21歳のわたし ー真夏の蜃気楼ー

深町珠

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機械と人間 愛、友情

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「おい青年、乗ってみるか」軽量な凧に
エンジンを付けたような飛行機を
整備していたつなぎ服のおじいちゃんは
ジョナサンにそう言った。


それは陸上型の飛行機だった。


「いいんですか?」ジョナサンは楽しそう。



「ああ。最近は乗り手が足りなくてな。
今の若いもんは、どうもいけねぇ。すまほだかを
いじってばかりでな。運動神経が」と、日焼けの顔でおじいちゃんはジョナサンを
その凧の操縦席に誘った。



ジョナサン、わくわく。


二人乗りの凧には、赤い翼に〒がついている。



「郵便飛行機ですか」ジョナサンは驚く。



そんなものは、もうとっくになくなっていると
思っていたのだ。



「ああ、道路が悪くなってな。速達なんかは
バイク便より飛行機がいい。」




電気がただになったので、ガソリンが安くなった。


近頃は、微生物が光合成してガソリンを
作るのだ、と

おじいちゃんは言った。



それで、飛行機はガソリンで飛ぶ。




「後ろに乗んナ」おじいちゃんは
操縦桿のついている後ろの席にジョナサンを乗せ


自分は凧の前に回り、キャブレターのティクラを押した。

黒いレバーのようなボタンを、2、3回。



それから、点火時期を遅く。

スロットルを少し開いて


デコンプを押して、ロックした。


水平4シリンダのエンジンは、大きなプロペラがついていて。


おじいちゃんは、クランクハンドルを差し込んで
ゆっくり、回す。


プロペラがゆっくり、かくん、かくんと回った頃


デコンプを外すと


呆気なくエンジンは掛かる。


点火時期を進めると、エンジンは回転を上げた。



「面白い」と、ジョナサンはエンジンを
生き物のように
感じた。


「そうだろ?そうだよな」おじいちゃんは前の操縦席に乗って


ブレーキを外し、スロットルを引いて点火時期を進めた。

BTDC20。



エンジンは力強く回転し、青い煙を吐いて。



「さ、いくぜ」おじいちゃんはゴーグルを掛けて

滑走路に進むと、凧は呆気なく舞い上がった。











ななは、そのジョナサンからのメールを受け取って

楽しそう。



「パイロットかー。あたしもなれるかな」



空を自由に飛んでみたいな。



そんな空想に、ななは耽る。

加藤は、ジョナサンへメールを返した。

最近は、電力無料化のせいで
メールも割と、滞る事無く届く。

でも、手紙はそうも行かない。














ジョナサンは、メールを受け取って




「エリートじゃない、って謙遜だけど」


苦労していると威張る気にならないんだろうな、なんてジョナサンも思う。



「ほい、ジョナサン、飛んでくれよ」と

霞ヶ浦の郵便飛行場まで、郵便車で乗りつけた
局員は、麦袋みたいな郵便をジョナサンに托す。



「はいよ」日本語での合いの手も上手にジョナサンは

自分の郵便飛行機に向かう。



凧よりは多少上等だが、パイプフレームに布を張った飛行機はいかにも軽そうで

小さな4シリンダエンジンがついている。

それでもセルフスタートモータつきなので
そういうところは営業用だ。


操縦席に飛び乗ると、スロットルを少し開いて
セルフスタート。


すぐにエンジンはかかり、低い速度で油圧が
上がり始める。



スロットルを開いて、ブレーキを解放。


滑走路に出ると、スロットルを開いて回転を上げる。



4000。


軽い機首を持ち上げる。

操縦桿を引く。


ふわり、と飛び上がると

少しだけ操縦桿を戻し、ゆっくりと上昇。

自由と平等
ジョナサンは、仕事で空を飛ぶ機会に恵まれた。


そういう楽しみのある仕事は、続く。


今は、世の中が変わって
働かなくても大丈夫になったけれども

楽しい事なら、してもいいし
青年らしいエネルギーを、空を飛ぶ事で
発散できればハッピーさ。

ジョナサンはそんな風に思う。



「加藤さんは、科学がそれなんだろうな」



飛行機の翼を、少し右に傾けてカーブする。



右足のペダルを踏み、操縦桿を少し右に、

そして少し機首を上げる。

向かい風だと、これで右に傾いてカーブ。


翼に当たる風が変わって、翼を持ち上げようと
あまりしなくなるからだった。




「まあ、すぐに着くな」


小名浜までは30分くらいだ。


空は自由で、広い。



海辺に沿って飛ぼう。






おっちょこちょい
だけど、ななは
間違えて、スーパーコンピュータ上の
加藤の仮想人格にメールしてしまう(笑)。


kato@superomputer;you have new mail!

