、どっしりした出雲神の
事を、神様は思った。
縁結び、してあげたいがなぁ、と
神様は、出雲神に頼んであげたいと
思ったりもして。
モーニングを、おいしく頂いて
ななは「ごちそうさまでした」と
にっこり。
「空港まで、お送りします」と。
神様だから、別に飛行機に乗らなくてもいいので
「あー。いやいや。それは、いいんだ。」と
神様は、にこにこ。
ななは、送ります、と
言って
地下鉄の入口から、クルマを持ってきた。
地下鉄の入口と思えたそこは
広大な地下駐車場で
ななは、自分のクルマを
そこまで乗り入れてきたのだった。
「会社のパーキングなの」と、ちゃっかり娘らしい(笑)。
オレンジ色のマーチ、が
ななのクルマ。
100年前の姿に戻った東京駅、でもレプリカで
観光地にしたい、と言う鉄道会社の
発想がよくわかり
レトロもだーんな、ななのクルマにも
似合う。
「送ります」と、ななに言われても
さて、神様は、自分の国に帰るだけなので
別に、行くところもない。
「ななちゃんは、これからどうするんじゃ」と、神様。
「はい。このまま修道院に行こうかと思っていました」と、ななは、少し遠い空の彼方を
視線に。
めがねの奥の瞳は、やや悲しそう。
「親御さんは、承知なのかのぉ」と、神様は
心配する。
「はい。一応話はしたんですけど。
そこまでしなくても、と両親は言いました」と、なな。
ふつう、修道院に入ってシスターになると言うと
格別信仰心が篤いひと、
そんな感じだけれども。
ななは、そういうタイプでもない。
「キリスト教でなければ、わしのところでも」と、神様(笑)。
オレンジいろの、愛らしい車を
選ぶななの感覚に、闘争的な
渡来人の感覚は薄いように、神様には思えた。
「神様のところに?」と、驚くなな。
「うむ。修道院でなくても、ななちゃんは
別にいいと思うのじゃ。日本は、いずれ
明るさを取り戻す」と、神様。
ななは、オレンジいろのマーチに乗って
エンジンを掛けた。
隣に、神様を乗せて。
ゆっくり走り出すと、東京駅前を去り
とりあえず、西へと向かう。
「神様のお国にも、修道院はあるのですか?」と、ななは運転しながら。
「そりゃあるが、それはキリスト教のじゃからな。ホントの神様って、宗教じゃあないんじゃな。どこにでもいるんじゃよ」と、神様は
にこにこ。
「よくわかりません」と、ななも、にこにこ。
大通りの信号が、黄色に変わって
ななは、車を止めた。
隣のレーンを走っていた黒い
バンが、スピードを上げて信号を通過した。
「忙しいのね」と、ななはふんわりと
その光景を受け止めた。
「そういう時、ななちゃんの心に
天使さんが宿るんじゃ」と、神様は言った。
それが修業、心を清めることなんじゃ、と
までは言わなかった。
「クリスマスまでに、仲良くなれたらって
あたし、思ってて」と、ななは
ちょっとはにかみっぽく。
でも、明るく楽しそうに
オレンジいろのマーチを、運転しながら。
神様は、にこにこしながら聞いてて
「キリスト教じゃないのに、クリスマスまでってどうして?」って思ったりしたけど
それは、言わずに
「クリスマスに、パーティーとかするの?」と
聞くと、ななは
「はい、いつも、家族でしてたけど
そういうのもいいな、って思ってたし。
お父さんも、お母さんも楽しそうだし」
なるほど、それが日本だな、と
外国から見ると、そんな感じ。
楽しそうだから、別に
キリスト教を信じなくても、雰囲気を楽しんで。
それで、新年には神社に行ったり、なぜか
お寺にも初詣に行ったりとか。
それが日本である。
信仰とは関係ないけど、でも
その気持ちは大切にする。
理屈より心。
「うむ。しばらくわしの知り合いの
修道院にでも」と、神様が言うので
ななは「どこの国ですか?」
ヨーロッパの北の外れ、ここは
フランスの隣。
共和国だから、元々
経済競争には縁が遠い。
めぐの国。
駅前は賑やか。
いろいろな国から、のんびり暮らしたい
ひとたちが、移民してくる国。
だから、争いもそんなにはない。
お金はそんなに持っていなくても
信用で買えるから、必要なものは
べつに、お小遣でなくてもだいじょうぶ。
でも、クリスタさんは天使さんだから
国籍不明(笑)なので
銀行口座が作れないから、お小遣がいる。
「さーてぇ、どこいこか」と、めぐ。
「お買い物、お買い物。とりあえずはお菓子かな」と、れーみぃ。
「だめぇ、修道院って持ち込み禁止なんだって」と、めぐ。
「えー?死んじゃうよ。そんなの。」と、れーみぃ。
そんなふたりの背後から、山高帽子にえんび服、ステッキのおじいちゃん。
神様の変装だ(笑)。
「あー、もしもし、お嬢様?」と。
いつものユーモアである。
びっくりして振り替えるめぐ、と、れーみぃ。
神様といっしょに、
なな。
小柄だし、日本の女の子は
随分幼げに見える。
「あ、ああ、神様か」と、めぐ。
「神様?」と、れーみぃ(笑)。
「ああぁ、あのねぇれーみぃ。劇団のひと。」と、めぐは適当(笑)。
「ああ、図書館のね」と、れーみぃが誤解したので助かる(笑)。
図書館にはシアターもあるから。
それには構わず、神様はのんびり。
「おお、これが、ななじゃ。ななちゃん、こっちがめぐ。」と、適当な紹介(笑)。
「はじめまして。」と、なな。
ななの方が小柄なので、ヨーロッパの
女の子たちは見上げる感じ。
でも、めぐの方がかなり年下。
「ああ、はじめまして。ななさんね。あたしはめぐ。ホントの名前はマーガレットだけど
みんなそう呼ぶわ。こっちはれーみぃ。ホントの名前はれいみ。」と、にこにこ。
「はい。わたしは、ほんとの名前もななね。
。」と、にっこり。
でも、ぎこちない。
0
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