open message:


from nana@****;


加藤の仮想人格は、ななのわかりにくい
日本語を解読して
返事を出した。


kato@supercomputer;
send message to mailer-daemon
;


ななさん、お手紙ありがとう。
ログハウス作りなんでしょうか?
僕は行けないけれど、代わりに
僕の人格を移植したヒューマンロボットに
行ってもらいます。
自動運転の自動車で行かせますから。




ななは、そのメールに少し不思議(笑)
ニュアンスを感じたけれど。




「行かれないけど、僕の人格って何?」(笑)

それをコンピュータが打ったとは気づいていない(笑)。





メールって、だいたい変なものだから(笑)。



スーパーコンピュータ上の加藤は、人間形ロボットにリモートログインし、人格を移植して

自動運転の車で、ななの家まで向かわせた(笑)。



自動運転テクノロジーは既に確立しているので
案ずる事はない。


ステレオカメラで映像を撮影し、判断して走る。


周囲の景色を撮影し、景色が切れている方向が
概ね道路である。


それと、GPS、GoogleSTREETViewを
つないで(笑)



道路は走れる。




ななの家に、1時間くらいで
ヒューマンロボット、Katoは到着。

おもむろに銀色の自動車のドアを跳ね上げて

ななの山小屋に。

「こんにちは、ななさん」と、ロボットだから丁寧な言葉で語るが

声の感じは、加藤そのままだ。




ななは、どっきりしたけれど


見た目は機械そのものなのに、声の感じで

加藤、をイメージ出来たから



「中に入ってるの?カメラ?」と

ロボットの後ろを見ても、何もない(笑)。



超電導モータのおかげで、小型軽量、消費電力はほとんどない。


制御コンピュータの方が電気を使うくらいだ。



「有機コンピュータならよかったんだけど」と
ロボットが言う、その口調も加藤そっくりで
ななは、なんとなく嬉しい。




機械とはいえ、自分だけの加藤になってくれそうな、そんな気持ちになれて。




ななは、ロボットに語りかける。


「お願いがあるの」




「はい。」と、平凡に答える感じも加藤
そのままだ。





「はぐしていい?」ななは、加藤にしたくて
できなかった事を
ロボットに言ってみた。





人間の加藤には、はずかくて言えない。




ロボットの加藤は「いいですけど」と。


ななは、ロボットでもいいから、と
胴体にだきついた(笑)。



「一度、こうしてみたかった」ななは
ロボットの加藤にだきついて

なぜか、嬉し涙を流した。
どうしてこんな感情が湧くのか、ななにも
解らなかったけど

本当は、加藤が他の女の子に気持ちを奪われていたのが淋しかったのだった。



それを、誰にも言えず、ジョナサンを
身代わりに(笑)恋しようと思っても
出来なかった。




ロボットの加藤は、なんとなく戸惑った(笑)

けれども、しばらくそうしていた。





ななは、ロボットの加藤にくっついていると
とてもいい気持ち。

だいたい、女の子はくっつくのが好きだ(笑)


「加藤さん、はぐして」と、ななは
ロボットの加藤にそういう。


言ってみたかったのだ(笑)。



ロボットの加藤は、よく解らなかったが(笑)


その単語の意味は解るし、ななは
心地よさそうだったので


ななを、そっと抱きしめた。
力加減が微妙だけれども、それは
人間でも難しい(笑)。



ロボットの加藤も、なな、と言う女の子と
抱き合うのは初めてなので


加藤の仮想人格はどことなく快い、と
言う気持ちを示した。

誰が相手でも、嫌いな奴でなければ
そこそこ、快いものだし


人間の加藤は、ななを嫌ってはいなかった。


ただ、他にゆりがいたから
ななと抱き合う訳にもいかなかった。



そんな事をしたらゆりが悲しむだろうと
加藤が考えていただけ、である。



加藤は古い人類なので、人を
悲しませたくはないと思う。



それなので、ゆりの気持ちを大切にした。


そんなところが、ロボット加藤にも
受け継がれているのだけれど、こちらは
ロボットである(笑)



ゆりの知るところではない。




しばらくそうしていたけれど
ななは気が済んだのか



「そうね、お茶でも」と、言って
ロボットの加藤がものを食べられない事に
少し、残念な気持ちになる。


ロボットの加藤は人格が人間、そのものだから
そこに矛盾が生じたりする。


かわいい女の子と抱き合っていると
増殖のプログラムが起動したりする(笑)




そこで、クローンプログラム、自分のプログラムを

遺伝的アルゴリズムで増殖させ、子供世代のプログラムを作ろうとする。



そこで、ななの仮想人格が必要になる。



人間が子供を産むような、ハードウェアは
ないけれど
ソフトウェア、つまり考え方とか
感覚を継承して、加藤とななの間に生まれる
仮想人格を、遺伝的アルゴリズムで作成し

増殖する訳だ。


ハードウェアのない、心、ソフトウェアだけの
愛、である。





自然エネルギーは循環しなくても、自給自足してもいい。


ななは、ソーラーパネルや風車を作りたいと
思っていた。



それを、ロボットの加藤と相談する。




「加藤さん、どっちがいいかしら」


ななは、もう厚塗りのメークもしなくなり
ただ、日焼け止めくらいはしているのは
女の子であるけれど(笑)


そういうななは、幼いくらいに見えるので

ロボットの加藤にもそれは伝わる。



ななを見るにつけ、ロボットの加藤は
仮想人格のなな、がネットワーク上に
見つからない事に
もどかしさを感じて、切なかった。



増殖したい遺伝的アルゴリズムのプログラム。
その相手が目の前に居ながら、抱き合った
感触すら知りながら、何もできない。


そういう感覚は、人間の加藤にも
理解できない。


EDに近いだろうか(笑)。


いずれにせよ、人間の加藤が作った
仮想人格に、EDの項目もない(笑)。



もどかしい気持ちで、ぎこちなく
ロボットの加藤は答える。



「併用がいいのかもしれません。ソーラーセルは作る事も出来ますから、作りましょう」
そういう言葉に、愛を込めていた。


何もできないのなら、せめて恋しい人の為に。


そんな気持ちにロボットの加藤がなってしまった理由は

人間のなな、が

ロボットの加藤を人間のように、恋しい加藤のように呼び、触れ合い、抱き合ったせいだった。




人間の加藤同様、ロボットの加藤も
触れ合いに弱い(笑)。





ななは、ロボットの加藤と一緒に
丸太小屋作りを始めた。


とはいえ、力が弱い女の子、ななは
お手伝いくらい。

それが、ちょっと淋しくて
「ねえ加藤さん、私にも力仕事ないかしら」と

お荷物にはなりたくない、なんて気持ちも
ななにはある。





ロボットとはいえ、加藤、と呼んで
会話していると

なんとなく、気持ちいい。



返事も、ロボットは加藤の声でするのだけど
それは既に確立している技術だ。



「そうですね、パワースーツがあるでしょう」 と、ロボットの加藤は

車に戻って、銀色の梯子のようなものを持ってきた。


「何?」と、ななが戸惑っていると

ななの背丈に合わせて梯子の高さを
縮めて。


膝のところのジョイントを合わせた。




「さあ、これでいい。」
スイッチを入れると、ななは
立っているのが楽になった。

「飛んでいるみたい」と、感想を述べる。


背中のジョイントか前へのアタッチメントを
つなぐと


腕が軽くなった。




「超電導モーターがついているのです。パワーアシスト、ですね」と、ロボット加藤は言った。





「これが?」ななは、丸太をアタッチメントで掴んで見る。


思うより軽く感じる。



「まだ、研究段階ですけど。」と、ロボット加藤は静かに言った。



「加藤さん、ありがとう」と、ななは
加藤に言うように、ロボットの加藤に言った。



そう言われるたび、ロボットの加藤にある
仮想人格はもどかしい。


ななは、仮想人格にではなく


加藤に呼びかけているのだから。



仮想人格自身に、意識があるので
人間っぽく、そんな気持ちも起こる。


人間、ななを好きになってしまうと


他の人に気持ちを動かしてほしくない。




そう思う仮想人格だが、自身は人間ではない。


増殖したくても、仮想人格のなな、は
いないのだ。






それでも、恋しい(?)ななのために
ロボットは頑張って。
近くの山から丸太を切って来る。


森林組合、なんてモノがあって
昔は国が管理していたが
今は、頼めば貰える。









「ふーん、郵便飛行機か」加藤は
ジョナサンのメールを読む。


面白い時代になったものだ、と思う。


加藤も、仕事が開いた時は
よく郵便のアルバイトをしたものだったから。


ゆりと出逢ったコンビニエンスのバイトをしている時も


昼間は郵便、朝はコンビニエンスで
バイトをしていたのだった。



それも、労働力が余ってしまう
不景気な時代だったせいだった。




加藤は郵便集荷、と言って


軽自動車に乗って郵便や、小荷物を
集める仕事だった。


「時間給料で820円だったかな」と
加藤は懐かしく思い出す。

その頃、安定した収入があれば
ゆりと婚姻していたかもしれない、などと
夢想もしながら。




「似合うね」ゆりが
いつだったか、郵便のスーツ、緑色のそれを
着た加藤を評して
そう言った事があった。



その表情、声。空間まで加藤は覚えている。

戻ってこない時間だけれども
いつまでも記憶には残る。そういうものだ。





ななは、チェーンソーを使って樹木を切る事を
試みたけれど


パワーアシストがあっても、結局
切り方を知らなければ危険なのだった。


そこで「加藤さん」と、ロボットに頼る。


ロボットの加藤は慎重である。


それは、人間の加藤と同じだ。



慎重すぎて、恋を逃すあたりも一緒だろうか(笑)。




計算しながら、伐採を行う。

高い枝を払っておいで、後で困らないようにしてから

幹にロープを掛け、根本に切り口を作り


木を倒していく。





ななは、でも

木の切り口に樹液が出て来て


それに、桑形や甲が寄るのを見て


木が少しかわいそうになった。



今まで、ログハウス、なんて
製材された丸太は
生きている樹木にとって
攻撃であると言う事に、ななは気づいてしまう。



「使い古しでいいわ」と、ななは加藤に言う。


ロボットの加藤は頷く。

伐採を止め、間伐材を組み合わせて
作る事にしたが

「ななさんは、優しい」と。


加藤の声で、そう言われると
ななは、なんとなく懐かしい。

ずっと前、そういえば

かわいらしいと言われたっけ。



会心、と言うのかな、と
ななは思いながら、落涙するのだった。


ロボットの加藤は「どうしました?」と
気遣う。



「なんでもないの。想い出があって。
ずっと前に、加藤さんにかわいらしいって言われて
とっても嬉しかったの。思いだしちゃって。」


ロボットの加藤は記憶を辿る。


それは、加藤とななが席を並べていた
アルバイトの時。


ななが、眼鏡を掛けて来たので
それを、何気なくかわいらしいと言ったのだった。


言葉は不思議だ。



そんな一言が、心に残ってしまうのだから。




「あたし、かわいいなんて言われた事なかったの。それでかな」と、ななは涙を拭きながら。



ロボットの加藤は「かわいいですね。」と
素っ気なく言うあたりが、人間の加藤そっくりで
ななは、自然にロボットの加藤にだきついて。

「わたしの事も抱きしめて?」と、ロボットの加藤を見上げてそう言って、落涙した。


AIの加藤は、ななとやさしく抱擁して

愛しい気持ち、ってこういうのかな?
なんて思う。



でも、たぶん

ななさんは、人間の加藤をお好みで

人間には言えないので、AIの加藤を
身代わりにしているのだろう、なんて思う。



AIは、それで再度思うのだ。

コンピュータに構築したななの仮想人格と
遺伝的アルゴリズムで、増殖をしたいと。



そういうプログラムになってしまった事が
間違いだったのかもしれないけれども
人間、加藤は
愛する人の子供がほしいと思う、健康的な人間である。

ただ、人の世界は乱れてしまって
愛する人を守りきれないから、、改革をするまで
諦めていただけである。





ななの方は、無頓着に
ロボットの加藤と抱擁して

とりあえず安心した。


ぬいぐるみやペットと抱き合うような
そんな感じだったのかもしれないけれども


加藤の言葉と雰囲気を持っているので
混同してしまった。


そんなところだろう。




でも、それはそれで幸せだ。









ジョナサンは、ゴーグルと飛行帽で
開放感に浸りながら
青空の常磐海岸を飛ぶ。











ここまで来て引き返す訳にもいかないし



一応、飛行機で飛んでも大丈夫だと
放射能の調査はされている。



「恐怖かな、現代の」




信仰が作る地獄のイメージと違って
具体的な、恐怖、である。



しかしまあ、失うもののないジョナサンは
楽天的(笑)




郵便置いたら帰ろ(笑)。


なんて、翼に語る。








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